ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

緑したたる若葉の東福寺。みずみずしいパワーあふれる、お庭の散策。新緑の時期こそおすすめ

2014-05-10 | 寺社仏閣

「京都おもてなし大使」任命式の会場は、紅葉で有名な東福寺です。奈良の東大寺と興福寺のそれぞれの名に由来する東福寺は、臨済宗東福寺派の大本山。皇室とのゆかりも深く、今も、広大な境内をもつお寺です。

ミモロも昨年の秋、ここの紅葉を見物にやってきました。「すごかったよねー」と、その時の感動がよみがえります。
今は、5月…。境内のもみじは、若葉がしげり、緑の世界が広がっています。
「わーなんてみずみずしいんだろ…」境内には、若葉が伸びる生命力にあふれています。

紅葉のシーズンは、人でいっぱいの通天橋も、人影はまばら…ゆっくり境内の景色が楽しめます。

目の前に広がる緑の世界…「緑の海みたい…紅葉も素敵だったけど、新緑の時期って、なんかエネルギーがもらえる感じ…」
 本当に清々しい気にあふれています。

「ここから紅葉眺めたんだー」
 
秋と同じ場所にたつミモロ。目の前の景色は、一変しています。「両方とも好き~」とミモロ。四季それぞれに異なる趣…どちらも優劣はつけられません。「また、秋になると、変わるって、すごいねー。時間がたつのを感じるね…。今度、紅葉を見るときには、ミモロ、何してるのかなぁー」と、ふと思うミモロです。

任命式の行われた方丈は、もともとは禅宗のお寺における僧侶の住まい。その後、応接室としての役割が高まります。

現在の方丈の建物は、明治23年(1890)に再建されたもの。方丈には、東西南北の4方向に庭が配され「八相の庭」と称せられています。このお庭は、昭和14年に作庭家・重森三玲によって完成された、このお寺の創建に由来する鎌倉時代の質実剛健な趣と、現代芸術の抽象的な感覚を巧みに調和させた近代禅宗庭園の秀逸したものと高く評価され、国内外の多くの人を魅了しているのです。


南庭は、石組の庭。蓬莱神山思想を表しています。「あれが、お釈迦様かなー」と、石組は、見る人の心に沿って、その見える姿は変わるよう…。

東庭は、円筒形の石が白砂に点在しています。
この石の配置は、「北斗七星」になっています。禅宗の教えは、シンプルに無駄のない生き方に…。この石柱も、かつては別の場所の礎石だったもの。「だから、上にくぼみがあるんだー」と納得のミモロ。すべてを、作り変えるのではなく、使えるものは、大切に使う…そういう姿勢は、現代にも通じるもの。

北庭は、市松模様のお庭。重森三玲のお庭の特徴的なパターンといわれます。今は、やや苔が茶色ですが、6月ともなれば、美しい緑の苔と石の白さが際立ち、いっそう美しく感じられることでしょう。

西庭は、大きな市松模様。きっちりと刈り込まれたサツキの高さには、差があり、立体感を醸し出しています。このお庭は、方丈につづく回廊からも眺められ、全く異なった趣に…

自然の力と人間のもつ芸術性が、融合した日本庭園。この季節は、人が少なめなので、ゆっくり鑑賞するベストシーズン。ぜひ…。
廊下に腰掛け、静かに眺める庭…。やさしく注ぐ木漏れ日と爽やかな風…「気持ちいいねぇー」と、しばし日常を離れ、静寂の世界に浸れます。

若葉の枝に、すっぽり覆われた「東福寺」。ミモロの顔にも緑の光が注ぎます。

京都の寺社仏閣の中でも、東福寺の木々の多さは知れるところ。「酸素がたくさんある感じ…」と深呼吸するミモロ。確かに、光合成の働きで、酸素が多いかも…。

「紅葉の東福寺もいいけど、ミモロは、新緑のころも大好き…」。この季節のおすすめのスポットです。

*「東福寺」の詳しい情報は、ホームページで

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