自然豊かな東北で育まれた手仕事の品々を、紹介、販売する「暮らしのクラフト ゆずりは」の京都展が、今年も、寺町三条上ルにある「ギャリエ ヤマシタ」で開催されています。


今年も、ミモロは、ゆずりはの店主である田中陽子さんに会いに会場へ。

「ところで、このところ、NHKの朝ドラの「あまちゃん」で岩手の三陸が…そして大河ドラマの「八重の桜」で、福島の会津が注目されているでしょー」とミモロ。「そうね。それはホントにありがたいこと…でもね、まだまだ原発事故以来、風評被害は、おさまっていないの…。まったく関係ない、山形や秋田などでも、なかなかきびしいのよー」と、東日本大震災から、2年すぎても、今尚、その傷跡は深く残って、癒えてはいないのが現実です。
「今回は、どんなテーマで、作品が展示されてるのー」とミモロは、会場を見まわしながら、尋ねます。
「それはね、会津の手仕事で、なかでも、会津の女たちが昔から作っていた会津木綿やからむし織の作品をご紹介します」と田中さん。


「ホント、たくさん素敵な織物があるー」



着物好きのミモロは、ひとつひとつ丁寧に作品を見て廻ります。

会津木綿が、産業として最盛期を迎えるのは、明治末期から大正にかけて…。会津の復興を支える産業のひとつに。
「NHKのドラマでも八重さんの家族が織物してたよねー。会津木綿が織れるのは、会津の女性のたしなみのひとつなのかな?きっとドラマの登場人物が着てる縞柄の着物は、会津木綿だね…もっとこれから真剣に、着物見ようっと」と、藍や柿渋などの渋い色の織物…耐久性にも富む丈夫なもので、野良着、日常着として広く愛用されたもの。
「やっぱり織物も、会津の気質を反映してか、質実剛健って感じ…」とミモロは、生地を触りながら思います。
「わーこちらは、繊細な感じの織物・・・」

こちらも奥会津で織られたもので、現在福島県指定重要無形文化財に認定されている織物。

からむし織は、通気性、吸湿性に優れ、しかも心地よい肌触りで、夏には、ふさわしい織物です。
会場には、それらの織物に似合う素敵な帯も多数紹介されています。

もちろんすべて手間暇かけた手仕事の作品。ほとんどが一点もの。「一生大切に着たくなる着物になるねー」とミモロもちょっと憧れているよう。
さて、会場には、他にも東北の作家さんたちのさまざまな作品が並んでいます。
「和服のときだけじゃなく、洋服にも似合うねー」とミモロが興味を抱いたのは、バッグ。



木を薄くした素材や蔓で編み込まれたバスケットタイプのバッグや、布製のバッグなど、いずれも洗練された雰囲気が漂うものばかり。
「ねぇ、これもステキ…」織物の着物にふさわしい洒落た草履もいろいろと。



ちょっとミモロの浴衣には、もったいない品々です。
会津地方では、子供の誕生の折に、その健やかな成長を願い置かれるという「赤べこ」も。「かわいいー」

これも蒲生氏郷の時代から伝わる会津の民芸品のひとつです。
東北の手仕事の品々を大切に育て、普及に尽力する「ゆずりは」の田中さんに、「また、会いに来まーす」と、名残惜しそうに手を振るミモロ。最後に、「赤べこ」にも、「福島のために、これからもがんばってねー」とお願いを。

ぜひ、会津の魅力を、会場で…。
*「暮らしのクラフト ゆずりは」の「東北の手仕事 会津」展は、7月13日(土曜日)まで。会場は「ギャリエ ヤマシタ」京都市中京区寺町三条上ル、電話075-231-6505 寺町のアーケードの、三条通と御池通の中間あたりの西側です。期間中は、11:00~18:00

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