ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

奈良、三輪明神 大神神社の喉を潤す神水。初夏にもたらす楚々とした笹ユリの清らかさ。

2011-06-10 | 旅行
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奈良の三輪明神 大神神社を訪れたミモロ。山全体が、厳かな気に包まれた神社です。

拝殿での参拝を済ませたミモロとお友達は、奥の狭井神社へと向かいます。

そこまでは、くすり道と言われる道が続きます。



ご神体の山に添って続くこの道は、いくぶん暗めで、しっとりとした空気が、常に漂い、清らかな気を感じさせます。心が鎮まってゆくような、本当に気持ちのいい道です。「歩くだけで、パワーが感じられるねー」

「あら、なんでくすり道っていうの?」と、お友達が尋ねます。
「それはね・・・」と、前にも訪れたことがあるミモロは、ちょっと得意そう。

それを要約すると・・・・。
この道の先にある「狭井神社(さいじんじゃ)」は、病気平癒の神様として崇められる薬の神様。社殿のそばには、
万病に効くといわれる湧水の井戸「薬井戸」もあり、そのお水はペットボトルに詰めて持ち帰る人も。そこに通じる道なので、
くすり道と呼ばれています。


「道の脇には、薬業界関係者が奉納した薬木や薬草が植わってるんだって・・・・。薬草に詳しくないから、
どれが薬草なのか、よくわからないけど・・・・」道の両脇を見るミモロですが、雑草との区別はつかないみたい。

「ここが、狭井神社だよ」

山に抱かれた小さな社です。「奥にお水があるから、飲んでこよう・・・・。病気治るんだよ・・」
そういうと、ミモロは、お友達を案内してお水の場所へ。山から湧き出した清らかな水。
歩いてきたミモロの喉を、潤す甦りのお水です。「なんか元気になったみたい」


「ところで、ここはなんの入口?」と、境内にある木戸を見つけたお友達。


「そこは、ご神体の山に登る入口なの。前に登ったことがあるんだー」ミモロは、鼻をピクピクさせながら、いっそう得意そうに答えます。
(*人間以外の猫、犬など生きた動物の入山は禁止です。あしからず・・・・)

三輪明神 大神神社のご神体は、拝殿から望む三輪山です。その神域に、登る入口がここ。狭井神社の社務所で、申し込み、約束事を守って、登らせていただきます。約束事は、火気厳禁、撮影禁止、飲食禁止、草木を痛めないこと、山にあるものは、草でも、石でも、持ち出してはいけません。全部、神様のものですから。山には磐座(いわくら)などが点在しています。そこをお参りしながら、山頂までの往復には、約2時間が必要。時間に十分余裕を持って、出かけることをおすすめ。非常にパワーの強い場所ですから、時間を掛けて、たっぷりパワーをチャージしたいもの。一度は、体験したい厳かで、清らかな時間です。

さて、初夏ならではのものといえば、笹ユリの花。
ミモロたちは、「ささゆり園」に向かいます。

「なんか細い茎だね。すごく繊細で可憐なユリ。こんなユリ、見たの初めて・・・・。花びらが透き通っているみたい」


カサブランカなど西洋の豪華なユリの花を見慣れたミモロには、信じられないほど繊細な感じの笹ユリです。

そもそも笹ユリは、日本にだけ生息するユリの原種。日本でも、近畿、四国地方などに自生し、初夏に開花します。その葉が、笹のように細いために、また笹原に自生することから、この名がついたようです。

「うつむき加減の花が、奥ゆかしい雰囲気。楚々とした女性を思わせる佇まいだね。すごく日本らしい・・・」



まだ、花が少ない時期でしたが、ミモロの心には、笹ユリの美しさが、強く刻みこまれたようです。

毎年6月17日、大神神社の摂社、奈良市の率川神社では、このユリの花を供える「三枝祭り(別名 ゆりまつり)」の日。酒樽に笹ユリを飾り、疫病除けのお祭りが行なわれます。
前日、16日11時から、JR奈良駅前から、率川神社に向けて、町を巡行する笹ユリ奉納行列が出発。
17日は、稚児行列なども。

奈良の町での夏の祭り。あまり全国的に知られていませんが、ぜひ、訪れたいお祭りです。
(ミモロも、行って見たいと思ってます)。

また、今年の17日は、大神神社でも例祭の卯の日祭が。












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