ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

ミモロ、オオサンショウウオにタッチ!「京都市歴史資料館」での「京都市指定の文化財」特別展にて

2021-02-19 | イベント

2月14日、ミモロがお友達に誘われて訪れたのは、京都御苑の東、寺町通沿いにある「京都市歴史資料館」です。ここは以前も伺ったことがあります。現在、ここでは、3月7日まで「京都市文化財保護課発足50周年記念~京都市指定の文化財特別展」が開催中。

近年指定された、室町時代末期から桃山時代にかけての美術工芸品の名品を中心に展示されています。

土佐光茂の「車争図屏風」(仁和寺)、長谷川等伯の「萩芒図屏風」(相国寺)、「細川昭元夫人像」(龍安寺)、地蔵菩薩半跏像(薬師寺)など貴重な文化財が展示。しかも入館料は無料。3月3日は、20時まで開館のナイトミュージアムも行われます。

ミモロ曰く「わりと地味~な感じの資料館だけど、内容がすごいんだよ~」と。資料館であるため、文化財関係の資料の収集所蔵や研究などの分野で高く評価されているところなのです。

さて2月14日のみ、オオサンショウウオの観察会が行われ、それも楽しみに訪れたミモロです。

「はい、ようこそ~」と受付でオリジナルポストカードを受け取りながら…
 
「あの~なんで今日、ここにオオサンショウウオがいるんですか?」とミモロ。
「それは、京都の大切な財産だからですよ~」と。「あ、宝物つながりね…」とミモロ。

世界最大級の両生類であるオオサンショウウオは、なんと3000万年前から同じ姿で、「生きた化石」と言われます。
岐阜県以西の清流に生息する日本固有の種で、特別天然記念物です。中国には、異なる遺伝子をもつチュウゴクオオサンショウウオがいて、日本に持ち込まれ固有種との交雑が進み、純粋な固有種の保全が行われています。

今回、ここに来てくれたのは、兵庫県自然保護協会が保護しているものです。


オオサンショウウオに関して、いろいろ知りたいミモロは、お話を調査部長の大沼さんに伺います。


オオサンショウウオは、昔は食用にされていたそう。
「確かになんかプルプルしてコラーゲンいっぱいありそうだもんね~」とミモロ。
焼くと山椒のような匂いがしたことから、この名が付いたと言われることからも、食べていたことがわかります。
美味しそうと思っても、特別天然記念物ですから、絶対に食べてはいけません。

「ミモロちゃん、どうぞ触ってみて~」と促され、ミモロは、恐る恐る近づきます。

「キャ~なんかヌルヌルしてプルプルしてる~」と、ちょっと背中を触って。めったに触る機会がない貴重な体験。
さらに、もっと近づきます。

見つめあうミモロとオオサンショウウオ…。「あの~オオサンショウウオは、なに食べるんですか?」とミモロ。

大きな口をもつオオサンショウウオは、雑食で、魚、サワガニ、カエル、ヘビなど口のサイズにあったものを飲み込むのだそう。
「ミモロちゃん、気を付けてね~ミモロちゃんなら一飲みできるサイズだから~」と周囲で見ていたスタッフから…。
小さな目でも、ミモロの姿は認識しているだろうと。「え~そんな~」と慌ててあとずさりするミモロですが、生物的な匂いがないミモロは、おそらく食べ物とは思われなかったようです。ホ~

川岸の穴に住むオオサンショウウオは夜行性。夜になると空いたお腹を満たすために活動。
「でも、なんか鈍そうなのに…カエルとか魚よく捕まえられるね~」とミモロ。
「それは、待ち伏せして、パクっと大きな口で食べるんですよ」と。

「オオサンショウウオは、だれかに食べられちゃうことあるんですか?」とミモロ。
「小さな子供のころは、鳥などに食べられる可能性はあると思われますが、大きくなると生態系の頂点に立つので天敵はいないんです」と。

「すごいね~。ところであのお顔のブツブツなんですか?イボ?」とミモロ。「う~それはよくわからないです。なんのためにあるのかも」と。

また、オオサンショウウオは、最大の両生類。つまり水辺に住んで泳ぎが得意のイモリやカエルの仲間で、姿が似ていても陸に住むトカゲやヤモリは爬虫類で、全く別物に分類されます。
両生類の特徴のひとつは、指の数。
前足は4本。後ろ足は5本の指があるのです。
 
「へ~気付かなかった~今度カエルもよく見てみよう~」とミモロ。

オオサンショウウオの卵は、まるでカエルの卵のよう…。ふ化すると、まずは小さな魚のような形でお腹に栄養分を蓄える袋があって、それでしばらく過ごすそう。それからウーパールーパーみたいな感じに…。それまでに5年くらいもかかります。でも短期間で大人になるカエルのように、オタマジャクシからのような劇的な変化はないのだそう。

赤ちゃんのオオサンショウウオの写真…「もう大人と同じ姿なんだ~目が大きくて可愛いね~つまり子供の時の目のサイズが大きな体になってもあんまり変わらないってこと?!」

「ところでオオサンショウウオって、どういう風に繁殖するんですか?」とミモロ。
「まず、オスが川岸に穴を掘って、そこにメスを誘って交配するんですが、選ぶのはメスなんですよ」と。
「じゃ、りっぱなおうちを持ってるオスが人気なの?」「まぁそうかも…実はオオサンショウウオは、オスとメスの区別がつかないんです。だからどういう基準で相手を選ぶのよくかわかりません」

「メスが卵を産むと、それからすっとオスが卵を守るんです」「え~メスはどこか行っちゃうの?イクメンなんだ~」「まぁ、そうですね~」
特別天然記念物というと数がすごく少ないというイメージですが、オオサンショウウオの場合、かなりたくさん生息しているそうですが、その生息域が非常に限られているのだそう。だから自然環境が劣化すると、その数には影響が及びます。

「鴨川や高野川にもオオサンショウウオいるんですよ」と。「じゃ、お散歩していて、どこかでバッタリ出会うこともあるかもね~。でも急にあったらビックリしちゃうね~」とミモロ。

たとえどこで出会っても、オオサンショウウオを移動させてはいけません。人間が考える住みよい場所とオオサンショウウオがいいなぁ~と思う場所の感覚は違うので、人間の思い込みで移動させるとそれが負担になるのだそう。また、噛みつかれることもあるので、触らないように…。

「あるとき、移動させられたオオサンショウウオが、その後、同じ場所に戻っていたことが調査で分かりました」と。なんとそのオオサンショウウオは、3回も移動させられる目にあったことが調査で判明。「人間の親切は、オオサンショウウオにとって大きなお世話…親切がアダになっちゃんたんだ~可哀そうなオオサンショウウオだね~」と同情するミモロでした。

オオサンショウウオの寿命は長く70年ほどは生きるものも。1メートル以上に成長する個体もあるそう。
「わ~今、生きてるオオサンショウウオって、何代目なんだろ?ご先祖様たくさんいるね~」とミモロ。3000万年前からほとんど進化の姿を見せないオオサンショウウオ。姿が進化しないのは、敵から身を守らなくても生きてこれたからなのでは?


いろいろなことを教えてくださった、京都市文化財保護課、兵庫県自然保護協会などのみなさん。お世話になりました。「また伺いま~す」とミモロ。まだまだ知りたいことがいっぱいのミモロでした。「オオサンショウウオの世界も深いね~」と。


ぜひ「京都市指定の文化財展」へ。見ごたえのある文化財がいろいろ。

*「京都市歴史資料館」京都市上京区寺町通荒神口下ル松陰町138の1 ☎075-241-4312 開館時間9:00~17:00 3日は~20時 月曜休館 入館無料



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