明治乳業争議団(blog)

働くルールの確立で人間性の回復を!

(株)明治・松田克也社長と明治HD・川村和夫社長に対し、中労委命令に従い「話し合い」での解決求め、第45次座り込みを継続

2019年09月27日 14時16分57秒 | お知らせ

7月、8月サマータイム(17時~18)から昼時間に戻し、初秋の強い日差しの中19団体38名で実施しました。

 

主催者松本議長挨拶

 社員の皆さん、市民の皆さん私たちは毎月ここで、長期にわたる明治乳業の賃金差別争議の話合い解決を求めて座り込みをしております。今年はとりわけ株主総会で私たちは、経営者の姿勢を追求することを控え会社に話合いのテーブルに着くよう要請をしてきましたが、未だに話合いのテーブルに着かないことに、最初に抗議の声を申しあげたいと思います。

 さて、この長期争議の本質は株式会社明治が食の安全と働く者の人権を守れという真っ当な労働組合を潰すために徹底的に賃金差別、多い人では年収200万円からの差別そして人権侵害「赤虫」「赤い大根」と人権侵害を行ってきた事件です。

中労委は人権侵害と賃金差別を認めました。そして会社に対し話合いで解決するように和解を求めましたが、これを不当にも株式会社明治は拒否をしました。その結果私たちは東京地裁によって春名裁判長も和解勧告をしましたがそれも拒否をし、現在東京高裁で争っています。この様な長期争議はすでに東京電力、東芝を含め全て話合いで解決をしている事件です。ただ一つ残っている大企業差別事件は明治乳業賃金差別事件であります。賃金差別や人権侵害を解決しない企業は業績が伸びない。この様に言われております。正にその様な展開になってきております。

今年の4月から6月期明治HDの純利益はマイナス15%です。株式会社明治も売り上げが低迷をする時代に入ります。すなわち今まで消費者を騙してR-1ヨーグルトを飲むとインフルエンザに効果がありますよ、高カカオチョコレートを食べると脳が若返りますよと何れも薬事法違反の誇大広告をやってきて消費者を騙して売り上げを伸ばしてきた。これが国会などで追及をされ、正体がばれ純利益がマイナスになるという事態になっている、こういうことであります。明治はあるいはHDは生き残りをかけて海外展開をすると言っています。

 しかし、株式会社明治は、明治乳業と明治製菓が統合した10年前から世界に打って出ると言っていますが、実行に打ってでられない。今、株式会社明治の海外売り上高の比率は、他の企業と比べ低迷をし5%です。世界に通用しない、人権侵害や賃金差別をするような、そして食の不祥事を出す企業は世界に通用しないと言うことです。

 明治はオリンピック商戦に勝ち抜くために150億円以上の投資をしてゴールドパートナーになりました。しかし、オリンピックの食材調達基準は甘くない、労働者に対し人権侵害をする企業、食の安全を守らない企業、これを食材調達企業として失格です。

それらを組織委員会に申入れをしています。明治が世界の人たちを騙そうとしても、人権侵害や賃金差別争議を解決しない限り世界の理解を得られないことです。

 市民の皆さん、すでに明治乳業争議団64人中15人が殆ど60代の若さで亡くなっています。人権侵害や賃金差別をされイジメられた結果です。もうこれ以上の長期争議は人道上も許されない。

 私たちは最後の手段として消費者の皆さんに訴えます。明治だけが解決しない人権侵害、賃金差別を解決するために消費者の力が必要です。私たちは明治の製品R-1ヨーグルト、高カカオチョコレートなどはこの争議が解決するまでは食べない、この運動を宣伝活動やインターネットを通じて世界に呼び掛けております。この不買行動と言うのはボイコットです。ボイコットと言うのは「ボイコットさん」が提唱した消費者の正当な権利、かつては、森永乳業がヒ素ミルク事件を起こした、このときお母さんたちが取った行動が森永の製品は食べない、ボイコットによって森永は和解のテーブルに着きました。今、私たちは、消費者の皆さんのお力をお借りして、和解のテーブルに着けさせるまでお力を措かしいただきたいと思います。

 社員の皆さん、そして株主の皆さん、取引先の皆さんこの様な行為を放置していていいのでしょうか。私たちは話合いでの解決を求めています。話合いのテーブルに着くように是非声を上げていただきたいと思います。

 私たちのこの声を、つい先だって亡くなりましたこの争議を立ち上げた時の島村靖三元社長も、私たちの要請に対し早く解決するといいね、このことは社長に伝えるよ、こうゆう意向を持っておりました。多くの心ある明治の社員の皆さん、私たちと同意見だと思います。もういいでしょう、解決のために話合いのテーブルに着いて下さい。私たちは、株式会社明治の松田社長、親会社の川村社長が話合いのテーブルに着くまで、この座り込み抗議行動を続けることを宣言し訴えとさせていただきます。

千代田区労協・水久保事務局長から連帯激励挨拶

 35年間明に乳業の闘いを支援してきました。支える側も年を取りました、34年前私は髪の毛も真っ黒でしたがこのように白くなってしまいました。この様にたたかってきた仲間たちも年を取ったと言うことであります。これは何を意味するのか、この仲間1人1人の人生がこの明治乳業の経営者の理不尽によって引き起こされていることであります。

 私は、人道的なことから見ても早期に解決出来たものと意見を持っています。昭和時代に始まった争議でありますが昭和、平成そして令和と3つの時代をまたがってきました。それは、この企業が争議を解決しようと言う当事者能力を逸しているからではないでしょうか。私たちはあくまでも明乳の仲間たちの許せないというその気持ちを大切にしながらその闘いをバックアップしていきます。それは単に権利という問題だけではなく社会的に重要なテーマであるからであります。

 この闘いというのは先程来言われておりますけれども裁判や労働委員会の結論で決  まるものではない。それははっきりしています。全ての争議がそうでありますけれども、当事者間で会社と労働者がキチンと話合いでもって、その話合いでもって争議を解決していくそれが常とうであります。そのことを明治乳業の経営者は否定する。否定すると言うことは、それは人道的な立場からも否定することと同じことであります。

35年の長きにわたってこの経営者は何をやってきたのか、私は改めて怒りを禁じ得ません。この経営者が一日も早くこの争議を解決するために話合いの場を持つ、話合いの場に着く、そのことこそが今、明治の経営者に求めるものであろうと私は思っています。

 いよいよ来年はオリンピックです。もうすでにあちこちでその賑やかさが始まっています。オリンピックを支える企業として、その資格がこの企業にあるのかどうかを私は問いたい。こうゆうふうに35年間も争議を放置したままずっと何もしない。こうゆう企業がオリンピックを支える立場であっていいのかそのことを問いたいのであります。

 皆さん、明治乳業がやっていることを改めて考えてみようではありませんか。人道的にこのまま放置しておいていいのかそのことであります。この間、この仲間たち64名の内亡くなった方が15名います。非常に残念であります。志半ばにして明治乳業の経営者に対してものを言えなくなった人たちがいるのであります。そのことを忘れてはならないと私は思っています。亡くなっていった仲間たちの悔しさを改めてかみしめながら、私たちは、明治乳業の経営者が話合いの場に着くそのことをあくまでも、あくまでも求めて行きたい。そのことを改めて申しあげて連帯の挨拶とします。ご苦労さまです。

 

JAL乗員争議団・山口団長から連帯挨拶

 私たちも9年8ヶ月の闘いが続いているわけですけれども、皆さんの広いご支援の中この解雇は当然許せないということでたたかってきました。

昨年5月に日本航空は労務方針を変えると公式に労働組合に対し発言した。当然方針を変えると言うならば、これまでの組合潰し、活動家排除こうゆうことがないんだと、沈まぬ太陽の小説にあったようなことがもう日本航空は止めたのかと解釈した方も多くいました。争議団の方も一歩譲ってはどうかとゆうこともありまして一年近く宣伝をやりませんでした。ところが12回の労使交渉の中で全くゼロ回答です。株主総会で社長が一日も早く解決したいと言っておりながら一年経っても解決しない。一緒に仕事をやってみたいと発言しながら全く解決しようとはしていません。日本航空はゼロ回答です。明乳も日本航空もそうですが、来年のオリンピックが始まることでマスコミ等では賑やかに報道されています。一緒に応援していこうと言うわけですが日本航空は公式スポンサーとして60億円出しているわけです。明乳はゴールドパートナーですから150億円も出しているわけですよ、東京オリ・パラに。そしてこうゆう争議を続けているわけです。オリンピック組織委員会は、平和の問題、人権の問題や環境の問題、労働の問題で国際基準を守りましょうという約束、覚書などを結んでいます。ところがこうゆうことでオリンピックをやるわけですから、明乳も日本航空も当然社内の中で、労働委員会の斡旋や裁判所の斡旋、ILO勧告などを守ることが当たり前ですけれども知らぬふりをしているのです。私たちはこうゆうやり方は許せません。話しは飛びますが日本という国は国際基準をなめています。外国では恥ずかしいことなのであります。

明乳も日本航空も国際基準を守って争議を解決することがオリンピックのスポンサーとして真っ当な企業になることを、共に求めていきたいと思っています。争議解決まで共に頑張っていきましょう。

 お礼と決意の松下副団長

中労委命令「付言」が「話合い」での解決の呼び掛けと合わせ、東京地裁の春名茂裁判長も「付言」の立場で「和解勧告」が出されたにもかかわらず、未だ拒否し続ける明治の姿勢を批判し、本日も、株式会社明治の松田克也社長と親会社明治HD・川村和夫社長に対し「申入れ」をおこなうも受付で拒否させる対応に強く抗議しました。

日差しの強い昼行動に参加されました皆さんにお礼を述べ、第55次座り込みへのご参加を呼び掛けました。

 

シュプレヒコール

一、(株)明治は、格差と人権侵害を認めた中労委命令に従い全面解決を決断しろ!

一、製品不祥事・不正行為に対し、消費者の信頼に応えろ!

、(株)明治は、争議団の要請を真摯に受け入れ解決に向けた話し合いに応じろ!

明乳争議とすべての争議の早期全面解決に向け、団結して頑張ろう、頑張ろう、頑張ろう

 

【松田克也社長への 申入書】

                                          2019年 9月17日

 株式会社明治

代表取締役社長 松田 克也 殿

                          明治乳業争議支援共闘会議

                           議 長  松本  悟

                         明治乳業賃金昇格差別撤廃争議団

                           団 長  小関  守

                   申 入 書

━━「争議は終わっている」の身勝手な解釈で解決に背を向ける姿勢は許されない

松田社長、長期争議の「負の遺産」を解決する責任は現経営陣にあります ━━

  私たちが、「第10回明治HD株主総会」に対し、長期に継続してきた「事前質問書」の提出と議場発言を控え、争議解決への本気度と決意(ボール)を示してから約3ヵ月が経過します。前回の要請書でお伝えの通り、東京高裁の第3回弁論期日(10月15日)の訴訟指揮が、高裁審理の全体を見通して極めて重要な期日となります。地裁の経過から判断しても、「和解解決」への訴訟指揮が十分に予測されることは前回お伝えした通りです。しかし、残念ながら貴社経営陣の内には、市川工場事件の最高裁敗訴確定(分離した昭和59、60年の2事件のみ)を理由に、その後の全国事件の審査・審理の到達点や、都労委に残留している39件(市川事件26件、全国事件13件)の存在をも無視し、「争議は終わった」等として全面解決への話し合いに背をむける、極めて乱暴な姿勢が窺われます。これら、現在も継続している争議の現実から目を背け、身勝手な解釈で解決への当事者責任を放棄する姿勢は絶対に許されないことです。

 島村名誉顧問の、「早く終わるといいね」の「遺言」を実行できるのは現経営陣です

島村名誉顧問にはご高齢にもかかわらず訪問させて頂くたびに真摯に対応され、「よく頑張ってきたね」、「早く終わるといいね」等と、解決への後押しをする対応をして頂いていました。私たちは、円満解決の道筋に向けて貴社との「話合い」に真摯に向き合い、求められる努力は誠実に行う決意と真意を、島村名誉顧問に率直にお伝えし、「わかった(松田社長に)伝えるよ」との励ましを戴いているなかでの訃報でした。この島村名誉顧問の争議全面解決への「遺言」、「早く終わるといいね」を誠実に受け止め、その実現に向け可能な手立てを尽くす責任が貴経営陣にあるのは明らかです。

  松田社長、ゴールドパートナー契約での多額投資で始まっているオリ・パラ商戦の成否は、「グループグローバル化」と中国市場など「海外市場への飛躍」の企業戦略に照らし決定的です。グループの飛躍を期す新たな時代に、明治乳業時代からの歴史的「負の遺産」となっている労働争議を、さらに継続すべき道理があるでしょうか。私たちは、人道上も放置が許されない長期争議の全面解決に向け、島村さんの遺言を受け止められ、当事者企業の責任者として決断されることを強く要請します。

以上

 

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