ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

満月の夜のお祭り「ウエサク祭」が行われた鞍馬寺へ。夜のお寺は、パワーがいっぱい

2014-05-16 | パワースポット

「一度は行ってみたいよね~」と、パワースポット好きのミモロが、憧れているのは、5月の満月の夜に行われる鞍馬寺の「ウエサク祭」です。

京都屈指のパワースポットと言われる鞍馬寺。昼間でも、そのパワーの強さを感じるところ、古くから霊場として多くの人が訪れるお寺です。
 
本殿金堂の前で、行われる「ウエサク祭」
 石を敷き詰めた六芒星がその舞台となります。

ここで行われる「ウエサク祭」は、お釈迦様の誕生と悟りを開いた日、そして入滅の日が、満月だったことに由来し、チベットや、タイ、スリランカなどで、同じ名のお祭りが行われているそう。

この夜は、特に、満月から多くのパワーが頂けるそう…「絶対行きたい~」と思うミモロでした。
「5月の満月って、天と地上の間に通路ができて、ものすごいエネルギーが降って来るんだって…」と、どこかで仕入れた知識に興奮気味。


5月15日、ミモロは、お友達と待ち合わせして、鞍馬山へと車で向かいました。


「夜中までやってるお祭りなんだって…」ということで、到着したのは、夜の9時すぎ。
「あれ~みんな帰って来るよ…もしかしてお祭り終ちゃたのかな?」と…。

ミモロの予想は、見事的中。鞍馬寺の門で偶然あったお友達から、「ミモロちゃん、今頃どうしたの?もうウエサク祭終わったわよ…」と、「え~そんな~」と、ショックが隠し切れない様子。

お友達の話によると「祭りは、19時頃に始まって、聖水を頂いたり、心のともしびをつけたり、すごく幻想的で、すてきだったよー」と。「え~もう終わったんだ~」とガックリ肩を落とします。実は、昨年まで、このお祭りは、3部に分かれていて、夜中、そして明け方まで行われていたのです。ところが、あまりに参加者が多くなり、安全上などの観点から、3部を1部に集約して、22時ごろには、終了するコンパクトなものに変わっていたのでした。

「でも、お寺まで行ってみる…だって、夜に鞍馬寺に入れるのって、大晦日くらいなんじゃないの?」というと、ミモロは、鞍馬寺に登るケーブルカーにお友達と向かいました。
「これ、最終ですよー。帰りは、歩いてください・・」とケーブルカーの係りの方…。ミモロ達は、急いで鞍馬寺への片道切符を購入して、ケーブルカーに乗り込みます。「お寺への片道切符だって…」ゾク…。

お寺へと向かう道は、真っ暗…道の脇に灯るお灯明がたよりです。
「ここで、お清めしよう…」と、水場を見つけて、お清めを…。

山に続く道をのぼり、鞍馬寺に到着。「わーこれだったんだー」
本堂の前に広がる六芒星の上に、小さなローソクの灯りが、いくつも置かれています。
「みんなここで、お祈りしたんだねー」と、参加できなくて、ちょっぴり悲しくなったミモロです。

参拝した人が灯した、心のともし火です。蓮の花の中に小さなロウソクが灯ります。


「わーキレイ…光を見ていると心が鎮まってくるね~」小さな炎をじっと見つめるミモロです。

訪れた人が、さまざまな願い込めてともした光…それが集まって、不思議なパワーを作ります。


「お月様見えないね~」そう、この夜は、厚い雲がかかり、月の光も届きません。「でも、雲の上にお月さまいらっしゃるんだよねー」ミモロは、空に向かってお祈りします。

祭は終わっても、光の六芒星の周囲には、多くの人が静かに座っています。

この「ウエサク祭」は、賑やかな祭りとは全く異なり、自分と静かに向き合うことを教えてくれるもの。
多くの人がいるにもかかわらず、境内は静寂に包まれています。

祭りには、若い人の姿が目立ちます。20代、30代の人たちが、ジッと光を見つめます。
「自分を見つける祭り」とも言われる「ウエサク祭」です。

「夜だけど、山が見えるね…」本殿金堂正面の山際にある磐座の前から、山を望みます。
「ここの方が、パワーを感じる…」と、ミモロがポツリ…。
昼間は、こんな感じ。でも、夜なので、正面の山は、モノクロの世界に…。月は出ていませんが、山の姿は、わかりました。

六芒星は、新しくできたもの、でもこの磐座は、昔から山にある神様の降りる場所です。
「これでお月様が出てたら、すごいよねー」と。

ケーブルカーは、もうおしまい…ミモロ達は、トコトコと暗い山に続く参道を下ります。
昼間だったら、こんな風に何でもない石段も、夜になったら、どうなるか、想像してみてください。
「ひとりだったら、ちょっとコワイかも…でも、みんなと一緒だから大丈夫…」
ミモロ達は、お話しながら、暗い道を滑らないように注意しながら下ります。

「あ、お月様…」山門まで下った時、ふと空を見上げると、薄っすら月の輪郭が浮かんでいます。
光こそ射しませんでしたが、丸い月の姿が拝めました。

思わず、手を合わせるミモロ…ここにみんなと来れたことを感謝して…。

さぁ、次の日は、葵祭。ミモロは、どこで見物するのでしょう・・・・。

*鞍馬山はあまりに暗く、写真撮影が困難でした。また、祭は、撮影禁止。ミモロは、祭りの後の様子のみ撮影しました。

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「京仏具 小堀」山科仏具工房での金箔押体験に挑戦。使用済み和ろうそくを世界の子供に贈る活動も

2014-05-15 | 体験

「京仏具 小堀」の山科にある仏具工房にやってきたミモロは、工房見学の後、金箔押体験をすることに…。

見学が終わり、「京仏具資料館」に向かいました。この資料館には、仏具に関するさまざまな資料の展示がされて、いっそう仏具への関心が…。


さて、ミモロたちは、資料館の中で、いよいよ金箔押体験を・・・・
先生は、工場長の北川さん
ミモロは、お友達と一緒に参加です。
テーブルに、金箔、ピンセット、杯、柔らかい紙など使うものが用意されました。いよいよ始まりです。
まず最初に、カッターで大きな金箔を、貼りやすいサイズにカットします。
 
「キャー薄いから、カットするのむずかしい…」と、真剣に、慎重に…。
「できた~フ~」
次は、柔らかい紙で、杯を丁寧に吹いて、ほこりや汚れを払います。
「どうやるの?」と隣のお友達を見て…マネをすることに…。「こう持って…丁寧に…」そうそう上手い、上手い…。

次は金箔を杯に乗せてゆく、むずかしい作業です。
ピンセットで薄い金箔をつかんで、フワーっと杯の上に隙間がないようにかぶせてゆきます。
「わー変なっちゃったーどうしよう」と、思うように金箔を杯に乗せられないミモロ。「大丈夫ですよー。破れた部分には、また上から乗せればいいんです」と、北川さんが、慌てるミモロを優しくはげましてくれました。「そうそう、その調子です…」「できたー!」
なんか山盛りの金箔…職人さんは、こんなに金箔を使わないそう。
「キャー贅沢な感じ…」と、たっぷり余分に金箔を使ったミモロ。杯にあふれる金を見て、心なしか、口元がゆるんでいます。


「では、布で、余分な金箔を落としながら、杯に金箔を密着させます。はい、やさしく拭いてください…」と北川さんが、お友達にやり方を指導。それをじっと見つめるミモロです。
「フムフム…あーするのね…」「キャーもったいない…金箔がはがれちゃった…」
「ミモロさん、気にしないで、どんどん余分な金箔を落としてください…こういう風に…それからシワの部分を消してゆきます」ミモロは言われた通り、柔らかいコットンで金箔の重なり部分を注意深く撫でるように…。
「わーミモロのお顔が映ってる…」「これでお酒飲んだら美味しいかも…ミモロの杯にするんだー」と、ちょっぴりいける口のミモロです。「あの~このまわりに落ちた金は、どうするんですか?」「それは、また、まとめて使いますよ」「あ、そう…」余った分をもらって、家で、お酒に入れようと目論んでいたミモロでした。

「はい、これで終了です。お疲れ様でした。杯は、おうちにお持ち帰りください…」と北川工場長。ミモロは、作った金杯を大切に袋にいれて持ち帰ることに・・・・。

ミモロの金箔押体験も40分ほどで、終了です。「金箔の技術って、すごいね~」とただただ感心。これも体験したらかわかることです。

最後に、小堀社長が、見学の様子を撮影したものを、プロジェクターで映写してくださいました。
「キャーミモロが写ってる…恥ずかしい…」と、いいながら、大喜び。

すべての見学と体験が終わりました。「楽しかった~。京都の仏具づくりって、想像していたより、すごい…こんなにスケールが大きいとは、思わなかった…」とミモロ。

日本人の心に寄り添う仏壇・仏具…「今度、お寺に行ったら、もっとよく見てみよう…」と。お寺に参拝すると、ついご本尊さまにだけ、意識が集中しますが、そのご本尊を安置する仏壇や周囲の仏具の素晴らしい技術にも、感心を抱くようになったミモロです。「ご本尊は、国宝や重要文化財があるけど、仏壇や仏具は少ないかも…」と。京都の多くの寺院は、長い歴史の中で、天災や戦乱、火災に見舞われ、本堂を焼失しています。ご本尊は、僧侶や信者さんたちが、命がけで運び出しますが、本堂とともに、仏壇や仏具は、焼失。「きっと素晴らしい仏壇や仏具も昔は、いっぱいあったよね…」と、しみじみ思うミモロです。

ところで、「京仏具 小堀」の小堀進社長は、以前から、さまざまな社会貢献や文化支援をしていらっしゃいます。そのひとつの活動が、テレビでも最近放送された、「使用済み和ろうそく寄贈」です。
 この活動は、2004年4月から始められたもの。国内の寺院で使用された和ろうそくを、アフガニスタン、ネパール、カンボジアなどの国々の子供たちに贈る活動です。お寺で使用される和ろうそくは、祭事などの後、すべてを使い切ることなく、廃棄されていたそう。たくさんのまだ十分に使用できる和ろうそくを、ただ捨ててしまうのは、それを作った人たちにとっても悲しいことであると同時に、なんとももったいない話です。アジア諸国を旅した小堀さんが、目にしたのは、電気も通らず、夜、灯りをともすこともできず、本を読んだり、勉強することができない子供たちの姿でした。そこで、そんな子供たちの勉強用灯りになるように、日本で使用済みの和ろうそくを、贈る活動をすることに。

回収を受け付ける和ろうそくは、寺院で使用された大きなサイズの寺院用和ろうそくのみ。小堀さんの地道な活動は、10年を経て、次第に広まり、その活動に共感し、すでに提供した寺院は、800近く。ろうそくも7万本ほどに及びます。

日本の寺院で灯った和ろうそくが、アジアの子供たちのもとで、再び光を放ちます。

和ろうそくの光は、明るく、炎も安定し、子供たちが勉強するのに役立っているのです。

また、一般の人に、「書き損じハガキ」の寄付も呼びかけています。出しそびれた年賀状や書き損じたハガキなど、家庭に眠る未郵送のハガキを回収し、和ろうそくを子供たちに贈る輸送費用に充てています。
ぜひ、多くの方のご支援を…。


*「京仏具 小堀」金箔押体験および和ろうそく、書き損じハガキの寄付に関する情報は、ホームページから…。


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京仏壇の老舗「小堀」。山科の仏具工房見学へ。全国の寺院の仏壇・仏具の製作や修復も

2014-05-14 | ものづくり

東本願寺の向かい側にある「京仏壇 小堀」。江戸時代の創業の老舗です。お店で、さまざまな仏壇や仏具を見たミモロは、小堀進社長とお客様相談室の松田さんといっしょに、山科にある工房へと向かいました。

「わー広い工房…」工房というより、まるで工場のような規模…。この工房は、希望すれば、だれでも見学することができます。まずは、広い会議室のようなお部屋で、小堀さんから、会社の歴史をはじめ、活動、そして仏壇の作業工程などをお話しいただきました。この工房で作る仏壇は、全国の寺院から依頼されたものなどで、新たに作るものから、修復まで手掛けています。

仏壇は、日本の伝統工芸技術の集約したもの。そのため、完成までには、木地、屋根、木彫刻、漆塗、蝋色、純金箔押、錺金具、蒔絵、彩色、総合組立という、さまざまな工程を経なければなりません。ここでは、それらすべてを一貫して行っているのだそう。

まずは、木地の部屋へ。
 仏具には、檜、松、杉、欅などの木材が使われます。原木を仕入れ、乾燥させ、作るものにふさわしい良質の木材を選びます。

次は木材の加工です。
  
依頼された仏具へと、木材を加工し、組み立ててゆきます。

    
木材に必要な長さのしるしをつけて、狂いが出ないように、測ります。屋根のカーブや細かい部分などに使うカンナも、いろいろな大きさがそろっています。「わーこれ、ミモロサイズのカンナだー」。ミモロが使うのにぴったりなほど、小さなものも。

ミモロは、いろいろなものが、珍しくなりません。「ここにもなんかある…」

木の香りが漂う工房…
「木くず…」「バッハだよ」うーバッハというより、モーツアルトって感じ…。ミモロ、遊んじゃダメ…

「これも仏具につけるの?」りっぱな木彫刻です。お寺におかれた仏具は、遠くから眺めるため、あまり大きさがわかりませんが、なかなかの大きさです。これに、彩色や金箔などが施されます。

「あの~失礼しまーす」ミモロは、次々に作業をなさっている職人さんのところを見学します。

  それぞれの部分を、熟練の職人さんが、丹念な作業を…。

「わーダイナミック…」仏具の屋根など、大きな部分をひっくり返して、細部まで、塗装してゆきます。

「ここは漆の部屋、ほこりが入らないようにしながら、乾燥させます」と説明が…。「これが刷毛…」
 人間の髪の毛でできています。ミモロの毛では短すぎ…。

次に見学したのは、金箔を施すところ…。
 薄い金箔を、サッサっと次々に…。

仏具には、金箔など、輝く装飾がたくさん…。
  
仏様がいらっしゃるところは、まばゆい世界なのです。

「京仏具 小堀」が手掛けるのは、東本願寺、西本願寺をはじめ、全国の真宗派の寺院から依頼された仏具です。
 

「仏壇屋さんっていうから、家庭用の仏壇をイメージしてたのに、全然、規模が違う…すご~い!まるで本物の寺院の建築をみているよう…」とミモロ。寺院建築のスタイルを反映させた仏具ですが、建築との大きな違いは、雨風に曝されないこと。本堂の中に、大切に安置されるものなので、屋根も雨漏りの気づかいはいりません。あしからず…


各宗派の総本山が集まる京都…仏具の業界でも、京都は別格。他府県の寺院でも、京都で作られたもの…といえば、質の高さとともに、そのありがたさもいっそう。

「何十年も、何百年も、人々とともにある仏具ですから、最上の素材と技術でお作りしなくては…」と小堀社長。

京都にある寺院の仏壇・仏具は、その時代の匠たちが、精魂込めて作り上げ、時代を超えて、今も、多くの人のよりどころになっているもの。平成の匠たちの技による仏具も、これから長い時代を経てゆきます。

「ミモロちゃん、金箔押体験しませんか?」と小堀社長。「えー金箔…やりたいでーす」と、目を輝かせるミモロでした。

*「京仏具 小堀」の工房見学などに関する情報は、工房見学のホームページからどうぞ…





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安永4年(1775)創業の「京仏壇 小堀」。真宗系寺院から各宗派の個人まで、あらゆる仏具の専門店

2014-05-13 | 老舗

京都には、さまざまな宗派の総本山があります。そのため、町には、多くの仏具店や数珠専門店があるのが、京都の特徴のひとつです。烏丸通の東本願寺の向かい側にある「京仏壇 小堀」は、真宗系寺院用仏具を中心に、各宗派の個人宅の仏壇などを扱う専門店。

近江彦根で、安永4年(1775)に仏壇・仏具を商うようになり、京都に店を構えたのは、明治28年(1895)。幾度かの移転を重ね、現在の場所へは、昭和9年に…。

「京都で有名な仏壇屋さんに行ってみない?」と、お友達に誘われたミモロ。「お仏壇ねぇー」ミモロの知るお仏壇は、家庭にある小さなもの。特に東京生まれのミモロのイメージは、高さ50センチほどのコンパクトなもの。まぁ、大きな仏壇と言っても、お座敷に半間ほどの幅に置かれた仏壇です。さて、そんなイメージを抱きながら、訪れた「京仏壇 小堀」。東本願寺の向かいに建つ立派な建物…「京都の仏壇屋さんって大きいねぇー」。1階にはいると、そこには、家庭で使うさまざまな仏具が、種類豊富に並んでいます。


「こんにちは、ミモロちゃん…」「あ、はじめまして…」とミモロがご挨拶したのは、こちらの社長の小堀進さん。「今日は、仏壇のこと、いろいろ教えてください…」とミモロ。「では…」と、さっそく2階へ。

「うわーりっぱー」そこに並ぶのは、大きなお仏壇ばかり…。威風堂々としたお仏壇です。
「まぶしい…」 
仏壇は、日本の伝統技術が集約されたひとつの芸術品。漆を使った蒔絵や螺鈿、欄間のような彫刻、精密な金具、細かい御簾、そして金箔など、それぞれの職人さんの技術が集まってできています。(ちなみに、ミモロが見ている仏壇は、なんと5000万円以上…「お家が買えちゃう値段…」とただビックリ。「もう何年もここにあるんですよー」と小堀さん。現代では、もう作ることができない貴重な仏壇。もちろん購入可能です。ご希望の方は、インターネットでカートに…)

さて、ここは、真宗派の仏壇、仏具を多く扱うお店。仏壇も、東本願寺派と西本願寺派では異なっています。
東本願寺派西本願寺派

よく写真を見ると、東本願寺派のは、柱は黒の漆部分があり、内部の宮殿の屋根は、2階建ての瓦葺など。一方、西本願寺派の仏壇は、柱は金色、内部の宮殿の屋根も、1階建の檜皮葺です。この違いは、それぞれの本殿の仏壇に由来するそう。

このように立派な大きな仏壇以外にも、もちろんさまざまなサイズや値段のものもそろっています。
 リビングなどにおけるモダンなタイプの仏壇は、実は、このお店が始めたものだとか。

「では、3階へ…」と小堀さんに案内されて、さらに上へ。「ここにも仏具がいっぱいあるけど、あんまり馴染みがないものばかり…」東京の家庭用の仏壇やさんには、あまり置いていない仏具です。
    
ここに並ぶ仏具は、お寺で使われるもの。そう、京都の仏具店のお客様は、全国のお寺が多いのです。
「これ、花祭りようのもの…」
仏壇といっても、ここは、家庭用ではなく、寺院用のものも多数扱っているのです。
また、お寺に設置される納骨用の仏壇も、このお店が最初に作ったのだそうです。

「こんなものまでそろってる…」
  
僧侶の履物もいろいろ。「お坊さんが履くスリッパもあるんだ~」と。

「京都の仏壇屋さんってスケールが違う…」。家庭用仏壇しか知らなかったミモロは、驚くことばかりです。
「これも売り物なんだってー。すごいね~」驚いて、ボーっとしているミモロに、「では、山科にある、うちの仏具工房にご案内しましょう…」と小堀さん。「えー作っているところ見られるんですか?うれしい…」と、背負ったリュックを弾ませながら、小堀さんの後に続くミモロです。

*「京仏壇 小堀」の詳しい情報は、ホームページで、どうぞ…

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14人の作家の共演、心和む「おやこどうぶつ展」18日まで、二条新町のギャラリーYDSにて開催中

2014-05-12 | アート


日曜日、ミモロは、トコトコと二条新町にあるショップ&ギャラリーYDSにやってきました。
 ここは、以前から何度もおとずれているギャラリー。「ここの企画展すごく面白いんだよー」と、お気に入り…。
「あ、ミモロちゃんいらっしゃい…」さまざまな企画展をなさっている高橋周也さんです。「今日は、ミモロちゃんに、すごく楽しんでもらえると思うよ~」と。今回は、『おやこどうぶつ展』全国各地の14名の陶芸、木工、織物など、多彩なアーティストが、動物をテーマに作品を出品しています。
中庭のテラスの脇の廊下と、奥のお座敷が展示場です。ミモロは、奥へと向かいます。
「あ、ヒツジさん…こんにちは~」陶芸家、山本順子さんの優しい目をした羊の親子。
「わークマちゃん・・・」クマが大好きという陶芸家 増田光さんの愛らしく、ちょっとユーモラスなクマちゃんたち。「何考えてるの?ミモロでよければ相談にして~」と、語りかけています。

奥のお座敷に進むと、そこにもいろいろな動物たちが、くつろいでいました。木工作家の公庄直樹さんの作品。ミモロ、なにしてるの?お友達?「うん、お話してるの…」木工のネコちゃんと、なにやら話があるようです…。

「これフワフワ…」とミモロが、頬ずりしているのは、テキスタイル作家の寺田知司さんの毛糸を使ったラグ。「初めまして…寺田です」羊毛を染め上げてつくるラグは、座るのがもったいない感じ。「今回は、大きな作品もあるんで、ぜひ見てくださいねー」と。毛糸で表現された動物たちは、どれも温かい雰囲気…。ミモロがおもわず頬すりしたくなるのもわかります。

「これもフワフワ…」1点もののぬいぐるみは、栃木県の布作家Doddyさんのもの。

「デカイ…お顔…」陶芸家 梅原育子さんのカバ。表情豊かな作品です。

作品がならぶ座敷には、絵本コーナーもありました。なに熱心によんでるの?
ミモロが大好きな絵本作家のブルーナーさんのこねこの本でした。

会場内には、ほかにも興味深い作品がいろいろ・・・・
 どれも温かさを感じさせるものです。

中庭には、なにやら大きなものが。「これ、なあに?」「押忍!手芸部」という年齢国籍を超えた手芸集団なのだとか。空気をいれた大きなオブジェ…「キャーキャー」ミモロは、風が吹くたびに揺れるオブジェに乗って、遊びます…。爪立てちゃだめよ・・・・。
「なんだろ、この子…」首を動かしながら、ミモロに近づいてくる不思議なものが…。昨日おこなわれたワークショップでの「ロボぐるみ」。電池で動く犬のおもちゃに、思い思いの布や靴下をかぶせて、オリジナルペットをつくったのだとか…。ミモロは、そのロボぐるみに追いかけられていました。

「なんかお腹空いた~」と、ミモロ。「それなら、ランチボックスがありますよ」と高橋さん。

ギャラリーの一角にあるカウンタースペースでは、この週末に限り、スペイン料理の「プラト・デ・ピコス」さんのランチボックスが販売されていました。京野菜で有名な樋口農園の野菜をたっぷり使ったお弁当です。さっそくミモロは、魚のお弁当をお願いして、家に持ち帰らず、その場でいただくことに…。「わー美味しそう…ランチ食べずに来てよかった~」キッシュをはじめ、オリーブオイルで調理された品々は、どれも美味しくミモロは、あっさりペロリ…。
ランチボックスは、2日間だけでしたが、17日。18日には、カキノジンさんによる「ガリガリ絵はんこ教室」が開催されます。
「それも楽しそうだね~」と、たくさんの動物に会えたミモロ。楽しい週末を過ごしました。

*「おやこどうぶつ展」に関する情報は、「ショップ&ギャラリー YDS」のホームページからどうぞ…。

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