友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

宇宙の謎に迫る

2013年01月12日 19時23分01秒 | Weblog

 宇宙の端はどうなっているのか、昔の人が海の端は滝になっていると考えていたように、どこかに限界があるのだろうか。そんな宇宙についての謎に答える形で、今日の大和塾市民講座は進められた。講師は世界的な天文学者、名古屋大学大学院の福井康雄教授である。

 さて、その宇宙の端なのだが、福井先生は「分からない」と言う。「人間が見ることの出来る宇宙の果ては、確かにあります。宇宙の年齢が137億年で、光の速度に限りがあるので、137億光年が見ることの出来る最も遠い宇宙です。私たちの地球を中心に半径137億光年の球を考えると、観測できる宇宙はこの球の内部ということになります。この球の内部に1千億の銀河が分布しているのです」。

 今日の講座で私が最も納得した部分だ。宇宙の謎を解くといっても、それは半径137億光年の球内に過ぎない。しかしもちろん、それがどんなに大きなものなのか想像もつかないのに、ヘンなところで納得してしまった。

 宇宙には分からないことがたくさんある。なぜ、宇宙が出来たのか、分かるはずもない。けれども分かっている部分もある。星はどうして出来たのか、それは物質には互いに引き合う力があるからだと福井先生は言う。宇宙にあったガス状の物質が引き付け合って星が誕生すると。この時、円盤状になることも分かってきたそうだ。1年に1個くらいの星の誕生が観察できるらしい。そして、宇宙は膨張し続けているとも言う。

 じゃーどうなってしまうのかと心配になるけれど、太陽が宇宙の水素ガスが大量に集まって生まれ、核融合を繰り返してエネルギーを発散させている、その寿命は60億年ほどだろうと言う。60億年しかないのかと思うかもしれないが、地球が誕生したのが46億年前、原人と言われた人類の祖先が誕生したのが180万年前、我々の祖先と思われる新人が誕生したのがまだ20万年前のことだ。福井先生ではないけれど、太陽の消滅の前に、人類そのものが存在していないかも知れない。やっぱり人は、青い空を、星がいっぱいに輝く夜空を、ぼんやりと見ているのが一番いい。この世に生を受けた幸せをかみ締めながら、眺めるのが一番いいようだ。

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