保健福祉の現場から

感じるままに

H5N1インフルエンザ

2007年01月28日 | Weblog
H5N1インフルエンザは、宮崎県清武町(http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070111press_3.html)、日向市(http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070123press_11.html)の養鶏場に続き、今度は岡山県高梁市でも発生が疑われている(http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070127press_2.html)。清武町で発生した鳥インフルエンザのウイルスが、一昨年から中国などで流行しているウイルスとほぼ同一の遺伝子を持っていることから、中国大陸から渡り鳥等によってウイルスが日本へ運ばれた可能性が高いとみられている(http://homepage3.nifty.com/sank/jyouhou/BIRDFLU/index2.html)。こうなれば、我が国のどの地域で発生してもおかしくはないかもしれない。さて、家きんのH5N1発生に伴い、養鶏場の従業員や殺処理に携わる人員の健康状態の監視(http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/39wpro-monitor.html)について、現場の保健所の役割(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou02/01-13_061227.html)は小さくはない。通常インフルエンザ等で有症状ともなれば、緊迫した場面が予想される。これはSARSの時の状況と似ているように感じる。帰国者の高熱発症等に対応した保健所は少なくないかもしれない。ところで、CDCのガイドライン(http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/02wpro.html)では、作業従事者は、感染した家禽あるいは汚染した環境表面との直接接触が発生する期間は、毎日抗インフルエンザウイルス剤の投与を受けるべきとされている。我が国のガイドライン(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/pdf/03-01-3a.pdf)でも、農場の従業員、防疫従事者の感染防御の一つとして抗インフルエンザウイルス薬の予防投与が記されている。しかし、タミフルの添付文書(http://www.tamiflu-j.com/tamiflu-j/02/02.html)によると、予防投与は高齢者や慢性疾患患者に限定されている。また、タミフルの副作用情報(http://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/12/h1215-2.html)も気になる。実際に発生した場合、現場の心配は小さくはないかもしれない、と感じるところである。山口(http://www.maff.go.jp/www/press/cont/20040112press_1.htm)、大分(http://www.maff.go.jp/www/press/cont/20040217press_7.htm)、京都(http://www.maff.go.jp/www/press/cont/20040228press_1.htm)、宮崎、岡山の次はどこであろうか。そういえば、以前、国内では死亡カラスからH5N1が分離されていた(http://www.maff.go.jp/www/press/cont/20040320press_1.htm)(http://www.maff.go.jp/www/press/cont/20040324press_7.htm)。
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