「夏バテかな~」と、猛暑続きの京都で、ちょっとダレ気味のミモロ。「だって~ホントに暑いんだもの…」すでに5回目の夏なのに、京都の夏には、なかなか馴染めないミモロです。
「ねぇ、お肉食べに行きましょ!」と、そんなミモロをお友達がランチに誘ってくれました。
訪れたのは、木屋町三条のすき焼き、しゃぶしゃぶの「モリタ屋」です。
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ここは、創業明治2年という、京都で初の牛肉屋という老舗の木屋町三条店です。現在、本店は、中京区の鏡猪熊町で、この木屋町三条店は、昭和61年にできました。
「え~明治2年って、明治になったばかりじゃない」と驚くミモロ。
創業者は、森田伊三郎で、当時は、一般の人がお客様ではなく、卸売がメインで、主に陸軍省に納品する牛肉が中心だったそう。
すき焼きが、一般に食べられ始めると、新しいもの好きの京都の人々も、飛びつき、たちまち注目されることに。
大正天皇の即位式には、牛肉と牛乳を献上。その後も宮内省や陸軍の御用を務めます。
「つまり牛肉屋さんがやってるすき焼き屋さんなんだ~きっとすごく美味しいね~」と、期待に胸を膨らませながら店に続く路地を進みます。
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店の玄関脇には、ガラスケースがあり、そこにはすき焼き用やステーキ、しゃぶしゃぶのお肉も販売されています。
古い町家のような佇まいの店内。ミモロたちは、個室へと案内されました。
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さて、ランチは、すき焼き、しゃぶしゃぶ、オイル焼きは4800円~。でも、和牛のステーキ重は3000円。
「ミモロちゃんなんにする?」「う~これ美味しそう・・・しかもリーズナブル」とミモロが注文したのは、「和牛のひつまぶし御膳」2000円です。「それも美味しそうね~じゃ私は、京御膳3000円にするな。きっと食べきれないから、手伝ってね~」とお友達。「うん、いいよ~」と申し出を快諾します。
やがて、お友達の前には、小鉢に牛肉を使ったいろいろな小鉢が並びます。
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なんと小さなステーキも付いてます。
「ミモロちゃんどうぞ、召し上がれ…」
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まずは、ステーキからいただきました。
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「この匂いたまらない…クンクン…」今にも涎がこぼれそう。
さて、ミモロの注文した「和牛のひつまぶし」も登場。
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まずは、そのままでいただきます。「いいお味…ご飯進んじゃう…パクパク…」と言いながら一膳め完食。つづいて特製の出汁をかけて、お茶漬け風にいただきます。「わ~これも美味しい・・・サラサラ…」。また異なったお味が楽しめるひつまぶし。
今、京都で結構ブームになってます。
「フ~食べた~」とポッコリお腹をさすります。
「デザートは、別だもんね~」
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「すごくゆっくりお食事が楽しめていいね~」とミモロ。「そう、東京のお友達を案内するのにピッタリね」とお友達。
京都に暮らしていると、遊びに来るお友達を案内する場所は、いつもいくつか用意しておかなくてはなりません。
「京都らしい風情があって、京都らしい料理が食べられる場所、しかも観光客相手ではないお店」
「そう、京都に住んでると、外食には、イタリアンや洋食、中華なんか多いけど、そんなに京料理のお店行かないもんね」とミモロ。まぁ、そう言うお店は、ランチにはちょっと贅沢なお値段ですから…。
でも、こういうお店も知っていないと、いざというとき困ります。
「ここなら、東京のお友達、すごく喜ぶね…」
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しっとりとした京情緒あふれる店内です。
ここ木屋町は、高瀬川にそって、多くの飲食店が軒を連ねるエリア。
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坂本龍馬をはじめ、勤王の志士たちが、闊歩し、時には潜伏していた幕末の舞台になったエリアです。
春は、桜、初夏には蛍も…。
「京都って、水がいつもすぐ身近にある町だね…」
そう、それも京都の魅力です。
ミモロは、お友達と別れて、高瀬川を四条方向に歩きだしました。
どうも食後の腹ごなし…
*「モリタ屋」に関する情報はホームページでどうぞ・・・
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