明治乳業争議団(blog)

働くルールの確立で人間性の回復を!

第64次座り込み行動(12月21日) 都労委残留事件調査の進捗、中労委命令・付言の立場で解決を求める

2021年12月29日 14時06分27秒 | お知らせ

第64次座り込み行動 12月21日 12時~13時

 新型コロナ感染防止の立場から5月から9月迄自粛せざるを得ない継続してきた坐り込み行動を10月から再開しました。京橋2丁目ご通行中の皆さん、京橋エドグランで営業なさっている皆さん、合わせて近隣の企業の皆さんには、株式会社明治もこのエドグランで企業活動している関係から大変なご迷惑をお掛けしてきました。

 今年の坐り込み行動は、延べ84団体197人5時間30分でした。2016年1月にスタートしたこの行動は、延べ1545団体3316人110時間30分に及んでいます。

2022年もご迷惑をお掛けしますがご理解とご支援をお願いします。

主催者挨拶 明治乳業争議支援共闘会議・松本議長

 私たちは明治乳業争議を話合いで解決させるために毎月この京橋エドグラン前で、株式会社明治、そして明治HD社前で坐り込み行動をしております。本日は明治HDの川村社長、そしてその明治HDを支配している院政を敷いています中山悠名誉顧問に対し、話合いに応じて解決をしていただきたい思いで参加をいたしました。

中央労働委員会の審判

 争議の本質はご存じのとおりです。一人二人がこの会社を訴えているのではないのです。福岡から根室まで全国64人の明治乳業の社員が一斉に訴えをして大変重い争議であります。そしてこの争議について中央労働委員会、お国がすでに審判を下しています。賃金格差は紛れもない事実。誹謗中傷は非難を免れ得ない。殊に会社に対し和解を求め賃金格差も人権侵害があったということも中央労働委員会が認定をする。そして会社に対し話合いで解決をしなさい。

同種の大企業争いはすでに解決

 皆さん、このような60年代、70年代は日本の大企業の労働組合を潰すために、アカ差別、共産党員差別や民主青年同盟員差別等を徹底的におこないました。東京電力もそうです。日立も東芝も石川播磨重工業も新日鉄もこのような争議を抱えていましたが、いまでは全て裁判所や中央労働委員会の和解提案にもとづいて労使が話合いをして解決をしています。この長期争議で解決していないのが唯一明治乳業賃金差別争議です。 是非、ホームページで見ていただきたいと思います。

病で倒れた夫のパートナーが中山悠会長に手紙を送る

 さて、この争議に立ち上がった64人の人たちはどのような人たちなのか、会社は食の安全を求める社員の常識を求めるこのような真っ当な社員を差別しました。

しかし、市川工場で働いていた加賀谷さんのパートナーが当時中山悠会長に手紙を書きました。私の夫は明治乳業を最も愛していました。癌で亡くなる前に明治のヨーグルトが食べたい。そう言って一口食べて亡くなっていきました。64人の争議団の人たちは、最も明治乳業を愛していた人たちです。

 皆さん、こういった愛社精神を持った人たち差別をした結果明治はどうなっているのか。最近は、不祥事が3点セットといわれています。中間決算発表を水増しする。明治が販売している爪水虫薬を飲んだ方が死亡する。明治大阪工場では女性応募者に対しウエストを聞くなどセクハラ面接をして職安から指導を受ける。しかし、このような不祥事を起こしても一切川村和夫社長は会見で謝罪をしない。このような異常な企業体質です。その結果、当然明治の業績は悪化します。2009年明治乳業と明治製菓は相乗効果を発揮と海外展開をめざし統合をしました。当時の売上高は一兆円ちょっと、それを一兆5千億円に伸ばすと宣言をして統合をしました。ところがどうでしょう、この年度末決算発表は一兆140億円。もう一兆円割れをするまで低迷をしております。海外売上高は、明治に限って言えば5%程度あります。全く成功をしていない。その原因が社員に対する人権侵害や消費者に対する食の安全を守らない。その企業体質の結果が低迷の原因ではないでしょうか。

労働組合中央執行委員長が社長につく異常な会社

 明治は株価を上げるために自社株買いをする、あるいは農薬の子会社を売却する、タコが足を食うようにどんどん細っていっているのが事実です。

 なぜこの明治乳業の争議だけが解決しないのでしょうか。皆さん、この会社が連合という労働組合の委員長が社長になるというこのような異常なことをやっているのです。中山悠名誉顧問は明治乳業の労働組合の委員長をやって、いまもこの会社を仕切っている。そして現在明治ホールディングスの社長は、川村和夫社長この方は、中山悠社長の下で男秘書をやり、そして明治乳業の労働組合の委員長をやって社長になる。

皆さん、日本の中で一兆円を超える大企業で、労働組合御用組合のトップが社長になる会社があるでしょうか。探して見て下さい。明治以外にありません。労務管理をするそういう方がこの会社を仕切っている。ですから業績が伸びない。そういうことだと思います。

企業の不祥事が社会的に糾弾をされています

 さて皆さん、いま企業の不祥事が社会的に糾弾をされています。日大の理事長が脱税の問題で辞任に追い込まれました。みずほグループはシステム障害を連発してトップ3人とも辞任に追い込まれました。皆さん、普通これだけの不祥事を起こすとトップは責任を取って辞任をする。それが世の習わしです。しかしこの会社は、トップは一切責任を取らない。異常な企業体質を持っていると言うことです。

 私たちは、明治ホールディングスと株式会社明治の発展を願っています。だからこそ食の安全を守って欲しい。労働者の人権を守って欲しい。そのこと抜きに明治の発展はないと思います。北は根室から南は福岡まで64人の社員がいまも訴え続けているというそういう心を思って下さい。なぜなんですか、会社を愛するために明治の製品を愛し良いものをつくりたい働く人たちの労働条件を良くしたい。真っ当な活動をしていた人

 全国64人に対し年間100万円からの賃金差別をする。10年で一千万円の賃金差別をする。そして他の大企業は和解をしてもこの会社は和解をしない。異常な企業体質で一切、要請にも応じない。要請書も受け取らない。かつて2011年明治の粉ミルクからセシウムが検出され40万缶回収に追い込まれました。そのことに対し、日本の女性団体・婦団連がこの会社を訪れその真相究明と再発防止の要請と要請書を提出しようとしました。しかしそれをも拒否をする。皆さんこのような会社があるでしょうか。

ボイコットさんの提案「不買運動」は消費者の権利、明治の製品は買わない運動

 私たちはいま、新自由主義が行き詰まって格差と貧困の下で働く人たち、皆さんの賃金改善、均等待遇、女性差別の撤廃そうゆうことをしなければ日本の経済も働く人たちの暮らしも立ちゆかない。そうゆう活動もしております。私たちは、この明治がこの長期争議を解決するまでは、心を鬼にして、明治のヨーグルトは食べない明治の牛乳は飲まない明治のチョコレートは食べない、不買運動をしております。皆さん不買運動は消費者の権利です。ボイコットさんが提案をした権利です。かつて森永乳業がヒ素ミルク事件を起こした際も、お母さんたちが不買運動を起こして争議を解決しました。

院政を敷いている中山悠名誉顧問

 依然、日本の中で唯一長期にわたる人権侵害、賃金差別を解決しない明治ホールディングス川村和夫社長と院政を敷いている中山悠名誉顧問に対し、話合いで解決するように働きかけをご一緒にしていただきたいと思います。私たちはこの争議が解決するまでたたかうことを申しあげ訴えとさせていただきます。

 

【参加者からの訴え】

食品一般ユニオン:斉藤副委員長

 食品ユニオンは、食品産業で働く労働者を対象にした労働組合です。明治には現役の組合員は居りませんがまだまだ小さな組織であります。

 私たちは日頃から明治争議を解決させることを大きな目標にしてきています。その一つの表れとしてILOへの訴えをしております。ご存じのようにILOは国際的な労使紛争の解決をする国際機関です。私たちの訴えに対して、ILOは正式な受理とはなってはおりませんが事務局長預かりの非公式の公正作業に入るという連絡をいただいています。日本ではJALの争議がILOの中では、日本の問題として大きくクローズアップされていますが、それ以外でも食品の中での明治の問題が扱われているということをご報告いたします。

 残念ながら強制力のある命令が出される訳ではありませんが、明治が企業として海外展開を大きく目標として掲げられている現在、国際的な労働機関から明治の現在の賃金差別に基づく長期争議は解決しなければいけない問題だと言うことが国際的にも請求される要求になれば、当然企業経営からの立場にすれば解決すべき重要な課題になるべきです。これに目をつぶって日本の司法機関から和解で解決しなさいという要請があるにもかかわらず、全く無視して長期争議をこのまま続けると言うのであれば、国際的な機関からも厳しく糾弾されるだろうと言うふうに思います。その結果は、企業目標である海外展開を大きく影響を及ぼす問題だと思います。是非、その立場からもこの長期争議一日も早く話合いで解決をしてほしい。

 私たちの立場としては、是非、冒頭の挨拶で述べたように話合いで解決すべきだという方針をきっちり持って会社に対応を迫っています。なぜ話合いに応じられないのか、全く聞くてありません。一日も早い話合いでの解決の場を積極的に持つようにお願いをして一年間のまとめの挨拶にします。共に頑張りましょう。

明治乳業争議支援する戸田の会:戸田地区労・横田議長

 戸田地区労の議長と明治乳業を支援する戸田の会の副議長をしている橫田というものです。この戸田市に明治の工場があり、全国事件の申立人が4名おります。戸田地区労は市川事件以来、明治乳業争議の勝利を目指して支援を続け今に至っています。

 全国事件は最終的に最高裁で敗訴となり私たちの申し立てが受け入れられず悔しい思いをしましたが、国の行政機関である中央労働委員会で出された付言で勝利への確信が生まれました。「付言」は昭和40年代から会社は申立人らの信条や組合活動を理由とする誹謗中傷を行い、従業員を公平・公正に取り扱うべき義務を怠ったことは「非難を免れ得ない」と会社に対して断罪しました。さらに、職分・賃金格差が存在していたことは「紛れもない事実」と認定しました。そのうえで、「労使紛争当事者の物心両面の損失は大きい」と述べ「長期化し深刻化した紛争を早期に解決することが双方に強く求められる」とし、最後に「殊に会社に対して、より大局的見地に立った判断が強く期待されている」と強調しました。

 このように紛争解決を強く求めた中労委命令を受けて、私たちは会社に対して自主解決を求めていますが、私たちの真摯な要請にもかかわらず会社は門戸を閉ざし解決への道を開こうとしていません。株式会社明治と明治ホールディングは、命令書の本文と「付言」が会社に対して強く求めていることを正面から受け止め、いたずらに長期化することなく早期に自主解決することを訴えるものです。

 この争議は長い闘いになっていますが、私たちは解決するまで闘う決意です。元はといえば、会社が引き起こした事件です。当時、申立人らは会社に対して労働条件の改善を求めました。労働者としては正当な行動です。働きやすい職場にすることにより、社員の方の労働意欲を増し、その結果会社の業績が伸びることになるからです。

 ところが、会社はこれらの行為に対して会社の意に沿わないという理由でインフォーマル組織を作り、組合員に対して賃金、昇格差別や会社員を赤組、白組、雑草組と区分けして組合員に赤組のレッテルをはるなど人権侵害等の不当労働行為など数々の差別や仕打ちを申立人らに行ってきました。こんな、理不尽なことが許されますか。仕事は他の社員と同様に行っているのです。さぼっているわけではないのです。決められた仕事をして決められたように生産をしているのです。会社に損失を与えているわけではないのです。同一賃金を支給するのが当然でしょう。差別をすることは絶対に許されることではありません。道義的にも許されません。人間としても許される事ではありません。

 それだけではありません。賃金差別がいかに申立人らの人生を狂わせたかということです。まず、生活設計を狂わせました。生活費の低下で生活水準を切り下げ、衣食住は言うまでもなく、子育て、教育費等本人だけでなく家族までにもこの差別が及ばされたということです。しかも、差別された賃金が年金にも反映され、退職後も死ぬまで一生差別を受けなければならないのです。

 64名の申したて人の内既に18名の方が亡くなりました。一刻の猶予も許されません。いま、都労委に39件の残留事件が残っています。併合審査を求めて差別の事実を明らかにしていく方針です。私たちは中央労働委員会の付言でも示されているように、申したて人らを救済するために会社が一刻も早く解決に向けて和解のテーブルに着くよう重ねて求めまして戸田地区労代表しての私からの訴えを終わります。共に頑張りましょう。

食品一般ユニオン・北川組合員

 こんにちは、私は食品一般ユニオンで明治の労働賃金差別を以前は知りませんでしたが、詳しく知っていく内に本当に怒りを覚える様になり、替え歌を沢山つくりました。そして作詞作曲も始めて、先ずは、アカペラでいきます。

 この明治乳業のたたかいは1960年代の高度経済成長、戦後の復興の時に生活の洋風化に伴いこの明治乳業という会社が全国各地に大きな工場を建てて、そこに若い労働者を向かい入れその時の働く若者が工場でひどい目にあいたこ部屋状態の寮、そして三交代制の夜勤の勤務という中で次々と体が病にむしばまれていきました。それらを改善しようと組合員の方々が立ち上がったのです。皆さん、愛社精神の中から立ち上がった労働者を差別する賃金差別することを私は知り、本当に許せない気持ちで一杯です。

 いま、世界のILOにも勧告を願っています。ジェンダー平等こういうことも遅れているこの日本で、もっとも明治というこの会社が恥ずかしい会社であることを皆さんご存じですか。先ほどからも何度もおっしゃっていますが、女性が入社試験にきたときにその女性のウエスト、身体の何センチかと聞くという会社なんですよ。本当にこの女性差別、性差別の会社、前近代的な会社なのですよ。

それでは謳います。勇気ある人々がある限り、この明治乳業の闘いは日本の労働者の方々の権利を向上させる意味でもすごく大事なたたかいであります。

①この闘いは半世紀♪♪ ♫

1.その闘いは半世紀、誇り高く続いてきた

  働くものの、命と権利、守る為に  勝利めざして~

2.その闘いは半世紀、怒り悲しみ、見つけてきた

  道半ばで逝った友の悔しさ胸に  燃やし続けて~

3.その闘いは半世紀、人生かけて歩んできた

  仲間と共に憲法生かす職場めざして  理想、掲げて~

4.その闘いは半世紀、これからも語り継がれる

  ※人間の歴史、前進させる、勇気ある人々がいる限り~  

  ※繰り返し

②ベートーベン第9♪♪ ♫

1.明治乳業労働争議  日本で一番長い裁判 

  会社の横暴、許さぬために  64人、立ち上がる勇者

2.明治乳業労働争議  日本で一番長い裁判

  人間の尊厳、求め続けて  闘う我ら、64名

3.明治乳業労働争議  賃金差別に組合差別

  尊厳かけて命をかけて  勝利めざして我ら闘う

③幸せなら手を叩こう♪♪ ♫

1.明治乳業争議! 明治乳業争議!

  命と権利守るために みんなで頑張ろう!

2.働く者の命 働く者の権利

  命と権利守るために 坐り込み頑張ろう!

3.労働者の権利守ろう! 労働者の権利守ろう!

  賃金差別組合差別 差別をやめさせよ!

4.明治の製品は買わない! 明治の食品は買わない!

  会社の横暴認めるまでは 明治の製品買わない!

お礼と決意 米元事務局次長

 寒風の中、坐り込み行動へのご参加大変ご苦労さまです。明治乳業市川工場事件に東京高裁が2007年に出した判決は、古い話として控訴棄却したが、判決の中では原告が主張してきた差別の実態や賃金の格差を認め、明治乳業の不当労働行為性も膨大な証拠からも明らかになったとしています。

 いま争われている都労委残留事件は、中労委命令、付言や市川事件高裁判決の神髄を前提に判断するよう求めています。①集団性を認める②賃金(号給)格差を認める③格差が生じた原因④不利益取り扱いがあった。としています。

 日刊ゲンダイ電子版が佐高信評論家(12月14日付)「この国の会社」として、亡くなった明治乳業社員の妻が中山悠会長に宛てた手紙に書かれていたことを報道しました。佐高氏は、2004年3月10日に明乳、雪印食品、ネッスル争議の集いで講演したことを契機にサンデー毎日コラム欄に中山会長への手紙を掲載しました。驚いたことに17年が経ったいまも明治の経営者はなにも学んでいない。最後に、日本のトップ企業である明治乳業をさらに持続させる本当に大切なこのときこそ、争議の解決を心より願いたい気持ちでいっぱいです。

夫の死を無駄にしないでくださいと書かれています。

 いま、争議団、支援共闘会議で取り組んでいる明治の商品は買わない、飲まない、食べない不買署名と労働委員会への団体・個人署名を取り組んでいます。先日、千葉県のある労働組合から明治乳業ン争議団宛に次のような手紙と署名が送られてきました。日頃より大変お世話になっています。集まった署名を送付いたします。団体署名72筆、個人署名99筆になります。ご確認いただきますようよろしくお願いいたします。と嬉しい便りも届いています。12月23日都労委調査が10時30分からおこなわれます。こちらへのご参加もお願いいたしましてお礼の挨拶させていただきます。

シュプレヒコール

シュプレヒコール 争議団・佐々木団員

一、(株)明治は、格差と人権侵害を認めた中労委命令に従い

   話し合いに応じろ!

一、都労委残留39件の審査を待つまでもなく、直ちに争議を解決せよ!

一、労働者を赤組、白組、雑草組に分類した差別管理は許さないぞ!

一、赤組集団と称して、年間106万円からの差別を直ちに是正せよ!

一、株式会社明治は、差別争議の解決を決断せよ!

一、採用面接セクハラ、「爪水虫薬」事件、不正水増し決算は許さないぞ!

  明乳争議とすべての争議の早期全面解決に向け、

   団結して頑張ろう、頑張ろう、頑張ろう

 

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不当解雇、賃金差別なくせ! 大阪労連争議解決求め、明治HDの大口株主「みずほ銀行大阪支店」へ要請行動展開

2021年12月29日 12時15分27秒 | お知らせ

大阪労連と大阪争議団共闘会議は10日、秋の争議支援総行動に取り組みました。

大阪市中央区・みずほ銀行大阪支店前

大阪市北区・淀屋橋や大阪地裁前で早朝宣伝し、府内10の企業・事業所、自治体への要請・抗議宣伝行動を繰り広げました。

 主催者挨拶で菅義人大阪労連議長は、これまで多くの労使紛争を勝利解決してきた一方、日々新たな違法な不当労働行為事件が引き起こされていると指摘。憲法や労働法制に基づく労務管理や労働者保護行政実行される社会への転換が急がれると強調し、権利侵害に反省のない政治を大本から正し、憲法の理念が尊重される職場と社会を目指そうと訴えられました。

 また、大阪争議団共闘会議の粕屋武志議長は、地道なたたかいや世論を広げる私たちの運動こそが、労働者の暮らしを守る大きな力になる。不当行為を許さないという声を大にして一日力を合わせて頑張ろうと呼びかけました。

 この行動に、明治乳業大阪争議団もエントリーしてみずほ銀行大阪支店前で、半世紀に及ぶ人権無視の組合員差別を告発し、組合員の高齢化が進む中、人道上の観点からも一日も早い解決が必要だと筆頭株主(現在は大口株主)として責任を果たせと行動を展開しました。

要請団

大阪労連・遠近幹事、大坂争議団共闘会議・松本特別幹事、当該争議団・井村副団長で要請。

みずほ側の対応は支店としては特別行動できない。しかるべき部署にきちんと伝えるといつも通りの対応。

争議団共闘の松本特別幹事が、「私も何回か要請に伺っているが進展が見られない。私たちは嫌がらせのためにこんな行動をしているわけではない。この争議が1日も早く解決できるように対応していただきたい。それまでは年2回伺い続けなければならない」と厳しい対応を求めました。

【大阪支店への要請書を紹介します】 

                                       2021年12月10日

株式会社 みずほ銀行

 大阪支店 支店長 様

                                    明治乳業争議支援関西共闘会議

                                      議 長 川辺 和宏

                                    明治乳業大阪争議団

                                      代 表 伊藤 武治

                        要 請 書

最高裁の不当な決定を受けて日本一長期にわたる労働争議がまだ続きます 

   明治の主要大株主として貴行の真価発揮がより一層強くもとめられている局面です

 すでにお伝えしてきましたが、明乳争議は東京都労委への申立43件の内、わずか4件について審理が終わったにすぎません。都労委には39件もの未審理事件が残留しているのです。従って今、都労委ではこの39件の未新理事兼をどう進めていくのか調査が進められているところです。

 今日まで繰り返しお伝えしてきましたが、明治乳業差別事件は1960年代から明治乳業の全国主要工場で高揚する労働組合活動に危機感を抱き、会社が組合の弱体化、変質を目指したことに端を発します。

 まず、明治は本社主導で職制機構を総動員し、全国主要工場で次々と「インフォーマル組織」を結成し、労働組合に介入を始めました。合わせて職分制度を変更し、賃金体系も「職分給」へと変更しました。さらに会社は今までどおりものを言う労働者を「赤組」インフォーマル組織加入者を「白組」、どちらにも属していない労働者を「雑草組」と分断し、「赤組」と判断した労働者に対して、賃金・昇格や日々の作業であからさまな差別をおこない続けてきたのです。こうした中で「雑草組」とみられた労働者を「あいつら(=赤組)のようになってもいいのか」と脅し、労働組合を変質・弱体化させてきたにです。しかも、「赤組」とレッテルを貼った労働者等らに対して、「赤虫」「赤ダニ」「生産疎外者」「無能力者」などと誹謗し、「まじめに働く者と同じ賃金を支払うわけにはいかない」「労務管理の基本は変えない」と公言し、定年までこうした差別が継続されたのです。

 明治が半世紀にわたって取り続けたこうした行為は、人道上も許されない行為であり、明らかな不当労働行為そのものなのです。

 「赤組」か「白組」か、どちらに帰属しているかで定年まで継続された差別!定年後の今日まで「年金」を通して引きずらなければならない、まさにお生涯を通した明治による差別なのです。すでに18名もの申立人が人間の尊厳を取り戻せないまま他界しています。

 今日まで明治の製品事故・不祥事は続いています。「働く者の人権が守れない企業では、食の安全も守れない」の思いを益々強め、「赤虫」「赤ダニ」など明治によって貼り付けられた卑劣なレッテルをはぎ取り、人間としての尊厳を取り戻すまで人生終えることはできません。

 今、私たちは新たな決意のもとで、37年目に入る長期争議の集大成の闘いとして争議に立ち向かっています。こうした私たちの思いをお汲み取り頂き、明治にとって主要株主である貴行が争議解決のため、より強くご尽力頂けることを改めて切望いたします。

                                                   以上

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佐高信「この国の会社」争議団員の(故)Kの夫人が中山に宛てて書いた手紙  胸をうつ訴えだろう こうした声は中山を含む経営陣を揺り動かすことはなかったのか。

2021年12月20日 13時20分56秒 | お知らせ

佐高信評論家が「この国の会社」と題して日刊ゲンダイ電子版に、明治乳業争議団の団員kさんが病に倒れ、その奥さんが明治乳業中山会長に宛てた手紙を、当時のサンデー毎日コラムに掲載していただいた。

その内容を、いま改めて下記に当時の写真を貼り付けて報道してくれました。報道内容そのまま転載して紹介

公開日:2021/12/14 06:00 更新日:2021/12/14 06:00

中山悠明治乳業社長(2006年当時)/(C)日刊ゲンダイ

 2009年に明治製菓と明治乳業が統合した明治ホールディングスが、健康意識が高まってヨーグルト類の売り上げを伸ばしていると知って、2004年春に明治乳業会長の中山悠への手紙という形でコラムを書いたことを思い出した。私は同年3月10日に、明治乳業争議団、雪印食品一般労働組合、ネッスル日本労働組合の食品3争議団の勝利を呼ぶ集会で講演したのだが、驚いたのは、あの雪印乳業の事件から、雪印の経営者はもちろん、明治乳業の経営者も何も学んでいないことだった。

 明治乳業では当時、30年以上も前から、労働者を赤組、白組、そして雑草組と分断して管理し、差別的な支配を続けていた。それが職場の3人に2人までもが「品質管理に疑問や不安をもって働いている」というアンケート結果となって表れた。

ここに、ガンで亡くなった争議団員のKの夫人が中山に宛てて書いた手紙の写しがある。

  Kは労働組合活動を理由とした賃金・昇格差別の是正を求めて東京都労働委員会へ申し立てて闘ってきたが急逝した。そのKがいかに明治乳業を愛していたかを、夫人は次のように訴える。

 「(夫は)自宅で療養中、少しでも体力をつけたいと、明治乳業の宅配で自ら牛乳とヨーグルトを注文し、固形物は摂取できなくても牛乳とヨーグルトは欠かさず摂っていました。体力をつければつけるだけガンの増殖は著しく、十二指腸や胃を圧迫し狭窄され、牛乳すらも通過不能となって、体力の低下をいやでも知らされる思いだったと思います。自力で起き上がることもままならず、介助にてようやく起き上がることができている状態となりました。

 最後の入院2日前です。『ヨーグルトが食べたい』と言って、明治のヨーグルト1個を一口一口味わうように食べ、『おいしかったよ』と、今までに見せたことのなかった静かな優しい笑顔が脳裏に焼きついて離れません。『明治の製品は一番おいしいんだよ』と言っているようでした。

  夫が長い間勤めた会社、明治乳業、自分、そして、仲間のみんながつくった製品を、どこの銘柄よりも一番愛したのではないでしょうか」

胸をうつ訴えだろう。

「『会社をよくしたい』『職場をよくしたい』との愛社精神があればこそ立ち上がったこの争議です。どうぞ、日本のトップ企業である明治乳業をさらに持続させる本当に大切なこの時こそ、争議の解決を心より願いたい気持ちでいっぱいです。

 夫の死を無駄にしないで下さい」

こうした声は中山を含む経営陣を揺り動かすことはなかったのか。

 明治製菓と一緒になって、さらに大きくなって、働く者の哀切な声に耳を傾けることはさらに少なくなったのではないかと、私は憂える。大きいことは決していいことではないのである。(敬称略)

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12・2全労連・東京地評争議支援総行動実施される・赤組、白組に分断した差別は許されない

2021年12月10日 17時15分06秒 | お知らせ

12・2全労連・東京地評争議支援総行動実施される

・すべての争議の早期全面解決を!  ・裁判所・労働委員会は公正な判断をおこなえ!  

・不合理な解雇・雇止めをなくそう!  ・憲法を職場とくらしに活かそう!

を統一スローガンに掲げ、20社前で終日抗議・要請行動を展開しました。

 この行動を直前に、2社においては話合いを前提に解決の方向が確認されたとして、社前行動を中止としました。一日も早い「解決調印」を進めていただきたいと感じ入っています。

 株式会社明治社前(京橋エドグラン)には165名の方々が結集していただき、赤組、白組に分断した差別は許されない。中央労働委員会の事実認定、「付言」の立場で長期争議を解決するべきとした抗議・要請を展開しました。

主催者挨拶に立った東京地評・柴田副議長の訴え

【動画】https://youtu.be/_drrawIEaIQ

 京橋エドグランビル前ご通行中の皆さん、働く仲間の皆さん しばらくの間、私たちの訴えに 耳を傾けていただくこと お願いいたします

 私たちは 職場・企業からハラスメントや人権侵害・差別を無くし だれもが安心して働き続けられる社会求めて運動を展開している労働組合 全労連・東京地評です。

この場での行動は 株式会社明治が起こした差別事件の全面解決を求めて闘う仲間を支援し 明治に争議の速やかな解決求める宣伝行動です。

 ここエドグランビルに 事務所を構えている明治では、明治乳業の劣悪な労働環境の改善を求め立ち上がった労働者に対し、労働組合の弱体化を目的に「紅組」「白組」とレッテルを貼り 選別と徹底した賃金差別により 労働者の分断・支配を行ったことに対し、差別の是正と謝罪を求め闘われている争議であります。

 会社の不当性は、中央労働委員会での全国事件の命令では、会社の不当労働行為に対し、会社はその行為に対する「避難を免れえない」と指弾されました。その上で「当事者間による全面解決を目指すことは自明の理」としています。昭和40年代から長きにわたり 闘われた争議であります。人権を重んじる企業であれば速やかな解決を選ぶのは当然と言えます。

会社設立100年を迎えた2016年 川村和夫代表取締役社長は、日経ESGのインタビューで次のように語っています。

 『次の100年を見据え、今後はサステナビリティの推進を目指しCSR、SDGsに力を入れ、ガバナンスの構築を進め経営基盤ビジョンを強化することで、新たな可能性につなげたい。グローバルにおいて「明治らしさ」を発揮するために』、まだ続きますがこれぐらいにしておきます

 グローバル企業ともなるとこの様なことを述べるのかと感心する以前に煙に巻かれた気になりましたが、あえて解明に努めました。要約すると

SDGs 人類が直面する課題を解決し生き残り、安定して暮らし続ける社会の実現目指すこと

CSR その為には、企業としての社会的な責任を十分理解し、従業員、消費者、環境などに責任を持つ

サステナビリティ そうした企業として持続する決意と解釈しました。であれば、明治はグローバルに恥ずべき労働者いじめハラスメントである。不当労働行為を改め速やかな争議解決を宣言すべきです。その事を強く求めるものです。

 総行動参加の皆さん 明治の争議の解決はじめすべての争議の解決に向け奮闘することを改めて決意し、主催者としての挨拶といたします。

連帯挨拶の明治乳業争議支援共闘会議・松本議長の訴え

【動画】https://youtu.be/CV48k9jB704

 明治乳業賃金差別争議の解決のため、駆けつけていただいた仲間のみなさんにお礼を申し上げます。また、ご近所のみなさん、お騒がせをしますが、しばらくよろしくお願いします。

 私たちは、日本一長い、明治乳業賃金差別争議の話し合い解決を求めて、明治HDの川村和夫社長、株式会社明治の松田克也氏社長に要請に参りました。

明治乳業の共産党員ら64人は、ならず者扱いされ、年間100万円、10年で1000万円の賃金差別をされました。

 明治乳業争議の審判は下っています。中央労働委員会が、異例の付言で会社の卑劣な行為や誹謗中傷は非難を免れ得ない。職分・賃金格差は紛れもない事実と断罪し、殊に会社に対し話し合い解決を求めていますが、会社が話し合い解決を拒否しているため、長期争議になっています。

 労働争議を解決しない企業は、疲弊するとのジンクスどおり、食品事故、死亡事故、労働争議がたえません。最近の不祥事を三点申し上げます。

一つは、5月12日に決算発表で売上水増しの不正経理が発覚しました。

二つ目は、明治が販売した睡眠薬入り水虫薬で死亡事故を出しましたが、謝罪をしません。

三つめは、明治大阪工場の採用面接で、女性に対し、セクハラ行為をしましたが、謝罪をしていません。

 その結果、明治HDは疲弊しています。年度末の決算予定は、売上げも営業利益もマイナスです。年度末決算では、統合時売上目標1.5兆を掲げましたが、1兆140億円と深刻です。当然、株価はピーク時の1万円越が今では4割下落の6000円台に低迷し、株主からも怒りの声が出ています。なんとか、株価を上げるため、農薬事業を売却、あるいは300億円を上限とする自社株買いを決議しましたが、株価は上がらず、失敗しています。

 なぜ、大企業の中で明治HDだけが問題を起こすのか。それは、この会社は、中山悠名誉顧問が院政を敷いているからです。その中山悠氏が明治乳業社長時代にその秘書をやり、中山悠社長と同様に労組の委員長を経歴して社長に栄転したのが現在の川村和夫社長です。いまどき、院政を敷き、御用組合の労組委員長が社長になる企業は、明治HDだけです。

 いま、企業の社会的責任が問われています。日大の理事長は脱税容疑で逮捕され辞任しました。みずほグループもシステム障害などの責任をとり、3トップが辞任にしました。明治HDは、これだけ反社会的行為を繰り返しながら、トップがいっさいの責任をとりません。

 社員のみなさん、消費者のみなさん、私たちは明治の発展を願っています。そのためには、明治が社員の人権を守る、食の安全を守るまっとうな企業になることです。すでに、18人の争議団員がならず者の烙印を押されたまま、無念にも他界しています。私たちは、明治乳業争議を話し合いで解決するまで、明治の製品は食べない、飲まない、不買運動を実施しています。

 格差と貧困、人権侵害を繰り返す新自由主義と決別し、世界が求める一人も取り残さない社会をつくるため、すべての労働争議を解決させるため、たたかうということを申し上げ、訴えとさせていただきます。ありがとうございました。

連帯挨拶の東京母親大会連絡会・木原委員長の訴え

【動画】https://youtu.be/rirLt8nVQ-g

 東京母親大会連絡会の木原と申します。組合差別、不当労働行為と長い間たたかっておられる明乳争議団の皆さん、ご自分の争議をたたかっていらっしゃる皆さん、支援行動にご参加の皆さんに、心からの連帯のご挨拶を申し上げます。

 明治は労働者を「赤組」「白組」と分けて差別していましたが、運動会でよく紅組・白組を使いますが、それは対等・平等です。競い合って、勝敗が決まったらお互いの健闘をたたえあいます。ところが明治は人権侵害、人格否定の何物でもありません。

 私たち消費者は安全で安心な食べ物を食べたいと思っています。ところが明治乳業は、これまでに高カカオチョコの不当表示や、給食の牛乳から異物が検出されたり、コロナやインフルエンザにR1に免疫効果があるとインチキ宣伝をしたり、あってはならないことが続きました。しかも原因究明もまともにしない体質は、消費者をバカにしているとしか言えません。基本である「食の安心・安全」をないがしろにする体質は許せません。利益も落ち込んだと聞いています。当たり前です。

 明治の経営者の皆さん、この日本一長い争議に終止符を打ってください。すでに何人もの方が、亡くなられたと聞いております。さぞかし無念だったろうと思います。明治の「企業行動憲章」にあるように本当に労働者を尊重しているなら、何十年も無視してきた争議を解決すべきです。

 今、争議団のみなさんは、東京都労働委員会に「中労委の事実認定を審査判断の基本に」と署名運動をしながら求めています。都労委は一日も早い救済命令をしてほしいと思います。

 母親運動で学校給食の脱脂粉乳を生乳にかえさせた歴史があります。1960年代のことです。すぐにおなかをこわすような、栄養のない脱脂粉乳を子どもたちに飲ませるなんてとんでもないと山形の酪農家のお母さんたちが声を上げました。それが全国に広がり、栄養のある牛乳に変えさせました。

 これからも消費者として、争議の早期解決を求めてご一緒に頑張っていきたいと思います。最後まであきらめずにたたかいましょう!

連帯挨拶の食品一般関連労働組合(食品一般ユニオン)・佐藤書記長の訴え

【動画】https://youtu.be/WoXknO5qgI8

 紹介いただきました、食品一般ユニオン 佐藤であります。

 明治乳業争議、この4月からこれまで都労委に追加申立てをされていながら棚上げされていた39事件の審査を求めて再び立ち上がったことに対して連帯の拍手を送りたいと思います。

 私どもユニオン、結成12年となりますが、・食品に関連する労働者の暮らしと権利を守ること。・食の安全を守ること。併せて、・食品企業内に発生する労働紛争の、早期解決に尽力することなどを、大きな柱として運動を進めてまいりました。

 その中でも明治乳業争議は、当組合員が多く関わっており、一貫して支持し、共に闘ってまいりました。社前での座り込みや要請行動。不買運動の拡大など、積極的に参加してまいりましたが、ここで特に報告したいのは、ILO(国際労働機関)に対する「明治乳業争議の早期解決を求める申立て」についてです。

 株式会社明治は、経営規模を海外に向けて進出する計画を強めていますが、国内で長期にわたって労働者の人権を蹂躙し続ける企業を、世界の世論が、そして国際労働基準を呼び掛ける国際機関がどう判断するだろうか。こんな立場で、4年前の2017年2月、ILOに「結社の自由への重大な侵害」として、人権侵害の是正と 逸失利益の回復を求めて、申立てをしました。申立てはILOから日本政府へ、さらに直接の当事者である明治にも伝えられました。

 政府を通して返ってきた明治の回答は、申立て自体を73項目にわたって前面否定する反論でさらに資料として45項目にわたって「間違いを指摘する」とした、計120項目にも及んだものでした。

 これは看過できないとして、譲ることのできない必要最小限について「検討結果」として、反論に対する反論を提出いたしました。その後も重要な変化があるごとに「追加情報」の形でこれまで10回提出し、中労委命令の付言の立場で解決することをILO、日本政府双方に働きかけています。

 現在、この申立ては勧告の方向ではなくILO事務局の職務である非公式の調停手続きの一環として進められ、必要に応じていつでも追加の情報を知らせることができる条件にあります。

 今年8月及び10月に届いたILO事務局からの書簡は解決に向けた調停の立場を日本政府に伝えている、政府の見解が届いたらただちに知らせるとあり、最新の見解が示されていました。内容はこれまでの経過と中労委命令を翻訳して届けたのみで中立を装いながら付言の立場で解決する姿勢が見られないものでした。

この紛争解決の道筋は中労委命令の「付言」がよりどころです。当ユニオンはILOに引き続き付言の立場で調停をすることを追加情報で訴えていく方向です。

 最後にこの争議はILO結社の自由委員会に申し立てたことにより世界は見ている、注目をしていることをお知らせして連帯の挨拶とさせていただきます。共にガンバリましょう。

争議団から決意表明・松下副団長の訴え

【動画】https://youtu.be/SN0oteJkflg

 師も走ると云われる、師走の忙しい中、また寒い中、私どもの争議支援に駆けつけて頂きまして心からお礼させて頂きます。有難うございました。

 12月です。ここで、私ども争議の1年間を振り返って見ますと、今年は、当初から「第3ステージ」。すなわち都労委に残留する39事件を動かし、3回におよぶ調査に全力を傾けてまいりました。

 この事件、毎年差別があったと、定年まで申立てた分が未審査のまま残ったものであります。私ども、いま差別の総体を示した「準備書面」を提出し、同時に従来どおりの1年1年、39年分を審査していたのでは、命が間に合わない。100年戦争になってしまうとまとめて併合して審査することを、都労委に求めているところで有ります。

 みなさん。大切なのはこの事件の本質は何かであります。

 会社・明治乳業が労務管理の基本として色分した白組、赤組。1人1人の労働者が、そのどちらに属するのかを「踏み絵」にして、まともに労働組合活動をする赤組と称する、申立人ら集団 ― 踏み絵を踏まなかった者へは、情け容赦のない差別を行ったのであります。 会社は、種種難クセを付けますが、事件の本質は、そのどちらに帰属したのかによる不当労働行為なのであります。

 ところで、4年前の全国事件・中労委命令では、不当労働行為のあったことを会社は非難を免れ得ないとし、職分・賃金格差の存在を紛れもない事実と認定したのです。その上で、解決への道筋として当事者双方の互譲の合意で、紛争解決を目指すべきは自明の理であるとしました。私ども、いま闘う残留事件においても、この前提条件のもとに審査が進められることを強く訴えているものであります。

 一方、明治の経営姿勢でありますが、財界展望社が発行する雑誌ZAITENが、この10月号、11月号で、決算の連続する減収減益、川村社長就任4年間で株価40%ダウン、たび重なる不祥事など、異常な経営不振の数々を、忖度無しに斬り付けています。

 その通りであります。私ども、争議解決こそが、真っ当な経営が保障される王道であることを常々訴えておりますが・・・。

 この第3ステージの闘い、過去色々ありましたが集大成の闘いとして奮闘しているところであります。株式会社明治は、過去の犯罪的行為を反省し、自ら解決への門扉を開くことを声を大にして訴えるものです。簡単ではありますが解決にむけて総力を出し切ることを、約束し当該の決意と致します。

 本日は、本当に有難うございました。

【シュプレヒコール】

一、(株)明治は、格差と人権侵害を認めた中労委命令に従い話し合いに応じろ!

一、都労委残留39件の審査を待つまでもなく、直ちに争議を解決せよ!

一、労働者を赤組、白組、雑草組に分類した差別管理は許さないぞ!

一、赤組集団と称して、年間106万円からの差別を直ちに是正せよ!

一、株式会社明治は、差別争議の解決を決断せよ!

一、採用面接セクハラ、「爪水虫薬」事件、不正水増し決算は許さないぞ!

 裁判所・労働委員会は公正な判断をおこなえ! 

不合理な解雇・雇止めをなくそう! 憲法を職場とくらしに活かそう!

明乳争議とすべての争議の早期全面解決に向け、

団結して頑張ろう、頑張ろう、頑張ろう

 

 

 

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