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友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

親の務め

2020年01月16日 17時22分24秒 | Weblog

 テレビが学習塾のコマーシャルで、「学力の高い子は、将来の収入も高い」と言っていた。小学校の教員だったカミさんは、「普通の生活が出来ればいいんじゃーないの」とテレビに向かって文句を言っていた。

 日本の高校進学率は96%もあり、大学進学率も60%近い。それは何よりも親世代が、「進学した方がよい」と考えているからだ。高卒よりも大卒の方が給料がよいからだが、ところが今、企業は年功序列給与から成果重視に変ってきている。

 大卒で就職しても、高収入が保証されている訳ではないのだ。それでも大学に進学させるのは、「親の務め」と考えている。子どもたちが大人になる頃は、社会の価値観も変わってきているかも知れないが、親はそんなことよりも「親の務め」を果たしておきたいのだ。

 自分の将来は自分で決めればいい。親に決めてもらうことはないが、親に金は出してもらわなければならない。金を出すのは「親の務め」である。金は出しても口は出さない方がいい。困っていれば相談にのることも「親の務め」だ。

 子どもは親の所有物ではない。親の血を受けてはいるが、別の人格を持った個人である。親の価値観や考えを話すことはあっても、縛ってはならないだろう。どんな大人になっていくのか、親は静かに遠くから見守る役に徹することだ。

 「親は自分に都合のよい子に育てたがる」と親を毛嫌いしていた人も、親になると「自分に都合のよい子」に育ててしまう。なかなか子離れも出来なくて、子どもが巣立ったのに子どもの心配ばかりしている。それも愛情なのだろうが、子どもには重い。我が家の子どもたちはどうだろうか。

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