明治乳業争議団(blog)

働くルールの確立で人間性の回復を!

株式会社明治に、1617名が参加し解決を迫った一年間 明治は真摯に応え解決することを求める

2018年01月20日 14時24分09秒 | お知らせ
第27次座り込み行動(株式会社明治 京橋エドグラン)実施 2018年1月16日 12時~13時



 エドグラン前をお借りして(株)明治に対し、中労委命令に従い話し合いでの解決を、東京地裁からの「和解勧告」を拒否した姿勢に抗議をこめた座り込み行動は、この一年間14次にわたり、延べ24日間、433団体・875名、時間にして38時間50分。また、争議解決に向けた支援総行動には742名が参加、合計で1617名参加で(株)明治に迫ってきたことを冒頭報告しました。

主催者松本議長の挨拶


 京橋のエドグランで働いているみなさん、明治で働いているみなさん、近隣で働いているみなさん、新年あけましておめでとうございます。
 私たちは、34年目に及ぶ明治乳業賃金差別争議の話し合い解決と食の安全を守るまっとうな企業になることを求め、第27次座り込みを行います。

 明治乳業賃金差別争議の本質は、明治乳業が食の安全と働くものの人権を守るまともな労働組合を乗っ取るため、社員を「赤組」「白組」「雑草組」に差別分断し、「赤組」の社員に対し、平均で97万円の年収差別、ひどい人は年収200万円の賃金差別をした不当労働行為事件です。
 33年たたかってきた結果、潮目が変わりました。明治乳業争議全国事件は、昨年の2月に中労委が人権侵害も賃金格差も認め、会社に話し合い解決を求めました。続いて、東京地裁の裁判長は、2度にわたり明治に和解提案をしましたが、明治はそれを拒否し、現在も係争中です。この争議が解決しないのは、不当労働行為の実行犯が現在も院政(中山悠 名誉顧問ら)を敷いているからです。
 不当労働行為のやり得に味を占めた明治は、食品事故36件、死亡事故7件、重傷事故1件、解雇争議ら12件引き起こすブラック企業になりました。

 直近では昨年9月25日に学校給食牛乳異臭事件を起こしました。新宿区、板橋区の小中生ら1900人が「塩素臭」「ガソリン臭」「石鹸臭」を訴え、体調不良や下痢をした子どもいます。未だに、牛乳嫌いになり、牛乳が飲めなくなった児童もいます。
 新宿区と板橋区は、原因究明、謝罪などを求めています。しかし、明治は、異臭ではなく、「風味」だと回答し、酪農家と子どもたちの味覚に責任を転嫁し、原因を隠ぺいしました。
 みなさん、「塩素臭」「ガソリン臭」「石鹸臭」が風味ですか、説明に無理があります。原因は明らかです。明治らが作成した「学乳における異味・異臭発生対応マニュアル (日本酪農乳業協会)」の事故事例の中に、消毒剤の塩素の混入事例が3つも掲載されています。現に紙パックで配給した戸田市では被害がでていません。瓶で配給している新宿区と板橋区らに被害がでたと言うことは、瓶の消毒に使う塩素が混入したという可能性が大です。新宿区と板橋区は異臭の原因が明らかにならない限り、明治の戸田工場の牛乳を受け入れるわけにはいかないと述べています。原因が明らかにならない限り、再発防止はできません。他のメーカーに変えるには、学校給食会が関係するので、東京都に相談しています。

 明治の看板商品、チョコとヨーグルトの薬事法違反宣伝についてです。チョコレートを食べると脳が若返ると、明治は新聞・テレビで大宣伝しヒット商品になりました。これは、内閣府と明治の共同研究の結果です。しかし、研究者から抗議が殺到し、内閣府は再検証に追い込まれ検証中です。内閣府は、中間発表は間違っていたと答えました。
 また、明治はRー1ヨーグルトを食べるとインフルエンザに効くと、NHKの朝イチなどで大宣伝し、ヒット商品にしました。この実験は、有田町の井上医師と明治の共同研究です。東洋経済が井上医師に効果を確認したところ、「所詮はヨーグルト」とインチキを認めました。
 こんなブラック企業が東京オリンピックの選手らに食材を提供する準備をしています。私たちは、虎ノ門ヒルズのオリンピック組織委員会を訪れ、調達課長に明治は、調達基準である食の安全と労働者保護に問題があり、食材提供の資格がないことを指摘し回答を求めました。
 明治HDと明治の社員のみなさん、今、大企業の不祥事が続発し、企業の経営にも影響を与えています。明治は、食品事故36件、死亡事故7件、重傷事故1件、解雇争議ら12件、33年経過の明治乳業賃金差別争議を解決しない企業体質が、インターネットなどで社会に知られるようになりました。食の安全と社員の人権を守るまっとうな企業にならない限り、明治の未来はありません。ご一緒に力を合わせようではありませんか。消費者のみなさん、明治乳業賃金差別争議は、中労委も裁判所も大株主も解決を求めています。国際労働機関(ILO)も私たちの要請を受領しました。

 しかし、明治は、一切の話し合い解決を拒否しています。すでに、全国の争議団員64人中15人が早死にするなど、人道上もこれ以上の長期化は許されません。
 また、明治粉ミルクセシウム事件も学校給食牛乳異臭事件も、すべて原因を隠ぺいし、責任を取りません。さらに、明治R-1ヨーグルトはインフルエンザに効くと薬事法違反の宣伝、チョコレートは脳の若返りに効くと、根拠がない、薬事法違反の宣伝を繰り返しています。
 明治が明治乳業争議を話し合いで解決し、食の安全と社員の人権を守る、まっとうな企業になるまで私たちは訴えます。ご理解の上、ご協力をお願いしまして、私の訴えとさせていただきます。

株式会社 明治・明治HDへ申入れ

申入れ責任者 食品一般ユニオン佐藤書記長 報告

双方とも受付の場で取り次がない態度は一貫した姿勢で受付で拒否させていると報告

                           2018年 1月16日
株式会社 明治
代表取締役社長 川村 和夫 殿
 明治乳業争議支援共闘会議
                          議 長  松本  悟
                       明治乳業賃金昇格差別撤廃争議団
                          団 長  小関  守
申 入 書
━━ 格差(差別)・不当労働行為の歴史的事実が明確に認定されたのが昨年の到達点
 川村社長の英断で「負の遺産」を清算し、飛躍への健全な道筋を拓く新年に ━━

川村社長 あけましておめでとうございます。どのように新年をお迎えでしょうか。
私たちは中労委命令が明確に認定した、貴社における不当労働行為と格差の歴史的事実に基づき、今年こそ貴社と真摯な話し合いを実現し、32年を超える長期争議に終止符を打つ決意で迎えています。改めて言うまでもなく、貴社の昨年の対応は極めて異常でした。10月2日、民事19部春名裁判長は、中労委命令の事実認定と「付言」に込められた心証を前提に、「和解勧告」をしたのです。しかし、貴社は異常にも「応じられない」と拒否の姿勢を貫き、道理ある解決への道筋を閉ざしました。

主文「棄却」の誤りを闘いながら、貴社の異常体質を告発包囲し解決局面を切り拓く
 裁判所が中労委命令を前提に、明治乳業事件の全体像を見極めたうえで執った、「和解勧告」を拒否した貴社の対応に、大義も道理もないことは極めて明白なことです。
 私たちは、主文「棄却」の誤った判断の取消し訴訟を全力で闘うと同時に、貴社の異常企業体質を、「食の安全と社会的責任」を明らかにする立場から大きく包囲し、異常企業体質の象徴である長期争議の全面解決への決断を求め奮闘する決意です。
 特に、貴社の戸田工場から昨年9月25日納品(9月22日製造)された、「学校給食用牛乳」を飲用した1900人もの児童、教員から、「塩素臭い」等が訴えられた異臭事件への貴社の対応は異常です。原因を「生乳の管理や乳牛の飼育環境」、「子供の風味に対する感性」等に転嫁し、塩素臭などで最も疑うべき工場製造過程の原因追及が、いまだ明確にされない状況にあることです。当然ながら、被害の多かった新宿区や板橋区では、教育委員会や区議会においても貴社の異常な対応が問題視されているのが実情です。「安全・安心」が使命の貴社の経営姿勢に問題はないのでしょうか。

今年こそ、オリパラ組織委員会との「パートナーシップ契約」に恥じない企業体質に
 貴社は、2020オリパラ組織委員会とパートナー契約を締結し、さらに食材提供企業に名乗りをあげ、「調達コード」への企業体質の適合が厳しく求められています。
 貴社は国際市場を視野に飛躍を期す絶好の機会を迎えていますが、その前提として問われているのが健全な企業体質への回復です。まさに、その象徴である労働争議の全面解決に向け、川村社長ら経営陣の賢明な判断が求められる新年となっています。
以上

連帯挨拶には、千葉労連事務局長;山崎さん


戸田地区労議長;横田さん


争議支援千葉県共闘会議議長;高橋さん

それぞれの方から、明治は中労委、東京地裁からの命令・和解勧告に真摯に向き合い一日も早い解決に立つことを訴えられました。

争議団;小関団長

 一年間、ご迷惑をかけたお詫びとご理解とご協力に感謝申しあげ、新たな年始めの座り込み行動になります。この行動の先に、川村社長はじめ松尾社長、浅野相談役、中山特別顧問宅に新年の挨拶の訪問をし、それぞれが争議解決に向き合うことを求めて来ました。
 今年は、東京地裁から判決があります。理論闘争の中で必ず勝利の判決を勝ち取ることに全力をあげています。
会社明治は、学校給食牛乳の異臭問題を酪農家の飼育環境が原因と断定しています。また、子どもの敏感性から発覚したものとして1900人からの訴えに答えていません。異味・異臭を風味と同列し原因を曖昧にかたづけようとしています。この様な明治の企業姿勢がある以上、オリンピック食材調達基準に見合う企業ではないことを告発し、この年に必ず争議の解決を切り開く一歩目の座り込み行動になりました。

 今回の座り込み行動には、千葉うたごえ協議会の一員でもあります「プリマベラ合唱団」の皆さんが駆けつけていただき、文化の昼時としてうたごえを響かせていただきました。


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「チョコで脳若返り」問題が内閣府で再検証中に、今度は「高めの血圧を下げる」と大々的な宣伝

2018年01月01日 16時10分46秒 | お知らせ
2018年 明けましておめでとうございます

株式会社明治が、またまた「トクホ」まがいの宣伝開始

 2017年12月26日朝刊を広げると、一ページ全面広告が飛び出した。「チョコで脳が若返る」という疑問に内閣府が再検証しているさなかに、その広告ができない状況の中でつなぎなのか?今度は「カカオで高めの血圧を下げる」と大々的な宣伝を始めました。

 小生も血圧が高めで医者からの薬を服用して調整しています。明治の宣伝に惑わされてチョコを購入したとしても好結果の保証もないし、高い失費になるだけです。
笑いが止まらないのが明治です。(株)明治の宣伝に乗ることなく、医者の診断で正しい健康増進に努めましょう。

 ルーペで覗かないと読めないほどの小文字で、チョコレート摂取後の最高血圧の変化は、ポリフェノール30㎎含有チョコレート6.3g/1日(12週間摂取)に基づくと記載されている。



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