ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

ミモロの京の町歩き。同志社大学の創立者、新島襄の旧邸の一般公開へ

2011-06-22 | 旅行
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「お天気がいいから、ちょっと歩いてみよう・・・」とミモロは、京都の町の散策に。
京都にいると、町を歩くだけでも、本当にいろいろな発見があって、いつも心が躍ります。

「お寺や神社に行かなくても、町のお散歩が楽しいね!今日は、どんなものに出会えるのかな?」
ミモロは、寺町通を、北に上がり、町を東西に走る丸太町通を渡り、京都御苑の東側をさらに、北へと進みます。

その道は、西側に、京都御苑の塀が続き、東側は、住宅、お寺、料理屋さんなどが、連なっています。

トコトコと歩いていると、瓦葺の屋根と白い壁が続く邸宅の門が開いています。
中を覗くと、ちょっと洋風の建物が見えます。
門の横に、「新島襄 旧邸一般公開」という看板が。



「この中に入れるんだ・・・」
一般公開と聞いて、ミモロが逃すはずはありません。さっそく、中に・・・。

入口で、パンフレットをもらいます。
「えー無料なんですか?」
そう、ここは入場料無料。「なんていいところなの!」とミモロは、それだけで大喜び。

訪れた新島襄旧邸は、同志社大学の創立者、新島襄が妻、八重夫人と暮らした家。それと同時に、
明治8年、生徒8人で同志社英学校を開校した、いうなれば同志社大学発祥の地なのです。
(現在、大学は、今出川室町周辺にあります)



門から玄関まで、緑の木々が茂るアプローチが続き、とても気持ちのいいお宅です。


建物は、和洋折衷の巧みな造り。アメリカで約10年暮らした経験が生かされた機能性と快適さを備えた建物になっています。

「和風の感じがするお家だけど、靴のまま入るんだね」

入口すぐの応接間には、木のテーブルと椅子が置かれ、そこできっと日本の教育の未来を熱く語り合ったのでは・・・。
そんな場面が想像されます。

その一角に、古いオルガンが。「ご自由に弾いてください」との表示。

「えー弾いてもいいの?」ミモロは、鍵盤の前に。


八重夫人が愛用したオルガンで、賛美歌などを演奏なさっていたそう。

「わーん、弾きたいけど、音が出ないよー・・・」。
足踏み式のオルガンなので、ペダルまで小さなミモロでは足が届きませんでした。



だから、そばに置かれたCDプレーヤーから流れるオルガン演奏に合わせて、弾いているふり・・・。



それでもミモロは楽しそう。
「どんな思いで、オルガンを弾いていたんだろうね・・・」。
足踏みオルガンの懐かしい音色が響く応接間で、過ごす心休まる時間が流れます。


明治の建物ながら、ここには当時の日本家屋にはない斬新な設えが、随所に見られます。

そのひとつが、暖房のためのセントラルヒーティング。
底冷えのする京都で暮らすのに、きっと快適だったことでしょう。

また、板張りの腰掛タイプのトイレ。きっと洋式トイレの先駆けですね。

さらに、当時は土間にあった炊事場を井戸ごと室内に設置。

日本の住まいの洋風化の始まりを見ることができるのは、とても興味深いものが・・・。

新島襄の死後、八重夫人が洋間を改造した茶室なども、まさに和洋折衷の住まいです。

そこには、なんとも言えない不思議な調和が見られます。

「なんかここにいると、ホッとしちゃう・・・」


窓の外を眺めながら、ミモロは小さなため息を・・・。


ところで、
2013年のNHK大河ドラマは、なんと新島襄の妻、八重夫人が主人公だそう。
なんにも知らないで訪れたミモロでした。


「ここの公開って、あんまり知られていないね」
毎週3日間だけの公開なので、観光客も少なめです。

ぜひ、訪れてみてください。ミモロおすすめのスポットです。


新島襄旧邸に冠する詳しい内容は、同志社大学ホームページで。
住所:京都市上京区寺町通丸太町上ル松蔭町  一般公開日:3月~7月、9月~11月 毎週、水・土・日曜(祝日は除く)春・秋京都御所一般公開期間:連続5日間 11月29日同志社創立記念日 10:00~16:00
入場無料 交通:地下鉄烏丸線丸太町駅から徒歩13分。京阪電車神宮丸太町駅から徒歩10分









コメント (4)
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