徒然なるままに ~ Mikako Husselのブログ

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放射線治療の経過(がん闘病記20)

2018年01月23日 | 健康

放射線治療の経過と言っても大して特記するようなことはないのですが、週末以外毎日12時に病院に行くのは生活リズムを一定にするにはいいことですね。

 

家から病院までは車で道が混んでいる時でも15分位しかかかりません。駐車場が満車になっていることが多く、私だけが病院に入り、ダンナが駐車場に空きが出るまで待つということがたびたびです。

12時の放射線照射に合わせて、その1時間前に1リットル近くの水分を摂るのはいいのですが、待ち時間が長くなるとかなり困った事態になります。1度などは25分も待たされたため、照射が終わってから慌ててズボンと靴を履いてトイレに駆け込む羽目になりました。

今日の待ち時間は10分位でした。今日で治療の3分の1が終わったことになります。

気になる放射線量を聞いてみました。1回の照射につき1.8Gy(グレイ)の放射線を浴びることになるそうです。グレイとは、ある物質が放射線に照射されたとき、その物質の㎏当たりの吸収線量を示す単位で、定義はJ/kgです。と言っても物理の苦手な私には分かったような分からないような、いや、結局よく分からない単位なのですけど。そういうわけで、現在までの照射量は16.2Gyで、放射線治療全体の合計は50.4Gyとなります。

エックス線やガンマ線の場合は1対1でシーベルトに換算できるとのことで、50.4Gyは50.4シーベルトに相当します。

え?ミリとかマイクロではなく、シーベルト?!

なんとそこに間違いはありません。生体(人体)が受けた放射線の影響は、受けた放射線の種類と対象組織によって異なるため、吸収線量値(グレイ)に、放射線の種類ないし対象組織ごとに定められた修正係数を乗じて、実効線量(シーベルト)に換算します。「グレイからシーベルト換算」というページによると、50.4Gyの実効線量は、膀胱で2.02Sv、その他の臓器で6.05Svに相当するらしいです。全身被曝ではないので、「年間1ミリシーベルトの被曝上限」と言う場合の被曝量とは異質の物なのですが、単位だけ見てると「ヤバい量」に思えますね(笑)

今のところ副作用は出ていません。下腹部を照射しているので、腸の機能に障害が出て、下痢または便秘になったり、トイレが近くなったりする可能性があるらしいのですが、照射量16.2Gyの段階では何もなしです。今後出てくるかもしれませんが。

照射後数か月以上へて起こる晩期反応というのも色々あるようで恐ろしいのですが、それは今考えても仕方のないことなので、考えないようにしています。


放射線治療とは関係ありませんが、化学療法が終わってから約6週間後(12月30日あたり)に生え始めた髪の毛は、その後順調に伸びて、頭皮の白さが目立たなくなりました。

がん闘病記21


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書評:Kelly A. Turner著、『9 Wege in ein krebsfreies Leben(がんが自然に治る生き方)』(Irisiana)