早くも1月が終わり、2月が始まった。気候の変動が目まぐるしい。昨日は雨で、夜雪になって山は雪化粧をして、青空が眩しい。こんな気候を三寒四温というが、中国大陸や朝鮮半島ではもっとはっきりしているらしい。つまり、3日寒い日が続くと、そのあとに4日ほどの温かい日が来て、この変化を繰り返して春がやって来るらしい。日本の場合は、太平洋の南の温かい空気が、北の低気圧に吹き込んで時おり、季節外れの暖気がやってくる。昨日は、関東で20℃を越すあたたかさであった。
四温かな山は田の神眠らしめ 石橋筑紫男
俳句では、四温が季語になっている。それにしても、先月は変動の大きい気候であった。酸ヶ湯や肘折の積雪が260㎝を越え、最低気温では北海道の占冠、朱鞠内が-33℃を記録するなど、厳しい冬の顔をもちながら、成人式の頃までは、今年は雪のない冬を思わせるような暖かさであった。この変動も、節分を境に季節は春に向かって動いていく。