蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

言葉も考えも通じないと、、、

2024-07-19 | 読む人々には興味ない話
わたしがとても興味を覚えることがある。

江戸時代あたりに、船が嵐が何かでトラブルがあり、漂流した人。
漂流した先は無人島で、魚を獲ったりサバイバルして生き延びた、、、という展開もさることながら、無人島の後に外国船に拾われ(発見され救助され)、未知の国に連れて行かれた人の話、、、これには想像力を掻き立てられる。

大人で知能もあり、目も耳も聴こえる人が、全く見ず知らずの国、土地に流れ着いたら、、、どうなるか。
現地の女性と結婚して住み着く人もいる。
(実際の漂流者が女性である伝説は稀であるが)
健常な肉体さえあれば、どうにかなる。

わたしが知りたいのは、、、
連れて行かれたアメリカやロシアから、日本に帰国した人。
知性ある人は見聞したことを活かせる。
見聞録を元に、幕府の役に立ったり出来る。
それは良いのだが、、、

耳も聴こえて、目も見え、話すことも出来る、(読み書きは出来る?)大人の人が、外国で体験したこと、見聞きしたことを日本人相手に日本語で伝えられないこと。
それは、見聞きしたことが体験したことがない、見たことも聞いたこともないことで、話を聞き取る相手も未知の世界だったら、話が通じない。
難破した船の乗組員の何人かは、聞き取りには知力不足で応じられなかったが、中には、ちゃんと話せる人がいると、その人は知性がひときわ優れていたということだろうか。
知性の中には、現状認知力、理解力、記憶力のインプットと同時に、人に伝えるアウトプット能力が必要だ。
自分の頭の中だけに物語が詰まっていても、それを表現できなければ、幕府の力にはなれない。
ストーリーテラーにもなれない。

考えをまとめて言語化することは、日常では何気なく行われている。
幼い子供は言語能力がまだ未発達だと、内面(こころの中)を絵にしたりする。
絵にすると、益々、見る人にはわからないこともある。
絵を描くことが苦手な子供もいるし。
それと、深くものごとを考えたり整理したりする力がまだ備わっていない。
たんに、語彙が少ないだけではない。
考える力は、成長と共に徐々に養われていく。
(大人でも自分の考えが整理出来ない場合は、感情表現の一つとして、暴力に走ったりする)

いくら思考力が備わっていても、見たことも聞いたこともない、想像も出来ない事柄を目の前の人にどう説明するのか。
面白い実験になる。

地球人との共通言語を話さない宇宙人のようなものなのだろうか。

訪れた外国の、その国の言語が全くわからなくても、どうにかなる。
(自衛しないと、痛い目を見るが)
ものすごい僻地で、どうにもならないこともあるかも知れないが、現代では秘境はほとんど知れ渡っている。
世界の果てでも、観光化されていると、観光客相手に色々整っている。
未知の文化に触れるのは刺激的で気付きがあるため、人々は外国を行き来する。
今は、ほとんど大まかに情報は掴める。

だが、自分から好奇心で自国を飛び出す場合と、そんなつもりはなかったのに行く場合がある。
しかも鎖国が長い時代だと、外国の情報など入って来ない。
混乱するだろう。
アイデンティティを見失い、揺らぐかも知れない。
というか、過去の伝聞が残っていないため、想像を張り巡らせる。
これが結構、楽しかったりする。