みけの物語カフェ ブログ版

いろんなお話を綴っています。短いお話なのですぐに読めちゃいます。お暇なときにでも、お立ち寄りください。

ホームページで再公開しました。

2022-06-30 17:59:47 | お知らせ

読切物語0045「知られざる王国」

ブログ短編0194「放課後」を公開しました。

<みけの物語カフェ>ホームページ版もお立ち寄りください。

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1268「人狼」

2022-06-29 17:36:58 | ブログ短編

 とある村(むら)に旅(たび)の男がやって来た。男は村に一軒(けん)しかない宿屋(やどや)に入った。宿屋の主人(しゅじん)は男のみすぼらしい身(み)なりを見て言った。
「金(かね)は持ってるだろうな? うちは、宿賃(やどちん)は前払(まえばらい)だ」
 男は懐(ふところ)から大きく膨(ふく)らんだ巾着(きんちゃく)を取り出して、そこから宿賃を支払(しはら)った。主人は急(きゅう)に態度(たいど)を変えると、にこやかに男を迎(むか)え入れた。
 夕食(ゆうしょく)を終(お)えると、男は自分(じぶん)の部屋(へや)へ戻(もど)った。旅の疲(つか)れか、ベッドに入るとすぐに眠(ねむ)りについた。今夜は満月(まんげつ)で、夜なのにずいぶん外(そと)は明るかった。夜中になって、男の部屋に誰(だれ)かが入ってきた。窓(まど)から射(さ)し込んだ光で、それが宿屋の主人だと分かった。
 主人は手に大きなナイフを持っていた。男を殺(ころ)して、金を手に入れようとしているのだ。主人は男が寝(ね)ているのを確認(かくにん)すると呟(つぶや)いた。「ふん、薬(くすり)がきいているようだなぁ」
 主人は手にしたナイフを男の胸(むね)に突(つ)き刺(さ)そうと身構(みがま)えた。その時、男の目が突然(とつぜん)、開(ひら)いた。主人は一瞬(いっしゅん)ひるんだ。その目が、まるで獣(けもの)の目のように鋭(するど)かったのだ。男は起(お)き上がると、そばにいた主人を突き飛(と)ばした。そして、ベッドの上で吠(ほ)え声を上げた。男の身体(からだ)が、見る見るうちに大きな狼(おおかみ)に変身(へんしん)していく。
 早朝。どうやら主人は気(き)を失(うしな)ったようだ。主人が気づくと、部屋には男の姿(すがた)はなかった。村人(むらびと)たちは大勢(おおぜい)で探(さが)し回ったが、男を見つけることはできなかった。
<つぶやき>人狼(じんろう)は悪魔(あくま)の手先(てさき)なんでしょうか。それとも、善人(ぜんにん)だったのかもしれません。
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1267「知らない未来」

2022-06-27 17:36:40 | ブログ短編

 彼女はごく普通(ふつう)の女の子。でも、彼女には人に言えない秘密(ひみつ)があった。どういう訳(わけ)か、未来(みらい)が見えてしまうのだ。そのことを知っている人は誰(だれ)もいない。
 彼女は毎日(まいにち)が退屈(たいくつ)だった。自分の人生(じんせい)がつまらなくて仕方(しかた)がない。仕事仲間(しごとなかま)とランチをしているときも、楽しめることなんか――。例(たと)えば、いま、目の前で彼女を見つめている男性は、明日になると彼女に告白(こくはく)をする。でも、彼女は即答(そくとう)で断(ことわ)ってしまう。なぜなら、その男性は明日の夜には、彼女の知らない女性のベッドにもぐり込んでいるからだ。
 そんな彼女の前に、突然(とつぜん)、見知(みし)らぬ男性が現れた。いつもなら、その人のことが手に取るように分かるはずなのに、その男性からは何も感じ取ることができなかった。
 彼は、彼女を見つめて言った。「僕(ぼく)と、お付き合いしませんか?」
 いきなりこんなことを言われたら、誰でも同じ反応(はんのう)をするだろう。それに、彼女は人見知(ひとみし)りする娘(こ)だった。だから、彼女はすぐに断った。男性は残念(ざんねん)そうに、
「そうですか…。あなたとなら、楽しく過(す)ごすことができると思ったんですが…」
 彼女は離(はな)れて行く男性の腕(うで)をつかんで、思わず、「あの…。また、会っていただけますか?」
 彼女は、男性の顔を見て急に恥(は)ずかしくなった。まさか、自分がこんなことをするなんて…。胸(むね)がドキドキして…、こんなことは初めてだった。男性は何のためらいもなく、
「そう言うだろうと思ってました。じゃあ、いつ待(ま)ち合わせしましょうか?」
<つぶやき>彼も未来が見えるのでしょうか? それとも、これは単(たん)なるナンパなのか…。
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1266「手玉に取る」

2022-06-25 17:34:41 | ブログ短編

 彼女に初めて会ったとき、僕(ぼく)は不覚(ふかく)にも恋(こい)に落(お)ちた。彼女から目が離(はな)せなくなってしまったのだ。これが、一目惚(ひとめぼ)れってヤツなのか…。僕は、次に彼女に会ったとき…、思わず告白(こくはく)をしてしまった。まったく何を考えていたのか、我(われ)ながら呆(あき)れるばかりだ。
 でも、どういう訳(わけ)か、彼女は僕のことを受け入れてくれた。彼女も、僕のこと気になっていたようだ。まさか、こんなことになるなんて思いもしなかった。それから、僕たちは付き合い始めた。
 僕は、毎日が夢見心地(ゆめみごこち)だった。彼女と何度(なんど)もデートを重(かさ)ねて…。そして、どんどん彼女との距離(きょり)が縮(ちぢ)まっていく。しかし――どうしてか、親(した)しくなっていくほどに、僕はどこか違和感(いわかん)を感じていた。それが何なのか、上手(うま)く説明(せつめい)することができなかった。
 僕がそれに気づいたとき…。いつの間(ま)にか、僕は彼女の恋人(こいびと)ではなく、召使(めしつか)いみたいになっていた。僕は、彼女に確(たし)かめた。「僕たち、付き合ってるんだよね」って…。
 すると彼女は、「もちろんよ」と返事(へんじ)を返してくれた。
「僕は、君のこと愛(あい)してる。君も、僕のこと、愛してくれてるよね?」
 彼女はにっこり微笑(ほほえ)んで、「ね~ぇ、あたしのお願(ねが)い、きいてくれる?」
 彼女は僕の質問(しつもん)をはぐらかしてくる。僕は、仕方(しかた)なくうなずいて、
「も、もちろん。えっ、なに? 僕にできることなら、何でも言ってよ」
 彼女は僕をじっと見つめて…。もう、僕には彼女に逆(さか)らうことなどできなくなっていた。
<つぶやき>惚(ほ)れた弱(よわ)みってやつですか? 彼は初めて会ったときから、すでに手玉(てだま)に…。
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1265「しずく168~新たな能力」

2022-06-23 17:36:55 | ブログ連載~しずく

 川相初音(かわいはつね)の変化(へんか)に呼応(こおう)したように、琴音(ことね)の身体(からだ)からも同じ光が出てきた。琴音は叫(さけ)び声をあげると、男の手から逃(のが)れようと手刀(しゅとう)を振(ふ)り下ろした。するとどうだろう。男の腕(うで)が刀(かたな)に切られたように切断(せつだん)され、琴音の身体は地面(じめん)に落下(らっか)した。琴音はすぐに起き上がると、切られた腕を男めがけて投(な)げつけた。そして、初音の方へ駆(か)け出した。
 不思議(ふしぎ)なことに、男の傷口(きずぐち)から血(ち)が流れ出ることはなかった。男は腕を拾(ひろ)い上げると、元(もと)の場所(ばしょ)に押(お)し当てた。すると、元通(もとどお)りにつながった。そして、男の身体が大きくなっていく。軽(かる)く二メートルは超(こ)えただろうか――。
 初音は、足を骨折(こっせつ)していて起き上がれなかった。琴音は、初音を抱(だ)き起こすと、
「お姉(ねえ)ちゃん、しっかりしてよ。あいつ、いったい何者(なにもの)なの?」
 男は地面に転(ころ)がっている岩(いわ)を拾い集めると、二人に向かって力いっぱい投げつけた。琴音には二人で飛(と)ぶだけの気力(きりょく)は残(のこ)っていなかった。それは一瞬(いっしゅん)のことだった。初音が手を広げて空(そら)にかざすと、光の壁(かべ)が現(あらわ)れた。岩はその壁にぶつかりはね返(かえ)された。
 初音は痛(いた)みをこらえながら叫んだ。「あなたならできるわ。あいつを倒(たお)して…」
 光の壁が消(き)えると、琴音はまるで鳥(とり)のように飛び上がった。男の頭上(ずじょう)まで来ると手を振(ふ)り下ろした。すると、男の身体が真(ま)っ二つに切り裂(さ)かれた。
<つぶやき>二人とも覚醒(かくせい)して新たな能力(ちから)を…。でも、これで戦(たたか)いは終わるのでしょうか?
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