明治乳業争議団(blog)

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解決の決断も出来ないでいる明治HDの浅野会長、松尾社長の経営能力の無さを訴える

2014年12月10日 11時07分53秒 | レポート
解決の決断も出来ないでいる明治HDの浅野会長、松尾社長の経営能力の無さを訴える


12月3日 明治HDに対し抗議と解決への決断できない浅野・松尾経営陣を批判 

 
 総行動に参加の皆さんほんとうにご苦労さまです。明治乳業争議団の小関といいます。
さて皆さん、私たちのたたかい、市川工場事件からもう30年間を迎えます。そして今、中労委で争っている全国9つの事業所32名の事件からも20年と云う、本当に長いたたかいになっていますが、その最大の原因は、連帯のご挨拶にもありましたように、旧明治乳業時代からこの明治HDにまで引き継がれている、異常な企業体質にあるわけであります。もちろん、不当労働行為や差別を免罪した労働委員会や司法の責任も極めて重大でありますが、この判断を拠り所にして、不当労働行為と差別の「やり得」を決め込んでいる、この明治HDの浅野茂太郎会長の責任は極めて重大であります。

 私はこの場所から、いままでも何度も告発しています。すなわち、明治乳業は1960年代後半から全国的に高揚する、まともな労働組合に危機感を強め、会社の意のままになる労働組合に変質させるために「インフォーマル組織」をつくり、そして皆さん、労働者を「赤組」「白組」そして「雑草組」などと分断して、赤組の申立人らには徹底した昇給・昇格差別や仕事差別をやる、このような攻撃を長期に行ってきたのです。
皆さんこの事実は、労働委員会や司法が如何なる判断を下そうとも、絶対に許されることのない、まさに、歴史的な企業犯罪なのであります。

 私たちいま、「労働委員会の自殺行為」との抗議の声が止まない、不当命令の全面的な見直しを求めて中央労働委員会でたたかっています。しかし皆さん、いま最も厳しく問われなければならないのは、30年にも及ぶ長期労働争議を、解決の決断も出来ないでいる明治HDの浅野会長、松尾社長の経営能力の無さの問題であります。
改めていうまでもなく、食品大手企業である明治HDの社会的責任は、「安全・安心」な製品を国民・消費者に提供することであります。この命や健康をはぐくむ食品企業において、製品の不祥事・不正行為が絶えない、死亡災害が絶えない、そして、人件否定による労働争議が絶えない、などが許されるでしょうか。
私は、経営陣に対し、こんな食品企業には未来はない、いずれ消費者・国民から見離されると厳しく警告するものです。

 皆さん、おわかりのように明治乳業争議団も、高齢者集団となりましたが、企業の横暴には絶対に屈しないという怒りのエネルギーは、絶対に衰えることはありません。
行動参加の皆さんのお力も頂きながら、必ず全面解決への道筋を切り拓く、その決意を申し上げまして、今日のこの冷たい風のなかお集まりいただいたお一人お一人への、当該争議団を代表しての感謝の気持ちと致します。ありがとうございました。


【要請書】
2014年12月3日
明治ホールディングス株式会社
代表取締役社長 松尾 正彦 殿            全労連・東京地評争議支援総行動
実行委員会 委員長 小田川 義和
                           明治乳業争議支援共闘会議
                            議長 松本  悟
    明治乳業賃金昇格差別撤廃争議団
                            団長 小関  守
要 請 書

わたしたちは、労働組合の全国組織・ナショナルセンターである全労連(21単産・47地方組織・110万人が参加)であり、首都東京のローカルセンターである東京地評(52単産・32地域組織・47万人が参加)です。わたしたちは、不当な解雇の撤回、労働者いじめの根絶、労働組合に対する不当労働行為の一掃をめざして、全力でとりくんでいます。

 わたしたちは、すべての企業が、利益至上主義・株主偏重の経営体質を改め、労働者と国民、地域と環境を大切にすることを求めています。わたしたちは、すべての企業が、日本国憲法と労働基準法や労働組合法などの労働諸法を守るとともに、社会的規範や企業倫理・モラルを守り、コンプライアンス(法令遵守義務)を強化し、その社会的責任(CSR)を果たすよう強く求めています。

 本日の「12・3全労連・東京地評争議支援総行動」には、全国から34の労働組合や争議団が参加し、「すべての争議の早期全面解決を!」、「裁判所・労働委員会は公正な判断をおこなえ!」、「許すな!安倍『雇用改革』、なくそうブラック企業!」、「震災復興、原発ゼロ社会を実現しよう!」、「憲法を職場とくらしに活かそう!」をスローガンに掲げて、関係各社に申し入れ・要請行動をさせていただいております。

 貴社におかれましては、企業の社会的責任を果たし、一日も早く良好な労使関係を確立するためにも、関係する争議の全面解決のため真摯に努力をされるよう、以下の諸点を要請します。


一、旧明治乳乳業時代から浅野茂太郎前社長が抱えてきた、「負の遺産」である長期労働争議を引き継ぐことなく、貴殿の積極的な判断で全面解決が図られることを強く求めます。
一、貴社をめぐる厳しい経営環境は「労働争議を継続」すべき状況ではなく、貴殿を始め経営陣の経営能力・判断が厳しく問われています。労働委員会の判断を待つまでもなく、直ちに全面解決に向けた交渉が、真摯に開始されることを強く求めます。
一、東電福島原発事故から3年半余が過ぎましたが、いまだ放射能汚染など収束のメドすら立
 ちません。牛乳など乳製品の検査数値を基準値以下でも消費者に公開し、安心して選ぶ選択権を保障することを強く求めます。
 上記、重ねて強く要請いたします。                       
以上


【抗議のシュプレヒコール】
一、明治HDは、長期争議の解決を決断せよ!
一、松尾社長は争議解決を決断せよ!
一、浅野会長は争議の当事者責任を果たせ!
一、明治の不当労働行為は許さないぞ!
一、差別のやり得は許さないぞ!
一、明治は、食の安全・安心を守れ!
一、明治は、放射能汚染を公表しろ!

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