常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

ネギ

2019年12月10日 | 日記
夕の冷え込みは厳しいが、昼は陽がさして穏やかな冬日である。寒い日は、先日収穫したネギが重宝である。朝の味噌汁、夕方のすじ肉の煮込み、ネギがあると身体が温まる。古くは、「き」と呼ばれた。アサツキ、ワケギなど「き」に、その特徴をつけて表現した。ユリ科の多年草であるが、栽培しているネギは一、二年草だ。我が家では、土の中の白い根の部分をもちろん食べるが、上の方の青い部分も捨てずに食べる。特に収穫したばかりの新鮮なネギを、細かくして味噌に混ぜて、ネギ味噌にして保存する。妻は、このネギ味噌に豆腐を入れた味噌汁を作る。手間いらずで、おいしい味噌汁になる。

葱買うて枯木の中を帰りけり 蕪村

蕪村を「冬の詩人」と呼んだのは、萩原朔太郎である。家に帰れば、炉に火が燃え、人を温めてくれる。炉に鍋をかけて、ネギ汁を味わったであろうことは、想像できる。
日本人の冬は、こんな手軽な食材で癒されていた。

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