goo blog サービス終了のお知らせ 

常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

雨を待つ

2020年05月14日 | 農作業

野菜苗を定植したものの、まともな雨が降らない。日照りのために、活着せず、毎日水やりが忙しい。一日一回の水やりでは、元気な様子がみえない。実に5月の園芸家の気分である。畑で会う人との会話は決まっている。
「ひと雨くるといいですねえ」
「そうです、ひと雨降ってくれないと困ります」
「土曜日には降るらしいですよ」
「そうですか三日間ぶっとおしがいいですね」

トマトの苗だけが元気よく活着した。花の咲いたエンドウ豆が、またひと回り大きくなった。コリアンダーも勢いよく育ってもうじき花が咲いてくる。山の近くの道を散歩していると、急に空が曇り、風が強くなった。あっという間に雨が来た。傘もささずに歩いていたので、洋服が少し濡れた。またあっという間に青空が広がって雨は去って行った。これくらい雨では、野菜苗が元気になるにはほど遠い。

近道へ出てうれし野のつつじ哉 蕪村


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

野菜苗の定植

2020年05月08日 | 農作業
風もないのにリンゴの花びらがはらり、はらりと落ちていた。昨日、野菜苗を買って準備していた畑に定植した。トマト、キュウリ、ナス、ツルムラサキ、ピーマン、甘ナンバンなどである。種は天気を見て、雨の続きそうな日を選んで蒔く。ムクドリが耕した畑に来て、餌を啄んでいた。3月に暖かい日が続いたので、畑仕事も早まるかと思っていたが、4月の低温で、定植ははほぼ平年通りになった。山登りが出来ない日が続くが、土をいじって精神を安定させる。

行く春の後ろを見せる藤の花 一茶

藤の花が日ごとに美しさを増している。この花の元気が、苗の定着も約束してしてくれる。作業は3時ころから、夕日のなかで終了。畑のなかで、歩数計は6000歩を示した。だが、この歩きでは体力向上には覚束ない。そんなことを考えながら、根本の土に力をこめて苗をしっかりと安定させた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の味

2020年04月04日 | 農作業
ずっとコロナウィルスの感染者がいない県であったが、一人出てから、今日までに8人と連日増えている。その感染の広がりの速さが恐ろしいほどだ。危機感もそれだけに強くなる。恐れてばかりではいけないと思い、畑の準備に出かけた。ニラの成長が早い。例年であれば、もう少し成長を待って収穫するのだが、12㌢ほどのものを収穫してきた。早速、ニラの卵とじにする。こればびっくりするほど美味だ。とにかくやわらかい。スーパーで買うものとは全く違っている。

春を感じさせるものにフキノトウ、アサツキ、ヤマニンジンなどがあるが、今年は早い時期に食べることができた。なかでも、ニラの初物は一番であった。どれも一冬をじっとエネルギーを蓄えて過し、春にそのパワーを一気に爆発させる。春の初摘みの山菜や野菜の美味しさにはそんな秘密があるような気がする。そのエネルギーをわけてもらう。畑には、エンドウ豆が伸びはじめ、コリアンダーも初収獲を待つ大きさになり始めた。

連翹のこぼるる土の温みかな 登高亭
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小松菜

2019年10月25日 | 農作業
昼なのに、雲が出て、夕方のようにうす暗い。風が出て、細かい雨が降っている。冬のセーターを着てみたが、少し身体を動かすと汗が出てくる。薄手の長袖に着替えてみる。この季節は、何を着ればいいのか迷ってしまう。台風が太平洋上を北上しているのだ。先週大きな被害のあった19号から、二つ目の台風が、太平洋を北上する。秋が深まっても安心できない。明日は、天気を回復を信じて、山行を予定している。

雨の予報が出たので、昨日、畑でオクラとナスの木を倒した。畑に残っているのは、小松菜とレタスのみである。秋野菜がたくさんあるなかで、なぜ小松菜を蒔いたのか、不思議だ。おかげで、秋の柔らかい小松菜が収穫できる。ビニール袋に3つほど採って、ニンジンや豆モヤシと合わせてナムルにする。秋の野菜不足を補うには絶好の食材である。その上、畑では、収穫した分以上に小松は成長するので、打ち出の小槌のような野菜である。

ふとテレビに目をやると、小松菜の調理方法が放映されている。よく洗った小松菜を5センチほどに切り、沸騰した湯に根に近い方を入れて茹でる。葉とは厚みが違うので時間差で茹でる。注意されたのは、水の取り方。一度水に入れても、茹でた熱が全部取れないないので、捨てて水を替える。そうすることで、小松菜の茹で上がりの色が違ってくる。マイタケは全部手で一枚づつに分け、枝の太い部分も小さく分け、レンジで酒蒸しにする。ボールに辛子醤油をつくり、マイタケからでた水分を加えて辛子醤油にダシと水分でほどよい味にして、小松菜とマイタケを食えて混ぜ合せる。簡単にできる小松菜の一品。

長き夜や書架に無数の文字眠り 林 翔


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏野菜の終り

2019年08月17日 | 農作業

台風が去った。さほど風が吹いたわけでも、雨が降ったわけでもない。直撃された地域の映像が出ると、ただ被害が少なくて住むことを願うばかりだ。台風がこちらまでくる間に、勢力が弱まっている。しかし、気温の高さだけは半端でない。日本海近くの鶴岡40℃超え、ここでも連日36℃を超えている。ひと夏に冷房を使うのは、例年では2、3日だが、今年はもう一週間を越えようとしている。

菜園では夏野菜が終りを迎えている。ズッキーニを倒し、インゲンと枝豆の収穫を終え、キュウリもほぼ終わりを迎えている。残っているものと云えば、トマトとナツナぐらいだ。随分食べたシュンギクも、明日あたり倒そうと思っている。そういえば、今日、バジルも倒した。大根などの秋野菜の播種、キャベツ、ブロッコリーなどの苗を植えてみる。

今年は家庭菜園のおかげで、食卓に欠かすことなく、野菜がのった。チジミ、ナムルなど新しいレシピも美味しい食べ方として定着した。なかでも、今年はキュウリをたくさん食べた。生に味噌をつけて、キュウリもみ、漬物(糠味噌、浅漬け)、味噌汁の実、そして終り近くなったキュウリの佃煮。今年は塩昆布を味付けに使った。2㎜くらいの輪切りにしたキュウリを熱くしたフライパンで水分を飛ばすように炒める。塩昆布を加えて、すっかり水分が無くなったところへ白ごまを振りかけてて出来上がり。ご飯のともにもってこいだ。パリパリとした食感、シンプルな味、キュウリならではの美味しさだ。

二三日採らねば胡瓜遠目にも 相馬 黄枝

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする