明治乳業争議団(blog)

働くルールの確立で人間性の回復を!

明治HD経営陣に、解決の決断を求め第10次「座り込み」行動を展開しました

2016年10月30日 16時51分59秒 | お知らせ


 中労委全国事件は1月13日に証人調べが全て終了し、5月19日の最終準備書面提出と意見陳述までの期日の指揮がありました。争議団と支援共闘会議は、直ちに、経営陣の自主的判断による解決を求め、1月から毎月明治HD社前、子会社の株式会社明治社前含めて、第10次に及ぶ「座り込み」を継続してきました。
 しかし、中労委からの話し合いでの方策をも一蹴し、頑なな姿勢をとり続けているのが現状です。私たちは、これから冬到来の厳しい季節を迎えますが、11月、12月と座り続ける決意です。

10月27日 第10次座り込み行動は21団体 40名で11時から13時実施


明乳争議支援共闘会議 松本議長


 この争議が解決出来ないのは中山特別顧問が院政を敷いて陰で動いているからだ。その代表的なことは、命令を書いた都労委会長荒木東大法学部教授と同窓生の間柄であったことが判明した。最初からわかっていたなら忌避申し立てていたと不当命令への疑惑を強調され、中労委の判断を待つまでもなく、10次にわたる「座り込み」は、一貫して経営陣の決断による「話し合い」での解決を求めて来ている行動だと強く松尾正彦社長へ呼びかけました。

 一日も早い解決を望む立場から支援に駆けつけてくれました方々から、激励と連帯挨拶をいただきました。

足立区労連事務局長・宮下さん


 明治HD社前行動にはできるだけ参加し、区労連参加組合に諸会議、行動を通して明治の社前での対応含めて報告しています。今日参加されている各区労連の皆さんと連携しながら、明乳争議の解決めざして頑張って行くことをいただきました。

食品一般ユニオン書記長・佐藤さん


 明治乳業で働く組合員の問題で団交を重ねてきたこと、組合員である争議団の皆さんを明治乳業の不当労働行為による差別から一日も早く解放させるために、共同を強め話し合いで解決できる運動の先頭に立つことを表明し、明治から解決への団交の申し入れがあればいつでも応じると呼びかけました。

千葉労連事務局員・栗原さん


 ソーラーシステム会社で自らのたたかいを紹介しながら、自分たちは、たたかい初めて一年間で解決できた。それは、会社側も争議を長引かせない事が、双方に利益をもたらす立場があった。しかし明治さんは、31年間もたたかい続けられている事に驚きを禁じ得ません。会社は、何をもって解決に踏み出せないのか理解に苦しむ。直ちに解決すべきだと訴えられました。

差別連・土井さん


 私は、明治の熱烈なフアンです。朝は牛乳、昼はヨーグルト、夜はチーズで乾杯です。とてもおいしいです。ですから私の気持ちを裏切らないでください。長いことたたかわれているこの争議の一刻も早い解決臨みます。ファンの一人としてお願いしますと呼びかけられました。

金融労連・村上さん


 所属している金融労連内での争議も大小様々な争議がありましたが、今は全てが労使での話し合いで解決をしてきている。労働組合を敵視しての経営はことごとく失敗し、何ら利益は得られてこなかった点を強調し、明治の長期に及ぶたたかいは、続けられているこの座り込みからの呼びかけを受けて、どの様な利益を得ているのでしょうか、直ちに解決の決断することを臨みますと経験を交えて話されました。

浅野相談役・松尾社長「負の遺産を精算せよ」


自主解決求め団結ガンバロウ

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明治乳業の製品を取り扱う量販店前(イオン津田沼)で明治の不祥事の数々を告発

2016年10月23日 16時12分30秒 | お知らせ
イオン津田沼店前で明治の不祥事隠ぺい体質を訴え、量販店の食の安全・安心への取り組みで懇談する




 4月23日イオン津田沼店への要請・宣伝の中で、食の安全・安心の製品を扱い消費者の皆さんに提供する量販店の取り組みに関して申し入れを行い、副店長と懇談することができました。に引き続き10月2日に、その後の明治との関係に対してお伺いしました。
 要請に入るにあたってマイクを通して主旨を話し始めると、警備員が敷地には入らぬようにと声をかけてきましたが、敷地外ですと確認をとりながら行っている中に、施設管理課の方が許可を取っているのでしょうかと問いかけてきました。
許可を取る必要もないし、ただいま、店長の方に出向いて要請に入っていますよとやりとりが有りました。
要請団が帰ってくると、その後から店長が来て、宣伝の許可を私が与えたといっているが私は与えていませんと言ってきましたが、警備員の通報内容が間違っていたことが判明し理解を得ました。
 宣伝を通して、明治乳業(現・株式会社明治)が2000年からこの間、33件もの不祥事、不正・食品衛生法違反など繰り返している事実を告発し、買い物客の皆さんは驚きの眼差しを向けながらチラシを受け取っていただきました。

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(祝)万歳 明治グループ100周年迎える その記念のキャンペーンの陰に!

2016年10月09日 14時53分01秒 | お知らせ

読売新聞 2016年10月9日朝刊から転載

明治さん企業活動100年 そして労働組合潰しからの労働争議も50年

 10月9日、100周年を迎えたとして新聞紙上を賑わし、都心を中心に「明治100年」一色の歓迎ムードが描かれていますね。
 テレビコマーシャルなどでもキャンペーン張って賑わしていますが、実際の職場では何が起きているのか皆さんご存じですか?

 記念すべき100年間の約半世紀にわたって、現在までも労働者イジメが横行していることです。
 同業他社との熾烈を極める競争の中で、2000名におよぶ人員削減の大合理化を押し進めることは、労働条件の低下と生活破壊は免れない大きな問題を含んでいることから、全国の市乳工場を軸に反対の声が強く上がりました。
会社は、その様な組合に対する対策として、本社人事部長の指揮の下で、全国に一斉に「インフォーマル組織」をつくりあげ、労働組合役員選挙に支配介入し、会社の意のままになる労働組合に変質させ仕事や賃金・昇格差別の攻撃が横行してきました。

 その様な労務政策によって、この半世紀に、解雇事件3件(4名)、外国人労働者労災・解雇事件、不当労働行為差別・思想差別事件4件(現在も係争中含め69名)、ビラ配布事件(施設管理権乱用)、損害賠償事件など10件も発生し、現在も差別事件2件(64名)が係争中です。

 労働者の権利を剥奪し、ないがしろにする明治の経営姿勢は、食の「安全・安心」に対する危機管理の欠如で心配される事態です。
 2000年に入ってからの不祥事・不正、食品衛生法違反など33件も繰り返す無能ぶりです。不正の中に、明らかに行程異常が明白にも関わらず生産を続行させた責任者の見識は、消費者・取引先に解らなければそれでよしという正に、「生産優先」「もうけ本意」精神が常に貫かれている現れです。
これでは、食の「安全・安心」を求める国民・消費者はたまったものではありません。

 いまひとつ、職場の「安全・安心」に対する危機管理に於いても同様です。設備や機械動作における「安全教育」の欠如から、関連企業(婦人労働者1名)ふくめ7名の尊い命が現場で死亡災害が起きています。これら一つ一つ見ても、「安全配慮義務違反」に相当する重大事故にも関わらず、誰一人たりとも経営者の責任が問われていません。すべてが内密に金銭(金額は不明)でもって処理しています。

 記念する100周年の半分の歴史の中で、①労働争議が切れ目なく絶えない。②異常な生産環境からなのか不祥事が多発。③人の命を余りにも軽く扱っていませんか。

 この様に、消費者の皆様方に支えられ発展し100周年を迎えることができました。さあ~これから100年へめざしますと述べていますが、「ブラック的な企業」姿勢と職場環境から見て、手放しで祝福する気持ちには到底なり得ません。

 この間、2009年に明治製菓と経営統合し持ち株会社「明治ホールディングス株式会社」を設立にあたって、明治乳業が抱える「負の遺産」を精算し身ぎれいになって発展する企業をめざすことを求めて来ましたが、それらを抱えたまま「100周年」を迎えたとしても、晴れやかな姿勢で迎えることはできないでしょうと絶えず訴えてきたことで、非常に残念でなりません。
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中労委に対し、大企業の不当労働行為と差別のやり得は許さないという、毅然とした立場での真摯な命令作業を

2016年10月09日 10時01分43秒 | お知らせ


小関団長から中労委に呼びかける

 中労委前行動にご参加の皆さん、ありがとうございます。
 当該争議団を代表して心からお礼を申し上げます。また、労働者・労働組合の団結権擁護と迅速な権利救済に向け、日々ご奮闘されている中労委の職員お一人お一人に心から敬意を表します。

 都労委の極めて異常な判断に基づく不当命令の全面的な見直しを求め再審査を闘っている明治乳業事件は、5月19日の結審から4ヶ月余りが経過しています。私たちは、審査の到達点に基づく正確な事実認定と判断が行われるならば、間違いなく救済命令が発出されるものと確信しています。
先ほど、東芝事件で勝利和解した石川さんの連帯挨拶でも明らかなように、明治乳業事件は、中労委で争われ救済されてきた多くの大企業争議と同じ、「典型的な不当労働行為・差別事件」です。事件の全体像は極めて鮮明です。不当労働行為の動機は、

① 1960年代後半から旧明治乳業が、8千名の生産体制を6千名体制にする大規模な「人減らし合理化」を計画したことでした。

② ところが当時、全国の主要工場には、いま争議を闘っている労働者らを中心に、「働く者の生活と権利を守ってこそ労働組合」、「安全な 食品を消費者に届けるのが食品労働者の誇り」という立場での旺盛な活動があったのです。
 当然のことながら、会社の強引な人減らし「大合理化」に反対する全国的な運動が大きく高揚したのですが、この変化に危機感を強めた会社は、

③ 組合活動の旺盛な主要工場で職制機構を総動員し、「インフォーマル組織」を一気に結成して労働組合支部の乗っ取りと弱体化を画策した こと。

④ そして、労働者らを「紅組・白組・雑草組」と分断し、昇格や仕事差別で脅しながら転向を迫るなど組織的かつ執拗な攻撃によって、主要 工場の組合支部執行部をインフォーマル組織で独占することに成功したこと。

⑤ それと同時に、職分・賃金制度を抜本的に改悪し、組合活動家集団に大幅な職分・賃金差別を可能とするシステムを導入し、差別管理の体 制を強めたこと。

⑥ さらに、「インフォーマル組織」での乗っ取りに成功しなかった工場には、本社の人事権を発動して、職制組合員らを大量に転勤させ、強 引に申立人ら集団との力関係を逆転させて、会社の意に沿う組合に変質させたのです。

⑦ 申立人らを少数派に追い落とした後は、賃金制度の改悪を重ねながら、申立人ら集団の弱体化を一貫して強めてきたのが、明治乳業事件の 全体像なのです。

 私たちが中労委での立証を通して確信しているのは、これら事件の全体像を鮮明に
する事実関係が、多くの証拠によって全て裏付けられているということです。皆さん、これらの事実が不当労働行為に当たらないという判断が許されるでしょうか。
 私たちは、あの頑なで異常企業体質の明治HD及び(株)明治に、長期争議の全面解決への決断を迫るには、中労委からの救済命令が決定的に重要だとの決意で奮闘しています。私は中労委に対し、大企業の不当労働行為と差別のやり得は許さないという、毅然とした立場での真摯な命令作業を心からお願いし、この場での決意と致します。

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9.29中労委行動 東芝の差別事件が中労委で和解解決 東芝の労務政策と明乳も同じ内容

2016年10月08日 15時38分58秒 | お知らせ



東芝の職場を明るくする会代表 石川要二郎さんから東芝の労務政策と同質の明治乳業事件

 私は、東芝の職場を明るくする会を代表して、中央労働委員会が明治乳業事件について東京都労委命令の誤りを正して、長期にわたる不当労働行為を断罪し、そして、この長期争議の解決に大きな力を発揮してくれるよう強く要請するものです。

 私がなぜここで連帯挨拶をするかと申しますと、この中労委の場で東芝の差別争議が8年半ほど前に和解の調印を行ったのです。私が実際にハンコを押した者として、この中労委がやっぱり大企業の職場どこでもあった事件です。それを解決するために大きな役割を果たしていただきたい。
私たちも解決しましたし、この明乳事件かなり長くなりましたけれども、必ずここで解決する、解決してほしいと言うことでやって参りました。

 私どもは、神奈川県内4事業所の10名の労働者が、1995年8月29日に神奈川県労働委員会に第一次の「不当労働行為救済申立」をおこない、2001年4月26日に神奈川県労働委員会から、2004年11月4日に中央労働委員会から全面勝利命令を勝ち取りました。さらに2004年に4事業所の9名の労働者が第二次申立をおこなって、申立人と申立外の労働者の差別を一括して是正することを求めるたたかいを発展させました。
 その結果、2008年4月24日に中央労働委員会において、申立人と84名の申立外労働者の差別是正要求を一括して全面的に解決することができました。和解協定書には、株式会社東芝の執行役社長の代理人弁護士、申立人らの代理人弁護士と「東芝の職場を明るくする会」の代表である私・石川要二郎が、立会人である中央労働委員会審査委員、参与委員とともに和解協定書に調印致しました。東芝の職場を明るくする会は和解協定調印の当事者として、現在も職場労働者の退職勧奨や人権を守るために会社と話し合って問題の解決にあたっています。

 私は、明治乳業争議の早期解決を願って、二つのことについて、要請したいと思います。
 第一は、中央労働委員会が明治乳業の不当労働行為意思を厳しく判断していただきたいということです。明治乳業における申立人らの活動と差別実態は、多くの点で、東芝で活動してきた私たちと共通しています。昭和30年代は、低賃金と人減らし合理化がすすむなかで労働組合活動が職場から高まり、私たちは労働組合運動に参加するようになりました。当時は、臨時工制度という非正規・有期雇用労働者が増加していた時代でした。1961年には東芝臨時工解雇撤回争議が起こり、10名の臨時工が横浜地裁、東京高裁で解雇無効の勝利判決を勝ち取りました。このような状況の中で、昭和40年前後になると会社は各工場に秘密労務組織をつくり、労働組合役員選挙に介入して、会社派の労働者で役員を占めるようになりました。1974年に東芝臨時工争議が最高裁判所で勝利判決を勝ち取りました。東芝柳町工場事件の最高裁判例となっています。解雇された労働者が職場復帰すると、東芝は各工場で結成した秘密労務組織を、全国の39の工場や研究所、本社、支社まで網羅した全社的な秘密労務組織として「東芝扇会」を結成し、自主的自発的に労働組合活動を続ける者に対する差別と弾圧の労務政策をとったのです。

 同じ時期に、明治乳業でも、各工場に秘密の労務組織が次々と結成されています。ところが、都労委命令では、認定した事実として真っ先に、このような会社が結成した秘密労務組織を、なんの根拠もなく自主的組織と断定しています。
 その一方で、申立人らが提出した秘密労務組織の結成や活動を裏付ける笠原ファイル、高島ノート、秘密会議録音テープ、会社側の会議メモなどは、「入手経路が必ずしも明らかでない」として黙殺するという不当な扱いをしています。私は、中労委が、このような都労委命令の誤りを、きっぱりとただしていただくことを要請します。

 第二は、申立人らの賃金格差の立証を、正しく受けとめていただきたいということです。東芝争議では、会社は「能力主義、成果主義賃金制度に改定しているので、申立人らが主張する同期同学歴入社者との比較は意味をなさない。過去の賃金データは存在しない。」と主張しました。しかし、会社は10年ごと、20年ごとの賃金・資格制度、業績評価制度などを改定し、そのたびに「能力主義・成果主義に改定した」と説明してきましたが、賃金実態を統計的にみれば、厳然として年功的な運用が継続してきたことを確認することができます。したがって神奈川県労働委員会でも、中央労働委員会でも、会社主張は却下され、「同期同学歴の中位者への賃金の是正と役職への登用」を含む命令が交付されました。なかでも中央労働委員会が、最後まで「同期同学歴者の賃金実態を示すデータを提出すること」を強く求めたところ、会社は「工場別に部長、課長職を含む同期同学歴者の賃金実態資料」を提出するに至りました。

 明治乳業に対しても、中央労働委員会が「賃金データが存在しない」という会社の言い逃れを許さない対応をお願いします。
私は申立人らの差別是正要求が一日も早く実現し、人権と人間の尊厳を取り戻すことを強く願って、連帯の挨拶とし最後まで頑張りましょう。
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