みけの物語カフェ ブログ版

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1420「しずく199~怪獣対決」

2023-10-01 17:54:26 | ブログ連載~しずく

 巨大(きょだい)トカゲは月島(つきしま)しずくに狙(ねら)いをつけたようだ。ゆっくりと近づいて射程(しゃてい)に入ると口から舌(した)が飛(と)び出した。しずくはそれを瞬時(しゅんじ)にかわして、川相姉妹(かわいしまい)に言った。
「わぁ、すごいじゃない。でも、あの舌に触(さわ)られるのはちょっとねぇ」
 しずくはイヤそうな顔をしているが、どこか楽(たの)しげである。初音(はつね)は呆(あき)れて言った。
「もう、ふざけないでよ。こいつを何とかしないと、あたしたち食べられちゃうのよ」
「大丈夫(だいじょうぶ)よ。だってここは幻覚(げんかく)の世界(せかい)よ。そうだ。こんなのどうかしら?」
 しずくが手をかざすと、そこに…これも巨大なヒキガエルが現れた。
 琴音(ことね)が思わず呟(つぶや)いた。「うわ~ぁ、もうやめてよ。気持(きも)ち悪(わる)い…」
 ここに、まるで怪獣映画(かいじゅうえいが)のようなトカゲとヒキガエルの対決(たいけつ)が始まった。
 場所(ばしょ)が変(か)わって、水木涼(みずきりょう)たちに敵(てき)が迫(せま)っていた。涼は貴志(たかし)に叫(さけ)んだ。「アキを守(まも)って!」
 敵は階段(かいだん)を上がり近づいて来る。貴志は工具(こうぐ)を手に身構(みがま)えた。アキは能力(ちから)を使って日野(ひの)あまりを助(たす)ける手立(てだ)てを探(さぐ)っていた。涼に敵が向かってくる。涼は剣(けん)を使って攻撃(こうげき)をくい止(と)めた。そして、二人の方へ助けに行こうと奮闘(ふんとう)する。貴志も敵を近づけまいと防戦(ぼうせん)を…。
 貴志が敵を階段の所まで押(お)し戻(もど)すと、アキの近くに敵が姿(すがた)を現した。そして、アキに向かって手にした棍棒(こんぼう)を振(ふ)り下ろした。
<つぶやき>これ、絶体絶命(ぜったいぜつめい)なんじゃないですか。アキはやられてしまうのでしょうか?
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