春なのに・・・。

震災から３週間を過ぎているというのに、ただ右往左往という状況だ。

計画停電で鉄道ダイヤが乱れる中、年度末のお金周りのあれこれに、

銀行システムの不具合も重なり、それらをなだめるように片付けた。

気にはなるが見れば見るほど心配が増す一方のネットの回線や、リフ

レインの多いテレビのスイッチを一度は切った。年度末の学校行事は

何度かの日延べの後、多くが中止になった。

そんな中でも長男は中学を卒業し、入学準備もしつつあるが、北関東

の各種工場が復旧していないので、ウェア類の揃うのは先になりそう

である。

原発の不安は増すけれど、新学期も始まり、なんとなく平常に向かっ

て動く、ベルトコンベアーの上にいるような気分だ。

東北大学管内に居る産学コーディネータのＫ子さんが、とてもリンと

していて強く、とても励まされた。

様々な学会ホームページを見ると、各大学からの情報を集められてお

り、感動した。

今、バイオで心配なのは、保存菌株たちだ。二十年以上に渡り、国家

プロジェクトとして自然界から集められ、保存された貴重な菌株たち。

広く捉えバイオリソースと言ったほうがよいだろうか。それらの多く

が永遠に失われたとも聞いている。

残ったものも、保存のためのドライアイスが不足したものの、メディ

アの方々の報道により、迅速に動かれたとも聞いている。

大切な菌を守るためにどうしたか、菌はどうなっているか。

どこから手をつけ、どう復旧していけばよいのか。

募金箱を見るたびに、少しずつでも、と気持ちを託しているが、必要

な方に必要なものが届いているだろうか。

今一番困っているバイオ関係の施設はどこか。

義援金集めても、だぶつくだけで、必要な人には届かないので、不公

平感はあってもピンポイントの支援がやりたいと思う。自分にできる

ことをやり始めるしかない。

原発にはとてもおびえているが、一昨日くらいから、ばんばん仕事し

て、バンバン物を買って、経済を回して、日本を元気にせねば！！と

気持ちを切り替えるようになった。

今は、とにかく、元気の出る系のイベントをやりたいと思っている。