goo blog サービス終了のお知らせ 

みけん・み~すけのやさしい技術士ブログ

あなたと、技術プロフェッショナルな人々をリンク! みけん、み~すけのコラボレーション・ブログは技術士への扉です!

基礎研究資金

2006-03-13 22:27:23 | 科学技術
独立法人化後、運営資金が少なくて、学会に出るのさえ断念せざるを得ないと言われた先生を知っている。
いくらなんでも、この国、少しおかしい。

芸術もスポーツも基礎研究も、ある程度は支援があって資金も心もゆとりがないとできないのではないでしょうか。

基礎同士の競争原理はあっていいと思うけど、基礎と応用を単純に、産学連携の成果という土俵で比較してもらっては困る。

大学には知の探求と、その知の成果を世の若者に知らしめて、次世代を覚醒させ、鼓舞するという使命があると思う。

わくわくしたものがなくて、なんで若い人が科学を目指すでしょうか?

この国には衝動とか情念とかいうものが必要だと思う。お金だけではないことは言うまでもない。
荒川静香選手ののイナバウアーを見ながらそう思いました。

遺伝子音楽だってそう。
美しく人を揺り動かすものは、しなやかでやなぎのように強く、負けないのです。

日東電工、魔法のフィルム

2006-02-07 06:24:05 | 科学技術
 子供ってのはCMが大好きで、音楽もコンセプトもすぐ覚えてしまうので、親は、おお、こんな風に呪文のように漢詩や慣用句もおぼえてくれりゃーええが(広島弁)と思うのですが、で、中学や高校になって本人たちが、暗記できないもろもろを、アニメの歌やなにやらに替え歌して、冷や汗たらして覚えるのですが・・・。
 今とてもきになってるCMについて。
日東電工の、魔法のフィルム。
 タイムカプセルから取り出した昔の絵に、フィルムをかぶせると、ああら、不思議、昔の鮮やかさを取り戻し・・・というお話。
 家事ながら、お仕事しながらなので、タイミングを逃してるんですが、子供らがいうには、どうやら未来のお話のようなのですが、このCMに詳しい方の、書き込みお待ちしてます!!
 日東電工では、経皮吸収製剤、ひらたく言うと貼り薬や、両面接着テープ、工事・施工用材料、電子部品用テープやマスキングテープなどの各種テープ類、メンブレン製品や液晶用光学フィルムなど、様々な製品を扱っています。
 

研究する人生の意味・・・・。

2006-01-26 06:30:00 | 科学技術
 宇宙生物学を提唱された大嶋泰郎先生は、宇宙に生き物を生命を求め、宇宙に手紙を出すのは、自分を知りたいからだ、結局自分のことがよくわからない、他者を知ることで自分を知ることができると思うからだ、と講義で話しておられました。
 確か1991年の頃だと思います。

 恩師の福井作蔵先生が、酵母を実験材料に選んだのは、扱い得る材料で、最もヒトに近いから、真核生物のモデルとしてふさわしいからだ、と、おっしゃっていました。
 最初の職場の同僚が、いやホヤのほうがすばらしいといい、酵母やってる同僚と酒の席で、モデル生物として、どちらがすぐれているか、という大論争やったのを思い出します。

 とにかく自分を知りたいから研究するんじゃないですか。
 科学でも歴史でも文学でも。

 生きている意味や、出合いの意味を知りたいから、ひとは研究をするのかなと思います。自分のことがわからないから、知りたいからです。
なんで詩や音楽が生まれたのか、なぜひとを恋うるのか、永遠の謎です。

 それはさておき。
 基礎研究がピュアであり、応用研究がそうではない
とは思わないのですが、当時やはり、
いずれは「ヒト」のがんの研究につなげる足がかりとしたい、
とか本気ではないですけど、学生たちは口にしてましたね。

 卒論、修論のシメはみんな、そんなふうに書いていました。
「手がかり、足がかりにしたい」と。
 覚えてます・・・?
 酵母の研究→ヒトのがんの研究
 かなり飛躍があったかな。
 やはり応用研究志向でしたかね。

 論文書きたい、ひと旗挙げたい、
この部屋ならノーベル賞が取れるかもしれない、
そんなふうに同級生たち、口にしてました。
 私のは完全な応用研究でした。

 当時は酵母の遺伝子操作ができるようになった!!すごい!!という段階でした。
他の部屋では大腸菌や放線菌をやっていて、やっぱり真核生物が
人間を理解するうえでモデル生物としてふさわしい、
なんて言っていましたよね。
20数年前の話です。

 研究費を取得するためもあり、○ール会社と共同で生デンプンを消化できる酵母を育種したり、古紙からアルコールをつくろう、
 廃棄物から何かいいもんつくろう(=私の研究)、で
化学会社と共同研究したり。
研究室としては、そういう戦略のようでした。
 深いところはもっと色々あったと思いますが。

 福井先生の根っこにあったのは、戦中の飢餓の記憶を癒すために
食べられるものを作りたい、という切望と、桜の花びらはなぜ5枚なのか、
という生き物の遺伝子発現の不思議を解明したい、
という2つだったとのことです。
そのための「生物学巡礼」だった、と。
私たち学生も、それに従わせていただいたひとりであった、と。

 先生の最終講義でカメラがこわれてうまくとれなかったのを思い出します。
大事なときに、なぜか、取りそこなうんですよ。
 そういえば、娘の生まれたての顔、とろうとしたらカメラが不調だったな。

 ところで、広島大の総合科学部の上領先生と、渡邉先生、今年で退官だそうです。最終講義はやらないとのことでした。
さみしくなります。
昨日、広島大学新聞で読みました。
・・・夫とはじめて出会ったのは上領先生の分子生物学の講義だったのです。
 
 たらたらと書いてしまったなあ。

科学技術を先人に学ぶNPO法人「近代日本の創造史懇話会」

2005-10-19 22:31:57 | 科学技術
NPO法人「近代日本の創造史懇話会」のホームページが開設されました。
 同NPO法人は、幕末から明治を経て大正期に至る近代日本の成立期に活動した科学者の生きざまを詳細に調査し、指導的役割を果たし近代日本を作り上げていった多くの科学者の育ち方、生き方、ものの考え方、そして残していった創造性ある業績を詳細に検証し、その結果をわかりやすく表現し、出来るだけ多くの人に、とりわけ未来を背負う若者に伝える活動を積極的に展開し、将来のわが国の発展に寄与したい、との趣旨で設立されたものです。
ホームページはこちらです。
また、2004年12月10日から2005年1月10日まで東京上野公園の国立科学博物館において開催され、好評を博した「高峰譲吉生誕150年記念展」における「展示パネル収録CD」(ソフトはwindows、68画面)が、同NPO法人によって頒布されています。
 詳しくは
こちらをご覧下さい。

TBSラジオ中高生が作る知的エンターテインメント番組『GAKU-Shock』にて遺伝子音楽紹介!

2005-07-18 06:49:58 | 科学技術
TBSラジオの、中高生が作る知的エンターテインメント番組『GAKU-Shock』は、中高生から寄せられたお便りをもとに“聴いて楽しくためになる”知的情報をお届け!しています。7月17日日曜日の番組では、“オオサンショウウオの遺伝子音楽”が紹介されました。
ホームページはこちら!

 高校生が行った遺伝子解析データをもとに、美しいメロディーが出来上がった!
 とにかく美しくて面白い。面白い、というところから科学への興味を湧き起こしてもらいたい、そういう内容でした。研究を指導された広島大学両生類研究施設の三浦郁夫先生が、電話で出演され、オオサンショウウオとヒトの遺伝子音楽が披露されました。

 遺伝子音楽CDが付録につく「バイオサイエンスとインダストリー3月号」も紹介され、お求め方法も紹介されました(下記です)。

 株式会社メディ・イシュ 学術情報部 担当: 佐藤幸美
 〒113-0034 東京都文京区湯島2-31-14 
           1st ジェネシスビル 5F
 TEL :03-5805-1901

 

「夢配達人」事業?!

2005-07-16 07:56:31 | 科学技術
青いカエルの記事、WEBには載ってなくて残念。
探していてみつけたんだけど、
今日の中国新聞の社説「天風録」夢の実現、
中国地方の皆様は、お読みになりました?

子供の夢の実現のための、青少年育成広島県民会議の「夢配達人」事業だって。

全文はこちら

具体的に制度をよく調べてからでないと、意見しちゃいけないと思うのだけど、
この社説だけを読むと、
子どもたちが実現させたい夢を応募、選ばれたら学校や地域が具体的なプランづくりを応援するもの。
最後は「その道のプロ」が夢配達人として手助けする。
五十万円を限度に県民会議が支援する。
・・・・だって。

なんか夢がないなあ。
夢って、自分で育んで、暖めて、やっと実現するから、
すばらしいんじゃないでしょうか。

そりゃ、見守るおとなたち、地域のひとたちが居てこそ、育つ夢がある、
というか育む応援をするのは必要なことで、“そんな夢やめなさい”って、夢をみること自体をつぶされることの多い、現実的な今の世の中には画期的な制度かもしれない。

だけど、「具体的にプラン作りを応援」って文字にするとなんだかなー。
と思うのは私だけ?