東本願寺の向かい側にある「京仏壇 小堀」。江戸時代の創業の老舗です。お店で、さまざまな仏壇や仏具を見たミモロは、小堀進社長とお客様相談室の松田さんといっしょに、山科にある工房へと向かいました。



「わー広い工房…」工房というより、まるで工場のような規模…。この工房は、希望すれば、だれでも見学することができます。まずは、広い会議室のようなお部屋で、小堀さんから、会社の歴史をはじめ、活動、そして仏壇の作業工程などをお話しいただきました。

仏壇は、日本の伝統工芸技術の集約したもの。そのため、完成までには、木地、屋根、木彫刻、漆塗、蝋色、純金箔押、錺金具、蒔絵、彩色、総合組立という、さまざまな工程を経なければなりません。ここでは、それらすべてを一貫して行っているのだそう。
まずは、木地の部屋へ。



次は木材の加工です。



依頼された仏具へと、木材を加工し、組み立ててゆきます。


木材に必要な長さのしるしをつけて、狂いが出ないように、測ります。屋根のカーブや細かい部分などに使うカンナも、いろいろな大きさがそろっています。「わーこれ、ミモロサイズのカンナだー」。ミモロが使うのにぴったりなほど、小さなものも。
ミモロは、いろいろなものが、珍しくなりません。「ここにもなんかある…」

木の香りが漂う工房…



「これも仏具につけるの?」


「あの~失礼しまーす」




「わーダイナミック…」

「ここは漆の部屋、ほこりが入らないようにしながら、乾燥させます」と説明が…。「これが刷毛…」


次に見学したのは、金箔を施すところ…。


仏具には、金箔など、輝く装飾がたくさん…。



仏様がいらっしゃるところは、まばゆい世界なのです。
「京仏具 小堀」が手掛けるのは、東本願寺、西本願寺をはじめ、全国の真宗派の寺院から依頼された仏具です。


「仏壇屋さんっていうから、家庭用の仏壇をイメージしてたのに、全然、規模が違う…すご~い!まるで本物の寺院の建築をみているよう…」とミモロ。寺院建築のスタイルを反映させた仏具ですが、建築との大きな違いは、雨風に曝されないこと。本堂の中に、大切に安置されるものなので、屋根も雨漏りの気づかいはいりません。あしからず…
各宗派の総本山が集まる京都…仏具の業界でも、京都は別格。他府県の寺院でも、京都で作られたもの…といえば、質の高さとともに、そのありがたさもいっそう。
「何十年も、何百年も、人々とともにある仏具ですから、最上の素材と技術でお作りしなくては…」と小堀社長。
京都にある寺院の仏壇・仏具は、その時代の匠たちが、精魂込めて作り上げ、時代を超えて、今も、多くの人のよりどころになっているもの。平成の匠たちの技による仏具も、これから長い時代を経てゆきます。
「ミモロちゃん、金箔押体験しませんか?」と小堀社長。「えー金箔…やりたいでーす」と、目を輝かせるミモロでした。
*「京仏具 小堀」の工房見学などに関する情報は、工房見学のホームページからどうぞ…

ブログを見たら、金魚をクリックしてね~。ミモロより