明治乳業争議団(blog)

働くルールの確立で人間性の回復を!

明治HDに、食の「安全・安心」など健全な企業活動を求める「質問書」を提出しました

2012年12月28日 13時25分18秒 | お知らせ
 一般株主として、2012年12月26日明治ホールディングス浅野茂太郎社長あてに、表記のタイトルから4項目にわたる質問書を総務部に提出し、1月10日までに回答をもとめました。責任者は年末年始の関係から難しいと話しがあり、少なくとも1月中に回答することを求めてきました。以下紹介します。

はじめに

 私たちは、消費者であると同時に個人株主でもあります。従って、(株)明治の製品が消費者・国民から信頼され、会社が一層発展することを強く望んでいます。
 
 しかし、残念ながら2011年4月に(株)明治として新しくスタートした以降にも、① 2011年9月には、町田市の学校給食用牛乳から放射性セシウム6ベクレル/kgが検出。② 同年12月6日には、埼玉工場の乳児用粉ミルクからも同30.8ベクレル/kgが検出され、40万缶の回収(無償交換)。③ 2012年8月29日には、粉ミルク落札価格の官製談合事件で、東京支社に家宅捜査が入る不正行為。④ 同年8月31日には、「明治ミルクプリン」製品の細菌汚染で23万個を自主回収など、極めて異常な事態が続いているのです。
 
 私たちは、このような不祥事や不正行為の続発を、株主として黙過することはできません。何故なら、事件発生の背景や原因を隠ぺいする閉鎖的な企業体質を改善しない限り、企業の存続すら危ぶまれる事態に陥るのではないかと危惧するからです。
明治HD及び(株)明治が、減収・減益から脱皮できない要因を謙虚に見直し、早期に健全な企業活動に立ち戻ることで、消費者の信頼が回復することを株主として強く望むものです。乳業最大手企業としての社会的責任を果たすためにも、質問書の主旨を理解して戴き、2013年1月10日までに文書で回答されることをお願い致します。

1、学校給食用牛乳及び粉ミルク「明治ステップ」が、放射性セシウムに汚染された問題で、NPO法人、マスメディア、消費者団体などから 疑問や問い質しがありました。しかし、(株)明治は「政府が定めた『暫定基準値』以下であり、行政が実施しているモニタリング検査で確 認されている原料を使用しているので安全は確保されている」とし、自主検査の数値公表を拒否するなど不誠実な対応に終始しています。そ の結果、放射能汚染による食材からの低線量内部被曝を心配される消費者、特に、子育て中のお母さん方を中心に不安と不信が広がっていま す。健全な企業活動を回復する立場から以下の質問への回答を求めます

1)マスメディアに対する広報活動が粗雑なことから、週刊東洋経済、週刊金曜日、アエラ、週刊サンデーなどから、企業体質が酷評されてい ます。貴社のマスメディア対応の現状、及び、今後の改善の必要性についてどのように考えていますか。

2)婦人団体からの懇談要請を断ったと聞きます。製品の安全と安心を、より多くの消費者にお届けして理解と信頼を得るためには、商品に対 する疑問や不安を感じている団体・個人の声に耳を傾け、誠実に向き合う姿勢が大切であると考えますが、経営陣はどのように判断している のですか。

3) 婦人団体からの要請・懇談申し入れに対する対応の経緯を説明されたい。また、今後も「申し入れ」等はあり得ることですが、どのように 対応する方針ですか。

4) 若いタレントを使ってのコマーシャル、朝日新聞紙上を独占しての広告などが目立ちますが、2010年から2012年の売上げ推移を見ても1.1 兆円と横ばいです。さらに、同業他社と比較しても売上高と純利益との乖離は深刻な状況です。
 膨大な広告料を使っても業績が伸びない原因を、どのように認識していますか。
  
2、粉ミルクセシウム汚染問題に関して、第3回株主総会において「事前質問」に対する回答がありました。要旨は、「放射性物質が飛来する ことを想定していなかった」、「セシウム汚染を防御できるフィルターメッシュで はなかった」、「お子さんに影響を与える数値ではなけ れども、不安・心配がある方に対し無償交換している」という内容でしたが、以下 について明らかにされたい。

1)福島原発の爆発による放射能の飛来に対し、どの様な危機管理体制を取ったのか。

2)セシウム汚染の原因を、いち早く「空気説」であることを公表したが、生産工程で大量に空気を取り入れて使用するとの認識があるなば、 なぜ、操業停止措置をとらなかったのですか。危機管理体制に問題があったとの認識はありませんか。

3)管轄の春日部保健所には、使用しているフィルターは「企業秘密」と答えていま
 す。しかし、株主総会では「世界的に一般的に使用されているものです」と答弁しています。なぜ、保健所に対して「企業秘密」としなけれ ばならなかったのですか。

4)原発事故の当時、埼玉県下においても東電からの送電が、広範囲にストップする状況下にありましたが、埼玉工場はどのように電力を確保 していたのですか。

5)使用フィルターは、「10ミクロン以上を除去することを目的としたものであり、
 基準値の放射性物質を補足できる物ではございません」と答えていますが、その後、対策として10ミクロン以下を除去するものに交換して いるのですか。

6) 40万缶を対象に「無償交換」としましたが、何缶の回収ができたのですか。

3、官製談合事件に関する各マスメディアの報道(12年8月28日~29日)によると、談合の疑いで逮捕された同病院栄養士で防衛技官の土橋義広 容疑者は、「05年ごろから談合していた」と供述。また、容疑のかかった担当者は埼玉県警の取り調べに対し、「談合は長年の引継ぎ事  項」「応札(入札参加)も現場の一存では決められない」などと自供しているようです。当時、明治乳業における粉ミルク部門の責任者(栄養 食品販売部長)は、現在の(株)明治の川村和夫社長でした。
 要するに、当時の浅野社長以下経営陣の決済を受けた、「会社ぐるみの不正行為」であったことになります。その後の取り調べによって、担 当社員は不起訴処分(起訴猶予)になったようですが、消費者、国民の信頼を裏切った企業としての道義的、倫理的責任まで免罪された訳で はありません。以下について回答を求めます。

1)防衛医科大病院(埼玉県所沢市)に於ける、粉ミルクの一般競争入札を巡る官製談合事件の経緯と結果、及び、当該企業としての責任の所 在を明確にされたい。
 また消費者・国民に対する謝罪の意思を明らかにされたい。

2)談合に関わった社員の証言によると、「現場一存では決められない。談合は長年の引継ぎ事項」であったといいますが、企業内での指示・ 命令系統及び責任の範囲と、不法行為に対する社内の処罰規定について明らかにされたい。

3)不起訴になったからと言っても反社会的行為に対する企業責任(CSR)が免罪された訳ではありません。経営陣の社会的・道義的責任を明 らかにされたい。
 また、社内憲章及び倫理規定に基づく社員教育の見直しをされたと思いますが、その内容を明らかにされたい。

4、子会社・パンピー食品株式会社製造の「明治ミルクプリン」風味劣化による消費
 者からの、「腹痛」「気分が悪くなった」と言う苦情から、商品回収に至った事件について、再発防止のためにも真相と事実関係を明らかに されたい。
  2012年8月31日お詫びとお知らせの広告がなされた。内容は、「微生物」の影響により賞味期限内に「風味劣化」が生じる可能性があるこ
とから、自主回収させていただきますとのことでした。商品は、赤ちゃんからお年寄りまで広い年齢層が食するものです。事件発生後株主と
して、管轄保健所、東 京都食品安全監視課、厚労省へ問い質しを行いました。その結果、明治は「微生物」、保健所は「一般生菌(菌)」、
都からの厚労省への報 告では「芽胞菌」と2転3点する有様です。
  以下の質問について明らかにされたい。

1)微生物を発生させた原料及び原因は何なのか。
2)微生物の影響で風味劣化を生じるとしているが、その要因は何なのか。
3)消費者への安全を保障する製品のチェック機能及び管理体制の、事故発生当時の実態と事故後の改善策について説明されたい。
4)明治、保健所、都がそれぞれ原因菌の見解を述べているが、消費者に影響を与えた真の原因菌は、いかなる性質のものなのか。
5)23万個回収するとしたが、何個回収できたのか。
6)当然ながら、指導改善の求められる事件かと受けとめますが、再発防止の対策はどのように講じられているのか。
※ 追加として、その後生産はどうなっているのかを求めました。

                                               以上

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食の「安全・安心」に背き売上高は横ばい、純利益減少に歯止めかからず

2012年12月14日 11時17分53秒 | お知らせ
(株)明治、みずほ京橋支店、明治HD前それぞれの3点セット宣伝 2012年12月11日で締めくくる
 
 09年に明治乳業と明治製菓が経営統合して「明治HD」の親会社を設立。一年を迎えた10年の通期の売上高は1.1兆円で純利益は約125億円でした。
当時、5年後に1.5兆円と純利益500億円を目指す計画で出発したと思ってきましたが、11年度の株主総会で、「相乗効果」の達成度合いを質問され、当時の佐藤尚忠社長は、その効果は決してはかばかしいものにはなっておりませんと回答せざるを得なかった。
 そんな中で、当初の目標を2020ビジョンと称して、先送り修正を行ったものとしてとらえています。

次の( )内数値は、ユーレット(Ullet)業績・経営状態から全3520社中のデーターです。

 11年度の売上高は横ばいの1.1兆円、純利益は約97億円の右肩下がりの下で、その挽回策としたリストラの基盤をつくりあげるため、11年の4月から明治製菓の菓子部門を吸収する「事業再編」を行い、「株式会社 明治」と企業名を変えた。それらは、賃金の面や転勤・異動が自由に行われていき、労働者に犠牲を転嫁していく内容がはらんでいる危険性があることを一貫して社前で訴えてきました。

 12年度においても売上高は横ばいで(1.1兆円第116位)、右肩上がりをつくりだすことも出来ずに純利益は(68億円第405位)にも落ち込んでいる。第三回株主総会では、東日本大震災で工場が被害を受けたこと、東電の福島原発によって、乳幼児用粉ミルクのセシウム問題が発生したのが直接的な原因としていましたが、震災前からの売り上げが横ばいで、純利益のみが減少すること自体納得させるものではありません。

 因みに、雪印乳業が不祥事から転落した後の雪印メグミルクの業績を見ると、10年度の売上高は約4000億円で純利益は93億円、11年度の売上高5000億円で純利益が約横ばい、
12年度の売上高(5094億円第218位)の純利益(93億円第298位)というデーターです。
明治と比較したとき、売上げと純利益の比率を見ると目を見張るものがあります。

 この様な結果はなぜなのでしょうかと、問いかけ、その背景にあるものを訴えてきました。
一つは、何と言っても原発の放射能汚染がもたらした「学校給食牛乳」や「幼児用粉ミルク」への汚染によって、お母さんたちや関係する諸団体からの疑問・不安に対し、一切聞く耳持たず。また、マスメディアにも愚かな企業体質として厳しく告発されても、行政が定めた「暫定基準値」を拠り所に、放射性物質の危険性をないがしろにし、食の「安全・安心」を提供する社会的企業責任のひとかけらも持ち合わせていない姿勢が、世間に白日のものにさらけ出されてしまっている。

 その様な環境を打破するために、アイドルを使ったテレビコマーシャルや朝日新聞紙上をジャックするがごときの大キャンペーンに、莫大な金を注ぎ込んでいる。
国民・消費者に問題の根本的な原因を知らせず、「隠ぺい」し続け、ただ儲けることに血眼になっている経営者の貪欲性だけが見えてくる。

 二つ目には、何と言っても28年の長期労働争議が解決できないでいる浅野社長に問いかけてきました。
労働委員会の中で、話合いでの解決を求める打診がありましたが、当時の中山社長は、長年培ってきた制度がないがしろになってしまい、多くの労働者に迷惑をかけることになるとして、和解を拒否した経緯。(まさに差別してきた裏付けを証明)
東京高裁においても、長期わたる争議解決の最後のチャンスとして「和解」勧告がされたことにも、中山会長・浅野社長は、裁判長の判断意向も無視し「拒否」したことは、係争中の労働者への敵対心が強く残っている表れでありました。

 労働者の人格も人権も踏みにじり、意に沿わない労働者を「赤組」、意に沿うものを「白組」、激しい労働者管理・攻撃の中で、どちらにも属することが出来なかった労働者を「雑草組」と分けて管理してきた明治の見識を疑い、いまにおいても脈々と息づいていることを改めて告発してきました。

 その労働者管理の裏を見ると、まさに、労働者の権利が守れていないことは、消費者の人権も守れていないことです。それは、2000年の雪印乳業の大量食中毒事件以降振り返ってみても、25件もの不祥事・不正・食品衛生法違反・厚労省定めの乳等省令違反などの数々を犯してきている。

 社会的に判明されてしまった不祥事には、「回収お詫び」などを表明しますが、その原因につては一切公開しない、消費者に分からなければそれでよしと、「生産効率優先」、「儲け本位」を貫き通してきたのが「明治」です。

 今年一年間の闘いの中で、解決へのレールを切り開くことは出来ませんでしたが、来年の早い時期に全面解決をめざし、争議団・共闘会議一丸となって頑張る決意と、ご理解とご支援を合わせて呼びかけさせていただきました。
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全国都労委事件の申立人ご遺族が、お父ちゃんが可哀そうと胸の内を告発

2012年12月12日 13時02分27秒 | お知らせ
お父ちゃんは、欠陥人間ではない。とても優しく器用な人でした。

 なぜ、お父ちゃんは「差別」されなければならなかったのか、「可哀そうでならない」と切り出した奥様は、明治の複雑な勤務形態の中で一生懸命勤めてきた。ともかく、夜勤勤務の時など住宅環境の事情から、お父ちゃんが十分に睡眠をとれるように子どもたちも辛い思いをしてきた。
 
 明治は、お父ちゃんを「欠陥人間」とした「役立たず」、「怠け者」などと、ひどいことを言われ続けられてきた。
お父ちゃんは「器用」な人でした、なんでも手にかけて修繕したり作ったりしていましたよ、会社を許せないです。

 会社からそのようなイジメを受け続けるのは、共産党に入っておるからでないか等と親族からも言われていました。
 弟から家を購入する際に、「保証人」になってほしいと話しがありましたが、弟の給料より低く保証人にもなれない給料でした。弟からどの様な会社やと問われ惨めな思いをしました。

 お父ちゃんは常に愛社精神があったのに差別された、差別されていながらも明治の品物を買い求めていた、なぜ差別されないと如何のや、いま新しい会社になったのだから、差別を止めるなら、労働者のためにも会社のためにもなると思っています。
 今日は、救済を早期にお願いしたいために大阪から上京しました。よろしくお願いします。

 奥様が連れ添ったご主人との想いが切々と語られ、参加者の気持ちを揺り動かし涙なしには聞けませんでした。明治の卑劣この上ないイジメを根本的になくさせていくためには、明治の「不当労働行為」をしっかり認定すること。救済機関としての労働委員会の責任使命が強く求められていることを改めて強くしました。


病をおして書き上げた「陳述書」の最後の文は「遺書」になってしまいました。

「陳述を終るにあたって」の記載部分を読み上げました。

 私たちは、明治乳業を敵視しているわけではありません。ただ従業員として、また組合員として当然の「生活と権利を守る」ために会社の不当な支配介入に反対してきただけです。しかし、思想的に「会社をおびやかす者」としての烙印を押されると日常的な嫌がらせや差別扱いを受け、日々精神的な苦痛に耐えながら働くことになるのです。入社から定年まで40年以上働いた会社でもあり、自分たちが作った自社製品には愛情や自負もあれば愛社精神もあります。そして、社会的にも、又、社内においても法に触れるような行為は一度もしたことはありませんし、一生懸命会社に貢献するよう努力してきたつもりです。

 ピラミッドの頂点が頭脳なら、それを支える底辺の労働者は足腰です。私たちは在職中に会社との信頼関係を取り戻して正常な労使関係を築こうと願ってきましたが、労働委員会や裁判所の和解提案をことごとく拒否した会社によってその願いも砕かれてしました。

 真面目に43年間働き続けた私の退職時の職分は、標準的な新入社員が6.5年で昇格できる職分でした。入社して5年程たった頃の人事考課の交付時に「どんなに真面目に働いても考え方を変えない限り昇格・昇給は望めないよ」と、当時の阿部豊主任に言われましたが、まさにその通りの事が行われ、又その通りになるとは夢にも思いませんでした。これまで多くの仲間が会社を去り、中には無念の思いを払拭できずに逝った者もいます。

 私も定年を迎え、現在は病床の身にありますが、貴労働委員会が不当労働行為の救済機関としての職責において公正な判断を行い、私たちの苦しい道のりが一日も早く最終となりますよう切にお願い申し上げます。
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粉ミルク官製談合・放射性汚染含め不祥事にダンマリ、異常な労働者管理を改めて告発!

2012年12月04日 11時58分33秒 | レポート
11.27全労連・東京地評争議支援
明治ホールディングスに207名が参加


争議団を代表して、小関 守団長の決意を紹介します

 明治HD前にお集まりの皆さん本当ご苦労様です。最初に当該争議団を代表して心からお礼を申し上げます。

 さてみなさん、わたしたちは今、二つの角度からこの明治HDと株式会社明治に対し、労働争議の全面解決を迫っているところです。その第一は、食の安全・安心を巡って、明治HD、明治乳業の異常な企業体質がメディアの報道も含めて極めて鮮明になっており、放置しておける状況ではなくなっていることです。

 先ほど、榎本さんのご挨拶にもありましたが、明治の学校給食牛乳や乳児用粉ミルクからの放射性セシウム検出は、低線量内部被曝への心配を抱えるお母さん方を始め多くの消費者に衝撃を与えました。

 しかし、明治は、政府が定める基準値以下を理由にして、汚染原因の解明も、自主検査の数値すらも、いまだに公表していない、こうゆう状況にあるわけであります。

 そして皆さんそれだけではありません、この粉ミルクの病院への納品をめぐって、実は談合問題が発覚したことであります。
談合事件で埼玉県警から事情徴収された明治の社員らは、「重要な引き継ぎ事項として行われていた」と自供しているのであり、まさに、会社の組織ぐるみで長期に行われていた犯罪行為であり、浅野HD社長及び明治の川村社長の責任は重大です。しかし、この事件でも明治だけが謝罪もせず、ダンマリを決め込んでいるのです。

 さて皆さん、明治グループの不祥事・不正行為の絶えない企業体質の背景には、1960年代から働く労働者を赤組、白組、雑草組と、分断して管理することで労働争議が絶えない等、「もの言えば唇寒し」という、そういう強制的な高圧的な職場管理をやってきたそれが背景にあるわけであります。

 私たちは、この様な明治グループの企業体質の是正を求め、そして食の安全・安心を守るために全力で闘っていますが、それは、先ほどのお話にありましたように、「働く労働者の人権を守れないような企業では、食の安全・安心を求める消費者の人権も守れない」、これが私たちの長い間闘ってきた結論であるからです。

 いま、株式会社明治に争議解決の決断を迫っているもう一つの問題は、昨年の11月に東京都労働委員会で全国事件が結審していることです。間もなく命令が交付されるというそういう重要局面にあるわけであります。私たちは、その都労委命令を契機に何としても28年目という長期争議の、全面解決という道筋を必ず切りひらく、そういう決意でいま運動をしているところであります。

 皆さん、私はこの場から改めて明治HDの浅野社長に対して、明治グループが本当に食の安全・安心を担う世界的な企業として飛躍をめざすならば、その前提問題として、異常な労働者管理の象徴であるこの長期争議を解決すべきだ、このことを提起するものであります。

 明治乳業争議団、全国64名の闘いであります。しかし、残念ながら11名もの仲間たちがならず者のレッテルを貼られたまま無念の思いで亡くなっています。その仲間たちの思いを全部背負って私たちは闘っています。額に汗する者が報われるそうゆう社会、職場をと頑張っています。長期の闘いとなっていますが、このままでは人生終えられないその決意で団結を深めて運動を強めています。
明治乳業争議必ず近いうちに解決への道筋を切りひらきます。
皆さまの最後までのご支援を心からお願いをして、当該争議団を代表としての決意とします。ありがとうございます。
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労働争議を解決できない「明治」は、不祥事が連続、消費者の真面な声に応えよ!

2012年12月04日 11時43分16秒 | レポート
11・27全労連・東京地評争議支援総行動
明治ホールディングスに28年争議を解決し、食の安全・安心を求める!



連帯挨拶 明治乳業争議支援共闘会議議長(千葉労連議長)
松本 悟さんの挨拶を紹介します

  明治ホールディングス社前にお集まりのみなさん、明治乳業争議支援ありがとうございます。また、ご近所のみなさん、おさわがせをしますが、しばらくご静聴のほどよろしくお願いします。

 さて、本日の社前行動の目的は2つです。
 ひとつは、働くものの人権を守るため、28年目に入った明治乳業争議を話し合いで解決させること、その決断を浅野茂太郎社長に求めにまいりました。もう一つは、赤ちゃんや子どもたちの命を守るため、乳製品の放射性物質の検査結果の開示を求めにまいりました。

 さて、この明治乳業争議の本質は何なのか。
 明治乳業が、まともな労働組合を乗っ取り・潰した不当労働行為事件です。そして、労組を潰した後は、「赤組」に対して徹底的に賃金差別を断行しました。私たちは賃金昇格差別是正を求めてたたかっています。

 それではなぜ、明治乳業争議だけが解決しないのか。
 明治乳業はまともな労組を乗っ取るため、インフォーマル組織をつくり、明治乳業市川工場支部長選挙で現在の明治乳業争議団長・小関守さんの対立候補として、浅野茂太郎氏を擁立し、労働組合乗っ取りに成功しました。労働組合乗っ取りの不当労働行為の加害者が浅野茂太郎社長だから、解決が決断できないのです。

 それでは長期争議が解決できない明治ホールディングスで何がおきているのか。
 ひとつは、社員の人権が尊重されず、工場内事故死が7件も発生しています。もう一つは、2000年の雪印食中毒事件以降、その教訓を生かさず25件も食の不祥事をくり返しています。
その食の不祥事の中でも史上最大の食の不祥事が乳製品の放射性物質による内部被爆問題です。明治粉ミルクセシウム汚染事件、明治学校給食用牛乳セシウム汚染事件、いずれも重大な不祥事ですが、明治HDは未だに原因を隠ぺいしています。私たちは、赤ちゃんと子どもたちの命を守るため、乳製品の検査結果の開示を求めていますが、明治HDは開示を拒否しています。

 その結果、明治HDの経営はどうなっているのか。
 20009年に明治乳業と明治製菓が統合しました。しかし、統合による相乗効果は未だに発揮されていません。株価低迷、業績低迷で明治HDは疲弊しています。
 明治ホールディングスの浅野茂太郎社長にもの申します。
 明治乳業争議団員64人中、11人がすでに60歳代の若さで他界しています。いつまで労働者をいじめ、人権侵害をつづければ気が済むのか、一兆円企業として恥ずかしくないのか。私たちは、この争議が解決するまで、最後までたたかうことを浅野茂太郎社長に宣言します。

 みなさん、市場原理主義の結果、一方の極に富、一方の極に貧困、すなわち1%と99%の格差社会になり、内需も外需もマイナスの日本になりました。この閉塞を打開するカギは、働くものの賃金を引上げ、内需を拡大することです。そのため、今度の総選挙で私たちの要求を支持する政党を大きくすることを訴えまして、私の連帯のあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。
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