「技術士、取ったほうがいいですかね?!得ですかね?!」
と聞く人もいます(これ、主として、非建設系の方からですが)。
そりゃ、イイコトがありそうだからめんどっちい試験も受ける(合格して登録するのもまた、かな~りめんどっちぃんだけど)わけですよ。
でもね。
たとえとして適当かどうかわかりませんが、結婚するのにメリット、デメリットを秤にかけるでしょうか?
昔と違い、結婚しないことも主流になりつつある現代、条件だけで考えれば、
面倒だし、自由が減るし、改姓にともなう手続きはうっとうしいし、家事は増える
し、連れ合いの親戚との付き合いやら何やら、めんどくさいことが押し寄せる。
どう考えても、何でも揃う便利な世の中においては、デメリットのほうが多いように
思うよね。
それなら誰も結婚しないか、というと、やっぱり結婚する人はする。

条件を勘案して「結婚すること」を選択するのではなく、結婚したい相手があるから、
もう、この人しかいない、

と思って結婚するんですよ、
資格取得もそうですよ。
メリットがありそうとかなさそうとか、そういうことではなくて、
この資格で人生変えてやる!みたいな気持ちで挑戦するんですよー。
上手くいえないけど、技術士をとりたいと思ったのは、自分にとって、これだ!
と思ったからで、メリットがあるとかないとか、そういうことは主たる理由ではな
い。
難関資格に挑戦しようと一念発起したのは、ひとえに、国家から専門的応用能力
を保持していることが認定させる、ということが魅力だったから。
メリットはあとからついてくる。
どんな難関の資格でも、持っていればそれだけで得をするか、というと、やはり生
かす環境を自分で作り出さなくては、ただ履歴書に書けることが一行増えた、で終
わってしまう。
それはどんな業務独占資格であっても同じだと思います。
資格はいわば、結婚相手のようなもの。
これ、と思った相手はなんとしても(正当な手段で、であるが)手に入れ、
自分がその相手とともに、幸せになりたいものです。
自分が幸せになろうと思い、行動しなければ、幸せはやってこない。
相手が幸せにしてくれない、とグチっていても幸せはこない。
相手(資格)が幸せにしてくれるのを座して待っているのではなくて、
資格で自分がどれだけ幸せになるかが大切ではないだろうか。
苦労して手に入れたからには、「相手(資格)が幸せにしてくれない」とぼやくの
ではなく、なんとしても幸せになるぞ、という気概で資格を生かしていきたい。
釣った鯉にえさをやらないのではなくて、いけすに放し、水質を整え、
餌を与え、じっくりと育てていきたい。
必ずや見事な錦鯉となって、あなたの期待に応えてくれるに違いないのだ。