蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

行って帰って、ワープ完了

2024-05-06 | 
今朝、帰国。
ああ疲れた。
もう遠くには行きたくない。
飛行機に乗りたくない。
帰りは着陸前に、けっこう揺れたし。

しかしながら、さてブログ記事でも書こう、、、と、旅を振り返ると、また現場にいる時とは違う感覚が生まれた。

東南アジア、最後の楽園。
愛知県ぐらいの面積の島。
さて、どこでしょう。
20年ぶりに訪れた、ウブドは、がらりと変わっていた。
車の渋滞、人混み、ごった返し。
西洋人観光客が多かった。
彼女たちは、ほぼ水着みたいな、太陽の光をさんさんと取り込む意欲満々、貪欲スタンスのファッション。
インド系、アラブ系、アジアの国々近隣からの観光客はあまり見かけなかった(ように思った)。
白い身体のあちこちにタトゥーだらけ、ガタイの大きな西洋人たちが、ここかしこに目についた。
たまたまか?
わたしが、顔を見分けられないだけか?
かろうじてわかるのは、肌の色。
老いも若きも露出度MAXで、陽射しを存分に浴びる。
日焼けしないように気をつけなくっちゃ、、、なんて人はゼロ。
日傘を差すと明らかに浮く。
日焼け予防手袋など、皆無。
日焼けしたくない心理は、概念として全く理解されないだろう。
「日焼けしたくなければ、来るな」の、ノリ。
白人ではないのに白くなりたい??
黄色人種の美白願望?
わたしの場合、たんに、シミ、そばかす、シワの原因増加を少しでも回避したいだけだ。
意味もなく、「日焼け」にこだわる説明が長くなった、、、)


ちなみに。
歴史的建造物を「外からばかりではなく、中も見たい」とわたしがガイドさんに言うと、、、
とある国の観光客のマナーが悪すぎて、建物内部を見学できなくなったらしい。
じつに残念である。
だが、マナーが悪いとは、ご本人たちは思っていない。
「マナー」という概念がないのだから、仕方ないと言えば仕方ない。
なぜ、列に並ぶ順番を守らなければならない?
横から入るのがなぜ悪い?
説明するのはかなり大変だが、根気よく教えていっているとか?
躾か?
「前よりは少し改善されました」とガイドさんは言っていた。
グローバル・スタンダードを学んだ?

お国柄?
文化的特徴?気質?
いろんな文化がある。
日本の重要な古来の建造物に、平気で自分の名前を彫ったりする観光客もいる。
文化的価値や意義は全く理解しないのだろう。
「価値観や文化の違いだ」と片付けられない、納得できない哀しい気持ちになる。

旅が終わって自宅に帰るとホッとする。
ひょっとしてその安堵を得たいために旅をするのだろうか。
人は未知のものや、刺激を求める?
わたしは、早く家に帰りたかった。
観光地は人が多すぎる。
時が止まったような所に、大量の観光客、、、。
時は止まるどころか、喧騒の中。
あんなうるさい場所に行きたかったわけではない。
(若い人には活気的に感じることでも、わたしの年齢では、やかましく感じる)

が、、、時代は変わる。
地元のガイドさんがため息をついていた。

とは言え、場違いな場所にいる(年齢、風貌、嗜好など)場違いなわたしだったが、今、帰って来て感じたことは、、、
その場に居て見聞きした瞬間は、まるで自分は居ないかのような、なんの接点もない、ミスマッチで無感覚な、こころがついて行かない形だけのものだったが、その場を離れると、またザワザワ音や色が付き始めた。
自分が住む世界とは、まるで関係ない、かけ離れた世界があるが、現実としては繋がっている。

※昨日、撮った街のワンカット。
写真に著作権©️をつけてみた。(実際には見えないが)