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明治乳業争議団(blog)

働くルールの確立で人間性の回復を!

みんなで歩こう 第103回 栄総行動(名古屋市)明治乳業40年争議解決もとめ(株)明治 中部支社へ要請実施

2025年05月10日 10時11分07秒 | お知らせ

第103回 栄総行動(名古屋市)2025年4月16日

 右から2人目、明乳愛知争議団野村茂団長

 歴史的伝統を誇る「みんなで歩こう栄総行動」が2025年4月16日に開催されました。明治乳業愛知争議団も参加し40年争議解決を掲げ、株式会社明治・中部支社に対し、総行動実行委員会として仲林要請団長先頭に当事者含め7名で要請に入る。

 中部支社の対応は、社員2名が無言のまま応じ要請書も受け取らないことから要請書を読み上げ、参加者から一言ずつ要請に来た思いを発言する。当事者から都労委の現状を伝え、いつまでこんな対応するのか、お互い話し合って長期争議を終わらしたいことを伝えました。最後まで要請書を受け取り拒否のため社員の足下に置いてきました。

 要請後、支社玄関先で中部支社の対応のありのままを、歴史的明治乳業の長期にわたる闘いと早期解決をめざし奮闘していることなどを街ゆく人に訴える宣伝を実施しました。

【(株)明治中部支社への要請書】

                                                                                                                                            2025年4月16日

  株式会社 明治

中部支社 支 社 長 殿

                                                                                                                   第103回 栄総行動実行委員会

                                        実行委員長   植木日出夫

                                      明治乳業賃金・昇格差別撤廃争議団

                                        愛知争議団団長 野村  茂

 

                                                                            要  請  書

都労委に残留する39事件は、昨年10月29日の会社証人への主反尋問で全て終了しました。

その後、公益委員は「主張整理」などに向けた調査期日を12月6日及び新年2月28日に設定し、さらに進行に関する期日が予測されるなど、解決への道筋に向け重要局面を迎えています。

 本件審査の到達点と先行事件「中労委命令」の事実認定及び付言に基づく話合い解決を求めます

本件は、先行事件の単年度審査と異なり39事件全ての併合審査であり、市川工場事件は「昭和61年から平成18年」、全国事件は「平成6年から平成21年」の審査対象期間でした。 

私たちは昇格差別の実態を年度毎に明確にし、年度を超えて累積した格差と長期に継続した不当労働行為の全体像を立証したと確信しています。申立人らは争点に基づき、「① 申立人(63人)とその他集団(414人)が属する事業所採用者経路の定年時最終到達職分は基幹監督職であること。② この労使確認に基づき、その他集団のほぼ全てが基幹監督職に昇格、しかし申立人の多くは低職分で定年退職に至ったこと。③ 原因は、昇格要件のB考課を恣意的に与えない不利益取扱いによること」等を証拠に基づき立証しました。これら併合審査に基づく新たな到達点と、先行事件の中労委命令「付言」の内容、すなわち「当事者双方の互譲による合意をもって紛争の全面解決を目指すべき」との立場を踏まえ、会社が英断すれば40年争議の全面解決は可能なのです。

 40年長期争議は明治グループ活動上の重大リスク。全面解決は経営上も避けられない課題です

明治グループの経営状況は、厳しさを増す国内市場での企業間競争激化や、企業戦略の重要課題である海外市場での苦戦が続くなど、厳しさが強まるなかで株価の下落・低迷も深刻です。

経営改善に向けグループ主力企業の(株)明治は、2027年までに5工場閉鎖を行い、市乳部門に集中生産の新工場を建設し、乳製品部門でも北海道に新工場建設の計画を発表しています。

一方、グループ医薬品部門のMeiji Seikaファルマでは、自社開発の「レプリコンワクチン『コスタイベ』」をめぐり、医薬品営業の従業員らが「私たちは売りたくない」という告発本を「チームK」として発刊し、16万部を超えるベストセラーになるなど大きな衝撃が走っています。

明治グループは命と健康を担う企業理念に照らし、この告発に真摯に向き合い企業活動の「あり方」を検証すべきではないでしょうか。さらに、命と健康を担う歴史ある企業イメージを大きく損ねているのは、40年にも亘り差別と人権回復を求める労働争議が未解決であることであり、様々な情報ツールによって「(株)明治の日本一長い労働争議」として拡散されていることです。 

貴職から、都労委を舞台に話合いで解決することを、本社に上申されることを強く要請します。

                                                                                                                                                                                  以上

 

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川村和夫社長から松田克也社長へ代わる6月株主総会 争議解決今でしょこの機会! 1985年4月18日 市川工場事件都労委へ申立てた日・満40年迎え記念日としての行動!

2025年04月27日 16時10分46秒 | お知らせ

第101次座り込み行動 4月18日 12時~13時

  春を迎えた花々が咲き乱れていました。

 4月18日は特別の日と位置づけて第101次座り込み行動を設定しました。1985年(昭和60年)4月18日に東京都労働委員会(都労委)に、明治乳業の労働組合活動を理由とする昇給、昇格差別の是正を求めて、市川工場30名が申立てをした日です。翌年、2名が追加申立てをし、32名の争議団が40年間も明治乳業の仕事、賃金差別の解決を求め続けて来た節目の行動として取り組みました。

 明治HD社長が川村和夫社長から、子会社(株)明治松田克也社長が昇格します。新社長に就く松田社長の会見の言葉から「松田社長は「社会が変わるから明治が変わるのではなく、明治が新しい社会を創造する」と述べた上で、過去を積極的に否定し将来に向け挑戦するために「社員の意識改革を先導する」との考えを示し、」 。40年争議は精算し引きづらないと宣言したものと捉えています。

 大きな節目を迎えた40年の歳月を経過する中で、団員がどの様な攻撃を受け屈せずに闘い続けてこられたのかを報告する行動に位置づけました。  動画編集しましたのでご視聴宜しくお願いします

 コブシの花も終わり新緑が萌えていました。

・主催者挨拶

明治乳業争議支援共闘会議・松本悟議長

 今、世界の中で賃金が下がるのは日本だけです。アメリカの占領政策の中でたたかう労働組合を潰す政策に変更しました。当時の日経連や統一協会などグルになって、全国のたたかう労働組合を乗っ取りました。その結果、労働組合組織率が16%までになって、賃金とは労使関係の力関係で決まりますが、労働組合の力が弱くなって日本の賃金だけが下がって、結果として日本の経済が行き詰まり深刻な事態を招いたのも、国家ぐるみでユニオンジャックした結果です。・・・・・。

 人権侵害をする企業は疲弊することです。その一つは、株価は2016年をピークに4割も下落しています。そして、海外に打って出るとしながら海外売りあげ比率は7%で全く世界が買ってくれない。二つ目は、日本の金融9行が株を手放すことになっています。三つ目は、コロナ新薬レプリコンワクチンに関して私たちは売りたくないという本を出版しベストセラーに、しかし、明治自らそのワクチンの弊害を公表しています。・・・・・。5つ名は、社員や地域経済に迷惑をかける5つの工場を閉鎖し2つの工場に再編し・・・・・。以下、動画をご視聴ください。

【動画をご視聴ください】

https://youtu.be/xdfXspmGYck

 

・市川工場・米元裕申立人

 市川工場の中で、仕事中に労働災害に合ったにもかかわらず健康保険で治療させられたことの事例。市街地で販売店へ製品下ろしの業務に当たっていたところバイクと接触し怪我をした。途中医者に立ち寄り治療をして工場に戻る。翌日、課長、係長に呼ばれ聞かされたことは、怪我を負わせた相方は、販売店のお客様だから健康保険で治療してくれと言われ、工場指定の医療機関で治療をしたことは、労災になることの知識がなかったことからでしたと本人は悔やんでいた事例です。

 長期にわたる争議、明治の不当な扱いなどのなかで愛する妻が70歳で亡くなりました。私は今年81歳になります。涙ながら解決を求め・・・・・。以下、動画をご視聴ください。

【動画をご視聴ください】

https://youtu.be/ziKTOxRTXZc

 

・市川工場・松下秀孝申立人

 お配りしているチラシを見て下さい。40年前のチラシです。今のようにパソコンもなくガリ版で手作りの時代です。・・・・・。3~4年で終わるつもりでいたものが40年も経ってしまいました。84歳の青年として今しばらくがんばります。

以下、動画をご視聴ください。

【動画をご視聴ください】

https://youtu.be/iK_yly_DRiE

 

・市川工場・額賀三男申立人

 インフォーマル組織をつくられ赤組と称され事務出荷係の作業でしたが、労働組合活動を忌み嫌い倉庫作業に配置換えをさせられ嫌がらせを受けてきた。転向工作の一貫で転勤依頼などもかけられてきましたが、仲間と一緒にここまでがんばれてきた。40年のたたかいですが、先もそう長くないと思うので最後までご支援宜しくお願いします。

・・・・・。以下、動画をご視聴ください。

【動画をご視聴ください】

https://youtu.be/K_vYnienb6s

 

・25春闘情勢報告 東京地評・久保桂子常任幹事

 25年春闘、全労働者の賃金を上げたいと取り組んでいますと春闘情勢を報告いただきました。実質賃金が上がっていない。厚労省に最低賃金引き上げを求めて運動を強めています。この4月は多くの新入社員が働き始めていますが職場環境はどうでしょうか。

この明治乳業争議団も40年、人権を侵害されその回復を求めてたたかいつづけてこられています。ぜひ、労働組合に入って一緒によりよい職場、社会をめざしていくことを呼びかけさせていただきます。 以下、動画をご視聴ください。

【動画をご視聴ください】

https://youtu.be/s_g_edgHS-c

 

・参加者へのお礼と決意 小関守団長

 今日の行動は101回目になります。ご参加していただいている皆さんのご支援と近隣のご理解を得ながらの行動です。4月18日を据えたことは市川工場事件の申立てをした日です。それから40年に及ぶ都労委では最終局面を迎えてきています。昨年10月に証人調べが終了し12月、2月に調査を経て来ている中で、委員会への要請をくり返しおこない都労委で最後のたたかいとしていきたいと。その経過をふまえて4月23日に予定をされていた調査が委員会判断で延期となりました。・・・・・。

 この8日に社長交代が発表されました。社長の首のすげ替えだけでは解決はしません。新松田社長には、事件の本質をしっかりわきまえた上で解決への道筋を示していただきたい。・・・・・。 以下、動画をご視聴ください。

【動画をご視聴ください】

https://youtu.be/nKz0IWzmbjI

 

・シュプレヒコール

【動画をご視聴ください】

https://youtu.be/npQevWuUoHw

 

シュプレヒコール

一、明治HD,(株)明治の社長が交代される。現役経営陣が負の遺産である争議を精算し、新体制で飛躍をめざせ!

 一、第3次事件の都労委証人調べが全て終了しました。差別の仕組み、その具体的実態が明確になりました。直ちに話合いの場をつくり争議を解決せよ!

一、企業行動憲章・人権に対する考え方に基づき、人権侵害を加えたことを自認し、自らの40年長期争議を解決せよ!

一、5つの工場閉鎖による新工場への異動に困難をきたす正規、非正規、関連会社の多くが路頭に迷うことなく、雇用と生活を保障せよ!

・明乳争議とすべての争議の早期全面解決に向け、団結して頑張ろう、頑張ろう、頑張ろう

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明治HD社長、(株)明治社長が代わる。松田克也次期社長の会見コメントに注目! 過去を積極的に否定し将来に向け挑戦するということは、「労働争議の継続」は精算することになる!

2025年04月10日 15時01分39秒 | お知らせ

 明治HD次期社長に(株)明治松田克也社長が6月27日(予定)の株主総会で承認されていく。松田氏は、1980年に明治乳業に入社。明治乳業市川工場事件・都労委申立て(1985年)の5年前になります。

明治HD・松田克也次期社長

同時に、(株)明治次期社長に就く八尾文二郎副社長は、1984年4月に明治乳業に入社。1年前になります。

40年争議をどの様に捉えていますか。明治の将来を見据えてください。

 

 労働争議の歴代社長は、島村靖三社長時に申立て、中山悠氏、浅野茂太郎氏、川村和夫氏、松田克也現社長になります。中山社長時代から以後、それぞれに解決の機会がありました。しかしながら、それぞれが背を向け続けてきたことから40年という長期争議にならざるを得ない現状です。その背景には、中山氏は労働組合中央執行委員長を歴任。浅野氏は市川工場で組合支部長(インフォーマル組織明朋会)経歴。川村氏は中山社長の男秘書、労働組合中央執行委員長を歴任。異質な企業体質をつくりあげてきた結果とみています。

 2009年4月に明治乳業と明治製菓がシナジー効果をめざして経営統合し明治HD株式会社を設立し、明治乳業と明治製菓を100%子会社化しました。親会社明治HDの初代社長は明治製菓出身の佐藤尚之氏、明治乳業・浅野茂太郎氏、明治製菓・松尾正彦氏、(株)明治・川村和夫氏とつづきますが、経営状態を悪化させたのは川村社長時代といえます。

 この川村社長が、明治HDの「相談役」として残るということに一抹の不安がよぎります。フジテレビの日枝会長のように手腕を振るうことなく、「川村院政」をしかなければ良いと考えます。

 争議の当事者は子会社の明治乳業で有り、現在は株式会社明治です。最終解決判断は明治HDになります。この間においては、2017年1月に中央労働委員会命令には事実認定の上に「付言」を設定し、解決への道筋を示しています (会社は、付言の法的拘束力はないと突っぱねています) 。

 都労委に残存していた39事件の審査は昨年10月29日で全て終了しました。事件全体の書面整理などの調査が進められています。争議団は、都労委で全事件の解決を望む要請などをおこなっています。

 子会社明治で7年間争議当事者として関わってきた松田社長は、8日の会見で「社会が変わるから明治が変わるのではなく、明治が新しい社会を創造する」と述べた上で過去を積極的に否定し将来に向け挑戦するために「社員の意識改革を先導する」との考えを示し、「明治らしい健康価値を社会に届け、・・・。としています。過去を否定するということは、「労働争議の継続」は精算するという意味と捉えますが如何でしょうか。

 もしも、真正明治をつくりあげるには40年争議のリスクを一切精算する。できるのは、次期体制の松田社長と八尾社長ラインにかかっていると確信します。

 私たち争議団と支援していただいている共闘会議ならびに多くの方々含め、現経営体制の思考と新任体制の見解を注視しつつ、現状の運動を強化して解決局面を切り拓くために更に奮闘していきます。

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解決に全て会社明治が背を向け続け9年間に及ぶ座り込み行動が第100次を迎える!参加延べ2698団体、4412名、145時間15分)解決は今でしょ!

2025年04月01日 14時48分49秒 | お知らせ

第100次座り込み行動 3月17日    12時~13時

  京橋江戸グランフロアに春を告げる「沈丁花」が開花していました。

 よくぞ今日まで継続できたものと振り返ることができます。2016年2月18日に開始した座り込み行動が第100次(3月17日)を迎えました。(複数日設定した行動から回数的には114回。参加延べ2698団体、4412名、145時間15分)途中、コロナ禍で中止を余儀なくされる時期もありました。雪の日も、雨の日も、寒風荒ぶ日も、炎天にさらされた日もその都度現場で判断しながら、継続は力として多くの皆様方に支えられた行動でした。実に9年間に及ぶなかにおいて双方話合い解決すべき時間もありましたが、全て会社明治が背を向け続けていることからでした。

 争議を解決せずに抱え込んだままの結果は、2009年4月に明治製菓と経営統合した時点の売上げは1兆2500億円。相乗効果を見込んで1兆5千億円の目標を掲げましたが、効果なく手段として事業再編として、明治製菓の菓子部門を明治乳業へ組み込み株式会社明治とMeiji Seikaファイル(薬品)で再出発するも、現時点では1兆円を割りこむ状況です。株価も40%も下落という凋落ぶりです。

 争議団と支援共闘会議に存在する株主として、経営上の問題点等を指摘、改善すべき問題を整理し株主総会への事前質問書を提出し回答を求めてきました。当然、人権侵害の争議解決が前提とした経営改善も求めてきました。来る4月18日は市川工場32名が東京都労働委員会に申し立てた1985年から丁度40年を迎える節目を迎えます。

 すでに、都労委に残存していた市川工場事件23件、全国9事業所事件16件が全ての事件を「併合」審査で進められ、証人審査も10月29日で終了しています。都労委は、審査の到達点からも話合い解決を望ながら調査が進められています。

 経営状況から争議を抱えつづけることが「リスク」と捉えられない親会社明治ホールディングス・川村和夫社長、事件当事者の株式会社明治・松田克也社長は猛省し、今でしょ争議解決に向き合うことが。争議団は胸襟を開いています。解決を強く臨みながら社前(京橋エドグラン)での座り込みを、新たな気持ちを抱き座り込みを継続する決意です。

1.主催者挨拶

明治乳業争議支援共闘会議・松本悟議長

 ・・・。この争議がなぜ解決しないのでしょうか。反社会的集団である統一協会や勝共連合とこの会社の指導部が癒着をしている。皆さん、先月の座り込みの時も勝共連合の方がこの座り込みを監視し記録をしている。多分、会社に報告をしている。こういうことです。

 皆さんこの団体が狙っている目的は、日本共産党を潰す、東京争議団を潰す、明治乳業争議団を潰すことが目的です。監視にきている方の本の中で、明治乳業争議団消滅への道のりで、の本を出版している方です。この様な方と明治乳業、明治HDの指導部が癒着をしている。反社会的集団と癒着をしている。この様な企業は日本の中で明治HDだけです。

 皆さん、労働者の団結権、あるいは労働組合法に基づく労働組合活動、これは合法です。それに対して人権侵害をすると言うことは、違法犯罪行為です。

・・・訴えの全体は、以下、動画をご視聴ください。

松本議長が指摘する、勝共連合の方が本を出版しているこの座り込みを監視し記録をしている。

Amazon電子書籍から200円

出版者名のみ、所在、連絡先も記載ない身を隠す。                   

【動画をご視聴ください】

https://youtu.be/WBTZHOAL4Yo

 

2.京都府国民救援会 綴喜八幡支部・谷口宗一さん

京都申立人加藤和彦さんを偲んで参加された谷口さんの報告が始まると、雨がパラついてきました。谷口さんへの感謝の嬉し涙か、多分に「悔し涙」だったろうかと感じました。

 京都から来ました谷口といいます。

 株式会社明治 京都工場は京都府南部京田辺市にあります。京都駅から近鉄電車で30分、そこからバスで10分ほどの木津川堤防沿いです。木津川の対岸では新名神高速道路建設工事が進んでいます。

 加藤和彦さんは、その京都工場で高校卒業で島根県から出てきて2007年の定年退職まで働いてこられました。

加藤さんが、賃金・昇格差別の救済を求めて申立人になられたのは31年前のことです。京都工場でたった1人の申立人でした。

 私は、中学校に勤めていた関係上、部活の大会引率のとき京都工場の前を通るとき、「ここでたった1人、人権侵害と敢然とたたかっておられる加藤さんがおられる」と思うとたいへん勇気づけられたものです。これは私だけではありません。知人の小学校教師も、校舎の窓から京都工場が見える学校に勤めていたときには、「京都工場を見るたびに勇気づけられた」と言っていました。

 私は、「安心して働き続けられる環境整備を求めて自分から何度も組合選挙に立候補したというだけで会社から差別される」 「工場内の通路をちょっと斜めに横断しただけで見せしめ処分を受ける」などという加藤さんの話はまったく信じられないことでした。「明治乳業 賃金・昇格差別をなくす会」が地域につくられたのを知り、直ぐに入会しました。

 月一度、近鉄の駅前で夕方宣伝行動を行いました。京都工場前で出勤される方たちに早朝宣伝を行いました。加藤さんが都労委や中労委の審査で上京されるときはカンパを集めました。その加藤さんが昨年3月18日に急死され、明日がちょうど一周忌です。残念なことに、加藤さんは死後3日ほど経過した孤独死でした。息子さんにお願いして家族葬に仲間数人で参列させてもらいました。30年にわたる長期争議の志し半ばでの悔しいお別れとなりました。

 加藤さんは、職場の仲間の声をこつこつ丁寧に聞くおだやかなタイプの人でした。しかし、京都工場やメインバンクへの申し入れ行動では毅然と1人であっても行動の先頭に立たれました。そこには「会社にひどい扱い、嫌がらせを受けてやめていった仲間への強い思いがある」 「やめていった仲間のためにも、ここで自分が負けるわけにはいかない。命ある限りやっていく覚悟がある」と亡くなられる三ヶ月前の集会でも話されていました。

 今、国連が定めた「ビジネスと人権に関する指導原則」の考え方、取り組みが強調されています。どんな企業でも人権侵害にきちんと対応しなければ、社会的に許されない状況になっています。ジャニーズ問題や最近のフジテレビ問題をみてもこのことは明らかです。「人権を損なってまで必要な売り上げは、一円たりともありません」これは、ジャニーズ問題のときアサヒHDグループ社長さんの言葉で印象に残っています。

 日本を代表するグローバル企業であり、誰もがCMやお店で目にする商品を製造する株式会社明治が、人権への認識を刷新され、人権侵害を許さない、人権侵害を生まない企業として発展されることを私は強く願います。

 そのためにも、30数年あまりにもわたって働くものの人権を置き去りにしてきたこの長期争議に決着をつけてください。加藤さんへの不当な賃金・昇格差別への責任をきっぱりとってください。私は加藤さんの代わりはできませんが、京都工場でたった1人であっても勇気を出して声をあげた加藤さんの思いはつなげていくことはできます。

争議の解決までその思いを京都府南部でつなげていきます。

貴重な時間をありがとうございました。

【合わせて、動画でもご視聴ください】

https://youtu.be/thMR5_3Y8ds

 

3.シンガーソングライター:大熊啓さん

♩♬ 「嵐」本当は違う歌からでしたが、雨が降ってきても負けないぞと心を込めて「嵐」の歌からお届けいたしました。

先ほどもお話しがありましたこの長い長い争議の中で、解決の日を迎えることなく旅立っていった争議団の仲間たちがおります。そして多分会社は一人また一人と旅立って行く度に、うるさい者が消えたと喜んでいるのかも知れません。けれども、この明乳争議の炎は決して消し去ることはできません。この人権侵害、人権というのは人間が人間として人間らしく生きられる権利そのものです。その権利の中には食の安全も我々の人権です。安全な物を食べる権利もあります。・・・。

♫♩ 明乳争議団団歌「星霜」

素晴らしい太陽が顔を出し勝利の陽射しが降り注いできたように思います。・・・。

♬♩♪ 未来をかけて

この闘い東京の仲間たちだけが応援しているのではないのですよ。全国の人権を守ろう、そして労働者を守ろうと思っている全国の仲間が応援している闘いなんですよ。日本中の仲間が応援しているのです。日本中の働く仲間たちがこの闘いを応援しているのです。日本中がこの株式会社明治の動向を見守っているのです。・・・。

♪♫ 人間のうた

人間らしく生きていける世の中、それは待っていても来ないのです。一人一人声を上げて要求していかねば・・・。以下、動画をご視聴ください。

 

【素晴らしいトークと歌を動画で、ご視聴ください】

https://youtu.be/oeaCs_rA4Js

 

4.参加者へのお礼と決意 明乳争議団・米元裕事務局次長

 第100回の座り込みにお忙しい中をご参加いただきまして誠にありがとうございます。本日の特別のゲストとして、素晴らしいトークと力強い歌声を聞かせていただいた大熊さんに改めて感謝申し上げます。

また、争議団員として京都で活動していた加藤和彦を支援して数十年間にわたりご支援をいただいた京都国民救援会綴喜八幡支部から参加いただいた谷口さんにも心よりお礼を申し上げます。・・・。以下、動画をご視聴ください。

【動画をご視聴ください】

https://youtu.be/24hW5DNhU_U

 

 5.シュプレヒコール唱和と ♫♪♬「がんばろう」合唱

一、第3次事件の都労委証人調べが全て終了しました。差別の仕組み、その具体的実態が明確になりました。直ちに話合いの場をつくり争議を解決せよ!

一、すでに、格差と人権侵害を認めた中労委命令と「付言」に示されている解決の道筋

に(株)明治は、応えよ!

、企業行動憲章・人権に対する考え方に基づき、人権侵害を加えたことを自認し、自らの40年長期争議を解決せよ!

一、5つの工場閉鎖による新工場への異動に困難をきたす正規、非正規、関連会社の多くが路頭に迷うことなく、雇用と生活を保障せよ!

◎明乳争議とすべての争議の早期全面解決に向け、団結して頑張ろう、頑張ろう、頑張ろう

【がんばろう 合唱もあります、動画をご視聴ください】

https://youtu.be/0trCW9qqpW4

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なぜ、解決させない40年間争議、市川工場事件申立(昭和60年4月)は島村靖三社長(故人)、中山悠社長、浅野茂太郎社長、川村和夫社長、5代目の松田克也社長となります。

2025年03月28日 15時12分52秒 | お知らせ

市川工場32名の都労委申立てから40年(1985年4月18日)5人の社長が入れ替わり元号(年号)では昭和、平成、令和と3代にわたる)日本一長期になっている労働争議。(賃金昇給昇格差別=不当労働行為事件)

本社へ直接要請に対し誠実な対応(拒否)がないことから、明治HD株式会社社長・川村和夫宅、子会社・株式会社明治・松田克也社長宅に訪問させていただいています。

川村社長宅はインターフォンに一切応答なし。松田社長は「僕は、居留守は使わないよ」と言っていただき4度ほどお話しをすることができています。留守の場合、奥様が在宅の時は直接「申入書」をお渡しできます。

この他に、歴代社長時代に解決への環境が生じていたにもかかわらず、次期社長に委ねる措置を執り責任を回避してきた明治HD株式会社相談役・同浅野茂太郎名誉顧問宅へと訪問を継続し「要請書」を届けています。

株式会社明治・中山悠名誉顧問宅に関しては、諸事情により「郵送」としています。(この間、奥様とは3~4年間ほど毎月いろいろなお話しを交わすことができていました。昨年8月24日訪問した際、中山氏本人がタクシーに乗り込むところに遭遇し、いつもお邪魔しています。「要請書」をお持ちしましたので後で読んでくださいと渡すと受け取りながら、「もう俺は関係ないよ。」と言って出かけていきました。)

明治HD株式会社社長・川村和夫宅に訪問(3月23日)した「申入書」を紹介します。

                                       2025年 3月23日

  明治ホールディングス株式会社

代表取締役 社長 川村 和夫 殿

                                     明治乳業争議支援共闘会議

                                       議 長  松本  悟

                                     明治乳業賃金昇格差別撤廃争議団

                                       団 長  小関  守

                         申 入 書

都労委残留39事件の「全事件併合」による証人尋問が昨年10月29日に終了した以降、2回目となる第20回調査期日が2月28日に行われました。双方から審査の到達点に基づく書面提出があり、さらに反論書面の提出などを内容とする調査の継続が指揮され、4月23日に第21回調査が設定されました。先月の要請でもお伝えの通り、申立人らは40年を超える「日本一長い差別争議」の現実を踏まえ、高齢化のなかでの長期化は人道上も許されないとの認識から公益委員に対し、「全事件併合審査」の到達点が尊重される和解の指揮を強く求めています。(株)明治及び貴社には、予測される公益委員の和解指揮に誠実に対応されることを心からお願いします。

私たちは島村社長時代(昭和60年)から5代目の松田社長(令和7年)まで40年を闘い抜きました

 ご承知の通り、市川工場事件申立(昭和60年4月)は島村靖三社長の時代であり、その後、中山悠社長 → 浅野茂太郎社長 → 川村和夫社長 → 現職の松田克也社長と、40年争議のなかで5代目の社長になります。そして、平成6年7月の全国9事業所32人の申立により、全国規模の不当労働行為・差別事件となった私たちは、40年に亘る厳しい年月を乗り越えてきました。

 これまでの労働委員会や司法判断では、先行した両事件の「単年度審査に基づく判断の枠組み」により救済されることなく、この単年度審査の枠組みが中労委や司法の場でも維持され最高裁で確定するに至りました。しかし、同時期に争われた大企業差別争議の多くは「併合審査を前提とした判断」で、ほぼ全ての事件が救済命令や判決に基づき和解解決で早期に終結しているのです。

 本件でも、先行事件の審査・審理の到達点を踏まえ、労働委員会や司法の場で何度も和解解決を促す指揮がありましたが、会社の極めて頑なな姿勢により異常な長期争議になっています。

公益委員は長期争議の厳しい現実と審査の到達点に基づき、和解解決への道筋を目指しています

 私たちは今回の審査において、先行事件での単年度審査に基づく判断は、年度を超えて継続する不当労働行為事件の審査方法として誤りであると主張し、全事件の併合審査を実現しました。

 そして、最高裁で確定した先行事件(市川工場事件2年分3件、全国事件1年分1件)の判断の枠組みでは明らかにならなかった、年度を超えて累積しながら拡大する格差の実態など、長期に継続した不当労働行為の全体像を鮮明にし、新たな到達点を切り拓いたものと確信しています。

 公益委員は、40年を超える異常な長期争議による申立人ら集団の高齢化や、審査の到達点を踏まえた上で和解解決への可能性を追及するなど、争議終結への指揮を目指しています。

 川村社長、全国事件中労委命令の事実認定及び付言でも明白なように、旧明治乳業時代の昭和40年代を中心とした不適切な従業員管理の歴史は、否定できない企業活動上の「負の遺産」です。私たちは公益委員の話合い解決への指揮を誠実に受止め、実現に向け努力する決意です。当事者企業の親会社として、都労委において全面解決することの決裁を重ねて強く要請します。

                                                   以上

 

 

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