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いよいよ木版画の摺りを体験する時間がやってきました。
ミモロも、体験コーナーの若冲の版木の前に。
「えーと、はじめに絵具を版木に伸ばすんだよね」
「これくらいでいいかなぁ」。版木に、筆で置いた絵具を、靴磨きブラシみたいなブラシを使い、滑らかに伸ばします。
そして、紙を載せて、バレンで押さえて、絵具を紙にうつします。
「こんな感じでいいなかぁ」。しばらくバレンを紙の上でグルグル動かすミモロです。
紙を版木からはなすと
「あれー。かすれちゃった・・・なんか失敗・・・むずかしいねー」
絵具が少なすぎたのか、バレンの使い方がまずかったのか、版画は、ムラムラになってしまいました。
「わーん、失敗しちゃったー」と、がっかりして、しょげているミモロの様子を見た「芸ソウ堂」の早光照子さん。
「大丈夫よ。もう一度やってみましょうね。きっと上手にできるわよ」と、やさしく慰めてくれました。
少し気を取り直したミモロに、今日の講座の先生である
摺師の宮村克己さんが、お手本をもう一度見せてくれました。
「絵具は、ブラシでよく伸ばして、それから、バレンは、こういう風に、大きく回して・・・」
「なるほどー」。宮村さんの手元をすぐ近くで、真剣に見つめます。
「えーとこういう風にバレンを動かしてー」
ミモロは、もう一度、チャレンジ!
さて、今度は?
「わーい、上手にできた!今度は、ちゃんとしっかり摺れた!スゴイ!」と、ミモロは、できばえに大満足。
「よかったね。とてもキレイに摺れましたね」と、先生の宮村さんに誉められて、嬉しいミモロです。
摺師の宮村克己さんは、長年の修練と経験により培われた浮世絵などの高度な摺りの技術が高い評価を受けている方。
その技を実際に見られて本当に、感激!
出来上がった作品を並べて、自慢げな様子のミモロ。素適なお土産と思い出を頂きました。
「これから浮世絵や版画の見方が変わっちゃうね・・・。ちょっとうるさいよ、私・・・」
もう一度、若冲の「かきつばた」をしみじみと眺め、その摺りの技のすごさを改めて実感するミモロです。
若冲など、さまざま木版画や浮世絵が揃う「版元、芸ソウ堂」(*ソウの字は、草の旧字を使います)は、
寺町二条にあります。
ミモロは、さっそくお店にでかけることに。