明治乳業争議団(blog)

働くルールの確立で人間性の回復を!

明治HDへ争議解決の話合いに応じろ! 福島原発の原乳汚染検査を行え!

2011年06月27日 19時40分46秒 | レポート
東日本大震災で明治グループも被災、争議を抱えている場合ですか!


 6月22日~23日の両日、10時から13時まで明治ホールディングスに対し、第2回株主総会を節目として、26年の長期争議解決に向けての「話合いの場」をつくることを求め座り込みを行いました。2日間延べ48団体89名で整然と展開しました。

 22日行動には、22団体36名が参加。共に闘う仲間から、八千代銀行「支店長のパワハラ」による「退職扱い」撤回闘争の中野さん。日本赤十字社・スタッフサービスからの派遣切りで闘う廣瀬さん。全洋労UIP映画支部解雇闘争の永山さん。昭和ゴムホールディングス・ファンドAPFの攻撃から職場を守る闘いの大庭さん、食品一般ユニオン委員長・松下さんなどからの報告で交流しました。

 12時から13時は抗議・要請に切替え。支援共闘会議・松本議長は、今一番問われているのは、消費者から、福島原発の放射線影響で牛乳への検査はどうなっていますかの問い合わせに、会社は、「検査はしません」と回答している問題を取り上げ、食の「安全・安心」をないがしろにしている。労働争議にエネルギーを費やすのでなく、消費者の疑問に応えるためにも検査をしっかり行い、安全という保障を提供できるよう力を注げと指摘しました。
連帯挨拶は、農民連国民運動部副部長・上山さん、元航空連副議長・村中さん、差別闘争全国連絡会・土井さん、北区労連事務局次長・野中さんそれぞれから、明治HDが取り続ける姿勢を批判し、今こそ解決すべき状況であることなどが訴えられました。

 23日は、26団体53名が参加していただきました。各争議報告では、キャノンの偽装請負で闘う阿久津さん。JAL不当解雇撤回裁判原告団・白井さん。同じJAL客乗不当解雇撤回裁判原告団・石賀さん。ソーラーシリコンシステムの解雇撤回闘争・栗原さん。全港湾浪速通運からの解雇撤回闘争の藤田さんの皆さんから、共に闘い頑張っていくことを確認しあいました。

 12時から13時は抗議・要請に切換え、千代田区労協事務局長・水久保さん、東京争議団事務局長・寺島さん、食品一般ユニオン副委員長・唐笠さん、明乳争議を支援する戸田の会議長・田中さん、音楽ユニオン・安並さんの皆さんそれぞれの立場からの視点で激励をいただきました。
千葉県争議団共闘会議議長・米元さんから、7月4日千葉県で開かれる「日本航空の労働者を励ます集い」への参加呼びかけがありました。

 小関団長は、2日間を通して感じたことから、3月11日の大震災を境に、政治・経済問題からみても社会全体の動きが大きく変化してきている。いま、大企業は何をなすべきか鋭く問われている中で、明治HDはこのまま争議を抱えたままでいいのかと、明治HD株主総会への事前質問書を紹介しながら、争議解決の話合いの場を必ず作り上げる決意を述べ、さらなるご支援を訴えました。
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明治ホールディングス第2回株主総会に向けた「事前質問書」提出

2011年06月16日 12時40分33秒 | レポート
株主54名の連名で、5つの柱と51項目を提出しました


 6月15日、明治HD総務部グループ長・伊藤氏(木林氏同席)に、株主・永瀬登(支援共闘会議事務局長)と小関守(争議団団長)連名で、明治HD代表取締役社長・佐藤尚忠氏宛「事前質問書」を提出しました。提出者永瀬株主代行として篠崎力さん、村山東男さん同席。
小関株主から、主だった事項の説明を加え提出しました。

 5本柱の質問構成(全質問内容はHPの声明・文書に掲載
 ①東日本大震災及び福島第一原発事故に関する質問。
 ②子会社「株式会社 明治」で続いている長期労働争議を解決させる立場から
  の質問。
 ③企業再編及び経営施策から、働く者の生活と諸権利を守る立場からの質
  問。
 ④食の「安全・安心」に関わる不祥事の発生に関する質問。
 ⑤国内酪農の維持振興と健全な企業発展を求める立場からの質問。

 上記質問に対し、6月22日までに文書による回答を求めました。
伊藤氏は、説明内容をメモに取り、質問に対しの回答は法的なものはないとした上で、総会の運営規則にもとづいてします。と、無難な返答でした。

 項目事項以外として、(株)明治の中で、食品一般ユニオンと全労連・地域労組こうとうが組合員の要求にもとづいて、団交が開かれていることを報告。
 総会運営の仕方として、多くの企業の総会は開かれた運営がなされている。明治の総会も、規定時間で終了させるのでなく多くの株主の質問・意見を聞き入れて、会社運営に活かしていただくこと。
 明治HD前で争議関係の行動がされている。会社対応の仕方は警備会社に委ねているようだが、きちんと要請を受けない態度から直接的に社長宅に赴くことになっている。やむなくのことであっても、あるまじきことではない。中に入れて対応がしかるべきだと意見を言ってきました。
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6月定例宣伝、(株)明治~みずほ銀行京橋支店~明治HD実施

2011年06月15日 18時03分16秒 | レポート
明治HD用横断幕新調し気持ち新たに宣伝しました


 6月15日、朝8時から12時まで(株)明治本社~みずほ銀行京橋支店~明治HD前で6月の定例宣伝を実施しました。(株)明治本社前では、旧明治乳業に勤務している方から、最高裁で判断が出ているのにも関わらず、宣伝や色々な行動がなされているけどなぜ等の疑問を耳にしています。改めて、東京高裁が事実認定している内容は、①組合を乗っ取られた以後も労働者の要求にもとづいて集団として活動していたこと。②争議団らの集団と他の集団を見たときに「無視できない有意な格差」が存在している。③それらは、申立人らの主張が妥当とする余地がある。として、明治乳業の不当労働行為意思を推認していること。この3つの要素は最高裁での判断基準として確定していることに照らし合わせれば、当然経営者はそれにならっていけば、旧態依然とした態度で、話合いを拒む道理はどこにもないことを報告しました。

 また、食品一般ユニオン(食品関連一般労働組合)は、 (株)明治の関東支店に勤務する組合員らの要求にもとづいて、6月13日の午後、第一回の団体交渉が本社ビル内で開かれました。提出した要求は、労働条件や年金問題などと、食品一般ユニオン組合員の労働争議に関する格差是正など5項目にわたり、これらの解決にむけ交渉が始まったことを報告。特に、7月中旬から関東支社が、現在の勤務地から両国ビルに移転することになっています。これにもとづき多くの社員が通勤経路の変更をしなければなりません。その経路決定が、会社は、インターネットから最短経路と定期券代の安い通勤に絞って決めようとしている問題を取り上げ、あまりに不合理、一面的であるとして改善を求めたことなどを報告し、是非ともユニオンへの相談事と加盟を呼び掛けさせていただきました。

 明治HD前では、新調した横断幕を掲げ、6月29日開催される第二回株主総会開催に向けて、本日の午後1時に事前質問書を提出すること。質問事項は5つの柱立てで構成している内容をお知らせし宣伝を行いました。質問書の内容宣伝は(株)明治前でも行ってきました。
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5・27全労連・東京地評争議支援総行動で小関団長の決意

2011年06月09日 12時17分31秒 | レポート
遺族の悔しさや辛い思いもしっかりと背負って闘っていく決意


 明治乳業争議団の小関といいます。一日総行動の最後となる明治HD社前に結集された、お一人お一人に当該争議団を代表してお礼を申し上げます。

 さて、3月11日に発生した東日本大震災の被害は、宮城県の東北工場や茨城県の守谷工場など等、各地の明治グループの工場にも深刻な被害をもたらしました。しかし、さらに深刻なのは、大震災・津波に加え、原発事故による放射能汚染の広がりによる酪農地帯・酪農家の状況です。せっかく牛乳を搾っても廃棄せざるを得ない実態、家族同様に大切に育ててきた乳牛を見捨てて避難する残酷さなど等、乳業メーカーの大切なパートナーである東北地方の酪農が、いま深刻な事態に陥っているのです。東電や国の責任は当然のことですが、乳業メーカーとして酪農を支える特段の緊急支援体制が必要だと訴えるものです。
まさに、大震災・原発事故からの復興を目指す日本経済の状況や、大企業がはたすべき社会的責任などを考えると、「労働争議を抱えている状況ではない」のではないでしょうか。
 
 明治乳業争議ですが、まさに典型的な不当労働行為・差別事件なのです。明治乳業は1960年代後半から大リストラを強行しますが、旺盛な組合活動を敵視し会社の意に沿う組合への変質を狙い、労働者を紅組・白組・雑草組に分断して管理し、紅組のレッテルを張った労働者らを見せしめ的に差別・排除したのです。工場敷地内の草むしりや、冬の寒い時期にはわざと屋上のペンキ剥がしをやらせるなど、退職に追い込む差別攻撃が続いたのです。賃金差別も深刻です。大阪で辛い闘病生活に耐えながら頑張っていた申立人が昨年亡くなりましたが、遺族年金の手続きに行った奥さんが、夫の年金の低さにビックリし、応対した職員の方に「夫は明治乳業でズッと差別されてきたのです。いま、東京の労働委員会で審査しているが、差別が認められたら年金の見直し、やってもらえますか」と、涙ながらに訴えてきたというのです。

 皆さん、私たちは、このような遺族の悔しさや辛い思いもしっかりと背負って闘っています。いま、都労委で審査中の全国事件も終盤を迎えていますが、全国事件の判断を待つまでもなく、市川工場事件の高裁判決の事実認定で、格差の存在や不当労働行為意思が明確に判断されているのであり、これ以上、争議を継続する大義も道理もないのです。

 6月29日には明治HDの第2回株主総会があります。私たちは、55名の賛同株主の連名で「事前質問書」を準備し、今年から来春に向けて争議解決の決断を迫る闘いの、重要な節目とする決意で取り組んでいます。そして、共同闘争のウイングを広げこの場で一緒に闘っている昭和ゴム労組を始め、すべての争議の勝利をめざし共に闘う決意を最後に申し上げ、当該争議団を代表しての挨拶といたします。  本日は本当にありがとうございました。
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全労連・東京地評争議支援総行動、明治HD前の松本支援共闘会議議長

2011年06月09日 09時23分25秒 | レポート
浅野茂太郎社長に「争議解決の意義」を呼び掛ける


 労働争議支援のみなさん、お疲れさまです。また、ご近所のみなさん、おさわがせしています。私たちは本日、明治乳業争議と昭和ゴム争議を解決させるために、明治ホールディングス社前で会社に要請行動を行っています。

 さて、私たちがやらなければならないことは何か。三つです。一つは震災復興を住民本位でやる。二つ目は原発対策をきちんとやる。三つ目は雇用とくらしを守りルールある経済社会に転換させる。そして、防災に強い街づくりをする、ことではないでしょうか。

 ところが政府と財界は、どさくさに紛れて、改憲、消費税増税、社会保障の改悪をたくらんでいます。95年の阪神淡路大震災の時もどさくさに紛れて、97年に消費税増税など9兆円収奪を強行しました。その悪政を許さず、憲法が生きる、人権が保障される社会をつくろうではありませんか。

 みなさん、明乳争議の本質は何か。労働組合つぶしの不当労働行為です。明治乳業は1960年代よりケネディーライシャワー路線でインフォーマル組織をつくり労組を乗っ取り搾取を強化してきました。インフォーマル組織をつくって労組を乗っ取った理由は、会社が不当労働行為から逃れるためです。
 当時、市川工場の支部長選挙で現在の明治乳業争議団の小関団長とインフォーマル組織の浅野茂太郎氏が勝負をして、会社派の浅野茂太郎氏が労組を乗っ取りました。浅野茂太郎氏は現在の株式会社明治(旧明治乳業)の社長です。
 乗っ取ったあとは、労働者を赤組、白組、雑草組に差別・分断して管理しました。赤組のレッテルを貼られた大阪工場の糸賀さんは高卒で42年間正規で働いて退職時の基本給が15万円台、一回も昇格させていません。何のためにこんなひどい差別をしたのか。見せしめのためです。会社に逆らうとこうなるという見せしめです。

 当然、全国の工場で差別された労働者が労働委員会や裁判に訴えました。東京高裁は赤組の差別はあった、すなわち集団間の格差はあったと認定しましたが、体たらくにも救済判決を放棄し、会社の不当労働行為を容認しました。現在は都労委を舞台に争っています。 都労委で会社は、申立人らは無能力者で作業ミスばかり起こしていると、あら探し立証ばかりしています。会社側が出す証拠品の作業ミスを記した報告書は、ほとんどが決済印が押してありません。また、期日も、昭和89年とか昭和90年とか、記入されています。あとで書いたことがバレバレです。
 そして、都労委が赤組と白組の賃金の相対比較に必要な賃金資料を提出するように会社に要請すると、証拠書類は捨てたと開き直りました。この様に食の不祥事をすべて労働者の責任にすることについて、食の不祥事が問題になったとき若林農水大臣は「経営者の責任は免れません」と国会で答弁しています。

 こういうひどい会社ですから、労働災害や食の不祥事が後を絶ちません。昨年は5月に21歳に臨時の女性が関東工場で一人作業中に機械に挟まれてなくなりました。また、昨年51歳の臨時の女性も機械に挟まれてなくなりました。これは明らかに労働安全配慮義務違反です。ところが、だれも責任をとらず、誰も処分をされていません。これでは亡くなった労働者が浮かばれません。
 また、食の不祥事も続出しています。労働者の人権を守らない会社は消費者の人権も守らないと言うことです。昨年は「帰ってきた えりまきトカゲ」と「とろけるチーズ」で異物混入が見つかり商品回収をおこないました。また、一昨年は牛乳でない代物を牛乳と偽って販売し、旭川保健所から「乳等省令違反」で摘発され製造・販売中止とされる事件が発生しました。今年は、消費者が牛乳の放射能検査を希望しているにもかかわらず、検査はしないと質問にこたえています。子どもたちの飲み物である水道水や牛乳は当然、検査をして消費者に報告すべきです。なぜ、この様なことができないのか。儲けにならないことはやらないという体質が労働者と消費者の人権を侵害しています。

 当然、明治乳業の売り上げも業績も低迷し、株価は下落したままです。ある業界誌は、明治乳業は「疲弊感がだだよっている」と書き込んでいます。
 どうしたら明治乳業は発展するのか。会社が疲弊している原因は、労働争議が解決できないからです。日立も東芝も住友重機も大きな労働争議は、裁判で勝っても負けても最後は話し合いで解決しています。労働争議は労使の話し合いでしか解決しないということです。浅野社長、あなたは争議団の電話も取り次がない、要請書も受けとらない、もちろん話し合いにも応じない。こんな反社会的なことをいつまで続けるつもりですか。
 明治乳業は労働争議にエネルギーを使うのではなく、安心・安全の商品を社会に提供するという、本来の仕事に全力をあげるべきです。
 社員のみなさん、株主のみなさん、このまま労働争議を抱えていたのでは海外展開しても、アジアから信頼されないでしょう。今、必要なことはこの争議を解決させることです。

 浅野茂太郎社長、あなたが人権侵害をした争議団は60代の若さでもう8人が亡くなっています。あなたと同世代です。現職時代の過酷な三交代勤務と長期争議によるストレスが身体をむしばんでいます。これ以上のイジメはもうやめようではありませんか。争議解決の決断の話し合いに応じることを呼びかけて、あいさつとさせていただきます。ありがとうございます。
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