保健福祉の現場から

感じるままに

医療介護クラスターを防ぐために

2020年08月16日 | Weblog
8.16FNN「ラグビー部や病院でクラスター 全国で新たに1019人感染」(https://www.fnn.jp/articles/-/74538)。<以下引用>
<奈良県では16日、一日の感染者として、過去最多の24人の新型コロナウイルス感染が確認された。このうち、19人が天理大学のラグビー部員で、すでに感染が確認されていた部員1人の濃厚接触者として59人を検査した結果、感染が判明し、県はクラスターが発生したと認定した。部活動や寮生活の中で、感染が広がった可能性があるという。鹿児島県では、クラスターが確認された指宿さがら病院で、新たに27人の感染が確認され、この病院での感染者は、あわせて42人となった。このうち、2人が死亡している。一方、岩手県では、すでに感染が確認されている女性(50代)の濃厚接触者として、この女性が乗っていたバスの女性運転手(60代)を検査したところ、感染が確認された。このほか、群馬県でホストクラブでの集団感染が発生するなど、16日、全国であわせて1,019人の感染と11人の死亡が確認された。>

8.14「障害者支援施設等における新型コロナウイルス感染者発生時の検査体制について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000659494.pdf)、8.7「高齢者施設における新型コロナウイルス感染者発生時等の検査体制について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000658370.pdf)、8.7「医療機関における新型コロナウイルス感染者発生時の行政検査について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000658101.pdf)はセットで理解しておきたい。8.14「障害者支援施設等における新型コロナウイルス感染者発生時の検査体制について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000659494.pdf)p3「「地域や集団、組織等に属する者」に対する行政検査については、個別具体的な検査対象者の感染の疑いに着目して行う検査ではないため、 濃厚接触者に対する検査とは別のものとして行うのであり、検査対象者は濃厚接触者として取り扱うことはしないこと(14 日間の健康観察の対象としない)とされている。また、高齢者や基礎疾患を有する者は重症化しやすい者が多く、クラスターが発生した場合の影響が極めて大きくなることから、これらの割合が高い障害者支援施設等において感染が 1 例でも出た場合などにおいても当該行政検査を実施できる。」とされた。厚労省「国内の発生状況など」(https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kokunainohasseijoukyou.html#h2_1)に掲載されていた「全国クラスターマップ」は3月末でストップしたまま(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000618504.pdf)(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000619809.pdf)でリンクすらできなくなっている。新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00093.html)の7.30「クラスター事例集」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000654503.pdf)は参考になるのであるが、例えば、5.6日刊ゲンダイ「尾身茂・専門家会議副座長の病院でクラスター発生の大失態」(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/272805)のような医療介護クラスターの件数はどうなっているのであろうか。重症化しやすい高齢者等が多い施設では、8.3厚労省「新型コロナウイルス感染症の感染が疑われる患者の取扱いについて」(https://www.mhlw.go.jp/content/000656009.pdf)で「初期症状として、嗅覚障害や味覚障害を訴える患者がいることが明らかになっています。こうした症状を呈している方に対しては、年齢を問わず、速やかに帰国者・接触者外来等の受診を促すなど、検査の実施に向け、積極的な対応をお願いいたします。」を認識したい。8.14JBpress「新型コロナ「検査ですべてが解決」という大きな誤解」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/61657)の「感染対策の基本は、「手洗い、ソーシャルディスタンス(3密回避)、マスク」と「体調が悪かったら休むこと」」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/61657?page=4)は否定しないが、少なくとも有症状時には軽症であってもPCR検査につなげた方が良いように感じる。5.29「新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領」(https://www.mhlw.go.jp/content/000635400.pdf)(https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/corona/2019nCoV-02-200529.pdf)p3「「患者(確定例)の感染可能期間」とは、発熱及び咳・呼吸困難などの急性の呼吸器症状を含めた新型コロナウイルス感染症を疑う症状(*発熱、咳、呼吸困難、全身倦怠感、咽頭痛、鼻汁・鼻閉、頭痛、関節・筋肉痛、下痢、嘔気・嘔吐など)を呈した2日前から入院、自宅や施設等待機開始までの間、とする。」は常識で、7.28東洋経済「「職場内クラスター」発生を防ぐ合理的方策 専門家委員会のメンバーによる警鐘と提言」(https://toyokeizai.net/articles/-/364177)で「嗅覚・味覚障害は新型コロナウイルスの感染では1割程度に出るとされています。この症状は「感染している可能性が高いサイン」だと言われていますので、症状があれば休んだほうがいいでしょう。」(https://toyokeizai.net/articles/-/364177?page=2)では、休んでいる間に、院内・施設内感染が拡がらないとも限らない。8.11朝日新聞「マスクつけても職場感染 消防署クラスター、なぜ起きた」(https://www.asahi.com/articles/ASN8B6WCGN87UZOB01B.html)の「日本医師会COVID―19有識者会議でPCR検査の利用推進の提言をまとめた宮地勇人・東海大学医学部教授(臨床検査学)は「症状のない人に行政検査は必要ないというのが国の強い方針。しかし、これでは感染拡大は止められない」と指摘する。「消防や警察など公共性の高い仕事に就くエッセンシャルワーカーについては、全員に定期的に検査をしていくべきだ」との考えを示している。」に賛同する方が少なくないかもしれない。
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