明治乳業争議団(blog)

働くルールの確立で人間性の回復を!

第25回全労連大会で千葉労連松本議長、明乳争議への訴え

2010年08月19日 11時03分33秒 | お知らせ
 全労連の第25回定期大会が7月21日~23日にかけて開催されました。千葉労連議長の松本さんは、明治乳業争議支援共闘会議議長として奮闘をいただいています。大会の初日、討論の中で、千葉労連代議員として持ち時間7分の内6分を明治乳業争議に費やし、役員はじめ全国の代議員へ支援を訴えています。発言要約は争議団ニュースNo.26号に掲載しておりますが、ここに改めて全発言を紹介しますのでご一読とご支援をお願いします。


{発言}
 千葉労連の松本悟代議員です。
私は明治乳業争議支援と県民要求実現闘争について発言します。 
最初に明治乳業争議支援の訴えをさせていただきます。
この間、全国の各工場への宣伝・要請活動につきましては、全国の仲間に多大なご支援をしていただいたことに厚くお礼申し上げます。 
さて、明治乳業争議の原点は何か。 
歴史的な60年安保闘争が原点です。
安保闘争に危機感を抱いたアメリカと財界は、二度と再びアメリカにタテをつかせないため、大企業のたたかう労働組合運動に支配介入し、乗っ取り、大企業が支配する労働組合に変質させました。
すなわち、ケネディー・ライシャワー路線です。
 この流れの中で明治乳業争議は発生しました。
経営陣は、会社にもの申す労働者を「赤組」、会社いいなりの労働者を「白組」、その他を「雑草組」に差別・選別し、支配しました。
当時、千葉県の市川工場ではたたかう潮流が支部執行部を握っていました。
それに対し、会社はインフォーマル組織をつくり、不当労働行為により支部執行部を乗っ取りました。
その当時、支部長に立候補し、乗っ取ったのが現在の浅野茂太郎明治乳業社長です。
乗っ取ったあとは、人事考課の名目で徹底的に「赤組」にたいし賃金差別を強行しました。
大阪工場で40年間正規社員として働いていた糸賀さんの定年時の基本給は15万円台、手取り18万円台でした。
糸賀さんを一回も昇格させませんでした。まさに現在のワーキングプアです。
これは、人事考課や成果主義賃金ではありません。
人権侵害、パワハラそのものです。 
たたかいの到達点はどうなっているのか。 
当然、全国で64人が労働委員会や裁判所に訴えました。
東京高裁は市川事件で集団間に「有為な格差」があると認めました。
しかし、格差を認めながら、救済判決を放棄しました。
この間、裁判所や労働委員会から3回にわたって、和解の提案がありましたが、いずれも会社側が蹴飛ばし、長期争議になり、現在も全国事件を都労委で争っています。
 それでは明治乳業はどんな会社か。 
今は、明治製菓と統合し、子会社になっています。
明治乳業の労働者に対する人権侵害の原点は大阪工場です。
昭和50年代、大阪工場の20代の女性を畳一畳半のプレハブ小屋に10年余にわたって隔離していました。
国会で共産党に追及され、解放しました。
 今年の5月9日、関東工場でヨーグルトのラインを掃除していた21歳の臨時女性社員が、機械に押しつぶされて死んでいました。
本来、二人でやる仕事を入社間もない臨時社員に一人でやらせ、亡くなった現場は誰も見ていませんでした。
これは死んだのではありません、殺されたも同然です。
若い彼女の未来をかえせ!と訴えたい。
このような死亡事件が7件も続いています。 
また、明治乳業の労働者の41%は非正規社員です。
株主総会で、派遣労働者は何人いるのか、との質問に「カウントしていない」と会社は答弁しました。
正に、労働者をモノ扱いしているから、こういう人権侵害や死亡事故が続発しているのです。
 労働者の人権を守らない会社は、消費者の人権も守っていません。
明治乳業の食の不祥事の原点は牛乳に椰子油を混ぜて、「インチキ牛乳」を販売したことです。
これで、当時の社長のクビが飛びました。
この間、大腸菌入りのヨーグルトを販売したり、昨年は牛乳でないものを牛乳と表示して旭川保健所から告発されるなど、不祥事があとをたちません。
  さらに明治乳業は、原料供給源の酪農家の乳価を買いたたいていじめています。
やむにやまれず、酪農家がストライキを打ったこともあります。
正に、ブラック企業です。
 最後に全労連と全国の仲間にお願いをします。
 新自由主義、市場原理主義に基づく政治が、労働者をモノ扱いし、格差と貧困を生み出し、社会を壊しています。
今求められていることは新自由主義と決別し、ルールある経済社会、とりわけはたらくルールを確立することです。
そのためには、大企業に社会的責任を果たさせる必要があります。
明治乳業は、争議団からの電話も取り次がない、要請書も受け取らない、もちろん話し合いにも応じない。
こんなブラック企業を放置しておいていいのでしょうか。
たたかいの局面は、今年から来年が山場です。
すでに争議団のうち、7人がたたかい半ばで亡くなっています。
無念です。
これ以上の長期争議は人道上も許されません。
このたたかいは、ケネディ・ライシャワー路線にケリをつけるたたかいです。
すでに、国鉄争議も政治的和解にこぎ着けました。
次は、明治乳業争議です。
争議団のメンバーも加わって食品一般ユニオンを立ち上げ、攻めのたたかいを行っています。
明治乳業を話し合いのテーブルにつかせるため、これまでにまして、ご支援のほどよろしくお願いします。
私たちもすべての争議を解決させるために全力をあげると言うことを申し上げ、争議支援の訴えとさせていただきます。 
次に県民要求実現闘争について簡潔に述べます。

千葉では昨年の3月に森田健作知事が誕生しました。
それ以来、県議会ごとに「明るい民主県政をつくる会」と「森田知事の政治責任を追及する会」は、集会、知事要請活動を行ってきました。
課題は県民要求実現、金権腐敗一掃、教育の反動化阻止の3点です。
 さて、現場はどうなっているのか。千葉労連傘下の千葉土建の仲間が、この一年で16人自殺しました。
その中に、30代の青年が3人も含まれています。
原因は建設不況で仕事がない、ことが一番の理由です。
もう我慢も限界です。
そこで、9月9日に、「不況打開!生活危機突破!県民要求実現大集会」を3000名規模で行います。
各団体が要求を持ち寄り、実行委員会方式で行い、諸要求を勝ち取りにいきます。
千葉から政治を変える決意を申し上げ、発言を終わります。
ありがとうございました。 

2010年7月21日 東京
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子会社:千葉明治乳業のチーズに金属片混入疑いで自主回収

2010年08月19日 10時17分10秒 | お知らせ
 8月16日テレビ・新聞報道によると、明治乳業の完全子会社千葉明治乳業で製造されたナチュラルチーズ8品目約23万個を自主回収すると発表された。原因は、チーズの原材料を生産しているドイツのメーカーで、生産設備が破損したためと説明している。
同種の事故は、シュレッドサービス(株)製造・(株)宝幸販売(株)、東京デーリー販売。ユニオンチーズ(株)製造・チェスコ(株)販売でも18日回収を発表している。
 問題は、ドイツで生産された原材料に原因があったとされているが、一概に言い切ることは許されない。これまでも輸入製品、食材における問題が多発してきている中で、如何に原材料の風味・鮮度の確認はもとより、異物混入の有無等を確認する工程上のチェック(金属探知機等の行程重視)が重要なのであり、今回の問題でもメーカーの対応に疑問を抱くものです。
 人体被害が報告されていないことが幸いとしか言えない。明治乳業さん、これまでも不祥事が絶えない企業体質が問われていますが、またもや多大な損害を作り出してしまいましたね・・・。「株主総会でも何ら反省の見えない経営陣に愛想がつきますね」との声が聞かれます。

 
 以下報道内容を添付しておきます。

☆ 明治乳業子会社チーズに金属片、23万個回収へ

 明治乳業は16日、金属片が混入している可能性があるとして、ナチュラルチーズ8品目約23万個を自主回収すると発表した。

 回収対象は、「明治北海道十勝とろけるチーズ 使い切り5パック」や日本生活協同組合連合会から生産委託された「COOP北海道ミックスチーズ 200グラム」などで、子会社の千葉明治牛乳(千葉市若葉区)が製造した。同社の在庫品の中から長さ約1センチの棒状のステンレス片が見つかった。チーズの原材料を生産しているドイツのメーカーで、生産設備が破損したためという。
 問い合わせはお客様相談センター(0120・077・369)。
(2010年8月16日19時18分 読売新聞)

☆ チーズに金属片、自主回収へ=明治乳業

 明治乳業は16日、子会社の千葉明治牛乳(千葉市)が製造したナチュラルチーズに金属片が混入していたとして、商品8種類、約23万個を自主回収すると発表した。輸入原料に金属片が含まれていたという。商品は7月下旬から店頭に並んでいる。健康被害は報告されていない。
 対象は「明治北海道十勝とろけるチーズ 使い切り5パック」「明治ピッツァミックスチーズ 220g」、日本生活協同組合連合会(東京)が販売した「COOP北海道ミックスチーズ 200g」、スーパーチェーンのユニーとフジが販売した「スタイルワン細切りモッツァレラミックスチーズ 160g」など。
問い合わせは、お客様相談センター(0120)077369。
(8月16日19時0分配信 時事通信)
☆ 明治乳業子会社製造のチーズ8商品に金属品混入のおそれ およそ23万個自主回収
明治乳業は、子会社が製造しているチーズ商品の一部に金属片が混入したおそれがあるとして、商品の自主回収を始めた。
回収対象となるのは、「明治北海道十勝とろけるチーズ 使い切り5パック」や「使いきりパック25g」で、賞味期限が2010年10月12日~13日のものと、18日~20日までのものなど8つの商品。
明治乳業によると、ドイツから輸入している原料に金属片が混入していたという。
回収対象は、全部でおよそ23万個にのぼるが、今のところ購入者から金属片が見つかったという連絡などはないという。
問い合わせは、明治乳業お客様相談センター「0120-077-369」まで。
(08/16 18:57) フジニュースネットワーク
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え!ほんとうなら明治牛乳すぐ止める

2010年08月12日 11時40分52秒 | レポート
 月一回、明治乳業本社、みずほ銀行京橋支店、親会社明治ホールディングス前で宣伝をしています。朝8時半からの明乳本社前は、業務用の車が多く渋滞をかもし出し大変ご迷惑をかけており、今後宣伝方法を考えようと思っているところです。
 今月は8月10日(火)に行いました。特に報告したいのは、明治グループの筆頭株主でありメインバンクのみずほ京橋支店前で、明治乳業に繰り返される不祥事の数々を告発し、まともな企業活動で社会的責任を果たせと宣伝していると、自転車で通りがかりの男性は、いま話していたことは本当かと問いかけてきました。事実であることを話すと、やおら携帯電話を取り出し奥さん宛に、オイ今すぐ明治の牛乳を止めろと連絡をいれて、頑張れよと云い残して行きました。
 本日配布したチラシ(HPその他のチラシから参照)の明治グループの経営理念に反していませんか?も注目されていたように強く感じました。
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