ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

ミモロのおすすめランチ。ウニのドリアやパスタなど。豪華なインテリアの「洋食とお酒のお店 北山ガレ」

2021-02-23 | グルメ

「いいお天気~運動不足だから、ちょっと自転車でおでかけしよう~」とミモロが向かったのは、賀茂川沿いに植物園に北上、北山通で、橋を西に渡ります。「こっち方向あんまり来たことないかも…」と、知らない場所に出かけるのが大好きな好奇心旺盛なミモロです。
「お腹空いちゃったなぁ~」と気づけば、すでに14時。「どこかでランチできるかな~」と。

ふと見ると、そこに美味しそうな料理の看板。

「洋食屋さんかな?」と自転車を止めました。そう、ここは「洋食とお酒のお店 北山ガレ」です。

「なんかすごくゴージャスな雰囲気のお店だね~」石造りのゲートが迎えるレストランです。

「でも、ランチって書いているし~」とちょっと遠慮がちにお店へと進みます。


「こんにちは~あの~ランチいただけますか?」とお店の中に声を掛けます。

「う~すごく豪華な内装…」そう、壁面は石造り、椅子やテーブルもゆったり、それぞれが別の方向を向いて、まるで個室のような雰囲気です。


「いらっしゃいませ~ランチですね~。どうぞお好きなお席に~」とお店の方に促され、ミモロは奥のテーブルへ。
そこでメニューをチェックします。

「ランチは、1000円からある~ウニのフォンデュ、ウニクリームのグラタン、ウニのパスタ、え~と、ウニのドリアだって…ここウニソースの料理がいろいろある~」と贅沢な食材であるウニのソースが有名なのだそう。ほかに、カキフライや串揚げなどもあります。
 
「え~と、ウニチーズドリアにしようかな~それともうにクリームパスタにしようかな~」と散々迷うミモロ。
「あの~どっちがおすすめですか?」とお店の人に伺います。「両方とも、人気なんですよ~なかなかボリュームもあります」とのこと。
「う~悩む…え~と今回は、ドリアにして、次はパスタにしよう~」ということに…。

このお店は、実は、かつて「地中海料理ペルファボーレ」という知る人ぞ知るレストランで、多くの芸能人などが訪れた、隠家的レストランでもあったそう。「う~なるほど~バブルの時期に建てられたというのがわかる~だってすごく内部がゴージャスだもの…」とミモロ。
訪れた人が、顔を合わせないように個室もあり、また、どのテーブルも隣りとの距離がたっぷり。「これコロナ対策じゃなくて、開店したときから、お客様のことを考えてレイアウトされているんだ~」とミモロ。

ここの自慢料理がウニを使った料理で、2019年から「北山ガレ」というお店にリニューアルしたものの、調理人は、以前、ペルファボーレにいたこともあるという方。そこで今もかつての常連客の要望で、うにの料理を出しているのだそう。
「冷凍のウニは使ってないんです」とお店の方。「わ~キャ~すごい~」とウニも大好きなミモロ…まぁ、めったに口に入りませんが…。

ミモロがオーダーしたのは、「うにチーズドリアランチ」1380円。オードブルとみそ汁付きです。

野菜もたっぷり、生ハムとキッシュ、コンソメスープもお皿に…。

そしてしばらくして、うにを使ったチーズもたっぷりのドリアが…。


「わ~ウニの風味がいっぱいのクリーミーなソースがたまらないね~。チーズの味がいっそう円やかなお味に…。わ~サケ、ホタテ、エビもたっぷりはいってるよ~」と、もう夢中のミモロです。


ディナーでも同じお品がいただけます。「なんかすごくゴージャスなランチって感じ…。でもリーズナブルなお値段だから嬉しいね~」と。

ワインもいろいろ揃っているそう。「ここならお友達とゆっくりお食事するのにいいな~」とミモロ。
テーブルもそれぞれ離れているので、コロナ禍の今でも安心して行けるお店です。


今は、お持ち帰りのお弁当も用意されています。
そちらは、エビフライ弁当1000円、ハンバーグ弁当900円、串揚げ弁当800円など…電話で予約してピックアップします。

「植物園に行ったとき、ランチにいいんじゃない…」と、春のお花見シーズンに、ぜひ訪れては…。

*「洋食とお酒のお店 北山ガレ」京都市北区小山東元町20-2 コーポタクミ1F (北山大橋西詰南側)
電話075-491-2868 ランチ11:30~15:00(LO14:00) ディナー17:30~20:00(緊急事態宣言中は、ディナーはやっていません)
火曜休み




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伏見桃山城や長浜城の遺構が見事な長浜の「大通寺」。見逃せない文化財の数々。

2021-02-22 | 国内旅行

滋賀県城下町長浜。江戸時代になり、城がなくなった後、長浜は、「真宗大谷派別院 大通寺」の門前町、また北国街道の宿場町として栄えます。

町の中を歩き回るミモロたち。気づくと北に大きなお寺が見えてきました。「大通寺だって~」と、この時点で、ミモロはこのお寺がどういうお寺か知りません。
「なんか立派な門があるよ~行ってみよう~」と境内へ。

「すごい細工がある~」と、門を見上げ、そこにある彫り物の見事さに驚きの声。

江戸末期に建立された総檜造りの二層門で、京都の東本願寺山門をモデルに30年以上かけて作られたもの。長浜市指定有形文化財です。

門の至る所に施された彫り物の素晴らしさに、宮大工の技術の高さが伺えます。


広い境内…中央にある本堂は、江戸初期の建造物で、もともとは伏見城の殿舎で、京都の本願寺の御影堂として使われた後に、ここに移築されたそう。国の重要文化財です。

「中、拝見できるのかな?」と恐る恐る本堂へと進みます。
「うわ~すごい~」と、思わず立ち尽くすミモロたち。

そこは、まる御殿のよう。
なるほど伏見城から移築されたことがわかる豪華さ。

「ここのお寺なんかすごいね~」と、ここで初めてこのお寺のすごさを感じ始めたミモロたちです。
ここは、真宗大谷派別院で、別名「長浜御坊」と言われ、このお寺こそ、城なき後、長浜を門前町として栄えさせたお寺です。
そもそも慶長7年(1602)に本願寺第12代教如を開基として長浜城後に建立。それから時を経た慶安4年(1652)に現在の場所に移転したとか。
寺院の建造物の一部には、伏見城の遺構が使われ、滅ぼされたとはいえ、秀吉とゆかりの深い町に、秀吉の思いを留めているように思われてなりません。

「ここも伏見城の遺構かな?」と、あまりに大きな寺院で、建物が次々に現れ、どこを歩いているのか…。ひたすら順路に沿って進みます。

狩野派による障壁画に思わず、「すごい~」と声。

障子窓の外には、日本庭園が広がり、

「あ、ハートの形の手水鉢がある~」とミモロ。


そして、日本庭園は伊吹山を借景にしたもの。


「ここどこ?」と、次々に現れる建物に、どこにいるのかわからなくなっているミモロです。
書院の前の枯山水。

「規模が大きいね~」と、ともかく圧倒されている感じのミモロ。


それぞれの建物には、見事としか言えない品々が…

「鶏図」の杉戸絵は、江戸末期、京都画壇の岸駒の作。

「なんか見るものいっぱい…こんなに大きなお寺だって知らなかった~」とミモロ。


いくつあるのかわからないほど多い部屋には、それぞれ様々な襖絵や屏風が…


「ホントに広いね~迷子になりそう」とミモロが言うほど、拝見する文化財の多さは圧巻。


拝観順路を経て、建物の外へ。拝観料は、500円でした。


「知らずに来ちゃって…今度、またゆっくり拝見しようね~。それにしても本当に立派なお寺…長浜に来たら、見逃せないね~」と、改めて山門を見上げ、「大通寺」が物語る歴史の深さに感激するミモロたちでした。


「う~この門もすごいよ~」長浜城の追出門を移築した脇門。

大きな杉の柱が圧巻。

あまりに知識なく訪れたミモロたち。ぜひ、ご自身の目でその素晴らしい文化財の数々をご覧になってください。

「絶対、また来よう~!」とミモロ。拝観時間の終了も迫っていたため、あまりゆっくりできなかったことが残念。
「なんだか、広いお寺の中を歩くだけ精一杯だったね~」


*「大通寺」滋賀県長浜市元浜町32-9  拝観時間 10:00~16:00


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「長浜城歴史博物館」。秀吉が初めて城持ち大名になった城。琵琶湖や伊吹山を望む風光明媚な城

2021-02-21 | 国内旅行

琵琶湖の北東部に位置する長浜は、秀吉が初めて自分の城を築いた歴史的な土地。町の中心的存在である長浜城へ、ミモロも出かけます。

「天守閣がある~でも、秀吉さんのお城にしては新しい感じ…」と。


長浜は、もともと浅井長政の領地。織田信長が妹のお市の夫である浅井長政の居城 小谷城を落城させ、その時、お市とその娘たちを助け出したのが秀吉でした。その功績により、天正元年(1573)に滅亡した浅井氏の領地を与えられた秀吉が、木下藤吉郎から先輩である丹羽長秀と柴田勝家へのリスペクトを示し、それぞれの名から羽柴秀吉と名乗り、初めて城持ち大名に出世し、築いた城が長浜城です。

築城後、以前、今浜と呼ばれたこの地を、そこは人の心をくすぐるのが得意な秀吉は、信長の長を頂戴し、長浜に改めます。
「さすが世渡り上手の達人だよね~」と、秀吉のコミュニケーション能力の高さを尊敬するミモロです。「ミモロにはできない…」

築城のためには、竹生島からも木材を運んだとか。「あ、竹生島って長浜市の島なんだ~」と初めて知ったミモロです。

長浜城の約10年後に築いた城こそが、大坂城です。一方、長浜城は、山内一豊などを城主に迎え、豊臣家が滅亡すると徳川家は、この城を跡形もなく取り壊し、木材や石垣などは、彦根城建設などにリサイクルされました。いろいろなところにその遺構は見られるものの、長浜城全体がどのようなお城だったのかという正確な資料は残っていないそう。

現在の城は、昭和58年に、市民の熱意と寄付金で建設され、内部は歴史博物館として公開されています。
「すごい!長浜市民の長浜城愛を感じるね~小さくても、絶対秀吉さん喜んでるね~領民の子孫に愛されているってことでしょ!」とミモロはただ感心。

天守閣部分に登ると、長浜市内だけでなく、琵琶湖や伊吹山まで一望できます。

 「わ~伊吹山キレイ~」雪を薄っすら被った伊吹山の神々しい姿に感激。

「え~伊吹山って、滋賀県の山だったんだ~岐阜県かと思ってた~」と滋賀県民に怒られそうなミモロ。そう、県境に聳える山で、標高1377m、山頂の三角点は米原市に属し、滋賀県最高峰の山なのです。ちなみに、岐阜県の最高峰は、乗鞍岳3025mです。

琵琶湖の西側は、比叡山をはじめ、山々が迫り、広い土地はありませんが、東側には、広大な平野があり、彦根、近江八幡、安土など…かつてはこちら側がいかに発展していたかが伺えます。


天守閣の下の階は、秀吉や長政の歴史に関係するさまざまな資料が展示されています。

「秀吉だよ~」と、ミモロが大好きな顔パネル。どこにいるか、わからないミモロです。

「長浜城歴史博物館」の敷地内は、公園が整備され、そこでお友達がお茶を点ててくれました。

「お城をバックに頂くお茶も風流だね~」と。

最近、野点にはまっているお友達…「いいお友達持っちゃった~」とお菓子が毎回食べれるミモロは嬉しそう。

「本当に、長浜市民のみなさんが、いかにこのお城を愛しているかわかるね~」とミモロ。

若き秀吉が、情熱と夢を込めて築き上げた町…それが長浜なのです。

*「長浜城歴史博物館」の詳しい情報はホームページで

さぁ、長浜の町を歩きましょう。


豊臣家の滅亡後、江戸時代には、城下町としてではなく、真宗大谷派(東本願寺)別院の「大通寺」の門前町として、また北国街道の宿場町として発展を遂げる長浜。

昔の風情が漂う町並みをはじめ、「黒壁ガラス館」や「ヤンマーミュージアム」、また明治時代の洋館など、見どころもいろいろ。

「雛祭りもするの?」古き趣漂う町家には、雛人形が飾られていました。

毎年、4月には、「長浜曳山まつり」が開催。豪華絢爛の山車が登場。子供歌舞伎も演じられます。

「なんかゆっくり見て回りたい町だね~」とミモロ。


さて、次にミモロが訪れたのは…


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歴史・規模とも 日本一。春の訪れる告げる「長浜盆梅展」。高さ3mの巨大な盆栽にビックリ。

2021-02-20 | 奈良、近畿

京都からJR北陸本線などで約1時間1半。新幹線を使えば40分弱で行ける琵琶湖東側の長浜は、秀吉が城を築いた城下町。歴史ある町並も残る風情ある町です。
2月のある日、ミモロはお友達に「梅の盆栽がたくさん展示される『長浜盆梅展』が開催されているから行かない?」と誘われました。
「へぇ~梅の盆栽…行く行く!」ともちろんミモロは即お返事。


長浜駅から徒歩3分ほどで会場である「慶雲舘」に着きました。

「慶雲舘」は、明治20年に、京都行幸に際し、明治天皇がお立ち寄りになる場所として、長浜の富豪 浅見又蔵氏が建設した長浜の迎賓館。その時、天皇に同行した伊藤博文が命名したもの。総檜造りの品格漂う建物は、地元の宮大工 平山久左衛門の手によります。現在、市が管理し、市民の文化交流の場として活用されています。


また明治45年に整えられた池泉回遊庭園は、京都の造園家、七代目小川治兵衛によるもので、国の名勝に指定。大きな石灯籠などもいろいろ見ごたえが…。


「へぇ~こういう場所で梅の盆栽展するんだ~すごくピッタリだね~」とミモロ。

さぁ、会場に行きましょう。

玄関に出迎えたのは、なんとも立派な梅の盆栽。ミモロのサイズから、その大きさがわかります。


座敷に進むと、そこにはズラリと立派な梅‥。

「え~盆栽っていうから小さいかと思ったら、すごくデカイ!」と、その大きさに圧倒されるミモロでした。


さて、この「長浜盆梅展」は、昭和27年から始まり、今年で70回目。毎年、約300鉢の中から開花時期に応じて約90鉢を座敷に展示するのだそう。

中には、高さ3mの巨木や樹齢400年という古木も…。
「すごすぎる~」と言葉もなく、巨大な梅を見上げるミモロです。

庭に植わる梅の木と違い、ここに出展されている梅は、1年を通じ、さまざまなお世話がなされた一種の芸術作品。一般的な小さな盆栽とは異なり、繊細さの中にダイナミックさを感じます。庭に植わっているような大きな梅の木が、なんと鉢にあるとは、驚きです。

1月9日から3月19日まで開催する「長浜盆梅展」の会場には、12月に梅の鉢が搬入され、開催期間中に見事な花を咲かせるように、水やり、温度・湿度管理など、多くの人によりたゆまぬ作業が行われます。

「わ~この梅、すごく幻想的~」とミモロが見とれたのは、漆の床に花が映り込んだ景色です。
 

盆栽は、人の手により、大自然の美を鉢や盆の中に表現する日本の誇る文化芸術。例年なら多くの外国人観光客も訪れる展覧会です。

会場には、喫茶ができるスペースや地元の産品を販売するショップも。「この梅酒美味しそう…」

「う~草餅もいいなぁ~」と、いろいろ見て回るミモロです。


「ミモロちゃん、楽しめた?」とお友達。

「うん、もうビックリしちゃった~あんな大きな盆栽みたことないもの~感激!」とミモロ。

「毎年、開催されてるんだ~隣りの京都にいるのに、今まで来たことなかった~」京都から日帰りで来れる長浜…そこにはまだまだ魅力的なものがいっぱいありそう…。

「梅の盆栽いかがですか?」と会場では盆栽の販売も…。

「うん、これが、あのサイズになるには、一体何年かかるんだろ?」と、気が遠くなるミモロでした。

「これも大きいね~」敷地内にある力士の石像。

いつものようにマネをするミモロでした。

ともかく堂々とした風格漂う梅の盆栽。一度はぜひご覧になってはいかがでしょ?

さぁ、次は、町のシンボル「長浜城」に行きましょう。

*「長浜盆梅展」の詳しい情報はホームページで


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ミモロ、オオサンショウウオにタッチ!「京都市歴史資料館」での「京都市指定の文化財」特別展にて

2021-02-19 | イベント

2月14日、ミモロがお友達に誘われて訪れたのは、京都御苑の東、寺町通沿いにある「京都市歴史資料館」です。ここは以前も伺ったことがあります。現在、ここでは、3月7日まで「京都市文化財保護課発足50周年記念~京都市指定の文化財特別展」が開催中。

近年指定された、室町時代末期から桃山時代にかけての美術工芸品の名品を中心に展示されています。

土佐光茂の「車争図屏風」(仁和寺)、長谷川等伯の「萩芒図屏風」(相国寺)、「細川昭元夫人像」(龍安寺)、地蔵菩薩半跏像(薬師寺)など貴重な文化財が展示。しかも入館料は無料。3月3日は、20時まで開館のナイトミュージアムも行われます。

ミモロ曰く「わりと地味~な感じの資料館だけど、内容がすごいんだよ~」と。資料館であるため、文化財関係の資料の収集所蔵や研究などの分野で高く評価されているところなのです。

さて2月14日のみ、オオサンショウウオの観察会が行われ、それも楽しみに訪れたミモロです。

「はい、ようこそ~」と受付でオリジナルポストカードを受け取りながら…
 
「あの~なんで今日、ここにオオサンショウウオがいるんですか?」とミモロ。
「それは、京都の大切な財産だからですよ~」と。「あ、宝物つながりね…」とミモロ。

世界最大級の両生類であるオオサンショウウオは、なんと3000万年前から同じ姿で、「生きた化石」と言われます。
岐阜県以西の清流に生息する日本固有の種で、特別天然記念物です。中国には、異なる遺伝子をもつチュウゴクオオサンショウウオがいて、日本に持ち込まれ固有種との交雑が進み、純粋な固有種の保全が行われています。

今回、ここに来てくれたのは、兵庫県自然保護協会が保護しているものです。


オオサンショウウオに関して、いろいろ知りたいミモロは、お話を調査部長の大沼さんに伺います。


オオサンショウウオは、昔は食用にされていたそう。
「確かになんかプルプルしてコラーゲンいっぱいありそうだもんね~」とミモロ。
焼くと山椒のような匂いがしたことから、この名が付いたと言われることからも、食べていたことがわかります。
美味しそうと思っても、特別天然記念物ですから、絶対に食べてはいけません。

「ミモロちゃん、どうぞ触ってみて~」と促され、ミモロは、恐る恐る近づきます。

「キャ~なんかヌルヌルしてプルプルしてる~」と、ちょっと背中を触って。めったに触る機会がない貴重な体験。
さらに、もっと近づきます。

見つめあうミモロとオオサンショウウオ…。「あの~オオサンショウウオは、なに食べるんですか?」とミモロ。

大きな口をもつオオサンショウウオは、雑食で、魚、サワガニ、カエル、ヘビなど口のサイズにあったものを飲み込むのだそう。
「ミモロちゃん、気を付けてね~ミモロちゃんなら一飲みできるサイズだから~」と周囲で見ていたスタッフから…。
小さな目でも、ミモロの姿は認識しているだろうと。「え~そんな~」と慌ててあとずさりするミモロですが、生物的な匂いがないミモロは、おそらく食べ物とは思われなかったようです。ホ~

川岸の穴に住むオオサンショウウオは夜行性。夜になると空いたお腹を満たすために活動。
「でも、なんか鈍そうなのに…カエルとか魚よく捕まえられるね~」とミモロ。
「それは、待ち伏せして、パクっと大きな口で食べるんですよ」と。

「オオサンショウウオは、だれかに食べられちゃうことあるんですか?」とミモロ。
「小さな子供のころは、鳥などに食べられる可能性はあると思われますが、大きくなると生態系の頂点に立つので天敵はいないんです」と。

「すごいね~。ところであのお顔のブツブツなんですか?イボ?」とミモロ。「う~それはよくわからないです。なんのためにあるのかも」と。

また、オオサンショウウオは、最大の両生類。つまり水辺に住んで泳ぎが得意のイモリやカエルの仲間で、姿が似ていても陸に住むトカゲやヤモリは爬虫類で、全く別物に分類されます。
両生類の特徴のひとつは、指の数。
前足は4本。後ろ足は5本の指があるのです。
 
「へ~気付かなかった~今度カエルもよく見てみよう~」とミモロ。

オオサンショウウオの卵は、まるでカエルの卵のよう…。ふ化すると、まずは小さな魚のような形でお腹に栄養分を蓄える袋があって、それでしばらく過ごすそう。それからウーパールーパーみたいな感じに…。それまでに5年くらいもかかります。でも短期間で大人になるカエルのように、オタマジャクシからのような劇的な変化はないのだそう。

赤ちゃんのオオサンショウウオの写真…「もう大人と同じ姿なんだ~目が大きくて可愛いね~つまり子供の時の目のサイズが大きな体になってもあんまり変わらないってこと?!」

「ところでオオサンショウウオって、どういう風に繁殖するんですか?」とミモロ。
「まず、オスが川岸に穴を掘って、そこにメスを誘って交配するんですが、選ぶのはメスなんですよ」と。
「じゃ、りっぱなおうちを持ってるオスが人気なの?」「まぁそうかも…実はオオサンショウウオは、オスとメスの区別がつかないんです。だからどういう基準で相手を選ぶのよくかわかりません」

「メスが卵を産むと、それからすっとオスが卵を守るんです」「え~メスはどこか行っちゃうの?イクメンなんだ~」「まぁ、そうですね~」
特別天然記念物というと数がすごく少ないというイメージですが、オオサンショウウオの場合、かなりたくさん生息しているそうですが、その生息域が非常に限られているのだそう。だから自然環境が劣化すると、その数には影響が及びます。

「鴨川や高野川にもオオサンショウウオいるんですよ」と。「じゃ、お散歩していて、どこかでバッタリ出会うこともあるかもね~。でも急にあったらビックリしちゃうね~」とミモロ。

たとえどこで出会っても、オオサンショウウオを移動させてはいけません。人間が考える住みよい場所とオオサンショウウオがいいなぁ~と思う場所の感覚は違うので、人間の思い込みで移動させるとそれが負担になるのだそう。また、噛みつかれることもあるので、触らないように…。

「あるとき、移動させられたオオサンショウウオが、その後、同じ場所に戻っていたことが調査で分かりました」と。なんとそのオオサンショウウオは、3回も移動させられる目にあったことが調査で判明。「人間の親切は、オオサンショウウオにとって大きなお世話…親切がアダになっちゃんたんだ~可哀そうなオオサンショウウオだね~」と同情するミモロでした。

オオサンショウウオの寿命は長く70年ほどは生きるものも。1メートル以上に成長する個体もあるそう。
「わ~今、生きてるオオサンショウウオって、何代目なんだろ?ご先祖様たくさんいるね~」とミモロ。3000万年前からほとんど進化の姿を見せないオオサンショウウオ。姿が進化しないのは、敵から身を守らなくても生きてこれたからなのでは?


いろいろなことを教えてくださった、京都市文化財保護課、兵庫県自然保護協会などのみなさん。お世話になりました。「また伺いま~す」とミモロ。まだまだ知りたいことがいっぱいのミモロでした。「オオサンショウウオの世界も深いね~」と。


ぜひ「京都市指定の文化財展」へ。見ごたえのある文化財がいろいろ。

*「京都市歴史資料館」京都市上京区寺町通荒神口下ル松陰町138の1 ☎075-241-4312 開館時間9:00~17:00 3日は~20時 月曜休館 入館無料



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