明治乳業争議団(blog)

働くルールの確立で人間性の回復を!

明乳争議 人権回復にまったなし 都労委で全面解決を! 労働組合つぶし・賃金差別は許さない「5・10総決起集会」開催

2023年05月18日 10時09分23秒 | お知らせ

明乳争議 人権回復にまったなし 都労委で全面解決を!

会場いっぱい 埋めつくす仲間が集う「5・10総決起集会」大きく成功

「人権回復にまったなし 都労委で全面解決を!」。明治乳業争議が集大成にむけ待ったなしの重要な局面となっている5月10日、全労連会館(湯島)で開かれた「5・10総決起集会」は会場を埋め尽くす人たちが参加し大きく成功させることができました。

 集会は、プリマベラ合唱団(市川)とシンガーソングライター大熊啓さんが歌う明乳争議団団歌「星霜」で幕が開き、松本悟・同争議支援共闘会議議長が、この集会は「日本一長い争議を解決させるために開きました。今日を起点に大きな運動で早期解決を」と主催者を代表して挨拶しました。

 竹下武・全労連事務局次長が「明治も経営方針に人権尊重を掲げるのなら争議を解決するべき」と訴え、笹渡義夫・農民連副会長からは酪農危機の現状が訴えられ「農民連の闘いと争議解決は一つ、供に連帯しましょう」と、両者から力強い連帯挨拶がありました。

 弁護団を代表して金井克仁・事務局長は、明乳争議の闘いと到達点を、38年の歴史をひも解きながら解説。さらに現在闘われている「第3次」都労委闘争の意義と基本方針が報告され「「最後の闘い。必ず勝利しましょう」と訴えました。

 小関守・争議団団長からは「この争議の全体像は典型的な不当労働行為である。厳しい現実だがこのまま人生終われない。必ず解決局面を切り拓く」と争議団からの決意が述べられました。最後、共闘会議幹事の福島圭さんから「全面解決に向け直ちに話し合いに応じることを強く求める」とする決議文(案)が力強く読み上げられ、大きな拍手で採択されました。

 参加者からは、「真実の労働運動の元祖の闘いだと改めて感じた」などの声が寄せられました。

 

オープニング・大熊啓と合唱団プリマベラ

【動画を視聴ください】

https://youtu.be/pchxyrNEkY4

 

主催者挨拶 明治乳業争議支援共闘会議・松本悟議長(千葉労連顧問)

【動画を視聴ください】

https://youtu.be/Zs4sCqJfJH4

 

連帯挨拶 全労連・竹下武事務局次長

【動画を視聴ください】

https://youtu.be/2pp8-Pa_hxg

 

連帯挨拶 農民連・笹渡義夫副会長

【動画を視聴ください】

https://youtu.be/7EvAQ6YH3qE

 

明治乳業争議弁護団事務局長・金井克仁弁護士(東京法律事務所)

【動画を視聴ください】

https://youtu.be/jC_OorkTjG0

 

「朗読劇」に感動と怒りが・・・

朗読劇・青年劇場俳優(中谷源)(高山康宏)(塚原正一)

【動画を視聴ください】

https://youtu.be/uHY50lNs9-s

 多くの参加者が、青年劇場の俳優陣による「朗読劇」に酔いしれました。ナレーターの説明のなか、明治乳業のすさまじい職場の実態と非人間的行為が、いくつかのエピソードを交えながら演じられました。また申立人・故嶋崎(大阪)さんの奥さんの手紙の一部が紹介され、差別に抗した人生などが構成詩風に語られました。最後、出演者全員による「私たちは人間なんです。何ものにも屈しない人間。そこに正義があるから闘う。勝利の日まで!」の絶唱のなか、BGMが大きく盛り上がって終わりました。

 会場からは「朗読劇の後の小関団長の話は、本当に切実さと怒りがあわさり、目頭が熱くなりました」の声が。またユーチューブでの視聴者から「劇は泣けましたね」のコメントが届きました。

 

争議団決意表明・小関守団長

【動画を視聴ください】

https://youtu.be/YgTyeHE4t9Q

 

決議文(案)提起採択・明治乳業争議支援共闘会議・福島圭幹事(新宿区労連常任幹事)

【動画を視聴ください】

https://youtu.be/7In9AD9yJJM

【決議文 採択され(株)明治と明治HDに届けました 5月16日】

明乳争議  「労働組合つぶし・賃金差別許さない 5・10総決起集会」

             決 議 文 (案)

 株式会社明治(旧明治乳業)において、1960年代後半から続いた「労働組合活動への支配介入及び昇給昇格差別」の是正を求める明治乳業争議団の闘いは、市川工場32人の都労委申立てから38年、全国9事業所32人の申立てからでも29年であり、「日本一長い差別争議」となり人道上も放置できない闘いとなっている。

 本日、「5・10総決起集会」に結集した私たちは、明治乳業争議の闘いの歴史と到達点を共有し、全面解決への道筋を「待ったなし」で切り拓く決意を確認した。

 明治乳業争議は、大企業における典型的「不当労働行為・差別事件」である。

 明治乳業は1960年代後半から企業間競争激化などを理由に、8000人の生産体制から一気に2000人を削減する生産効率5倍化の大「合理化」を動機に、全国主要工場の旺盛な組合活動を敵視し、大企業労働組合の右傾化に暗躍していた反共労務屋組織と結びつき、主要工場に「インフォーマル組織」を一気に結成した。

 そして、労働者を「赤組・白組・雑草組」に分断し、赤組の烙印を捺した申立人ら集団に「マル共・民青、生産阻害者」等のレッテルを貼り、昇給昇格差別や仕事差別など人権侵害の限りを尽くす攻撃を、停年退職に至るまで継続したのである。

 これまでの明治乳業事件は、「組合間・潮流間差別事件」の審査方法として定着してきた、各年度追加事件の併合を前提とする「大量観察方式にもとづく集団間比較」の審査方法ではなく、市川工場事件では2年度分3事件、全国事件では1年度分1事件だけの単年度審査の指揮が強行されてきた。その結果、年々拡大しながら累積する格差の実態や年度を超えて継続する不当労働行為の全体像が正確に認定・判断されず、異常・不当な命令・判決が続いた。争議団・弁護団・支援共闘会議は、都労委に残留する39事件の闘いを「敗訴の連鎖を断ち切る集大成」と位置づけ、労働委員会に対し差別事件本来の審査方法に基づく指揮を強く求め奮闘している。

 さらに、明乳事件の事実認定には重要な到達点がある。2017年1月の全国事件中労委命令は、各事業所の不当労働行為を認定した上で「付言」を特記し、賃金格差の存在は「紛れもない事実」と認め、組合活動を嫌悪する様々な行為も「会社は非難を免れ得ない」と厳しく断罪した。その上で命令は、「当事者双方の互譲による合意をもって紛争の全面解決を目指すべきことは自明の理である」と明記し、殊に会社に対して、「より大局的見地に立った判断が期待される」と強調したのである。

 「5・10総決起集会」に結集した私たちは、都労委残留39事件を「敗訴の連鎖を断ち切る」決意で奮闘する争議団を全力で支援し、同時に、株式会社明治及び親会社明治HDに対し、都労委審査を待つまでもなく第三者機関での到達点を真摯に受け入れ、全面解決に向け直ちに話合いに応じることを強く求めるものである。

2023年5月10日、上記、決議する。

 

閉会の挨拶と行動提起・明治乳業争議支援共闘会議・諸井武志副議長(埼労連事務局次長)

【動画を視聴ください】

https://youtu.be/69k3aAJLl10

 

5・10総決起集会全編

【動画を視聴ください】

https://youtu.be/OGIqAGUImBM

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第76次座り込み行動継続、会社明治が争議を解決しない5つの問題点を指摘し告発

2023年05月06日 13時28分50秒 | お知らせ

第76次座り込み行動 4月24日 12時~13時(京橋エドグラン)

 市川工場事件(23件)、全国9事業所事件(16件)の審査が、東京都労働委員会において調査(11回)が進行中の報告を含めて、株式会社明治・松田克也社長に対し、審査を待つまでもなく中労委から認定された事実、長期争議の解決にあるべき方向性が提起されている立場で、話合いの時間をつくることを呼びかけました。

 

主催者挨拶で明治乳業争議支援共闘会議・松本悟議長からの訴え

動画をご覧下さい。

https://youtu.be/qqpRM4rRN2U

1.争議を解決しない会社の問題点を指摘。

一つは、現経営者の裏に院政を敷いている問題。

二つ目は国家ぐるみでユニオンジャックをしてきた統一協会がらみの問題。

三つ目は弁護団の問題。都労委会長が話合いでどうですかの問い掛けに対しその場で拒否。

四つ目はこのたたかう労働組合を乗っ取った明治乳業労働組合が背景にある問題。

五つ目は明治HDという会社は、中労委や都労委に会社側の委員、監視役として送り続けている問題。

 

2.激励に駆けつけていただいた橋本静修さんのハーモニカ吹奏ライブ、参加者、通行中の皆さん方も魅了されました。

動画をご覧下さい。

https://youtu.be/Ba_vzXPBnw0

 

3.食品一般ユニオン組合員の北川さんの訴え

動画をご覧下さい。

https://youtu.be/YuZf4omClug

 

4.座り込み行動支援者へのお礼と松田克也社長へ争議解決を呼びかけました。

動画をご覧下さい。

https://youtu.be/iKJJcJmIdvA

 明治HD第14回株主総会に向けて、38年もの長期争議解決のために、明治乳業の典型的な不当労働行為の差別行為を、改めて明らかにし告発し、経営陣が全面解決を決断することを求めて運動を広める決意です。

 明治乳業は、労働者を「赤組」「白組」に分けてどちらに身を置くのかと迫り差別を実行してきた。どちらにも付けない労働者を「雑草組」として扱い、労働組合の弱体化を進め会社の意のままになる組織に作り替えてきた。それに帯する闘いが争議の原点にあります。

 私たちは、食の安全・安心を求め働いてきた。明治乳業は1972年代に牛乳の脂肪分を上げるために、輸入していた「椰子」の油を添加していた問題を告発し、当時の国会でも追及されて社長はじめ取締役等が退陣に追い込まれた。

 日本の酪農の維持存亡の危機にある問題について、農水省交渉をし、国の救済措置で牛を殺すための補償金ではなく維持発展させるための補償を行うことを強く求めて来ました。

特に、明治HDが溜め込む5800億円からの内部留保をあてがい、酪農家があってこそ乳業会社の存在、両輪の関係からも手当を講じることが重要なことであることを告発しました。

 

5.参加者と心一つにシュプレヒコールを唱和しました。

一、都労委第7回調査の中で「和解の打診」を、明治は、即「明確にありません」と拒否しました。人道的にも許されません。直ちに応じろ!

一、(株)明治は、格差と人権侵害を認めた中労委命令と「付言」の立場で話し合い解決の場をつくれ!

一、都労委残留39件の審査を待つまでもなく、直ちに争議を解決せよ!

一、労働者を赤組、白組、雑草組に分類した差別管理は許さないぞ!

一、赤組集団と称して、年間106万円からの差別を直ちに是正せよ!

一、川村明治HD社長は、減収・減益、株価の下落の責任を取って次期株主総会で退陣せよ!

一、岸田内閣の大軍拡・大増税許すな、閣議で勝手に決めるな!

一、ロシアは、ウクライナ侵攻からただちに撤退せよ!

明乳争議とすべての争議の早期全面解決に向け、団結して頑張ろう、頑張ろう、頑張ろう

 

6.座り込み行動に興味を示して、オランダ国の観光客の親子さんから話しかけられ、語学堪能な橋本静修さんが、ILOにも訴えている大変な労働差別事件だと説明して、チラシも受け取ってくれました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする