保健福祉の現場から

感じるままに

気になる逃避変異とステルス変異

2021年03月24日 | Weblog
R3.3.24日刊ゲンダイ「都の変異株100万人あたり1.3件の異常 検査拡大も周回遅れ」(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/286931)。

R3.3.24夕刊フジ「PCR検査をすり抜ける“ステルス変異株”に警戒 専門家「全く検出できないことになりかねない」」(http://www.zakzak.co.jp/soc/news/210324/dom2103240002-n1.html)は、気になる報道かもしれない。「変異ウイルスに係る水際対策強化」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html)について、R3.3.18「新型コロナウイルス感染症対策本部」(https://corona.go.jp/expert-meeting/pdf/sidai_r030318.pdf)のp95~「資料5-2 緊急事態宣言解除後の新型コロナウイルス感染症への対応(案)」p4「相手国における変異株の流行状況や検疫における検査結果等に応じて、変異株流行国・地域に該当する国・地域を早期に拡大する。」「入国者健康確認センターによるフォローアップについて、その対象を全ての入国者へと拡大し、位置情報の確認やビデオ通話による状況確認、3日以上連絡が取れない等の場合の見回りの実施等を通じて、健康観察と自宅等待機を徹底する。」「変異株流行国からの入国者に対し実施している入国後3日目の検査について、現在の抗原定量検査に代えてreal time RT-PCR 検査を実施する。」「航空便の搭乗者数を抑制し、入国者総数を管理する。」では、「ブルターニュ変異株」は念頭に置かれているであろうか。R3.3.8「新型コロナウイルス感染症に係る行政検査に関するQ&A」(https://www.mhlw.go.jp/content/000750111.pdf)p6「新型コロナウイルス感染症に係る行政検査以外の PCR 検査又は抗原検査の結果に基づき、医師が当該感染症を診断した場合であっても、感染症法に基づく医師の届出を行う必要があります。この場合に、あらためて保健所(行政検査の委託契約を締結している医療機関等を含む。)が行政検査を行う必要はありません。」とあるが、変異株発生動向調査の一環で、行政検査として変異株PCR検査が徹底されても良いように感じる。なお、新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00216.html)のR3.3.3「新型コロナウイルス感染症(変異株)への対応」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000748323.pdf)p1「上記のほかに「N501Yの変異はないがE484Kの変異がある変異株」を、現在、我が国では、93例(国内91件、空港検疫2件)確認している。」は少々不気味かもしれない。R3.3.5日刊ゲンダイ「コロナ死1万人増の最悪シナリオ 逃避変異に感染研が警鐘」(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/285974)の「厚労省は「感染性や重症度が深刻ではなく、ワクチンが無効になるわけではないため、都道府県別に(逃避変異株を)モニタリングする状況ではない」(結核感染症課)」(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/285974/2)とあるが、積極的なモニタリングと情報公開を期待したい。様々な変異ウイルスの感染力はどうか、病原性はどうか、ワクチンの有効性はどうか、抗ウイルス薬の有効性はどうか、など、いろいろ気になる。ところで、富士フィルム「アビガン®錠」(https://brand.fujifilm.com/covid19/jp/avigan.html)について、R2.4.4Web医事新報「緊急寄稿(3)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を含むウイルス感染症と抗ウイルス薬の作用の特徴(白木公康)」(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=14354)では「アビガンは,ウイルスRNA合成を阻止することと,RNA依存性RNAポリメラーゼ(Rd Rp)の共通性の高い部位に作用するため,耐性ウイルスを生じない。」とあり、変異株対策の観点からも期待されないであろうか。
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