明治乳業争議団(blog)

働くルールの確立で人間性の回復を!

セシウム汚染の原因隠ぺい! 粉ミルク官製談合で税金食い物許すな!

2012年09月22日 06時03分56秒 | レポート
明治HDの異常な企業姿勢に怒りをこめ社前に255名が結集!


 
 東京地評主催による争議支援総行動が9月20日に展開され、明治ホールディングスに対し、長期差別争議の全面解決と食の「安心・安全」に消費者の目線に立って企業活動を行うことを求めて、社前に255名の当該・支援者の皆さんと共に行動をしました。

主催者東京地評副議長 高畠さん

 日本の経済界のグローバル競争の中で、労働者の生活と権利が著しく厳しい環境に立たされているが、労働者・国民の闘いも大きな変化をつくりだしている。
明治で言うならば、不祥事が絶えないと聞いている。これらが繰り返されることはコンプライアンスが確立されていないことで、企業の体質が表れている。争議解決にしても、話合いでの解決が望まれる。地評としても最後まで支援を強めていくことを表明。

明乳争議支援共闘会議議長 松本さん

浅野社長、恥ずかしくないのか、恥を知れ!

 長期にわたる労働争議を解決できない会社は疲弊するとのジンクスがあります。明治は食の不祥事多発、事故死多発をくり返し、明治乳業と明治製菓の統合効果も現れず、疲弊感がただよっていると、メディアも指摘しています。
建直すカギは、食品産業として食の安心・安全を守り、社員の賃金・労働条件、権利を守る、そして、労働争議を解決する、このことをやらない限り、明治に未来はない。
 すでに明治乳業争議団員64人中、11人が60代で早死にしています。争議団員の平均年齢も浅野茂太郎社長とほぼ同期、70歳になろうとしています。これ以上、争議解決を引き延ばすことは、人道上も許されません。労使紛争は、労使の話し合いでしか解決しません。
 浅野茂太郎社長は、私たちの要請書は受け取らない、もちろん電話も取り次がない、話し合いにも応じない、不当な態度をとりつづけています。
 本日も私たちが要請書を提出しようとしても、玄関に警備会社の社員を張付け、いっさいの要請を拒否しています。こんなことをいつまでつづけているのか。乳業メーカー最大手、リーディングカンパニーの明治HDの浅野茂太郎社長、こんなことをしていて「恥ずかしくないのか、恥を知れ!」と、解決するまで、明治HDと明治に対し、社会的責任を求めて行動することを宣言して訴えました。

国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会(全国食健連)事務局長 坂口さん

 食の安全を守れと闘っている明乳争議団を紹介し、明治に対して、社会的責任を要求するとして、いま問題になっている遺伝子組み換え作物を販売しているモンサント会社から、明は、製菓部門、乳業部門を合わせると、遺伝子組み換え原料を買っている日本で有数の企業グループのようでありますと告発しました。
明治も食の安全を顧みない、あるいは環境を顧みない企業活動をしながら儲けることばかり考えている。
粉ミルクセシウム汚染の原因や疑問を明らかにしない。この体質こそが労働者の差別、人間の尊厳を傷つけても、本当に恥とも思わない会社体質の経営に通じるものではないでしょうか。世界を求めていくのであれば、世界に役割をはっきりさせるべきだと責任を求めました。

争議団団長 小関

 この間、企業のあり方が鋭く問われている問題として、セシウム汚染の学校給食牛乳、幼児用粉ミルクが、マスコミからも消費者からも問われているにも情報開示に二の足を踏んでいる。
そのようなさなかに、粉ミルク入札官製談合が05年ころから行われ、国民の税金を吸い上げてきた問題。明治ミルクプリンから、消費者が腹痛や気分が悪くなったとした情報から23万個を回収、販売停止の不祥事(食中毒事件として扱われていない様子)を起こし、食の安全がまたもやないがしろにしている。この様な経営姿勢の根本は、労働組合活動を排除するための差別を実行であり、健全な企業活動を求めるならば、労働争議解決は避けて通れないことを強調しました。
明治の食の安全を守らせる運動と東電の原発ゼロを求める共同行動として、10月20日明治包囲銀座デモへの参加協力と、全国都労委事件の命令も遅くない時期に出される。64名中11名の仲間が、ならず者のレッテルを張られたままこの世を去っている。都労委から必ず救済命令を勝取り全面解決をつくるために更なるご支援を訴えました。


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止まらない、止まらない不祥事が止まらない

2012年09月02日 08時41分03秒 | お知らせ
粉ミルク官製談合でショック
同時に子会社製造の「明治ミルクプリン」が微生物によって風味劣化、販売停止のダブルパンチ!

7月31日以降にプリンを食した消費者が腹痛や気分が悪くなったとして発覚。会社見解は、使用しているメーブルソース由来の微生物が10℃以上の環境におかれて増殖し、風味劣化したものと判断しております。と、しています。
 この見解は、あたかも消費者が食する環境が悪かったかのように聞こえますが明治さん。

 そもそも原料の微生物と言わんとしていますが、これは明らかに細菌ではないでしょうか。見解からすると、先ず、10℃以上の培養テストを踏んで製品の安全性を確認することが工程上の検査ではないのでしょか。
原料検査、最終製品検査の徹底です。この様な不祥事は未然に防げる工程があると考えますが明治さん。

 この間、この様な不祥事は2000年以降23件も発生している明治です。類似不祥事をなくすことを真剣に対策を講じているとは一切見受けられません。

しっかりと危機管理と意識が整えているならば防げた主な12事例は、次のような不祥事があります。

① 2003年2月=明治乳業 埼玉工場
粉ミルク製品で、缶の表示と異なる中身を入れて販売し、飲んだ幼児が吐き出す事件が発生。明治乳業が謝罪する。

② 2003年3月=明治乳業 群馬工場
コーヒー製品のキリマンに、イチゴ液を混入して製造し未確認のまま市場に出荷。消費者からの苦情(通報)により店頭に残っていた製品を回収。

③ 2003年6月=明治乳業 関東工場 
LG21ヨーグルトの製造で、この製品の生命であるガッセリー菌が添加されないトラブルが発生。会社はトラブルの警報を無視して製造を続行させ、現場からの「菌が添加されていない」という報告を無視し、そのまま出荷して販売。争議団が買い取って遺伝子分析機関に依頼し分析したが、当然ながら結果は「菌の含有量は他の検体の1/100以下」との判定。

④ 2004年6月=明治乳業 稚内工場 
大腸菌群に汚染された原料として、倉庫に保管していた脱脂粉乳を、一年後に持ち出して再利用した事件。稚内保健所、道衛生局の査察で発覚し、食品衛生法違反の疑いで指導され「食用流通停止」となった。明治乳業は、「再加熱すれば使用可能と考えていた」等と釈明。北海道新聞など各紙が「雪印の教訓はどこへ」等と厳しく批判した。

 
⑤ 2005年3月=明治乳業 守谷工場
賞味期限切れ(製造日:05年2月19日~賞味期限:同年3月15日)の「明治ブルガリヤヨーグルト」が、05年3月22日に工場から出荷され保育園などに納品された。

⑥ 2006年4月=明治乳業 九州工場
紙パック製品のウーロン茶に、次亜塩素酸ソーダを含む殺菌水が混入した製品が、未確認のまま市場に出荷された。消費者から、「薬のような臭いがあった」との苦情(通報)をうけ、市場から回収した。毎日新聞、朝日新聞など各紙が報道。

⑦ 2007年7月=千葉明治牛乳 (明治乳業子会社)
マクドナルドに納品の「ミルク220ml」から、食品衛生法で検出されてはならない種類の大腸菌群が検出。工場のバルブのゴム製パッキンが割れていたため、細菌が混入した疑いで店頭から撤去。明治乳業の浅野社長は、発表遅れたことに対し、「原因の究明に時間がかかった」等と釈明。原因の究明前に直ちに公表し、「店頭販売停止」の緊急手配が先決、との厳しい批判が集中した。7月19日、読売など各紙が報道。

⑧ 2008年4月=明治乳業 関西工場
壜容器入りの「明治牛乳」(200ml)に、赤サビが沈殿していたことが確認されずに出荷された。製造工場で壜の洗浄水を貯めておくタンク内の赤サビが混入したものという。市場から回収。08年4月26日、読売新聞など各紙が報道。

⑨ 2009年9月=乳等省令違反で摘発される 
「牛乳」の規格で販売してはならない「明治おいしい低脂肪乳」を、「明治おいしい低脂肪牛乳」、「明治おいしい無脂肪牛乳」という商品名で、「牛乳」として販売をしていた。旭川保健所から「乳等省令違反」として摘発され、製造・販売中止に追い込まれた。

⑩ 2010年8月=「とろけるチーズ」など大量の回収事故
「明治北海道十勝とろけるチーズ」「明治ピッツァミックスチーズお徳用300g」「明治サラダにかける細切りチーズ」などの、製造過程で添加される粉末状のセルロース(ドイツからの輸入)に、ステンレスの破片が混入した疑いにより、市場から商品を回収する。朝日新聞など各紙が報道。

⑪ 2011年6月=明治乳業 神奈川工場
 東京都町田市の学校給食用牛乳から、放射性セシウム134と137が合計で6ベクレル/㎏検出。町田市市議会議員が専門検査機関に検査を委託して発覚。しかし、明治乳業は「暫定基準値以下だから問題はない」等として、自主検査の結果の開示をも拒否。「汚染の原因」「今後の安全対策」など、同市議からの質問状への不誠実な対応など、マスコミからも厳しく批判される。特に、「週刊 東洋経済」誌は鋭く指摘している。

⑫ 2011年12月6日=明治乳業 埼玉工場
 粉ミルク「明治ステップ850g」(賞味期限:2012年10月4日、同月21日、22日、24日の4製造日分)から、放射性セシウム30、8ベクレル/㎏が検出。乳幼児の主食、粉ミルクからのセシウム検出に衝撃が走った。しかも、NPO法人「チーム二本松」からの通報を、二週間も無視していた企業体質が厳しく問われる。テレビ各局、各紙など大きく報道。
コメント (2)
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(株)明治に家宅捜査が入る 粉ミルク官製談合の重大事件発覚

2012年09月01日 15時13分34秒 | お知らせ
明治乳業の異常企業体質は相も変わらず!
経営統合し事業再編しても経営の頭を変えなければ不正・不祥事は収まらない!


 乳業最大手の(株)明治らがとんでもない事件をおこしました。粉ミルクの一般競争入札をめぐり、防衛医科大病院で明治ら4社が落札のたびに官製談合により価格をつり上げていました。 防衛省が設置している防衛医科大病院で官製談合が7年もの長期わたりおこなれていました。

 防衛省の予算は、国民の税金でまかなわれています。明治らが国民の税金をくいものにしていたという重大事件です。7年も前から不正を働いていたというと、(旧)明治乳業時代から新会社(株)明治の社長、この6月には明治グループの総帥にのし上がった浅野茂太郎社長と、後任の川村和夫新社長は、この粉ミルク部門を統括する販売部長兼取締役でしたから、この事件の責任者であることは間違いありません。浅野・川村両社長の責任は重大です。談合担当者の責任に擦り付けることなく、直ちに国民に謝罪し、自らの責任をとることを強く求めたい。

 以下、報道記事を紹介します。
 防衛医科大病院(埼玉県所沢市)の粉ミルクの一般競争入札を巡る談合2件事件で、4業者が順繰りに落札していた粉ミルク1キロ当たりの単価が、落札のたびにつり上げられていたことが捜査関係者2件への取材でわかった。埼玉県警は29日午後、4業者の各支店・支社や営業所を談合2件の疑いで家宅捜索した(毎日8/30)。

 県警捜査2課は同日、入札に参加していた森永乳業、明治、アイクレオ、ビーンスターク・スノーの乳業大手計4社の営業拠点を同容疑で家宅捜索した。各社の営業担当者は、土橋容疑者の差配に基づいて輪番で落札したことを認めており、同課では実質的な官製談合だったとみて、裏付け捜査を進めている。(産経8/29)

 県警は、入札に参加した乳業会社の明治(東京支社)と森永乳業(東京支社埼玉支店)、アイクレオ(首都圏支店)、ビーンスターク・スノー(首都圏北営業所)の担当者計6人について、共犯容疑で書類送検する方針。(朝日)

 捜査関係者によると、10年3月にアイクレオ首都圏支店が落札した単価は1キロ当たり1100円だったが、同9月は明治乳業東京支社の1200円、11年3月は森永乳業東京支社埼玉支店の1250円、同9月はビーンスターク・スノー首都圏北営業所の1280円と徐々に上がっていた。

 28日に談合の疑いで逮捕された同病院栄養士で防衛技官の土橋義広容疑者(56)は「05年ごろから談合していた」と供述しているが、当初の落札額は1キロ当たり200~300円だったという。単価は落札のたびに「一度も下がることなく上がり続け」(捜査幹部)、当初の数倍になっていた(毎日8/30)。
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