明治乳業争議団(blog)

働くルールの確立で人間性の回復を!

第66次座り込み重点行動は、明治HD第13回株主総会へ事前質問書提出報告

2022年06月25日 15時14分22秒 | お知らせ

 京橋エドグラン内で企業活動している株式会社明治(旧明治乳業)松田克也社長に対し、都労委残留39件の審査・判断を待たずに、格差の存在は「紛れもない事実」、誹謗・中傷の人権侵害は「非難を免れ得ない」と認定した中労委命令に基づく全面解決を求め第66次座り込み行動を12時~13時実施しました。

 また、明治HD第13回株主総会に向けて「事前質問書」を総務部に午前中に提出しました。常ならば、主催者挨拶は争議支援共闘会議松本議長ですが、所用のため参加できない関係から、事前質問書を提出した株主の小関団長が議長に代わって提出報告を兼ねました。

明治HD「第13回株主総会」本社総務部へ事前質問書の提出を報告・小関団長

総会の最大のテーマは、業績低迷、株価の大幅な下落、経営責任を誰がどう取るのか、どうそこを改善するのかの総会

株式会社明治前にご参加の皆さん、初夏を思わせる陽射しの強い中本当にありがとうございます。この坐り込みは大変重要な坐り込みになります。いま司会者の方から紹介がありましたように、第13回明治HDの株主総会が今月29日に招集されています。今度の株主総会というのはこの企業の体質、このままでいいのかと多くの株主から問われる中での総会になります。今日、株主である私と争議団員でもある松下と二人でホールディングス本社を訪問し山崎総務グループ長他二名と30分程面談して、今の明治グループの企業体質の問題点、今度の総会で何が問われているのか私どもの考え方を提起して、真摯に受け止め総会で回答を求める行動を行ってきました。

今回の総会の最大のテーマは、業績低迷を背景とした株価の大幅な下落に対する経営責任を誰がどう取るのか、どうそこを改善するのかという一言で云えばそうゆう総会になります。

明治の掲示板、株主から怨嗟の声が

今、パソコンで明治の掲示板を開くと明治の株を持っている多くの株主から怨嗟の声がわき上がっているわけです。私たちはこの問題について3つの角度からA4版5枚でまとめた事前質問書を提出しました。

 第一の柱は、株価、川村社長になってからその下で4割も下落している企業価値が4割も切り下げられるという異常事態の責任とその経営責任をどう取ろうとしているのか、このことを第一に掲げて回答を求めています。

明治乳業と明治製菓の経営統合、ビジョンゴールはどうした

明治乳業と明治製菓が経営統合した13年前、この時、両社の社長がこの経営統合のビジョンゴールとして掲げたのが10年後に1兆5000億の企業にすることと、海外市場に通用する売上高20%めざす企業にする、これが当時のビジョンゴールでした。

しかし皆さん、今期の株主総会の前には1兆円すら維持できないのではないかという危惧するような状況であります。株価は一時期一万一千円近くもあったものが川村社長の下で下落に下落を重ね現在では今日の時点でも6千300円台に留まっている。極めて異常であります。このことについての責任をいくつかの角度から問いただしています。

企業体質、社長になる経過は極めて不透明

 二つ目は、この企業の企業体質、法令遵守に関わる問題であります。ご承知のとおり今の川村社長というのは、いま、名誉顧問になっている中山悠氏の明治乳業社長時代に秘書をやって、そして労働組合の委員長をやりその後に中山悠氏の強い後押しで社長になられた方であります。社長になる経過は極めて不透明、こういう問題があります。

私たちは、社長決定と透明性を明らかにすべきだという質問を今日突きつけてまいりました。

明治HDの社内取締役5人は全部男性、株式会社明治取締役36名が全て男性

 第二の柱は、ジェンダー平等がいま社会的問題になっている中で、明治グループの女性差別が深刻な事態にあるということであります。明治HDの社内取締役5人は全部男性です。株式会社明治にいたっては取締役36名が全て男性、女性が一人もいない。

 皆さん、食品企業でありながら女性の管理職・取締役が一人もいない。これは雪印乳業や森永乳業など他社と比較しても異例の体質であります。この問題についての認識と対応を厳しく求めてきました。

労働争議問題を真正面から経営陣は考えるべき時期

 第三の柱として、労働争議問題を真正面から経営陣は考えるべき時期にきている問題を提起してきました。

明治乳業争議、司法の争いの中では到達点はもう明白

一つはこの明治乳業争議、司法の争いの中では到達点はもう明白なのであります。中労委命令がこの事件を審査して、そして集団間にあるその格差の存在は紛れもない事実として認めました。不当労働行為意思についても私どもが立証したマル秘資料を認定した上で、会社は非難を免れ得ないと判断したのであります。格差がある不当労働行為もある。これが第三者機関での明乳争議の審査の到達点なのです。

本来なら、この到達点が明らかになった時点で真摯に話合いに応じて解決するというのが真摯な姿勢のはずであります。この問題について厳しく指摘してきました。

 二つの問題はいま東京都労働委員会の中で、未だ残っている39事件の審査が始まっているこの事件を全部併合して、10年、15年の長いスパーンの間に格差がどのように拡大したのか累積したのか、その実態を明らかにする。不当労働行為意思についても年度を超えて継続する人権侵害などの事実を全面的に明らかにする。そのことで集団間の比較にもとづく差別の是正を求める立場で立証計画を組んであります。

この姿勢に対して会社は、併合審査はなじまない、併合審査をすると今までの司法判断の枠組みから外れる恐れがある。という意見書を出しています。

皆さん、今までの司法判断の枠組みから外れる恐れがあると言うことはどういうことでしょう。言うまでもなくいままで明乳事件は、本来の審査方法ではなくて単年度審査一年間を輪切れにして、その一年間に不当労働行為があったのか格差があったのかという問題、差別争議の判断構造としては極めて異例の形の判断によって格差についてはやや低い、やや高いという曖昧な判断で終わったのであります。そして会社は、一応勝利した訳であります。

この判断の枠組みが5年10年というスパーンで審査されたならば、その判断の枠組みから外れる危険性があるというのが会社の意見書の内容であります。

 これは許されません。私たちはこの立場を株主総会の事前質問書の中での明確に提起してきました。

この争議このままでは人生終えられない

同時に、この争議について事前質問書の最後に訴えたのは、どうしても我々はこの争議このままでは人生終えられないことでがんばってきた。だけどもう平均年齢が80に届こうとしている。これは差別事件と言うよりは人権問題になってきているのだ、このことを強く訴えました。第三者機関の到達点を見ても今の経営の現状から見ても労働委員会の審査判断を待つまでもなく話合いで解決すべきではないのか、労働委員会での審査判断を待つ前に経営陣として判断すべきだとこのことを率直に経営陣に伝えていただきたいと最後に述べて30分程度の提起をやってきました。

最後の集大成と位置づけてがんばっています

 皆さん、私たちは今のたたかいを明治乳業争議は長期化していますが、最後の集大成と位置づけてがんばっています。6月2日の第6回都労委調査の中では、市川事件、全国事件それぞれは併合して審査しましょうとの方向が公益委員から提起されました。次の第7回調査は9月8日であります。私たちは、全体の主張を出し切ることを確認した上で、年内から来春にかけて実質審議に入れるような流れをなんとしてもつくりたいと考えています。

そしてその前に、今月29日に開かれる株主総会で16名の連名で出した事前質問書にもとづいて、すでに到達点として明らかになっている不当労働行為と格差の現実を認めて真摯に話合いに応じて解決すべきだという声を大きく広げていく決意を申しあげまして、支援共闘の議長に代わっての冒頭の決意と挨拶にかえます。

食品一般関連労働組合(食品一般ユニオン)・佐藤書記長

食品一般ユニオンは2010年に北は北海道から南は福岡県まで全国にまたがる食品に関わる人たちを組織した労働組合です。一般労働組合ですので雇用関係に関係なく働く職場が食品関係であればどなたでもいつでも自由に入れるユニオンでございます。

 元々は、解雇争議、差別争議をたたかう中で連帯して相互支援をしながら、労働運動を取り組みながら身近な要求を解決していくことで今日まできました。

争議団とした形で定年後も一貫して節を曲げず要求実現に貴重な存在

私も雪印食品で牛肉偽装事件を起こした企業に所属していましたが、そこでもたたかいをしてきました。明治乳業の皆さんも1985年争議を始めてから37年も経ちますけれども一貫して争議を共にたたかってきました。明治乳業のたたかう皆さんは労働組合としての形ではないですけれども争議団として自らの要求を掲げて職場で要求実現のためにたたかい、労働委員会を活用しながら運動をつくってきました。争議団とした形ではありますけれども一貫して要求実現のためにたたかってきたことは賞賛に値する皆さんだと思います。定年後も一貫して節を曲げずたたかって来られたことについては、貴重な存在だと思っています。今日の大企業の中でたたかっているのは明治乳業争議だけになってしまいました。日本航空の解雇争議やIBMのところもありますが、食品の中では唯一のたたかいですが、公的機関の中ではなかなか勝てないところに大きな問題を抱えていますが、しかしたたかう未来は一貫して守り続けてきている。ここが同じ労働者として連帯して励まして支援をしていきたい思い出参加しております。

事件解決には一括して併合するかしない

 さて、明治乳業の都労委での取り組みは、ようやくかみ合う取り組みになってきたと、これまで負けた原因はなんなのか、申立ての期間を差別されてきた期間をごく短期間に行われたここが最大の原因だった。それが最高裁まで行って負けた訳です。都労委で改めてこれまでの事件を一括して併合するかしないかという問題が出てきて、これがようやく併合する方向になってきた。市川事件、全国事件ちょっと差はございますけれど、いずれにしても併合するとここまできました。更に、市川事件と全国事件を併合するかしないかが現在の争点になっています。ここを突破することになれば都労委で勝利することになるのではと思っています。したがって明治もこの問題については絶対併合は認めない。これまでの判断構造を崩すのかと都労委に意見書をもって圧力をかけています。   公益委員や労働者委員を励ましてこれを突破すれば必ずや短期間の内に解決するその様な状況になっていると思います。

争議団の皆さんは高齢化と言っていますけれども、たたかう気概だけは全く衰えておりません。引き続き皆さんのご支援を頂ながら共に連帯してたたかっていくことを食品ユニオンとしても決意を込めて皆さんに訴えたいと思います。

明治乳業争議支援共闘会議・久保事務局長(東京地評組織局長)

 ご通行中の皆さん、そして働く者の皆さんこんにちは。只今ご紹介をいただきました私、明治乳業争議支援共闘会議事務局長をしております久保と申します。皆さんに、是非安心して働きたい職場をつくっていきましょう。そして企業は社会的責任を果たしてほしい。労働者が大切にされる社会、ご一緒に進めていくということで訴えをさせていただきます。

春闘で賃金アップを上回る物価高に悲鳴

 皆さん、皆さんの職場、安心して働けていますでしょうか。今、物価高で本当に支出が増えています。私もいつもお買い物しますがいつも6千円くらいお買い物する物が7千円、8千円私働いているのでまとめて買うのですね、それがものすごい金額になるのでびっくりしました。そして水道料金、電気料金もそうです本当に上がっています。私たちの生活、これは政治で政府がなんとか施策をつくってもらいたいこと。そして企業として内部留保をはき出して現金に回してもらいたい。そんなふうに思います。

今年の22年の春闘です。この春闘の中で連合も全労連も賃金が上がったのは2.3%ちょっと6千円が平均となっています。そんななかで物価上昇は2.5を超え全てのものを入れれば8%と言われています。とてもじゃないけどいま追いついていかないのが私たちの生活です。そうした中で様々な企業は有益を上げていることです。

  しかしこの明治を見ますと先ほど説明がありましたように、1兆円を割り込んでしまう現状を今度の株主総会で経営責任を追及していきたいと思います。

そこには労働者を大切にしない体質、そして男性も女性もジェンダー平等ですが役員に女性が一人もいないことを聞いて、私はびっくりしました。そして企業に私たちが食べる物、安心して食べられる物がつくれるのでしょうか。是非、皆さん私たちの争議にご支援をお願いします。

賃金差別を止めてもらいたい。そして働く者を大切にしてほしい。安心・安全な食品をつくっていこう。そんなことで仲間は企業の中で、大合理化に反対し企業の中で様々なことで運動し交渉してきました。そうした人たちを赤組、白組、雑草組に分けて、この人たちに赤組のレッテルを貼りつけ徹底的に賃金差別をしてきたそのことが今の争議です。しかし皆さん、この争議37年にもなってしまっています。

会社がきちんと解決する立場に立っていないことが大きな問題

あの高度経済成長で本当に大変な合理化の中でたたかわれてきた。こういった仲間がいじめられ低賃金に追いやられ、年間100万円にも及ぶ差別があった。こういったことが中労委で認めているにも拘わらず、なかなかこの争議が解決しない。これは会社がきちんと解決する立場に立っていないことが大きな問題になっています。私たちは先ほどからも話しがあるように都労委の中で併合して全ての争議を一括して解決していこうということで進めさせていただいています。そういったことで様々なことが明らかになっています。皆さん、年間100万円の賃金差別1千万円をもらっている人から見れば100万円かと思うかもしれません。しかしこの明治で働いていた仲間は、4ヵ月分5ヵ月分に当たるのです。10年間で1千万円の賃金差別です。

皆さんこれ黙っていられますか。会社に安全・安心を求め働きやすい職場を求め、声を上げた仲間達がこうして差別される。これを許していたら私たちは本当に企業の奴隷になってしまいます。

今は37年人権的問題にもなっています。私たち争議をたたかう仲間は本当に人生をかけて20人の方が他界してしまいました。一日も早い解決が本当に望まれていると思います。人権を尊重するそして賃金差別を止めさせるこの取り組み皆さんに是非理解していただきご支援をお願いしたいと思っています。

そして今皆さんにお願いしているのは不買運動です。本当に明治の食品は安心、安全なのか、亡くなった仲間の中でも明治の食品を愛してやまなかった。そうした手紙を奥さんが社長に宛てた手紙があります。

役員に一人でも二人でも入り女性の声を聞けるそんな企業に

そうした差別の解決のためにも安心安全な食品をつくるそうしたことからこの争議が解決するまで不買運動をしています。その点でもご協力をお願いしたいと思います。

最後に私は女性の立場から、今女性の賃金差別はひどい状況になっています。男性の賃金の3割、4割、5割、非正規にいたっては500万円以下のワーキングプアに1千万人を超えている、その多くは女性になっています。そうした中で女性を大切にする企業、役員に一人でも二人でも入り女性の声を聞けるそんな企業、株式会社明治にはそうなっていただきたいと思いますし、その説明、どうして女性が役員になれないのか、そうしたことも追求していきたいと思います。皆さんご一緒に私たちの争議へのご支援をお願いして私からの訴えとさせていただきます。

参加者へのお礼と決意・松下副団長

ご紹介いただきました副団長の松下でございます。暑い中でのご参加にお礼を申しあげます。

長期争議、ギネスに認定されてもおかしくない

 ご存じのように、実に長い争議となっています。市川工場事件が37年、全国事件が28年にもなる、ギネスに認定されてもおかしくない。

 差別事件の性格上、今年も差別があったと訴えたのが、43事件にもなっています。その内、答えが出たのは4件だけで、後の39件はまだ未審査のまま、都労委に残っているのです。

 昨年から始まった都労委事件は、この残留39事件を、一括解決させたいというものであります。私ども年齢も結構なものであります。最後の集大成の闘いとして、なんとしても早期に解決させようと奮闘しています。

 先ほども話しがありましたが、1週間後に明治HDの株主総会を控えております。

 実は私も、HDの株主であります。明治の行く末が心配でなりません。先ほど小関株主と2人で、株主総会の重要性を訴え、いくつかの項目を事前質問という形で書面提出してまいりました。私から大きく3点にわたって質問をなぞってみたいと思います。

経営の根幹にかかわる問題と、それをめぐる川村和夫社長の経営責任

 1つは、経営の根幹にかかわる問題と、それをめぐる川村和夫社長の経営責任であります。経営統合から13年。期待した相乗効果どころか低迷が続き、特に川村体制下では、先ほどから言われていますが、今年度3月期決算では、売上高、前年比15%減。経常利益も同じくマイナス14・7%と極めて深刻な事態であります。

 そして株価は、社長に就任して4年の間に4割(40%)も下げてしまったのです。海外戦略も、正に総会議案書にでています「前期を大幅に下回りました」、と自ら認めているのであります。それらの原因はどこにあるのかを鋭く質してまいりました。

内部告発が争議団に届く

次にもう一つの特徴は、総会を前にして、川村体制に内部告発が続いているのであります。この告発文こともあろうに私ども争議団宛に届けられているのであります。

経営トップ陣営が一枚岩になっていないというのであります。その原因の最たるものが、かつて明治乳業の社長であった中山名誉顧問と現川村社長による院政ラインにあると告発されているのであります。そのことについても告発者のプライバシーを守りながら厳しく問いただしてまいりました。

経営不振の原因は人権侵害

最後に質したのは、経営不振の大きな原因の1つ、社員の人権が損なわれており、その象徴が37年にもなる争議を抱え込んでいることにある。都労委審査もさることながら、審査を待つことなく話し合い解決こそが、貴社の発展にもつながるのであろうという質問書を提出してきたところであります。誠実に回答されることをこの場から重ねて要請しておきたいと思います。

1年間106万円、10年間では1000万円も超す格差が

 当面のたたかっております争議のことですが、この事件の進め方、どのように進めれば事件の全容と真相がはっきりするのか。これをめぐって都労委で議論されてきましたが、実は今月2日に開かれた調査で、2つの事件、全国事件と市川工場事件の、それぞれ単独併合が確定しました。両事件を合わせた併合審査については、今後検討することになっております。単年度、一年間を見ただけでは、差別は小さい、少ないと言っていますが、一定の年月を合わせ見れば1年間106万円、10年間では1000万円も超す格差が出てくる。これを正確に見るべきだとするのが、私ども申立人が当初から求めてきたことであります。更に、早期解決のためのも併合審査であるべきであります。

 39事件、会社は延べ申立人827人分の事件であると会社が云っております。その通りであります。それを年度毎個々審査していたらどうでしょうか。これまで4事件で32年もかかっているのです。単年度方式でやったら100年戦争にもなりかねません。

会社はこの併合審査だけは大反対しております。差別の真相が明らかになってしまうか当然と言えば当然でしょう。

白い牛乳は白いままで、濁らせても腐らせてもいけない

 私はここで明治に申し上げたい。真実を明らかにして、争議を解決。重い荷を下ろしてこそ、今後の経営が上昇気流に乗るのではないでしょうか。

 白い牛乳は白いままで、濁らせても腐らせてもいけない。消費者には安全な製品を、働く社員には人権を保障することが、21世紀を生き抜く、求められている企業の姿ではないでしょうか。

 さて、都労委も近いうちに実質審査に入ってまいります。私ども基本的主張を示した書面はほぼ出し切りました。今度こそ過去の負の連鎖を断ち切って解決を目指しますが、事件の集大成、さらには私ども人生の集大成として奮闘することを約束しまして、決意といたします。

 本日は、お集まりいただきまして本当にありがとうございました。

シュプレヒコール

一、(株)明治は、格差と人権侵害を認めた中労委命令に従い話し合いに応じろ!

一、都労委残留39件の審査を待つまでもなく、直ちに争議を解決せよ!

一、労働者を赤組、白組、雑草組に分類した差別管理は許さないぞ!

一、赤組集団と称して、年間106万円からの差別を直ちに是正せよ!

一、(株)明治は、争議の解決を決断せよ!

一、ロシアのウクライナ侵略から直ちに撤退せよ!

明乳争議とすべての争議の早期全面解決に向け、

  団結して頑張ろう、頑張ろう、頑張ろう

 

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5・25全労連 東京地評争議支援総行動 株式会社 明治へ抗議・要請行動展開

2022年06月01日 14時39分43秒 | お知らせ

5・25全労連 東京地評争議支援総行動 株式会社 明治へ抗議・要請行動

・すべての争議の早期全面解決を! 裁判所・労働委員会は公正な判断をおこなえ!

・不合理な解雇・雇止めをなくそう! 憲法を職場とくらしに活かそう! をスローガンに19企業社前と1企業要請行動を終日実施しました。

 主催者挨拶・東京地評 荻原議長

【動画】https://youtu.be/HNuFaZeFItc

職場での差別や排除、分断を許さず

明治乳業争議を支援する仲間の皆さん、暑い中行動参加大変お疲れ様です。東京地評議長の荻原です。全労連・東京地評争議支援総行動・明治本社前行動の主催者として挨拶申し上げます。

はじめに、明治乳業争議団と支援共闘会議の皆さんが、食の安全と働く者の人権を守り、争議を一日も早く解決するために不屈に闘っていることに敬意を表します。

皆さん。今、職場での差別や排除、分断を許さず、闘いに立ち上がる労働者への連帯、支援が広がっています。私たちは、闘う労働者への不当な扱いを許さず、すべての争議勝利をめざして団結して闘っています。会社の横暴や理不尽と闘う労働者、労働組合への不当労働行為や人権侵害など攻撃を決して許さず、さらに闘いを強め共同を広げようではありませんか。

社長をはじめ経営陣は、大局的見地に立って争議解決を

皆さん。明治乳業争議は二つの事件が37年、28年という長期争議になっています。株式会社明治は、不法行為を認め長期争議解決へ道を開くべきです。申立人らは、生産阻害者、ならず者などとレッテルされ、長期にわたって職場差別、賃金差別を受けてきました。差別の解消と累積する格差の是正を求めています。中労委命令の付言で、当事者双方の互譲による合意をもって紛争の全面的解決を目指すべき、と話し合い解決を訴えましたが、明治はこの間のすべての和解の機会を拒否しました。このような不当な対応は許されません。明治は争議を真に解決し、労働者の人権を守るまともな会社に変わるために、社長をはじめ経営陣は、大局的見地に立って争議解決を決断すべきです。真摯な姿勢が今こそ求められています。

現在、都労委で未解決事件の調査を進めています。39件の未解決事件の併合審査が求められていますが、明治はこれを拒否しています。このような態度は許されません。争議の早期解決は不可欠であり、解決に向けて、株式会社明治が誠実に対応することを強く求めます。

労働委員会や裁判所の和解勧告も一切拒否

明治の労働組合敵視、組合員差別は異常なほど長期にわたります。消費者と労働者の利益を守って闘う労働者に、明治は不当労働行為を繰り返し、賃金や昇格差別を続け、労働委員会や裁判所の和解勧告も一切拒否してきました。まさに異常な体質の企業です。まともな労働者、労働組合を差別し抑圧し続ける企業では、消費者に安全で安心、良質の食品を提供することもできないのではないでしょうか。現に数々の事故や不祥事が起こっています。働く者の人権を守らない企業は、消費者の人権、健康、安全を守ることも難しいということです。

体質を根本から転換せよ

食の安全も、働く者の人権も、厳格に守られなければなりません。労働争議を解決できない、不健全な体質の企業のままでいいはずがありません。争議を直ちに解決し、労働者の人権と尊厳を守り、消費者の命と健康、食の安全を守る企業に、体質を根本から転換せよ。このことを強く求めます。

労働者の人権を回復するために

新型コロナ感染が続くなか、企業はこれまで以上に労働者の命と健康を守り、権利を擁護することが求められます。明治が長年の差別を謝罪し反省して事件解決に踏み出し、労働者の人権を回復するために、皆さん、力を合わせましょう。

すべての労働組合が連帯し、支援の輪を広げ全力で闘うことをお願いし、東京地評は長期争議の解決まで闘いぬく決意を表明し挨拶とします。ともに頑張りましょう。

連帯挨拶として、明治乳業争議支援共闘会議・松本議長

【動画】https://youtu.be/pq3xR48jK2M

売上げも営業利益も経常利益も大幅な減収・減益

明治HD川村和夫社長と株式会社明治松田克也社長が、長期争議解決に背を向け続けるもとで何が起きているのか、明治HDの決算報告をみると売上げも営業利益も経常利益も大幅な減収・減益の経営実態になっていると告発、現場では疲弊しきっているのではないかと訴え、早期に争議を解決して健全な企業活動に転換することを求めました。

「ボイコット」さんが提唱した消費者の権利

また、第三者機関が話し合いでの解決を呼びかけてきたにもかかわらず解決の姿勢を見せない経営者に対し、争議が解決するまで、「ボイコット」さんが提唱した消費者の権利である「不買運動」を取り組んでいますので、皆様方のご協力をと訴えられました。

連帯挨拶 埼労連・諸井事務局次長

【動画】https://youtu.be/n_yborblX0o

全労連争議支援総行動に参加のみなさん ご苦労さまです。

また、付近でお仕事されているみなさん、ご近所のみなさん 明治乳業争議を支援するために この場を借りて訴えさせていただきます。どうぞご理解ください。

ただいま、紹介いただいた埼労連の諸井です。埼労連を代表し一言連帯のあいさつを申し上げます。

最初に報告です。

本日、早朝より争議支援総行動の一環として、埼玉の明治戸田工場のある戸田公園駅で埼労連主催による明乳争議をはじめJAL争議、アスベスト闘争などの支援で「争議団支援合同駅頭宣伝行動」の合同の宣伝を実施してきました。宣伝には、明乳争議団をはじめ地域から支援の仲間も駆けつけ、埼玉からすべての争議の早期解決にむけ地域に争議の理解と支援を訴えてきました。

今回の合同宣伝では、建設アスベスト訴訟についても訴えがありました。建設アスベスト訴訟は、建設現場で働き、中皮腫や肺がんなどを発症した労働者が、アスベスト建材を製造しつづけてきた建材企業と建設現場の安全確保措置を取らなかった国を被告に被害の根絶を求めている訴訟です。

埼玉でも、2008年5月に東京・千葉の被害者とともに東京地裁に提訴して以来、2020年3月、埼玉では初の集団訴訟となる建設アスベスト埼玉訴訟として「さいたま地裁」に提訴しました。

そして、2021年5月17日、最高裁は4訴訟の判決において、国と一部の建材企業の責任を認める判決を言い渡しました。判決を受け、菅・前首相は原告に謝罪し、地裁・高裁で行われている裁判の和解、未提訴被害者の救済等を内容とする「基本合意書」を締結しました。

現在、建設アスベスト訴訟は、建設現場でアスベスト被害を広げ続けた建材企業への訴訟は残っていますが、一定の条件下で国の責任が確定し、全国で国との和解が進んでいます。

さて、明乳争議はどうでしょうか?

この間主張してきた「併合審査」について、都労委においてあらたな動きが見られていきました。

これまで、多くの方々から報告がありましたが、この間の明乳争議の命令は、過去の職分賃金については、長年の人事考課成績の積み重ねでの昇格・昇給の不当労働行為を判断するものなのに、全体を見ないである年だけを切り取って不当労働行為の判断をされてしまいました。

是非、労働委員会に対しては、併合審査への審査指揮を貫いていただき、「木を見て森を見ず」ではなく、累積してきた長年の積み重ねを見てもらうよう訴えたいと思います。

やはり、たった一年で本当の賃金・昇格差別が判断できますかということを訴えたいと思います。

明治は、この併合審査をかたくなに拒否しています。

いま、学校や職場でのいじめや差別で悩み苦しんでいる子どもたちもいっぱいいます。差別問題は、人権問題に他なりません。これらは長年の積み重ねから苦しんでいるのです。

そのような「差別」をなくすために、『SDGs(持続可能な開発目標)』では様々な取り組みが行われています。

明治はどうでしょう?

ホークページを見ると、明治も社会から、そしてお客さまから必要とされ、信頼される企業であり続けるためにと「国連機関・関連団体との連携 明治グループらしい『SDGs』の取り組み」といっています。

しかし、明治の職場では、長きのあいだ、くり返しくり返し、陰湿な人格否定や不当労働行為が行われてきたのです。

これが証拠に「併合審査」をかたくなに拒否しているのです。

これから、継続的に行われた賃金・昇格差別を明らかにしていきます。

すでに20名の原告の方々が、志半ばで亡くなっています。

明治乳業争議団のみなさんは、職場で賃金・昇格差別を受け、退職後に現職時の賃金差別から「年金差別」を死ぬまで受けるのです。

明治乳業争議団のたたかいはここに道理があるのです。

絶対に許せません。

地域で働いているみなさん、そして明治で働くみなさんに訴えます。

「明治の職場で行われてきたことって、人権侵害ですよね。もう話し合いで解決した方が良いじゃないですか」 と是非、声をあげてください。 

みなさん、全面解決にむけ、最後まで頑張りましょう。埼労連も組織をあげ支援することを申し上げ激励のあいさつとします。ともに頑張りましょう。

決意表明として争議団小関団長

【動画】https://youtu.be/IieXqH61R6Q

たたかいの集大成として、事件を「併合」審査がどうしても必要

37年のたたかいの集大成として、いま、都労委に残留している市川工場事件23件と全国9事業所事件16件の審査が調査として進められている。これまで単年度審査によって退かれてきた明治乳業の典型的な不当労働行為賃金差別事件を正しく判断するためには、全事件を「併合」審査がどうしても必要であることをこれまで強く求めて来た。

 いま進められている調査の最大の争点は「併合」審査を進めるかどうかにかかっている。なんとしても併合審査を勝ち取り後期高齢者集団の争議を解決させていくためにもお集まりの皆様方に、一層のお力添えをいただき奮闘していきたい決意とお願いを訴えました。

シュプレヒコール

一、(株)明治は、格差と人権侵害を認めた中労委命令に従い話し合いに応じろ!

一、都労委残留39件の審査を待つまでもなく、直ちに争議を解決せよ!

一、労働者を赤組、白組、雑草組に分類した差別管理は許さないぞ!

一、赤組集団と称して、年間106万円からの差別を直ちに是正せよ!

一、(株)明治は、争議の解決を決断せよ!

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