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「うー暑いー」。最近の暑さに、さすがのミモロも疲れ気味。
(毛皮を着てますから、暑さもいっそうでしょう)
連日の猛暑、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
昔から、夏、日本全国の神社では、大祓い(おおはらい)という祭事が行なわれます。
これは、半年間の罪や穢れを払い、正常な本来の姿にもどすため、また夏の病気を祓うための祭事。
いうなれば、半年のリセットです。
その頃、神社の境内には、茅輪(ちのわ)が置かれ、そこをくぐることで、穢れをリセットします。
ミモロが、訪れた6月下旬には、奈良三輪明神 大神神社にも大きな茅輪が設置されていました。
ミモロもその輪をくぐり、穢れを祓います。
「これで半年の食べすぎの罪は、リセットされた。またこれから食べても大丈夫だね」
ちょっと違う気もします。脂肪は落ちませんよ。ミモロ・・・・。
以前、大神神社を訪れたときより、ゆり園の咲いている笹ユリも多く、いっそう可憐な姿が楽しめました。
「やっぱり可憐なユリだね」
堂々と上を向いて咲く西洋の華やかなユリと異なり、この笹ユリは、控えめにうつむいた花。
何か恥じらいを感じさせる楚々とした美しさです。
「このユリを飾った輿が町を巡行するお祭りがあるんだって、行ってみよう」
そういうと、ミモロは、奈良の町へと向かいました。
その祭りは、奈良の率川神社(いさがわじんじゃ)で6月16日、17日に行なわれる「三枝祭」(さいくさまつり)です。
率川神社は、JR奈良駅から徒歩10分ほど。町の中心部を通る三条通近くにある神社。
大神神社の摂社で、奈良市最古の神社と伝えられます。
境内には、至る所にユリのデザインが。
大神神社で見た笹ユリも神殿前に飾られています。
「ゆりがいっぱい。なんか女性らしい感じのするお祭りだね」とミモロ。
それもそのはず、そもそもこの祭りは、ご祭神である「ヒメタタライスズヒメノミコト」という姫神さまに喜んで頂くために
酒樽に笹ユリを飾り行なわれるようになったそう。
「お花とお酒が好きな神さまだったの?」ミモロの頭には、姫神さまの宴会の様子がイメージされているようです。
この祭りのために、大神神社で丹精こめて栽培された笹ユリは、祭事当日に、ここ奈良の率川神社まで運ばれます。
笹ユリの花が町を彩るとき、奈良は、本格的な夏を迎えます。
さぁ、いよいよ笹ユリの輿が、町を巡行する時間になりました。
「一体、どんな行列なの?」ミモロの期待は膨らみます。