友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

映画も芝居も泣ける方がいい

2013年01月28日 19時10分56秒 | Weblog

 映画『さよならドビュッシー』の広告がよく新聞に出ているなと思ったら、この映画は名古屋市内で撮影されたものだという。名古屋市役所やオアシス21、名古屋芸大などが撮影に使われた。私は出演した俳優も監督も知らない。原作者は岐阜県の人という。本を読んだ友だちはブログで、どんでん返しが凄いと書いていたからミステリーのようだ。映画ではドビュッシーのピアノ曲がとても効果的に使われているとも聞いた。

 最近、観たい映画やドラマが増えた。毎朝見ているNHKのテレビ小説『純と愛』は、余りにも主人公のおせっかいが度を越していて、評価は大きく二分されている。家族・家庭をテーマにしているが、どういう結論に持っていくのかと気になる。結論が気になると言えば、フジテレビ系列で放映されている『最高の離婚』も、俳優陣がとても芸達者で面白い。放映時間が遅いので録画してあるだけでまだ観ていない『カラマーゾフの兄弟』も、日本の現在に作り直しているというが、どんな風に描いているのかと気になる。

 常盤貴子さんが好演したドラマ『ゆりちか』は泣けた。映画とか芝居は泣けることが大事だと私は思っている。ガンで亡くなる運命にある女性が我が子のために、ママはこう思うのよと書き残していく。本を書くために、ガンの痛みに耐え続ける壮絶な戦いは余りにも悲しい。こんなにも強く生きていけるものなのかと頭が下がる。女性の母親役の十朱幸代さんを久し振りに見たけれど、相変わらずグラマーだった。

 残された娘は、本が読めるようになったなら、母親のことを誇りに思うだろう。子どもを思う母は偉大だ。けれども父親はどうなのだろう。少なくとも、息子たちには母親ほど大きな存在ではないようだ。『カラマーゾフの兄弟』は、ドストエフスキーの小説ではたった1日の出来事だったように思う。犯人探しのミステリーを装った哲学劇と分かったのは、30歳過ぎてもう一度読み返した時だった。

 本も映画も、長い年月を経てからもう一度接すると、また違った印象を受ける。以前では見えていなかったものが見えることがよくある。だから人生の経験はそんなにバカにしたものではないようだ。いつも感激できる感情を持っていたい。子どもと変わらないのだからとからかわれてもいい。そんな感性だけは失いたくないと思う。

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