大佗坊の在目在口

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会津松平家お花まつり

2011-05-05 | 會津

毎年五月四日、会津若松院内にある第二代の保科正経公から九代松平容保公まで会津松平家代々の墓所「御廟」の拝殿で、歴代藩侯の御霊を奉る「お花祭り」が会津松平家奉賛会により開かれる。今年は会津藩祖保科正之公御誕生四百年祭ということで、会津松平家十三代松平保定氏を祭主として十四代当主保久氏によって執り行われた。歴代藩主は二代正経公を除き神道での埋葬(初代正之公は猪苗代土津神社)で、御廟の中の建物は質素な拝殿だけで、ここから院内御廟の歴代藩主の墓が建ち並ぶ山腹に向かい祝詞を捧げる。

  

 

御廟には久し振りの訪問だったが、石段も整備されまわりの樹木もかなり伐採されて明るい感じになっていて、以前は全く参道からは見えなかった正中石も上側から姿を現していた。

(写真右側はいずれも08年撮影)

 

 

 

 

 

「お花まつり」は祭司奏上から始まる。ここはすでに神がいらっしゃる神聖な場所で、一般神事で行う神をお迎えする降神詞の奏上はおこなわないと聞く。誄詞奏上、玉串方奠と続き、今年も会津吟詠会会員による合吟が行われ、第十四代保久様の御挨拶があった。

 

  

 

  

 

 

「松平家御廟に詣ず」

鬱蒼たる山稜気凛然    老杉林立雲辺を突く 

英君鎮座まします十余代  統治の藩風極めて敬虔

東北の鎮台三百年     献身の忠節天に羞る莫し 

巨碑歴代都て神韻     遺徳厳然永遠に鮮かなり

 

今年は会津松平藩祖保科正之公御誕生四百年の記念誌が会津松平家奉賛会から発行された。

あとがきによると、会津松平家奉賛会の前身は、昭和二十年八月一日、歴代旧会津藩主の遺徳を奉じ、その由緒ある文化、伝統を尊重するとともに、会津士魂の高揚に資することを目的に設立された財団法人会津保松会で、保科正之公御誕生三百九十年に当る平成十三年、この法人を解散し、その後は会津松平家第二代保科正経公から九代松平容保公までの歴代藩主をお祀りする「お花まつり」を引き継ぎ継承するため「会津松平家お花祭り奉賛会」として発足した。継承事業を行い、10年を経過し、会津松平藩祖保科正之公の御誕生四百年を迎えるにあたり、その志を継承し、会津松平家のますますのいやさかをお支えすることを視野に、本年「会津松平家奉賛会」と名称を変更し、さらに、土津神社様の御賛意も頂き、会津松平家のお花まつりと同時に保科正之公御誕生四百年の祭典を院内御廟にて執り行うとあった。なお、この記念誌は正之公の御和歌や略伝、保科家・会津松平家の系図などが掲載してある。

    

コメント (2)
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