明治乳業争議団(blog)

働くルールの確立で人間性の回復を!

(株) 明治(旧明治乳業)で営業活動の第一線で活躍してきた社員への損害賠償・パワハラ裁判が結審する

2013年11月03日 12時47分04秒 | お知らせ
明治は、1960年代からも現在もなんら変わらない人権侵害の横行ぶり!

 1960年代から絶えない懲戒解雇・処分事件、思想差別事件、不当労働行為差別事件、隔離部屋人権侵害、ビラ配布弾圧事件等々の労務政策のもとで、多くの労働者が苦しめられてきた。
 いまも、市川差別事件(32名)と全国差別事件(9事業所32名)が決着せず継続している中で、本社営業業務で活躍してきた社員が、退職金の支払い方法への説明不足から損害を被ったとして、「全労連地域労組こうとう」と「食品一般ユニオン」に2重加盟をして団交を積み重ねてきた。
 
 しかし明治は社員に対し、業界紙の切り抜き作業しか与えない「ガラスの檻」へのパワハラを4年間も続けてきた。
 社員は、東京地裁へ損害賠償とパワハラによる人権侵害をもって提訴し争ってきました。その裁判が10月30日に最終陳述をして結審しました。
 明治乳業争議団も社員を励まし裁判を支援してきましたので、その陳述を以下紹介します。

 結審にあたり、原告として、最終の意見を述べます。
1.嘱託として雇用されていたほぼ全期間において、仕事差別をされたこと
  私は、再雇用後の職分は嘱託で、正社員では無く臨時社員の位置付けでし
た。正社員では無いので、明治乳業労働組合からも脱退させられました。
被告は準備書面や陳述書で盛んに管理企画職2級だったから、企画立案す
 る権限を与えていたと主張していますが、どこの会社に臨時社員に企画立案
する権限を与える会社があるでしょうか?被告の主張は全くデタラメです。
 明治乳業は、会社に反抗する者に対しては、報復をもって応えてきた歴史
があります。その報復手段は、仕事を与えない苦痛を強いるのが常套手段で
した。そして苦痛に耐えられずに、本人から辞表を出させる様に仕向けるの
が目的でした。この報復方法で、何人もの社員が辞表を出さざるを得ないの
を、私は見てきました。
私は国民に与えられた正当な権利を行使しただけです。辞表を出す理由は無いと考え、被告による報復の苦痛に耐えながら、再雇用期間満了までの4年間辛抱を続けました。
2.被告が裁判で真実を述べていないこと
  被告の主張並びに証人尋問、陳述書において一貫しているのは、原告が述
 べたことだけを記載して、被告から述べたことが隠蔽されています。一例と
 して、乙35号証の川合正幸氏の陳述書で、「始末書でも何でも書きますから
……」と自らの非を認めた、としていますが、その前に、川合部長は私に対
して、「とにかく頭を下げて頼め。」と指示しました。被告の社内では、「お前
の言う通りにしてやるから、始末書を書け。」が揉め事の処理方法として常識
になっていました。そこで、川合部長の指示と被告社内の常識に従って述べ
ただけです。自らの非を認めたわけではありません。被告の主張は勝手な憶
測に過ぎません。
 私の準備書面並びに陳述書は、ウソばかりと主張していますが、その主張
は被告にそのまま返します。被告こそウソばかり記載しており、事実を隠蔽
しています。被告の準備書面・証人陳述書に辻褄があっていないのは、全部
ウソだからです。
3.株式会社明治から教育されたこと
 また、被告の準備書面で、私が厚生労働省や深川警察署など、あらゆる所
へ行ったことをクレーマーの如く批判していることについて反論します。
 私は、被告から約40年間営業担当を命じられていました。被告社内では、
重役・上司・先輩たちから、「営業は断られた時から始まる、目的達成の為に
は、あらゆる手段を講じて、粘り強く交渉せよ。」と指示されていました。会
議の場や打合せの場などで、上役の部下に対する殺し文句として使われてい
ました。さらに、被告本社人事部から渡された、「営業担当者の心得」の冊子
にも、全く同じ文章が書かれていました。私は、これを忠実に実践しただけ
です。私を、この様に教育したのは明治乳業即ち被告である株式会社明治で
す。被告が、私をクレーマーの如く批判することは、自らの非を認めたこと
になります。
4.最後に
  被告である株式会社明治は明治乳業時代から半世紀にわたって、労働争議
が絶えません。さらに、大企業の中で唯一、労働争議を解決しない企業とな
っています。この原因は、自らの非を社員になすりつける体質があるからで
す。この様な体質を改めさせる為には、社会的制裁を与えるしか方法は無い
と存じます。
  裁判長にお願いします。被告に対して法の裁きを下していただきたいと存
 じます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする