明治乳業争議団(blog)

働くルールの確立で人間性の回復を!

明治HD前定例宣伝行動に「警告」を発した中央署のとった行為に警視庁から謝罪の表明

2015年09月29日 14時38分02秒 | お知らせ
警視庁が「不快な思いをさせて申し訳ありませんでした」と謝意を表明

 2015年3月10日、争議団の定例行動である明治HD社前宣伝に対し、中央警察署がビラ配布の届け出を理由に「直ちに止めろ!」等と、強権的に介入した事件ですが、争議団は同種の事件が頻発していることを重視し、支援共闘会議、弁護団、国民救援会都本部と共同で中央署への申し入れ行動を重ねてきました。
さらに、警視庁の見解を直接的に問い質すことをめざし、日本共産党都議団の吉田信夫団長とも相談をしながら打開策を検討し、議員の立場から改めて警視庁に質問を行い、都議団控室で答弁を聞く機会を作ることを確認して取り組みを強めてきました。
その結果、吉田議員と警視庁との間で質問内容と回答日程の調整が行われていましたが、8月26日に都議団控室で回答を聞くことで確認されました。これには松本支援共闘会議議長、菊池弁護士、小澤国民救援会都本部事務局長、小関争議団団長が傍聴の形で参加。警視庁からは、総務部管理官(警視)の吉野精一朗氏、他1名(総務部)の参加でした。冒頭、警視庁の2名が起立し吉野総務管理官が、「中央署の取り扱いで、皆さんに不快な思いをさせたことは申し訳なく思っています」と述べ、深く頭を下げるなど実質的には謝罪の表明から始まりました。

警視庁が「警告は誤りでした」と明確に回答

 吉田議員の質問に警視庁(吉野管理官)が答える形で行われましたが、6項目の質問への回答全体を通して、「中央署の『警告』は誤りであり、お願い、注意、指導をすべきものであった」との内容が鮮明になりました。
 尚、現場で「生活安全課」と名乗った田中警備課長は、警視庁の事実確認に対し、「詐称していない」と否認していることも明らかになりました。警視庁は田中課長を指導していると明言しました。

 争議団は、闘いの到達点を評価すると同時に、憲法21条(集会・結社・表現の自由)を蹂躙する攻撃に屈することなく、さらに運動を前進させる決意を表明しています。
 ご奮闘頂いた日本共産党都議団の吉田信夫団長に、改めて感謝を申し上げます。

 写真は、13時44分撮影、この直後に中央署がなだれ込み「ビラまき許可を取っていないなら直ちにやめろ」、抗議と質問攻めにあうと13時58分「警告」をする、と問答無用に威嚇する。
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(株) 明治の正常な企業体質を取り戻すことを求め、警視庁が明乳争議団のビラまき弾圧に対し謝罪

2015年09月24日 10時29分27秒 | お知らせ
9・8東京地評争議支援総行動

明治HD社前での決意

団長 小関 守

明治乳業争議は、典型的な不当労働行為・差別事件

 悪天候のなか明治HD社前に結集されたお一人お一人に、当該争議団を代表して心からお礼を申し上げます。
私は最初に、この秋から来春にかけて「なんとしても全面解決に向けての道筋を切り拓く」、その決意で奮闘していることを表明します。

 皆さん、明治乳業争議は、「典型的な不当労働行為・差別事件」なのです。闘いの原点は、1960年代後半から会社が、「企業間競争の激化」などを理由に、大量の人減らし「合理化」を強行したことにあります。
当時、私たちは全国の工場で、「食の安全を守るのが食品労働者の誇り」、「働く者の暮らしや権利を守ってこそ労働組合」の立場を堅持し、旺盛な組合活動を行っていたのです。この活動を敵視した会社が、全国の事業所に「インフォーマル組織」を結成し、労働者を「赤組・白組・雑草組」に分断。徹底した昇格や仕事差別で脅しながら転向を迫り組合を変質させ「合理化」を達成したのであり、労働委員会や司法が事実認定を正確に行うならば、他の大企業争議と同様に、すでに解決している筈の事件なのです。

 しかし、明治HD及び(株)明治の経営陣は、労働委員会や司法の異常・不当な判断を拠り所に、「不当労働行為も差別もないとの判断を頂いた」等と居直っているのが現状です。
皆さん、その結果生産現場がどうなっているのでしょうか。私たちが三つの異常として告発しているように、企業の暴走をチェックする労働組合を弱体化することで、「安全より利益優先」の体質となり現場が疲弊しているのです。いま、経営陣に求められているのは、第三者機関の判断を拠り所にするのではなく、自らの経営判断として、長期争議を解決し正常な企業体質を取り戻す決断なのです。

 
3月10日定例宣伝への弾圧に警視庁が正式に謝罪する

 さて、ここで皆さんに報告があります。私たちは毎月この場所で宣伝行動を行っていますが、3月10日の行動に対し中央署から警備ワゴン車で5名の警察官が来て、「通報があった」と言ってビラまきに介入し、「警告」を連発してワゴン車に引きずり込む寸前までの介入をしたのです。

 争議団、支援共闘会議、国民救援会、弁護団はこの攻撃を重視し、中央署と警視庁に対し「申し入れ」行動を重ねてきましたが、8月下旬に警視庁から日本共産党都議団控室において、私たちと向き合い正式に「申し訳ありませんでした」と謝罪しました。
私たちは、こんな不当な攻撃に絶対に屈しませんし、通告したと思われる明治HDに、この事実を厳しく伝えておくものです。皆さん、私たちの闘いは、食の安全・安心を求める消費者の願いとも重なる大義ある闘いであり、正義の闘いです。

 いま、中央労働委員会で都労委の異常な判断を見直す再審査を闘っていますが、来年1月には審査終了の局面となります。この中労委闘争に全力で取り組むと同時に、異常企業体質の告発・包囲運動を強め、必ず解決への道筋を切り拓きます。その決意を申し上げ、悪天候の中ご参加頂いた皆さんへのお礼とさせていただきます。ありがとうございました。

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9・8東京地評争議支援総行動 浅野茂太郎会長に明治乳業争議の話し合い解決を呼びかける

2015年09月24日 10時21分34秒 | お知らせ
9.8東京地評争議支援総行動 
 明治HD行動 連帯挨拶
 
千葉労連議長・明治乳業争議支援共闘会議議長 松本 悟 さん

市川工場で、不当労働行為を働いた張本人、実行犯だからこそ、争議解決に責任があります。

 明治HD社前にお集まりのみなさんお疲れさまです。私たちが明治HD社前に集まった目的は、浅野茂太郎会長、貴方が明治乳業市川工場で、ユニオンジャックをした不当労働行為を働いた張本人、実行犯です。だからこそ貴方に明治乳業争議の話し合い解決の決断を求めにまいりました。
 何故、たたかう労働組合をつぶすのか、一つは、搾取を強化し、資本が儲けるためです。もう一つは、今、国会で戦争法案が山場を迎えていますが、戦争するためには、戦争に反対する労働組合は邪魔だから潰すのです。今国会で安倍政権がなりふり構わず強行可決をしようとしている戦争法案と派遣法改悪案は、戦争する国づくり、兵隊づくりの表裏一体の攻撃です。

さて、私は、明治HDに対し、社会的責任を追及したいと思います。
 
 一つは、食品事故です。2000年の雪印食中毒事件以降32件も食品事故を繰り返している。そしてその象徴が明治の粉ミルクにセシウムが入っていたものを赤ちゃんに飲ませた事件です。
いま、福島はどうなっているのですか、126人の子どもたちが汚染された食品を口に入れて飲み、126人が甲状腺がん、そしてその疑いのあることが確定しました。
 お隣の茨城県の北茨城市では、3人の子どもたちが甲状腺がんと確定しました。チェルノブイリの教訓は、汚染した牛乳は飲ませてはいけない。私たちは、明治HDに対し、基準値以下でも放射性物質の数値を公表しなさい、子どもたちの命を守れと、株主総会でも要求してきました。しかし、公表しない。いま貴方たちは、大変な犯罪をおかしている、このことを自覚し、公表することを求めます。 
 
 二つ目は、明治は、社員の死亡事故を7件も繰り返している。
 とりわけ、2010年に明治関東工場で入社間もない21歳の山中穂奈美さんに対し、本来、二人一組で行う危険なヨーグルトラインの清掃をひとりでやらせ、圧死させた事件は、殺人罪にあたいする。安全配慮義務違反が明確であるにもかかわらず、明治の誰ひとり責任をとっていない。これでは浮かばれない。

 明治HDで働く仲間のみなさん、消費者に喜ばれる安心・安全なものづくりに徹してください。
 私たちは、この大義ある明治乳業争議を解決するまで最後の最後までたたかうことを宣言して連帯のご挨拶にします。ともにがんばりましょう。
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9.8明治HD行動 明治乳業の人権蹂躙、働く者をないがしろにしてきた異常な体質は明らか

2015年09月22日 09時42分57秒 | お知らせ
9.8東京地評争議支援総行動 
明治HD前行動

連帯挨拶

戸田地区労働組合 議長 横田文夫 さん

私たち戸田地区労働組合は市川工場の争議事件以来、一貫して明治乳業争議勝利に向けて支援しともにたたかってまいりました。
この争議は、長いたたかいになっています。それは、申立人らに行ってきた賃金・昇格差別や人権侵害や不当労働行為を、明治乳業が認めようとしないからです。これまでの争議を通して働く者の権利を蹂躙し、働く者をないがしろにする明治乳業の異常な体質が明らかになっています。このような人間性を否定する理不尽な行為が許されてよいはずがありません。この明治乳業の行為は憲法を無視し民主主義を否定するものです。
私たちは、このような無法な行為を断じて許すことはできません。

私たちは、現在、戸田工場で働いていた4名の争議団を含め、全国の争議団が争っている全国事件の争議を支援しともにたたかっております。
この争議は、人間が人間として尊重される当たり前の権利を認めさせるたたかいでもあります。絶対に負けるわけにいきません。私たちは、勝利するまでたたかい続けます。
明治乳業は、自らの非を認め、謝罪し、一日も早く申立人を救済することを強く求めて連帯の訴えといたします。
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9.8東京地評総行動 明治に、消費者が安心して食することのできる製品を届けることが使命です。

2015年09月21日 09時41分53秒 | お知らせ
労働者の権利を保障することで「安心な製品」を消費者に届けることができる

連帯挨拶 

農民運動全国連合会(農民連) 副会長 笹渡 義夫 さん

東京地評総行動にご参加のみなさん、明乳争議団のみなさん、大変ごくろうさまです。
食の安全、働く人の命と人権をないがしろにし、長期にわたって争議解決に背を向けている明治に強く抗議する。一刻も早い解決を強く要求するものです。

かつて、農民連は乳価の引き上げを求めて明治乳業に申し入れを行った。彼らは、酪農民の方々と乳業メーカーは共存した関係にあるといいました、その通りです。
川上の酪農民、メーカー、流通業者は本来、共存関係にあり、川下の消費者が安心して食することのできる製品を届けることが使命です。
そのためには、職場の、工場内の風通しの良さ、労働者の権利が保障されることが不可欠です。輸入冷凍餃子事件など、その多くは、儲け本位で労働者の権利侵害していたことが背景となっています。
労働者が、ものが言えない企業は、安全産業を担う資格がないといっても過言ではありません。

いま、国会では憲法の平和原則を一内閣が閣議決定で勝手に変えて、戦争する国づくに踏み出す法案が大きな山場となっています。
戦後の日本は、侵略戦争への反省の上に立った9条をはじめとする現憲法を打ち立て出発しました。政府も内閣も憲法順守義務があるのであって、憲法の原則を破壊する権利はありません。絶対に認めることができません。

多くの国民が主権者たる自覚を大きく高め、政治や企業を厳しく監視する機運が高まっています。明治がかかる事件を放置し解決に背を向けるなら、国民の厳しい批判を浴びることになることは避けられません。
明治に一刻も早い争議の解決を重ねて要求するとともに、私たちも、明乳争議団のみなさんにかたく連帯し、勝利めざしてがんばることをお誓いして連帯のご挨拶といたします。ともにがんばりましょう。
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