明治乳業争議団(blog)

働くルールの確立で人間性の回復を!

新・株式会社 明治になっても変わらぬ消費者不在の経営姿勢を告発

2014年03月19日 18時03分48秒 | レポート
新・株式会社 明治になっても変わらぬ消費者不在の経営姿勢を告発


 明治の3つの異常(①争議が絶えない、②不祥事・不正が絶えない、③死亡災害7件)を告発し、「それでもあなたは買いますか」の横断幕を掲げた宣伝に、通行人が足を止め対話が進み明治の企業姿勢を消費者の皆さんに広く伝えることが出来ました。

 JR総武線千葉駅と同津田沼駅2ヵ所に延べ15団体37名が参加し、チラシが千葉駅(10時15分~11時15分)約400枚、津田沼駅(12時~13時)約500枚も手渡しが出来ました。
食の安全・安心を求めている消費者の意識の高さを伺え知ることが出来た宣伝行動でした。
 
◆対話の一部を紹介します。

①千葉駅では、かなりのご老人が宣伝の声に耳を傾けじっと聞いていました。チラシを
 配布していた支援者に話かけられ、食の安全を会社に求め運動していることは素晴ら
 しいと云い、カンパとして10円玉一つを握らせてくれました。励ましのこの心意気
 に感謝、感謝です。
 
②何故JALがこのチラシをまいているのですか?
 JALから解雇されている身ですが明乳でこの様な不祥事があるのですよとチラシを見
 せ説明すると、明乳悪いね、どうしたらいいのですかと問い質しがありました。(男性)
  =ぜひ、明乳に電話をしてくださいな。

③私たちは解雇されている闘い、ベテランを追い出し空の安全が脅かされています。明
 乳の皆さんも食の安全を守らせるために闘っている共通の問題なのですよ。
  =後でチラシを読ませていただきます(婦人)。

④「それでもあなたは買いますか」の横断幕をみて、これって不買運動ですよね。
 私たちは、製品にセシウムがどの程度含まれているのか検査をし、その数値を公表
 することを求めています。不安を抱える消費者の皆さんに数値を示すことが安心して
 購入できるものと運動しているのです。
  =そう云うことですかわかりました、頑張ってください。(男性)

⑤私は、明治の製品をパックで購入しているのですが、今まで気づかずに利用して
 いました。話しを聞いていてどうしようかなと考えてしまいます。帰って家族と話し
 合ってみます。(婦人)

感想

浅野茂太郎社長、自分の懐を肥えらすだけでは駄目です。非正規雇用が73.3%には、えっほんと、数多の皆さんから驚きの声が返ってきます。将来、会社大丈夫なのかと。
老人の10円玉一つに込められた気持ち、通行人(消費者)が疑問を持つことの意味が分かりますか。とっても世間の目は厳しいですよ。

 このまま争議団闘争を甘く見据えて放置していていいのですか。
市川事件の東京高裁判決は、①組合を会社が支配介入した後も集団として運動していた。②他の集団と比較したとき無視できない有意な格差が存在している。③原告が主張するを妥当と推認することができる。と、事実認定していることが最高裁で確定しています。しかし、時効的判断で労働委員会の裁量権に違法はないと控訴棄却もまた異常をきたし、会社の黒を白とした判決でした。会社はこの判断をよりどころに解決の兆しすら示していません。

 全国9事業所32名の闘いは中央労働委員会(都道府県労働委員会から再審査を受ける国の機関)で都労委命令の誤りを求める闘い、都労委審査結審から1年7カ月もかけた命令までの疑惑(命令を下した荒木尚志会長・東大教授と明治乳業元社長中山悠とは、福岡県立修猷館高校の同窓生で互いに東京同窓会・二木会で講演)を持つ。
 中労委ではそのような疑惑を監視しながら、人生のすべてをかけて闘い抜く決意を宣伝行動の対話を聴く中で改めて心にしました。

 
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千代田春闘共闘委員会総行動が「みずほ銀行」へ明治の争議解決求め要請

2014年03月18日 14時24分16秒 | レポート
(株)明治が抱える長期労働争議の解決を求め筆頭株主「みずほ銀行」へ要請
2013年3月13日

 3月時期の千代田総行動で「みずほ銀行」に要請に入る中で忘れることができない出来事は、2011年3月11日午後2時30分から要請中の2時46分東日本大震災が発生、地下会議室も大揺れし要請を中断せざるを得なかった。

 この度は、平穏な中で要請をさせていただきました。
 要請は以下の内容です。

2014年3月13日
株式会社 みずほ銀行
 代表取締役頭取 佐藤 康博 殿
                          千代田区春闘共闘委員会
                            議長 小林 秀治
                          明治乳業争議支援共闘会議
                            議長 松本  悟
                          明治乳業賃金・昇格差別撤廃争議団
                            団長 小関  守

要  請  書

 明治HDグループの筆頭株主である貴社に対し、改めて二つの視点から要請を致します。

第一は、明治HD及び(株)明治に対し、長期に及ぶ労働争議の全面解決への決断を迫ること。

第二は、貴社自身が自浄能力を発揮して、社会的責任を担い得る企業体質に改善されること。
特に、貴社は暴力団関係者らへの融資問題をめぐって、昨年は二度も金融庁から厳しい処分を受けるなど、極めて深刻な事態にあると言わざるを得ません。

 私たちは、筆頭株主である貴社自身が健全な企業活動に立ち戻ることが、異常企業体質を背景に労働争議の絶えない(株)明治に、全面解決への決断を迫る力になるものと確信しています。

1、わずか3ヶ月の間に二度の金融庁処分で、厳しく迫られている自浄作用の発揮

 昨年末の26日、金融庁は貴社に対し、「暴力団関係者への融資問題での虚偽報告」などを重大視し、系列の信販会社を通じた提携ローンの新規取引停止処分(1月20日から1ヶ月間)を命じました。これは、昨年9月の業務改善命令から3ヵ月後の追加処分であり、極めて異常な事態です。処分を受け、みずほFGの塚本隆史会長は今年3月一杯での引責辞任を発表し、続いて、みずほ銀行頭取の佐藤康博氏(みずほFG社長兼務)も、今年3月末での頭取辞任に追い込まれています。しかし、佐藤氏は「みずほFG社長は続投」の姿勢を変えてはいません。
金融庁が、「ガバナンスや経営管理体制、担当部署間の連携に重大な問題が認められた」と指摘するように、みずほグループ発足から8回目となる金融庁処分は、極めて深刻な事態です。 
貴社が、中小零細企業など利用者の信頼に誠実に応え得るメガバンクとして、その自浄能力が発揮されるのかどうか、経営刷新に向けた重大な決断が迫られていることは明白です。

2、中労委を攻勢的に闘いながら、早期に解決局面を切り拓く決意で奮闘します

 昨年7月9日交付の都労委命令は、「解決に役立つ命令」どころか、貴社のご尽力も頂きながら目指してきた、「解決への道筋」をも困難にする内容でした。私たちは、労働委員会自身の努力なども含めて蓄積してきた、救済機関としての判断手法を放棄した不当命令の見直を、「労働委員会の変質を許さない」闘いとも併せながら、中労委で全面的に争う決意です。
しかし、同時に、(株)明治及び明治HDに対しては、先行して争った市川工場事件への東京高裁判決の事実認定、(①申立人ら集団の認定、②集団間の「有意な格差」認定、③不当労働行為意思の判示)に基づいて、「長期争議の全面解決を決断せよ!」の要求で大きく包囲し、その道筋を切り拓くことを目指し全力で奮闘する決意です。
つきましては、貴社自身の企業体質改善に向けた自浄能力の発揮を期待し、同時に、その健全な筆頭株主としての力が、争議解決に向けても発揮されることを強く要請するものです。     
   
以上
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(株)明治よ! どうなっている不祥事事故・不正どれもこれも未解決のまま

2014年03月16日 17時05分25秒 | お知らせ
明治HDはじめ、みずほ銀行東京事業本部、(株)明治本社への3月定例宣伝行動を11日におこないました。
 
3月11日は復興もままならない中で3年目を迎えた、多くの犠牲者と未だ行方不明のままの方々にご冥福の意を表しての宣伝行動になりました。
 
働く人の人権守れない企業には消費者の健康・人権も守れない

 ◆学校給食用牛乳からセシウム6ベクレル/㎏を検出(不安に回答なし)
 ◆乳幼児用粉ミルクからセシウム30.8ベクレル/㎏(暫定基準値以下として不誠実な対応に終始)
 ◆防衛医大への粉ミルク落札で官製談合(会社ぐるみ引継ぎ事項責任を不問)
 ◆明治ミルクプリンの細菌汚染(原因が二転三点しいまだに隠ぺい)
 ◆飲用ヨーグルト3種に異物混入で自主回収(公表数日後も店頭に、不徹底な対応)

14春闘本番、大幅ベースアップがデフレ脱却への確かな道
1997年から働く実質賃金は70万円も減り続いてきた

 14春闘の統一回答指定日12日を前に、安倍首相でさえベースアップを口にせざるを得ない世論の中で、明治HD浅野茂太郎社長は早々と昨秋すでに「ベースアップは考えていない」(13年11月13日・朝日新聞)などとしていました。
 同時に、明治HDに働く構成は非正規雇用がなんと73.3%(12年度第4回株主総会事業報告により=09年経営統合時は50%と回答あり)。全国の全従業員比は36.6%(総務省)ですので明治HDは平均の2倍にもなっていることから、劣悪な労働条件を基盤とした経営姿勢であることを告発しました。
 
 また、国民多くが消費税3%増(8%)への反対の声を押し切り、4月1日から実施を決めつけた安倍内閣の下で、大幅なベースアップが求められる中で、明治の労働組合の果たす役割をも呼びかけました。

筆頭株主「みずほ銀行」殿 明治の企業体質を質すには銀行自身の殿の経営姿勢を正すこと 

筆頭株主みずほ銀行に対し、金融庁処分を真摯に受け止め根本的に自浄努力し自らの体質を改め、合わせて筆頭株主として、その努力を明治乳業争議終結に向けても発揮することを求めました。
 

東京電力本社にこの声届け(東京新聞報道3月11日ネットニュースより)
東電本社がお隣と云うことから、東京新聞が取材した相馬の漁師・松本浩一さん(59歳)の談話が切実でしたので読み上げました。 一部紹介します。

 ・・・手? 漁師って感じじゃないな。原発事故からの3年で筋肉がだいぶ落ちてしまった。放射能汚染で、週一度の試験操業でしか船をだせなくなったから。・・・原発事故だ、これはあきらめがつかないよ。天災ではないんだからな。汚染された海は人間の力ではどうにもなんねえ。自然の浄化力に頼るしかないのに、原発は汚染水漏れを繰り返してるだろ。あきれる。いくら海の懐が深くても限界あっぺし。若いころ、福島第二原発を建てる話し合いに出た。東電は「安全」「絶対大丈夫」って。事故でどうなるんかなんて説明、何もねえ。甘かった。
・・・海を取り戻して、相馬の魚の味を孫にも伝えたい。俺の残りの人生、そのためにあるんだ。・・・

 津波で家を流され原発で生業が奪われた松本さんの心情を無視できずに、東電本社に届けと取材報道を読み上げさせてもらいました。
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第17回明乳争議支援共闘会議総会開催

2014年03月10日 16時49分08秒 | お知らせ
2014年2月23日 第17回明乳争議支援共闘会議総会開催


明乳全国都労委事件命令を糾弾し中労委闘争を前進させる
  明治の3つの異常を告発する運動で社会的包囲をつくる方針を確認

 都労委超不当命令に断固抗議すると同時に、「このままでは終えられない!」の決意を固め、中労委闘争を開始している明治乳業争議団は、都知事選挙との関係で遅延していた支援共闘会議総会と、新春「旗びらき」を2月23日に開催しました。日曜日にも拘わらず、東京労働会館地下会議室に満席のご参加を頂いた年度総会では、都労委超不当命令を糾弾し、中労委の再審査で必ず救済命令を獲得すること。
 
同時に、(株)明治の3つの異常企業体質(①不祥事・不正行為が絶えない、②死亡災害が絶えない、③1960年代から労働争議が絶えない)を徹底的に告発し、食の「安全・安心」が脅かされる実態を広く消費者に知らせ、経営陣の責任を厳しく追求すること等々の方針を確認。

役員体制では、議長・松本悟(千葉労連議長)、事務局長・菊池光男(東京地評組織局長)さんらが再任されました。

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