「一度は行ってみたいよね~」と、パワースポット好きのミモロが、憧れているのは、5月の満月の夜に行われる鞍馬寺の「ウエサク祭」です。
京都屈指のパワースポットと言われる鞍馬寺。昼間でも、そのパワーの強さを感じるところ、古くから霊場として多くの人が訪れるお寺です。
本殿金堂の前で、行われる「ウエサク祭」
石を敷き詰めた六芒星がその舞台となります。
ここで行われる「ウエサク祭」は、お釈迦様の誕生と悟りを開いた日、そして入滅の日が、満月だったことに由来し、チベットや、タイ、スリランカなどで、同じ名のお祭りが行われているそう。
この夜は、特に、満月から多くのパワーが頂けるそう…「絶対行きたい~」と思うミモロでした。
「5月の満月って、天と地上の間に通路ができて、ものすごいエネルギーが降って来るんだって…」と、どこかで仕入れた知識に興奮気味。
5月15日、ミモロは、お友達と待ち合わせして、鞍馬山へと車で向かいました。
「夜中までやってるお祭りなんだって…」ということで、到着したのは、夜の9時すぎ。
「あれ~みんな帰って来るよ…もしかしてお祭り終ちゃたのかな?」と…。
ミモロの予想は、見事的中。鞍馬寺の門で偶然あったお友達から、「ミモロちゃん、今頃どうしたの?もうウエサク祭終わったわよ…」と、「え~そんな~」と、ショックが隠し切れない様子。
お友達の話によると「祭りは、19時頃に始まって、聖水を頂いたり、心のともしびをつけたり、すごく幻想的で、すてきだったよー」と。「え~もう終わったんだ~」とガックリ肩を落とします。実は、昨年まで、このお祭りは、3部に分かれていて、夜中、そして明け方まで行われていたのです。ところが、あまりに参加者が多くなり、安全上などの観点から、3部を1部に集約して、22時ごろには、終了するコンパクトなものに変わっていたのでした。
「でも、お寺まで行ってみる…だって、夜に鞍馬寺に入れるのって、大晦日くらいなんじゃないの?」というと、ミモロは、鞍馬寺に登るケーブルカーにお友達と向かいました。
「これ、最終ですよー。帰りは、歩いてください・・」とケーブルカーの係りの方…。ミモロ達は、急いで鞍馬寺への片道切符を購入して、ケーブルカーに乗り込みます。「お寺への片道切符だって…」ゾク…。
お寺へと向かう道は、真っ暗…道の脇に灯るお灯明がたよりです。
「ここで、お清めしよう…」と、水場を見つけて、お清めを…。
山に続く道をのぼり、鞍馬寺に到着。「わーこれだったんだー」
本堂の前に広がる六芒星の上に、小さなローソクの灯りが、いくつも置かれています。
「みんなここで、お祈りしたんだねー」と、参加できなくて、ちょっぴり悲しくなったミモロです。
参拝した人が灯した、心のともし火です。蓮の花の中に小さなロウソクが灯ります。
「わーキレイ…光を見ていると心が鎮まってくるね~」小さな炎をじっと見つめるミモロです。
訪れた人が、さまざまな願い込めてともした光…それが集まって、不思議なパワーを作ります。
「お月様見えないね~」そう、この夜は、厚い雲がかかり、月の光も届きません。「でも、雲の上にお月さまいらっしゃるんだよねー」ミモロは、空に向かってお祈りします。
祭は終わっても、光の六芒星の周囲には、多くの人が静かに座っています。
この「ウエサク祭」は、賑やかな祭りとは全く異なり、自分と静かに向き合うことを教えてくれるもの。
多くの人がいるにもかかわらず、境内は静寂に包まれています。
祭りには、若い人の姿が目立ちます。20代、30代の人たちが、ジッと光を見つめます。
「自分を見つける祭り」とも言われる「ウエサク祭」です。
「夜だけど、山が見えるね…」本殿金堂正面の山際にある磐座の前から、山を望みます。
「ここの方が、パワーを感じる…」と、ミモロがポツリ…。
昼間は、こんな感じ。でも、夜なので、正面の山は、モノクロの世界に…。月は出ていませんが、山の姿は、わかりました。
六芒星は、新しくできたもの、でもこの磐座は、昔から山にある神様の降りる場所です。
「これでお月様が出てたら、すごいよねー」と。
ケーブルカーは、もうおしまい…ミモロ達は、トコトコと暗い山に続く参道を下ります。
昼間だったら、こんな風に何でもない石段も、夜になったら、どうなるか、想像してみてください。
「ひとりだったら、ちょっとコワイかも…でも、みんなと一緒だから大丈夫…」
ミモロ達は、お話しながら、暗い道を滑らないように注意しながら下ります。
「あ、お月様…」山門まで下った時、ふと空を見上げると、薄っすら月の輪郭が浮かんでいます。
光こそ射しませんでしたが、丸い月の姿が拝めました。
思わず、手を合わせるミモロ…ここにみんなと来れたことを感謝して…。
さぁ、次の日は、葵祭。ミモロは、どこで見物するのでしょう・・・・。
*鞍馬山はあまりに暗く、写真撮影が困難でした。また、祭は、撮影禁止。ミモロは、祭りの後の様子のみ撮影しました。
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