岡雅明さん
http://okamasaaki.rakurakuhp.net/
の個展が大丸東京店にて開催されてきます。
この季節に、東京駅大丸で個展、というのがまずすごいですよね。
担当の方のお話をうかがいました。
もう、ベタ褒めでした。
技法がとにかくすごい。各技法に修練されている。
この若さでここまでの技術の到達は例がない。
様々な技法を駆使し、それぞれの絵で用いている技法が異なる。
若手の絵を集めた画集,
一枚の繪5月号別冊「人気画家コレクション」の絵の人気投票では、
並み居る人たちを押しのけて断トツ一位。
動物好きな人は、猫の絵などを見て、「うちの子を書いてほしい」との
注文が多い(うちは今は飼ってないけど、昔の写真でもいいのかなあ)、
とのことでした。
イタリアの画法を学び極めつつも、アクリルや普通の油絵や、地の画材に鉛筆で
動物の毛を描き込み、その上に透明なニス?を塗ることで、地の画材の白い色が
そのまま見えるような技法、画材の表面を削り(?)黒猫の毛を浮きだ出させる
(?)技法など、様々な技法を使っていてひとつずつ違う。
ひとつの画法をとる人は、ふつう別の画法はできない(両立しない?)のに、
岡さんはそれができる、とのことです。
周囲のステンシルや象形文字のような描きこみが不思議な魅力を醸し出して
いますね。
ネズミやウサギの瞳、眼の光が一点、射るように生きて表情を持っているところ、
ウサギの前足を描くことで単なるポートレートではなくて、生き生きとした
表情を持っているところ、オリオン座のネズミの絵は、恋のキュービットらしい
ことなど、指摘いただきました。
トラの絵は日本画風、白いバケツに取り残された白い子犬は、はかなげで、
後ろの滑り台とブランコはキーコキーコという音が聞こえるよう。
(ブランコは微妙に高さが違い、かすかに風に揺られているような気がする、
さっきまで人がいたのかな)。
もの言いたげで、置き去りにされたさびしさとともに、不思議な暖かさ
があるところが素敵です。(一番人気らしいです)
私は動物たちのビロードの毛並みの質感と、ビー玉のような目の輝きが好き、
と言い、担当の方は、オリオン座の絵の一角が好きだとのこと。
そんな話をたっぷりしました。