明治乳業争議団(blog)

働くルールの確立で人間性の回復を!

亡くなった仲間も一緒に遺影で参加、差別された者が作った製品を明治は「安く売ったことある?」

2016年03月17日 18時11分47秒 | お知らせ

2・26明治HD社前座り込み行動

当該争議団団長 小関の決意

明治HD社前に駆けつけていただいた皆さん本当に今日は冷たい風が吹いています。長い時間のお付き合いに、先ず、最初に、当該争議団を代表して心からお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございます。

そして皆さん、今日私たち争議団は、この31年の闘いの中で、志半ばで、ならず者レッテルを貼られ無能力者呼ばわりをされながら無念の思いで亡くなった12名の遺影を、この明治HD 本社の真ん前にかざしました。いままでは、争議団事務所で静かに休んでもらっている亡くなった仲間たちの思いを、私たちはしっかりと背負って闘ってきましたが、いよいよ、この亡くなった仲間たちも一緒に立ち上がって、全面解決を果たすそうゆう時期にいま迎えつつあると云うふうに私たちは確信をもってこの行動を組みました。

ご承知のように、全国事件の中労委での証人調べが1月13日に終わりました。通常ならば年度内、超えても4月には最終準備書面、そして、命令となる流れとなるのですが、中央労働委員会は、最終準備書面の提出を5月19日までに延ばしました。様々な意見があります。しかし私たちは、この証人調べ終了から最終準備書面提出までの4ヶ月余りのこの期間を何としても、この31年争議の全面解決の道筋を切り拓く、その闘いの期間だと云うふうに位置づけて、いま、二つの角度から奮闘しています。
一つは云うまでもなくあの異常な都労委の命令、あれを全面的に見直す、中労委からの典型的な不当労働行為、差別事件としての事実認定に基づく救済命令を勝ち取るための闘いです。実は、昨日も中労委審査課に要請行動を20名ほどでおこないました。中労委への要請行動は、昨年から毎月おこなっています。昨日要請行動が終わってから、応対する審査課の課長補佐に聞きました。こういう行動をやっている争議はあるのですかね。いや~久しくなかったですね、こう云っていました。

私たち代理人の奮闘によって6回の期日でこの事件が典型的な不当労働行為、従業員を労働組合に対する姿勢によって、赤組だ、白組だ、雑草組だなどと云って、枠組みにハメ込んで差別する、こんなことが絶対に、労働者・労働組合権利救済機関である労働委員会が、認めるわけがないと思って私たちは闘ってきているわけであります。この立場でなんとしても中労委から救済命令を勝ち取るこの闘いにいま全力をあげています。

さてもう一つは、云うまでもなくこの明治乳業事件というのはもう、多くの方々がお話しされたように、本当にひどい事件です。大阪の糸賀さんの例はいつも使われますが、なんと入社してから定年までの42年間一回の昇給・昇格もなく新入社員と同じままの職分で定年を迎えた。しかしその労働者、日常はどうかというと、他の労働者と同じように生産ラインに組み込まれて交替作業を行っているのであります。糸賀さんの作った牛乳は、他の労働者が作った牛乳よりも安く売られることは絶対にないのであります。彼の作った牛乳も明治乳業のブランド製品として市場に出回っているのであります。こういう労働者の働き方を無視して、年間3ヶ月も4ヶ月分もの賃金を差別すると云うことが許されていいわけがないのであります。
私たちは、こういうことを行っている、この旧明治乳業時代からのこの異常体質、これを絶対に許しさせてはいけない。ですから、中央労働委員会の命令を待つまでもなく、直ちに自らの行ってきた歴史的な犯罪、これを認めて真摯に話し合いに応じ、この31年も過ぎているこの長期争議を解決すべきだ、自らの経営判断において収拾すべきだと云うことが2つ目の要求であります。

皆さん、私たち確かに高齢者集団になっています。紹介したように12名の仲間も亡くなっています。しかし皆さん、人間として、働く者としてならず者扱いをされ人権を否定されたまま人生を終わるわけにはいかないのであります。
私たちは、人間としての生きてきた証を勝ち取るためにも、この明治HD、そして加害者であります株式会社明治、絶対に頭を下げさせるその決意でいま闘っています。

今日長い時間お付き合い本当にありがとうございました。3月も、4月も私たちは座り込みをやります。是非皆さんの引き続きこの争議の終結に向けてのご支援を心からお願いして、まさにいま、新しい局面を迎えていることをご理解いただいて、最後までのお力添えをお願いし、当該争議団を代表してのご参加いただきました、お一人お一人への心からのお礼の言葉とさせていただきます。本当にありがとうございました。


2・26明治HD社前 シュプレ

● 浅野会長は争議解決を決断せよ!
● 松尾社長は争議解決の話し合いに応じろ!
● 明治の組合支配介入は許さないぞ!
● 明治は33件におよぶ不祥事・不正行為を正せ!
● 食の安全・安心を消費者に保障せよ!
● 浅野会長は不当労働行為の当事者責任を果たせ!
● 浅野会長は争議解決の話し合いに応じろ!
● 我々は争議解決に向け最後までたたかうぞ!


 団結ガンバロウ三唱
2・26明治HD社前行動に参加された皆さんの心意気と団結の力で、
明治乳業争議と全ての労働争議の全面解決めざし、
団結してたたかうぞ! たたかうぞ! たたかうぞ!

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明治は、解決にむけた解決のテーブルをつくる、解決のための話し合いを作る、先ずこのことを求める

2016年03月16日 12時39分09秒 | お知らせ


2.26明治HD社前座り込み行動

連帯挨拶

全労連常任幹事、組織・法規局長 岩橋 さん 


 明治HD社前に座り込みの皆さん、ほんとうにご苦労さまです。紹介をいただきました全労連常任幹事、組織・法規対策局長をしています岩橋です。
 全労連として明治乳業争議の解決にむけて奮闘するその決意を先ず表明をしたいと思います。
30年という本当に長い闘いです。多くの方々が亡くなられたとお聞きします。亡くなられた人たちの無念を晴らすためにも一日も早い争議解決にむけて共に闘いたいと思います。

 本社前で抗議行動をしているわけですから、明治の会社の皆さんに全労連としてもものを申し上げておきたいと思います。
 一つ目は、この明治乳業争議、解決にむけた解決のテーブルをつくる、解決のための話し合いを作る、先ずこのことを求めたいと思います。
 二つ目に、やはり今日のチラシにも人権侵害をした、不当労働行為をしたことは、もうこの間の労働委員会の審理の中で明白に立証が尽くされたと云うふうに考えています。人権侵害をした不当労働行為をしたこのことに対して、先ず、謝罪をするべきであります。そして、償う。当たり前のことですが、賃金差別をした、その差別に対して差額を支払う、慰謝料を支払う、償うことを求めたいと思います。

 30年というこの月日であります。明治乳業は、企業の社会的責任=CSR、そして法令遵守義務=コンプライアンスを尊重するというのであれば、直ちに争議解決にむけて話し合いにつき、そして、謝罪と償いをすることを強く求めたいと思うのであります。

 冒頭、千葉県労連の松本議長が申されたように、節目が変わってきたように私も思っております。
労働者、国民の運動は大きく前進をしてきています。それは何よりも戦争法反対の闘いであります。全労連が参加しておりますがこれまでにない共闘組織である総がかり実行委員会として、戦争法反対の闘いをしてまいりました。戦争法は強行されましたが、強行されたその日に日本共産党が戦争法廃止の国民連合政府の提案をしまして、市民運動も昨年の12月に総がかり実行委員会に、シールズの皆さん、ママの会の皆さん、学者の会の皆さんも参加して「市民連合」を結成しました。
そして市民連合から戦争法の廃止、集団的自衛権の行使容認を決めた閣議決定を撤回をさせる、そして立憲主義を回復する、ともに個人の尊厳が守られる政治をつくる。そのためにも「野党は共闘」と云うことでこの間運動を進めてきました。そして、戦争法を廃止をする、集団的自衛権の行使容認をした閣議決定を撤回をする、安倍内閣を打倒する、何よりも、次回の参議院選挙で選挙協力をおこなうというということで、5つの野党が合意をしました。この間の戦争法廃止の運動の大きな到達点だと云うふうに思っています。
いまこそ、日本を変える、安倍内閣を打倒して戦争法を廃止をする、日本を変える、職場と地域を変える-そうした闘いをご一緒に進めて行く、そのためにも明治乳業争議の一日も早く解決を更に共にがんばりたいと思います。皆さん勝利まで共に頑張りましょう。
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明治は一刻も早く争議解決を、TPPに対し食料・農業に携わる企業は、国民の側に立つことを求める

2016年03月14日 12時09分10秒 | お知らせ

2.26明治HD社前座り込み行動

連帯挨拶

全農協労連書記長 舘野 さん

 明治HDに解決を迫る社前行動にご参加の皆さん、大変ご苦労さまです。ご紹介いただきました、全農協労連の舘野です。

 先ずは、明治HDに対して、30年にもわたる明治乳業争議を一刻も早く解決するよう自らの判断で争議解決を決断することを求めたいと思います。
 私たち全農協労連も、その解決にむけて奮闘する決意を改めて述べたいと思います。
 さて皆さん、国民、そして私たち労働者の生活が一層苦しめられている中において、まさに大企業の姿勢がいま厳しく問われていると思います。
いま、大企業は空前のもうけ・内部留保をため込む一方で、汗を流し仕事と日本経済を支える労働者をはじめ、国民のくらしに対しても、その責任を放棄しているのが実態ではないでしょうか。

 その中で強調したいのは、私たち全農協労連が携わる食料と地域農業についてです。
いま、安倍政権は国会において、マスコミなども総動員して国民をあざむく、TPPの批准を推し進めようとしています。
なぜ政府はTPPの実態を明らかにしないのでしょうか。皆さんお分かりですよね。それは大企業・財界優先、世界で一番企業が活躍しやすい協定であるからではないでしょうか。
TPPは、国内産業全体、国民の命とくらしに大きく関わる大問題です。こうした問題をはらんでいる、そして、国民の安心・安全な食料供給を含んでいるTPPに対して、大企業、特にも明治HDはほっかむりでよいのでしょうか。
 多くの国々では、自国の食料は自国で賄う、政府がその責任を果たすことは当たり前のことです。
そのためにも、食料・農業に携わる明治HDをはじめとした食品企業は、国民の側に立ち、安心・安全、安定供給の責任をしっかり果たすことが求められていると思います。

 労働者を酷使し、粗末する企業に未来はありません。働く労働者が、安心して働き続けられる職場をつくってこそ、国民のくらしを豊かにし、企業として社会的な役割と責任を果たすことができるんですよ。明治さ~ん。

 最後に、いま戦争法をはじめ、TPP、労働法制の改悪などに対する国民的な運動と情勢は、私たちの闘いを後押ししています。こうした課題を一つに束ねながら、根っこにある大企業・財界優先を進める安倍政権による暴走政治に反撃し、その象徴である明治乳業争議を一刻も早く解決させるために、皆さん最後まで奮闘しようではありませんか。
 私も頑張る決意を申し上げ連帯にかえます。外は寒いですが熱い気持ちを明治HDにぶつけていきましょう、共にがんばりましょう。
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経常利益536億円、内部留保は3686億円、労働者をいじめて ちゃんと儲けている

2016年03月13日 07時33分05秒 | お知らせ


2・26明治HD社前「座り込み行動」

連帯挨拶

東京国公事務局長 植松 さん

 皆さんこんにちは、東京国公事務局長の植松ともうします。闘う決意を述べて連帯の挨拶にしたいと思います。

 皆さん、今日の行動の案内ビラの表題ご存知でしょうか。30年争議に決着をと書いてありますよね。私は、この闘いが決着つくまで、勝利するまで、勝つまで闘う決意を先ず表明したいと思います。
私は、勝つまで闘うという言葉は悲壮感が漂ってあまり使いたくはないのですが、だから、日本航空の争議にも関わっているのですけれども、勝つまで闘うと云うことは悲壮感が漂っているので使いませんけれども、明乳の30年闘っているので、勝つまで闘いましょうといっても悲壮感を感じられないのではないかというふうに思っています。

 実は私も、出身単組は、全税関東京支部という労働組合です。30年前から賃金差別の問題で、私ども全税関東京支部、明乳の皆さん、石播の皆さん、芝信の皆さん、国民金融公庫の皆さんと共同して闘ってきました。明乳だけがまだ決着がついていません。他の組織は、それぞれ間の差はありますけれども勝利和解、勝利判決、勝利決着をつけております。ですから私は、すべてこの闘いに勝利するまで闘う義務を負っているわけです。

 さて皆さん、今日の黄色いビラに経営の困難さを会社側は述べているその様に書いてありますけれども、しかし、悪いことをやる会社は儲かるのですね。有価証券を見てきましたよ、2015年の3月の経常利益、ちゃんと536億円儲けております。内部留保は3686億円です。14年度に比べると一年間で295億円も内部留保を浮かしています。この内部留保を従業員、有価証券報告書によりますと16559人だそうです。これで割ると一人2226万円という数字になります。悪いことやって儲けている会社を許すわけにはいきません。

 因みに日本航空も、1753億円も経常利益を上げて内部留保は何と8100億円、14年度、15年度比較しますと1273億円も内部留保を出しております。日本航空でいうと社員一人あたり2569万円も内部留保になっていると云うことです。
私は、企業が儲けてはいけないとは決して言いません。
 しかし、悪いことをやって、労働者をいじめて儲けをあげていれば、他の会社は丸つぶれではないですか。
ですから明乳のこの闘いをおおいに支援して、明乳がまっとうな会社に立て直すことによって儲けを吐き出させる。こうゆう立場でおおいに奮闘したいと思います。皆さん、勝つまでともに頑張りましょう。
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働く者の人権を守れない企業には、「食の安全」を求める私たち消費者の安全も守れません

2016年03月11日 15時05分01秒 | お知らせ

2.26明治HD社前座り込み行動

連帯挨拶 

日本婦人団体連合会(婦団連) 会長 柴田 さん

ご紹介いただきました婦団連の柴田です。
30年争議に決着を、と座り込み行動にご参加の皆さま、明治乳業争議団の皆さまに心より連帯の挨拶を送ります。

 私ども女性団体は、食の安全・安心を守り、子どもたちの安全と未来を守る運動にご一緒に取り組み、争議団の省庁要請や銀座デモに参加してきました。
粉ミルクは大丈夫、牛乳は大丈夫かしら、子どもたちが日々摂取するものなのでとても心配です。食の安全・安心が一番大切です。
食の安全・安心にはもの言う労働者、労働組合が必要です。空の安全、鉄道、バスなどもの言う労働者、労働組合があれば、消費者があれば私たちは安心です。

 明治乳業は、会社にもの言う労働者、労働組合を敵視し、仕事や昇給・昇格差別などの人権侵害を長期にわたって行っています。
 ブラック企業が社会的問題になっています。働く者の人権を守れない企業には、食の安全を求める私たち消費者の安全も守れません。

 学校給食用牛乳や乳幼児用粉ミルクからセシウムが検出されたとき、明治乳業は基準値以下を理由に安全性を強調し、汚染原因の解明や独自検査の数値公表などを行いませんでした。私どもは、日本乳業協会とは話し合いを持てましたが、明治乳業は、消費者である私たちとの面会も要請文を受取ることも拒否しました。大企業としての社会的責任をどの様に考えているのか憤りを覚えます。

 争議団の皆さんは、会社に対しては製品の独自検査を行い基準値以下でも数値を公表し、消費者に製品の選択権を保障することを一貫して求めています。
また、行政には汚染検査は酪農家単位でも行い、学校牛乳や乳児用製品から汚染原乳を遮断すること、そして、酪農家への損害賠償は、請求に基づき東電への指導も含め国の責任で全面的に行うこと等を提起しています。この様に、争議団は食の安全・安心と子どもたちの未来を守る運動でも頑張っていらっしゃいます。

 明治乳業争議の解決は働く者の尊厳を守ることと同時に、食の安全・安心にとっても大切なことです。争議の一日も早い解決のために、婦団連も微力ながら支援します。勝利の日までともに頑張りましょう。連帯の挨拶とします。


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