明治乳業争議団(blog)

働くルールの確立で人間性の回復を!

都労委全国事件、会社証人(大阪)二人目も「アラ探し立証」に終始

2011年01月24日 19時22分59秒 | レポート
 「相対評価」を無視した「アラ探し立証」に終始


 大阪申立人15名に対する会社個別立証証人は、前回の王鞍証人に引き続き、1月19日大久保証人もまた、「相対比較」なしの立証に終始し、申立人のみがあたかも「無能力」で仕事上のミスが絶えない状況であったと自慢げに立証した。自分の能力を棚に上げて部下をこき下ろす上司が明治乳業の組織には存在しているのだと、驚きの声もありました。

 この証人が提出した陳述書は、証人が、申立人等に関係した者に聞き取り(伝聞)をした内容に基づいて書き上げたものですねと、代理人から確認されています。会社都労委対策「事務局」からの指示のもとに立証が組み立てられているのが特徴であることが鮮明になって来ています。

 次回の1月31日にも残りの主尋問が展開されますが、申立人側は、これらの立証は、会社が人事考課制度で導入した制度から照らしても全く意味のないもので、いたづらに時間を浪費し、争議解決を遅らせるだけとこれまでも強く主張しているところです。

 写真の中で挨拶しているのは、大阪申立人糸賀さんで、40年間働き通して定年時の給料手取りは18万円。この日、大久保証人によって、「報告書」なる証拠からミスを羅列され無能力者だったから人事考課査定は当然の結果であった。と、前回の王鞍証人への反対尋問で明らかになった、申立人以外にも「報告書」は一人平均して10枚程度あったと証言している。会社は、全員の「報告書」を提出し、その上に立って比較立証をしなければ無意味な立証で、申立人だけを槍玉にあげ、誹謗中傷と人権侵害にも及ぶような立証をさせている会社を、二重にも三重にも絶対許すことはできません。


 
 
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2011年、明治製菓本社、明治乳業本社前宣伝行動スタート

2011年01月18日 15時57分47秒 | レポート
2011年新年を迎えて宣伝行動スタート


 2011年は、争議を解決させるべき特別の年にと心した気持ちで迎え、1月18日、毎日が真冬日という厳しい寒さのなかを出勤する明治製菓と明治乳業のそれぞれの社員に向け、早朝8時から9時までの時間帯で、明治製菓本社に10名、明治乳業本社前には6名で宣伝行動をスタートさせました。

 宣伝の一つは、4月1日に設立する「株式会社明治」と「Meiji Seikaファルマ」 の2つの事業体にする「事業再編」によって発生する問題点を整理し、これまで明らかになって来ている新資格制度に移行する「役割給」の本質は、すでに他の企業が導入した「成果主義賃金」であり、「技術を教えない」「勤労意欲の低下を招く」などの矛盾から見直しを手がける企業も現れてきている問題などを内容とした宣伝。

 二つは、都労委全国事件証人調べの中で、会社証人は、事実無根なども含めた「作業ミス事例」の書証などを大量に提出し、如何にも「無能力者」であったとし、当然の人事考課評定であったと印象づける証言を繰り返している。中には、「休日で出勤してない」にも関わらず「ミス報告書」が…。余りにも悪意に満ちたデッチ上げだ。「嘘偽りなく証言することを誓います」と宣誓しながら、偽証を平然としてのける会社の態度を報告宣伝。

 明治乳業は、社名を改変前に長期争議の全面解決をはかれ!
「事業再編」の犠牲を労働者に転嫁するな!と呼びかけました。

 上記二ヶ所の宣伝から、明治乳業より明治製菓の社員の方が、年間給与平均値から見て120万円も高く、「役割給」一本にならして行く矛盾が顕著に表れているように強く感じるところです。
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2011年迎え「浅野社長」宅へ新年挨拶訪問してきました

2011年01月02日 11時50分04秒 | レポート
 2011年を迎え、毎年恒例にしてきました浅野社長宅へ、新年の挨拶に争議団有志8名で行ってきました。しかし、洗濯物が干してありガラス戸に燦々と新年の陽射しが降り注いでいましたが、インターフォンには何ら応答がありませんでした。
面会出来ず仕方なく挨拶文をポストに入れてきました。是非とも社長読んでくださよ。
 ここ数年同様な状況が続く中で、新年挨拶は、浅野社長への挨拶文を持参のみでしたが、参加者の一人が、今年は違う年にせねばならないと云う気持ちを強く表したいと酒を一本持参してきました。浅野社長にはこの団員の気持ちを是非汲み取っていただきたいと思います。
 本日持参した浅野社長への挨拶内容は以下のものです。


                            2011年 1月 2日
明治乳業株式会社
代表取締役 社長  浅野 茂太郎 殿
                       明治乳業争議支援共闘会議
                          議 長  松本  悟
                       明治乳業賃金昇格差別撤廃争議団
                          団 長  小関  守
要 請 書
謹んで新年のご挨拶を申し上げますと共に
年頭にあたり争議全面解決への決断を強く求めます
経営統合によるシナジー効果の早期実現を目指しての「事業再編」など、明治グループの歴史的な節目となる2011年を、浅野社長にはいかがお迎えでしょうか。
 私たち、争議団と支援共闘会議は、「事業再編」によって社名が「株式会社 明治」と改称されることを重く受けとめ、長期労働争議の一方の当事者である浅野社長に対し、「事業再編」に向けて避ける事のできない課題として、全面解決への道筋を早期に開くための決断を、年頭にあたり改めて強く求めるものです。

私たちは、市川工場事件への最高裁「不受理決定」以後、全国労働組合総連合(全労連)の全面的な支援も頂ながら、二つの角度から解決交渉の必要性を示し、明治乳業及び明治HDに要請を行っています。
第一は、司法判断として確定した東京高裁の内容です。結論は控訴棄却ですが、事実認定では、① 控訴人らの集団性、②集団間の「有意な格差」。さらに、③不当労働行為意思についても、「控訴人らの主張を妥当するとみる余地はある」と判示するなど、同種事件の判断要件を満たす認定がされたことです。残念ながら、「除斥期間」など救済制度の枠組みによって、救済に必要な審理・判断が放棄されましたが、しかし、当事者間には「除斥期間」の壁はありません。古い時期の格差が累積して救済年度に存在している事実に対し、経営陣として責任ある対応が求められているのです。

第二は、明治グループ「2020ビジョン」との関係です。一昨年の経営統合を踏まえ、10年後の明治グループを展望しての「事業再編」が始動する新年ですが、食品大手各社も、まさに、生き残りをかけた経営施策を次々と打ち出す状況にあります。
「安全・安心」など、消費者の信頼に応え得る健全な企業イメージこそ、厳しい企業間競争を制するキーワードではないのでしょうか。私たちは、長期労働争議の全面解決が、明治グループ飛躍の確かな道筋につながるものと確信しているのです。

 年頭にあたり、2011年こそ長期労働争議の全面解決を果たすために、首都圏でも全国的にも総力を結集し、全力で奮闘する決意を改めてお伝えするものです。
                                     以上
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