蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

アポロン外伝①~激変アポロン

2009-09-06 | 趣味
アポロンは、オリュンポス十二神の1柱。
古典時代のギリシアにおいては、永遠の若さを持つ青年神とされ、
理想的な肉体を持つ神として、描かれることが多い。
あらゆる知的文化的活動の守護神とされるアポロン・・・。
さて、時は平成、芸術の神も、姿かたちは現代風。
私のアポロンは、どんな人物???

私の個人レッスンのダンスTeacherは、20代の美しきイケメンなのだが、いくつものソフトを内蔵している。
脳のどこかに切り替え選択スイッチがあるようだ。
天候や気分などの外因、内因による、その場、その時のセンサー作動によっても左右される。
が、予期できない、突然の誤作動もある。

初めてお目にかかったのは、体験レッスンでお会いした時。
前髪とサイド髪を、カチューシャみたいな細い金属製?の幅広クシみたいなのを
ぎゅぎゅっと、差し込んで、髪をかき上げていた。
長身で精悍なその青年は、ニューヨーク帰りの新鋭ダンサーのようなオーラを放っていた。
181センチのすらりとした肢体は、
ほどよく筋肉に包まれ弾力があり、動き出すと爽快な伸びを見せる。
バネのある身体は、しなやかさも併せ持っていた。
一緒に踊ると驚くほど軽やかだ。
が、力強い。
厚みを感じさせる胸板と、長い足、やや浅黒い若者らしい張りのある肌、きりりと整った顔。
一度にたくさんの美をたっぷり詰め込んだ青年、
美のミューズ(彼は女神じゃないけれど)が天から舞い降りてきたのかと思った。

彼はサラブレットだ。
母親は、元スッチーさん(キャビン・アテンダント)、体操の国体選手でもあった。
スキー1級、もちろんダンス歴も、みっちり。
はっきりした顔立ちの美人。今も、とてもチャーミングだ。
父親は、元A級ダンスプロ。
現在は、ダンス団体の要職に就いている。
今、レッスンを受けている会場以外に、もう一つあるダンスレッスン場は、祖父所有のもの。
華麗なるダンス一族だ。
両親がロンドンでダンスの修業をしている時、
まだ幼かった彼は、託児所がわりにジュニア・ダンス・スクールに放り込まれた。
「だって、面倒見れないからね」と御父君は笑顔で、
ハロッズのTeaを飲みながら、イギリスでの日々を語る。
その影響なのか、彼は不思議な英語でレッスンをする。
英語の説明のあと、「ワカター?」と言うのだが、「わかった?」という意味。
なんで、ああいう発音になるのかは、未だ不明だが。

           

その華麗なアポロンは、突如、ころっと激変する。
(つづく)


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