海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「国連軍にドイツ軍が参加することにイスラエル政府賛成」と題する『ネット新聞』の記事。

2006年08月04日 | 国際政治
エフド・オルメルト・イスラエル首相はレバノン南部に国連軍が展開する場合には、連邦国防軍が駐留することに賛成した。「ドイツが参加するなら私は嬉しいのだが」と彼は『南ドイツ新聞』に語った。目下、ドイツほどイスラエルに対して好意的に振る舞っている国はない。同首相は、自分がアンゲラ・メルケル首相と絶えず接触しており、彼女は「イスラエルの役に立つ女友達である」と言った。
過激なイスラム主義者であるヒズボラの社会基盤の大部分は、破壊されたとオルメルトは言う。「数日の内に、ヒズボラ民兵は、レバノン南部から消えているだろう。」イスラエル陸軍は幅10キロの緩衝地帯を築く予定だ。戦闘は、国際的介入部隊がレバノン南部に進出して初めて、停止されるだろう。
オルメルトは、イランがイスラエルの最大の脅威であると述べた。「イランが原爆を持つまで、私はここで座って待っているわけにはいかない。」イスラエルは先生攻撃の権利を留保するのかという問いにはオルメルトは直接答えなかった。「自分は政治的努力と最近の国連決議に賭けている」と述べた。
国連決議の公布は、ブッシュ大統領とメルケル連邦首相との木曜日の電話の内容でもあった、とホワイトハウスのトニー・スノウ報道官は述べた。対話のイニシャティブは、ベルリンから来た。「彼女は自分で現実の姿を作ろうと試みた。前進についてのブッシュの報告は彼女を喜ばせた」とスノウは言った。
「メルケルは、国連安保理のメンバー間の対話でも援助と支持を確保した」とスノウは言った。その際、第一に問題となったのは、米国とフランスの間に存在する意見の対立であった。また対話の際、イランとシリアの役割も問題になった、とスノウは言う。
金曜日に、中東は安保理の第一のテーマであった。米国政府は、レバノン決議が採択されることを希望している。流血を恒久的に停止するための基礎を作るのに、このような決議は、できる限り早急に必要であると国務省の報道官シーン・マッコーミックは木曜日にワシントンで述べた。「問題は非常に複雑な外交的課題である」と彼は言った。特に、重要なのは、フランスと共通な路線を見出すことである。
米国は、先に将来レバノン軍の訓練と装備を援助すると予告した。このプログラムは、すでにドナルド・ラムズフェルド国防長官とコンドリーザ・ライス国務長官によって承認されたと国務省報道官は述べた。
アメリカの援助によって、レバノンの軍隊はレバノン全域をコントロールできるようになる。レバノン国内の状況が許せば、援助は開始されるとマッコーミック報道官は述べた。戦争の終結についての見込みを新聞記者団に尋ねられると、マッコーミック報道官は、ヒズボラがレバノンの国軍よりもより大きな軍事的能力を持っている限り、それはしばらくは実現されないだろうと答えた。
[訳者の感想]イラクデも武装勢力に対して治安部隊が十分な抑止力をいまだに持ていないところから見ると、ヒズボラに対抗できる国軍を作るには相当な時間が必要だと思われます。イスラエルは、果たしてレバノンに対するアメリカの援助を黙ってみているでしょうか。
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