明治乳業争議団(blog)

働くルールの確立で人間性の回復を!

組合活動者を「赤組」、会社に手もみ(忖度)者を「白組」のグループに分け赤組には年間平均106万円の差別是正を求めるたたかい!

2021年10月22日 11時56分58秒 | お知らせ

第63次座り込み行動でご通行中の皆さんに配布しましたチラシです。

争議団・村山事務局長 坐り込み行動再開への挨拶

 京橋エドグラン、近隣で営業活動されている皆々様と京橋2丁目をご通行中の方々に対し、新型コロナ(デルタ株)感染爆発における「緊急事態宣言」が4度も発令される政府の体たらくから、継続してきた坐り込み行動も感染防止の立場で5月から9月迄自粛せざるを得ない状態でした。10月に入り「解除」されたことから6ヶ月振りに第63次座り込み行動を再開することにしました。

 36年目という長期争議を解決するまでこの場をお借りして継続していきたいと考えておりますので、改めて、皆様方のご理解とご支援をお願いさせていただきます。

 旧明治乳業の労務政策は、労働組合に参加し要求掲げて運動する労働者を「赤組」と呼び「生産疎外者」「職場秩序破壊者」と叫び排除への大号令。会社の合理化に協力する労働者を「白組」とし、更にどちらにも属することの出来ない労働者を「雑草組」と分類して管理していたと会社証人が証言していた。

 職制機構を総動員して「白組」をインフォーマル組織に結集させ、会社自らがグループ分けをして「賃金にも仕事」にも差別を行ってきた。これらの状態を中労委命令で会社が関与したことは真正であると認定しています。

 今たたかわれている都労委に残留している39件の事件の調査が進められています。全国事件の年間平均賃金格差は106万円になります。10年間の累積として見ると1千万円からの差別に上ります。この大損害を明治に是正させるたたかいは、人間の尊厳と人格の回復を求めるものでもあります。

 この間、明治を取り巻く企業情勢は4~6月決算報告を見ると「減収・減益」という状態です。2009年に明治乳業と明治製菓が経営統合した時点での売上高1兆2500億円を「明治」の名の相乗効果を生み出し2020ビジョンでは、1兆5000億円を目指しましたが、なんと1兆1千億円台に超下落を計上しています。

 これらの現象は、中央労働委員会命令の中での事実認定と「付言」で争議解決への道筋を示した内容で話し合い解決を求めて来ているもかかわらず、背を向け続けている経営姿勢に対し、争議を解決するまでは明治の商品は買わない、飲み、食べないことを呼びかけしている『株式会社明治に「食の安全」求める全国の会』の運動が大きく売上減少に寄与しているものと確信しています。

 また、財界誌・ZAIZEN10月号で明治HDを切り刻む「川村カバン持ち」社長の独裁と痛烈に告発記事が3ページにわたって掲載されています。「業界唯一の負け組」として、明治の目玉商品のR-1ヨーグルトをさして「ヨーグルト神話の終焉」と厳しく指摘し、業績悪化に過去1年間で小林化工に製造委託して販売していた爪水虫薬事件、採用面接でセクハラ質問事件、10億円の水増し不正決算など不祥事が続いてきた。更に、社長に就任した4年間に株価を40%も下落させているにもかかわらず、業績悪化の責任も取らない姿勢に、前途は暗雲が垂れ込めていると指摘されています。

 今日、寒空の中支援に駆けつけていただいた皆さんの支援をいただき頑張りますので宜しくお願いします。

食品一般ユニオン・北川さん替え歌で訴える

 明治を批判する替え歌と今日公示された衆議院議員選挙が始まりました。安倍・菅総理の政策を引き継いだ岸田首相では、国民の命と生活、平和は守れない。この選挙で政権を変えるために投票に行こうと呼びかける替え歌をアカペラで響かせました。

☆「風に吹かれて」ボブ・ディランにのせて

「明治乳業許さない、怒りの風吹かそう!」

1.働く者の命を守れよ!明治乳業 いつまで裁判長引かせ 会社は平気なの? 

 その答えは私たち怒りの風吹かそう 明治乳業許さない怒りの風吹かそう!

2.働く者の賃金を差別するな明治乳業 思想信条の自由を守れよ!明治乳業

 これだけ労働者苦しめて 本当に平気なの? その答えは私たち怒りの風吹かそう! 

 明治乳業許さない怒りの風吹かそう! 

 明治乳業の食品はみんなで買いません! 明治乳業の不買運動みんなで進めましょう!

☆幸せなら手をたたこうの曲で歌おう

1.みんなで、選挙に行こう! みんなで選挙行こう! みんなの命守るために、選挙にいこう!

2.みんなで投票に行こう! みんなで投票に行こう! 暮らしを守る命を守る、政権交代させよう!

3.暮らしに憲法いかそう! 暮らしに憲法いかそう! 一人一人大事にされる暮らしに憲法いかそう!

4.憲法9条守ろう! 憲法9条守ろう! 日本の宝、平和の宝、憲法9条守ろう!

5.もりかけ問題追及! 桜を見る会追求! 嘘つき政治やめさせるため、政権交代させよう!

6.野党共闘進め! 野党共闘進め! 格差なくし、暮らしを守る政権交代させよう!

国民救援会の平川さんから申入れの報告

株式会社明治松田社長と明治HD川村社長に対しての申入れ報告をしていただきました。

 何度か要請に行ってきてそうなのですが、今回も全く不誠実な対応で担当部署にも連絡を取らない、要請書を預かることも出来ません。カウンターに置いていかないで下さいと拒否させる明治の姿勢でした。いずれにしてもこのような態度は世間の恥さらしです。私も明治の製品は買わないことにしてきていますが、ますます持って周りの方々に明治の製品は買わないで下さいと不買の声をかけていきたいと強く思ってきました。

争議団・井村副団長から参加者へお礼と争議解決への決意

 こんな寒風のなかでの座り込み行動になってしまいました。お忙しい中駆けつけて戴いた皆様、本当に有難うございました。まず冒頭に心からお礼申し上げます。

 先ほどまで明治本社と明治ホールディングスへ要請に行っておりました。何回か要請行動にも参加してきましたが、相変わらず「担当者がおりません」「事前の連絡を頂いておりませんので」と言って連絡も取らない。それ以外は何を聞いても「お答えできません」の繰り返しだけ。要請書を預かってもらおうとしても「お預かりできません」・・・。まさに企業のていをなしていないと言わざるを得ません。

 私も定年を迎えてから18年を経過していますが、こんな企業を相手にいまだに争議を続けなければなりません。社会人になっての人生の半分以上を争議団として送らなければならない人生。何のために明治に就職したのかわかりません。こんな企業が許されていいのでしょうか。人間としての尊厳をも無視する企業が許されていいのでしょうか。

 働く者の人権・尊厳が守れない企業に「子供から高齢者までが口にする食品」を提供する資格はありません。現に不祥事はどんどん続いています。働く現場から声を上げることがいまほど求められている時はありません。少なくとも私たちはそういう現場を経験した人間として声を上げ続けます。

 今、日本中で「命を守れ」「暮らしを守ろう」「格差撤廃」「ジェンダー平等」など様々な声が上がり始めています。こうした国民の声を実らせるためにも、私たちの争議を解決するためにも、どうしても「政治を変える」ことが必要です。力を合わせて「政治を変えましょう。

 64名で始まった今回の明治の争議ですが、残念ながらすでに18名もの申立人が他界しています。明治から「生産疎外者」「赤ダニ」「赤虫」「無能力者」などいわれのないレッテルを貼られたまま人生を終えなければならなかった仲間の無念の思いも抱きながら私たちは声を上げ続けます。

 皆さん!力を合わせて政治も変え、誰一人取り残されることのない日本、日本中の争議解決を目指して頑張っていきましょう。このことを呼びかけ私たちの決意表明とさせて戴きます。引き続くご支援を心からお願いします。有難うございました。

 

シュプレヒコール・争議団佐々木さんから確かな情報を告発

 シュプレヒコールの前に、「赤組」に対しては徹底的な差別をし「白組・インフォーマル組織」には優遇をしてきた実態を告発しました。

 その一つとして、「インフォーマル組織・明朋会」から組合役員と主任の職位にありながら婦人パートと不倫関係を重ね、その婦人は自殺。その葬儀には明朋会の役員らも参列。その後、ご主人も後追い自殺をする悲惨な結末だったとしていたと聞いている。

 二つ目として、主任、係長らの「職制連絡会・差別する実行会議」に参加した後、反省会の名目で飲み会の帰りに工場の駐車場から車で帰る際に、守衛さんが「飲酒」と気づき危ないからやめた方がよいと声をかけたが、「余計なことを言うな」と罵声を浴びせ帰宅して行ったが、途中電柱に激突し植物人間の状態から他界してしまった。まだまだありますが、常軌を逸した行為を黙認して、反社会的な行為までも隠ぺいし容認する従業員管理がまかり通っていた明治だと告発しました。

シュプレヒコール

一、(株)明治は、格差と人権侵害を認めた中労委命令に従い話し合いに応じろ!

一、都労委残留39件審査を待つまでもなく、直ちに争議を解決せよ!

一、赤組、白組、雑草組に分類した人権侵害・差別に謝罪せよ!

一、赤組に属しただけで、年間106万円の差別を是正せよ!

一、採用面接セクハラ、「爪水虫薬」販売元被害に謝罪せよ!

  明乳争議とすべての争議の早期全面解決に向け、

  団結して頑張ろう、頑張ろう、頑張ろう

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明治HDグループ長の川村和夫社長の経営手腕が告発された10月号、連続してZAIZEN誌(11月号)に働く職場環境ウオッチングが!

2021年10月14日 14時23分33秒 | お知らせ

 ZAIZEN レポート(10月号)に続き、働き方改革総合研究所ブラック企業問題の専門家・新田龍さんの「職場ウオッチング」欄に、明治の職場をウオッチングした状況を11月号に掲載されていました。(是非、購読をお勧めします)

 

転勤の辞令は直前に通達 出世は派閥次第の「超・上意下達」企業と銘打っています。

 12年から18年まで社長を務めていた川村和夫氏(現・明治HD代表取締役社長)が進めていた「選択と集中」路線により、新商品発売は減少。株価はこの4年間で40%も下落し、競合他社がコロナ禍の巣籠もり需要で総じて好業績をあげる中、今期は減収減益を記録するなど「ひとり負け」に近い状態にあると本誌10月号で既報した。とした上で、そんな明治の職場とはどのようなものかと聞き取り調査した内容が報告されています。

 

職場聞き取りウオッチングの一部を抜粋転載してみました。

①部署によっては残業多め

 ・良くも悪くも古き良き日本企業。

 ・外的には悪いイメージは持たれないが、内部からすると昔ながらの会社という印象。

 ・経営統合して10年経つが少しずつ交流が図られてきているが、自分の領域を守りたいメンバーが多く、風通しは悪い。

 ・典型的な年功序列。昇格は上が詰まっていて順番待ちの状況で、とびぬけて優秀な結果を出さない限り評価は一定。

②営業スキルは身につかない

 ・会社も個人も基本的にリスクをとらない。新しいことをしたいとか、世の中を変えたいといった考えの人には向かない。

 ・営業力や人間力より商品力の強さが圧倒的と痛感。営業スキルを高めたいと思う人なら他業界を勧めたい。

 ・全国転勤が当たり前、会社都合優先で個人の希望は通らない。決まってから辞令が直前に通達される。

③〝根性論〟上司も多数

 ・上司によっては放任主義で、適切なサポートを受けられないこともある。

 ・いまだに気合いと根性のような精神論を説く上司も多い。年齢構成も歪みになっている。

 ・総合職で3~4年ごとに転勤がある。単身赴任や子どもの転校を覚悟しなければ、今のままでは若者から忌避されるのではないか。

 ・海外事業を広げる方針だが、売上比率は低く、海外事業に精通した人材も少ない。

 ・仕事は出来ないが、昇格試験は得意といった偏った人間が昇格していき、部下が育たないという結果になっている。

 ・出世は派閥次第。基本的に上から言われたことを黙ってやれ。という社風なので、ひたすらやりがいを感じる人にはいい会社。

 ・選択と集中も良いが、最も大切な明治ファンを失っては意味がない。

 ・休日、家族との過ごし方を大切にしたい人は慎重に考えて欲しい。

◎最後に新田龍さんは、乳製品最大手の明治だが、若手のやりがいを阻害する面が多々見受けられたのは気掛かり、顧客のため、社員のため、時代に見合った社内改革が求められる。とウオッチングした感想を述べています。

○一読して思ったことは、私の現役時代とそう変わっていないなと感じました。製造現場は日々出勤時間が変わる変則勤務(当時5通り)。新職分制度が導入された中で、ワンフロワーで職分の違う者同士が、同じ作業を交替で作業するも、同一労働同一賃金に反し賃金格差が発生(職分間賃金差別)。仕事が出来なくても「上司におべっか」が横行(今の忖度)し人事考課査定に反映、作業効率の低下を招く。上司の口癖として、「言うこと聞かないと面倒見ないぞ」と従属させる。等々あり不公平が日常茶飯事でした。会社は、年功序列は存在しないと主張してきているが、職場の声は「典型的な年功序列」と言っていますね。

◆因みに川村和夫社長は、明治HD相談役、(株)明治名誉顧問の中山悠氏(旧明治乳業社長)の「鞄持ち秘書」を務め、労働組合中央執行委員長を歴任してきました。その功績から、中山悠相談役の強い後押しがあって社長に座ったと幹部社員から声が飛んできています。

 長期にわたる労働争議(労働組合活動を嫌悪した賃金差別、仕事差別)の解決に対し、これまで、各機関から和解を打診されてもことごとく拒否し、未だに背を向け続けている限り職場は疲弊し、減収・減益で「一流企業」からますます遠のくのでしょうか!

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